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第3章 隠者ブラックウッド
魔法猫ドラ01
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ぼくは毎日森の中をパトロールするのを日課としている。
自分の縄張りを確認するのは猫の習性なのだ。
向こうの世界でも毎日家の中を隅々まで確認していたのだ。
こっちの世界では、縄張りが増えているから大変なのだ。
でも、こっちでは魔法が使えるし、速く走れるし。
なにより、飛べるのだ。
魔法で異常がないか調べることもできる。
前に森の中で人間の若者を見つけたことがあるのだ。
アッシュっていう子だ。
アッシュはなんかおじさんの人間たちからいじめられているみたいだった。
だから、ぼくはアッシュに力を与えた。
なんか、魔法をかけた紙みたいなのを消して、魔法で力とか速さとかを上げてあげたんだ。
でも、そんなに強い力を与えたわけではない。
なんかいじめてたおじさんたちって大して強くなかったし。
アッシュは自分でおじさんたちを倒したんだ。
でも、そのあと行くところがないみたいだから、ぼくの町に連れて帰ったんだ。
ミリアって女の子も一緒にね。
それで、町にはぼく以外の人が住むようになったんだ。
それからも、森の中で困っている人がいないかどうか見て回っているんだ。
それで、今日は森の中で迷っているおじいちゃんを見つけたんだ。
なんか、木の上までジャンプして周りを見回したりする不思議なおじいさんだ。
元の世界のテレビでみたことがある。
人間は年をとると、にんちしょうっていうのになるらしい。
なんか、ごはんを食べたことを忘れたり、まわりの人のことを忘れたりするらしい。
猫は年をとったら寝てばかりになるんだ。
ぼくをお父さんのように面倒見てくれたコテツさんもそうだったし。
ぼく自身もそうだったんだ。
猫は年とっても何も考えなくていいんだ。
まあ、トイレの場所とかがわからなくなるくらいだ。
でも、それはきちんと人間のお母さんやお姉ちゃんが面倒見てくれた。
しかたないねっていいながら、ちゃんとやってくれたんだ。
だから、ぼくもおじいさんに対してはやさしくしないとならない。
たぶん、このおじいさんははいかいとかいうのをしているのだ。
ボケの症状のひとつで、家から抜け出して、遠いところまで行ってしまうらしい。
家がわからなくなって迷子になってしまうのだ。
ぼくは石のたくさんある広場でおじいさんを見つけた。
ぼくが目の前にでるとおじいさんが話しかけてくる。
ぼくはそれに答える。
なんか、ぼくがしゃべったことに驚いたみたいだ。
この世界ではぼくは念じることで気持ちを通じ合わせることができるのだ。
おじいさんは、続けてぼくに話しかけてくるのだった。
自分の縄張りを確認するのは猫の習性なのだ。
向こうの世界でも毎日家の中を隅々まで確認していたのだ。
こっちの世界では、縄張りが増えているから大変なのだ。
でも、こっちでは魔法が使えるし、速く走れるし。
なにより、飛べるのだ。
魔法で異常がないか調べることもできる。
前に森の中で人間の若者を見つけたことがあるのだ。
アッシュっていう子だ。
アッシュはなんかおじさんの人間たちからいじめられているみたいだった。
だから、ぼくはアッシュに力を与えた。
なんか、魔法をかけた紙みたいなのを消して、魔法で力とか速さとかを上げてあげたんだ。
でも、そんなに強い力を与えたわけではない。
なんかいじめてたおじさんたちって大して強くなかったし。
アッシュは自分でおじさんたちを倒したんだ。
でも、そのあと行くところがないみたいだから、ぼくの町に連れて帰ったんだ。
ミリアって女の子も一緒にね。
それで、町にはぼく以外の人が住むようになったんだ。
それからも、森の中で困っている人がいないかどうか見て回っているんだ。
それで、今日は森の中で迷っているおじいちゃんを見つけたんだ。
なんか、木の上までジャンプして周りを見回したりする不思議なおじいさんだ。
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なんか、ごはんを食べたことを忘れたり、まわりの人のことを忘れたりするらしい。
猫は年をとったら寝てばかりになるんだ。
ぼくをお父さんのように面倒見てくれたコテツさんもそうだったし。
ぼく自身もそうだったんだ。
猫は年とっても何も考えなくていいんだ。
まあ、トイレの場所とかがわからなくなるくらいだ。
でも、それはきちんと人間のお母さんやお姉ちゃんが面倒見てくれた。
しかたないねっていいながら、ちゃんとやってくれたんだ。
だから、ぼくもおじいさんに対してはやさしくしないとならない。
たぶん、このおじいさんははいかいとかいうのをしているのだ。
ボケの症状のひとつで、家から抜け出して、遠いところまで行ってしまうらしい。
家がわからなくなって迷子になってしまうのだ。
ぼくは石のたくさんある広場でおじいさんを見つけた。
ぼくが目の前にでるとおじいさんが話しかけてくる。
ぼくはそれに答える。
なんか、ぼくがしゃべったことに驚いたみたいだ。
この世界ではぼくは念じることで気持ちを通じ合わせることができるのだ。
おじいさんは、続けてぼくに話しかけてくるのだった。
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