2 / 27
0章 ペガスの商人
フリント・ウェストウッド
しおりを挟む
ペガスステーキ、肉質は硬めながらも旨味と肉汁が溢れんばかりであり、欠点である噛み切りにくさは店主の細かな仕事と調理で完全に克服されている。
前世でも食べたこともない素晴らしい逸品だと賞賛する一方、問題点にも言及せねばなるまい。
とにかく量が多すぎる。
そのステーキはミディアムの概念を疑う量で、つい30分前まで空腹で死ぬ所だったのに今は危うく腹が破裂して死ぬ所だ…。
ケフッ…。
行儀が悪いと思いながらも満杯になった胃に少しでも空きスペースが出るならと軽くおくびを一つ。
「いい食いっぷりだねぇ。そうだ、デザートをサービスして」
「いえ!結構です!もう入らな…うぷっ」
店主が余計なお世話を焼く前に呼び止めるが、立ち上がろうとすると途端に胃が中にある肉圧に負けて悲鳴をあげるので言い切れなかった。
「ガハハハ!冗談だ冗談!しばらくカウンターで休んでいきな!ミルクのおかわりもいつでも言ってくれ」
そう言って店主が平らげられた鉄板を下げた。彼が洗い物を終える頃になっても私は動くことができず、それを見かねてか店主はコック帽を置いた。
「なぁ、あんた商人だろ。若いから答えられるか分からんが、ちょっと聞きたい事があるんだ」
「何ですか?」
「俺は職人として誇りと自信を持ってる。肉切るにしても焼くにしても技術は必要で、人から金を取るだけの仕事ができてると思ってる」
それは今堪能した所だし、間違い無いだろう。ズブの素人が同じ肉を焼いても包丁の入れ方や火加減、味付けの違いで同じような旨さは演出できないはずだ。
「俺だけじゃ無い。ノウを育てる畜産農家も、農具を作る鍛冶屋も、皆んな自分の技術と時間をかけてそれを金にしてる」
その通り。全て一人で行うと非効率になる作業を分担し、各々がそれに集中して技術や経験を培う事で生産性を上げ、その余剰で取引を行う。アダム・スミスが唱えた分業の基本だ。
「じゃあさ、お前ら商人はどんな技術を、誰の時間をかけて、それを商品の値段に上乗せして販売してるんだ?」
…ああ、なんだ。いつもの商人叩きか。
「別にアンタを非難するつもりは無いんだ。だが、俺達職人からすると、右から左に物を動かすだけで儲ける商人のやっている事が不思議でならなくてな」
こうした理由でいつの時代も商人は疎ましい目で見られる。自分では何も生み出してない、物を右から左に動かすだけで金を取るなんて何事か、とね。ヴェニスの商人や士農工商が良い例だ。商人というのはどの世界でも肩身が狭い。
馬鹿馬鹿しい、その右から左に動かす事にどれだけ労力が必要だと思っているのか。
「それは運送する為の費用や品を保管する為の倉庫の用意、販売する手間、色々お金はかかるじゃないですか。さっきアナタもおっしゃってた通り、保管するにも管理するにも商品知識が必要ですからね。その辺が職人で言う技術ですかね」
「なるほどな。それなら、現地で商品を買い占めて、値段を釣り上げて売って儲けてるのはなんでなんだ?」
…なんだって…?
「どういうことですか…?」
私が聞き返すと、店主は私の顔を見て大慌てで平謝りし始めた。
「すまない、一見のお客さんにこんな話をしちまって。ちょっと商人に関して嫌な事があっただけなんだ。気を悪くしないでくれ」
「お気になさらず。それより詳しく話を聞かせてください」
「い、いや、ホント何でも無いんだ。怒らせたのなら申し訳ない」
「怒ってませんので」
と言いつつ、もしかしたら凄い形相だったのかもしれない。店主は少しオドオドしながらも話し始めた。
「さっき、カル・カボネ隊商の話をしただろう?実は最近、そいつらがこの町に来るたびに農作物や水なんかを根こそぎ買い占めて行ってしまうんだ。それも別の町で売るためじゃねぇ。明らかに独占して値段を釣り上げて再販売する為に買ってるんだ」
「それで、ペガス・ノウも買い占めの対象であると」
「ああ…しかもペガス・ノウは質が良いとか言って元の値段の3倍の値段で売りやがる…。しかしウチも店を閉めるわけに行かないからな。キャラバンが来てる月はキャラバンからペガス・ノウを買わざるを得ないんだ。他にも野菜や穀物、水までキャラバンから高く買わなきゃならなくなるから、その月は火の車さ」
「なるほど…」
「…あ、アンタ、キャラバンのメンバーとかじゃないよな…?」
「はい、ただの商人ですよ」
「じゃあなんでその…そんなに怒ってるんだよ?」
「怒ってないですよ。普通の顔です」
静かに、だが確かに沸々と私の腹から湧き上がる感情。だがコレは怒りではない。憎悪だ。
「こんな話、新参者のアンタに言ってもしょうがないとは思うんだがな。今の愚痴は忘れてくれ」
「キャラバンが次来るのはいつですか?」
「と、10日後だが。そんなもの聞いてどうするんだ?」
「わかりました」
そこまで聞くと、私はおもむろに財布を取り出し「お代は?」と聞く。
「2200Gだ」
この世界の相場はおおよそ1G(ゲルト)=1円。2200円で1ポンド近くの上質なステーキが食えたと思うと破格もいい所だ。
「ここ置いておきますね。お釣りは情報量という事で」
そう言って私はカウンターに1000G銀貨を3枚置く。そしてそれに続いてすかさずバッグの中から何かが一杯に詰まった袋を取り出し、代金の横に置いた。
「店主、コレも何かの縁です。一つ私と仕事をしませんか?」
「な、何だよ。仕事?なんのだよ?それにこの袋は?」
「コレは前金です。受けてくれればこの倍をお支払いします」
恐る恐る私の出した袋の口を広げる店主。その中には10万G金貨が一杯。それに目を丸くしながらも、震える手でカウンターに置き直してこちらに返してくる。
「あんた…何者だ?俺に何をさせるつもりだ?」
「変な事じゃないですよ。ただ、あなたの問題を解決しつつ、カル・カボネ隊商の人達にちょっと痛い目見せる為のお手伝いを、ね」
「…解決、できるのか?」
「ええ、もちろん」
私は手を彼の前に差し出す。彼はその手を少し見つめて考えた後、金貨の詰まった袋を取ってその差し出した私の手に返した。
「夜10時に店を閉める。その後店の裏手に来てくれ。そこで話を詳しく聞いてから決める」
金を返された瞬間はどうしたものかと思ったが、どうやら交渉決裂というわけではない様だ。
「俺はフリント・ウェストウッド。アンタの名前は?」
「私はヤミー・デント。ただの商人です」
…いつの時代も、どこの世界にも、金に目が眩む人間はいる。
金は物やサービスの交換手段でしかないというのに、その汎用性の高さに何を勘違いしたのか金が全てだと思い、手段を選ばずがむしゃらに稼ぐ奴がいる。
転売、買い占め、マルチ商法、情報商材…。
それが例え誰かを苦しめる事になろうとも、買った人間の自己責任だとか、買えなかったのが悪いだとか、更には法律違反はして無いからといって自分の方法を正当化する。
私はそんな風にして金を人からむしり取っていく奴らを許さない。
何故かって?
理由は単純。私は前世でそうした奴らによって家族を奪われ、そして殺されたからだ。
私はエマの墓前に誓いを立てたのだ。世界から悪質な転売ヤーを全滅させると…!そしてそれは異世界に来ても変わらない!
転売ヤー…全滅すべし…!
前世でも食べたこともない素晴らしい逸品だと賞賛する一方、問題点にも言及せねばなるまい。
とにかく量が多すぎる。
そのステーキはミディアムの概念を疑う量で、つい30分前まで空腹で死ぬ所だったのに今は危うく腹が破裂して死ぬ所だ…。
ケフッ…。
行儀が悪いと思いながらも満杯になった胃に少しでも空きスペースが出るならと軽くおくびを一つ。
「いい食いっぷりだねぇ。そうだ、デザートをサービスして」
「いえ!結構です!もう入らな…うぷっ」
店主が余計なお世話を焼く前に呼び止めるが、立ち上がろうとすると途端に胃が中にある肉圧に負けて悲鳴をあげるので言い切れなかった。
「ガハハハ!冗談だ冗談!しばらくカウンターで休んでいきな!ミルクのおかわりもいつでも言ってくれ」
そう言って店主が平らげられた鉄板を下げた。彼が洗い物を終える頃になっても私は動くことができず、それを見かねてか店主はコック帽を置いた。
「なぁ、あんた商人だろ。若いから答えられるか分からんが、ちょっと聞きたい事があるんだ」
「何ですか?」
「俺は職人として誇りと自信を持ってる。肉切るにしても焼くにしても技術は必要で、人から金を取るだけの仕事ができてると思ってる」
それは今堪能した所だし、間違い無いだろう。ズブの素人が同じ肉を焼いても包丁の入れ方や火加減、味付けの違いで同じような旨さは演出できないはずだ。
「俺だけじゃ無い。ノウを育てる畜産農家も、農具を作る鍛冶屋も、皆んな自分の技術と時間をかけてそれを金にしてる」
その通り。全て一人で行うと非効率になる作業を分担し、各々がそれに集中して技術や経験を培う事で生産性を上げ、その余剰で取引を行う。アダム・スミスが唱えた分業の基本だ。
「じゃあさ、お前ら商人はどんな技術を、誰の時間をかけて、それを商品の値段に上乗せして販売してるんだ?」
…ああ、なんだ。いつもの商人叩きか。
「別にアンタを非難するつもりは無いんだ。だが、俺達職人からすると、右から左に物を動かすだけで儲ける商人のやっている事が不思議でならなくてな」
こうした理由でいつの時代も商人は疎ましい目で見られる。自分では何も生み出してない、物を右から左に動かすだけで金を取るなんて何事か、とね。ヴェニスの商人や士農工商が良い例だ。商人というのはどの世界でも肩身が狭い。
馬鹿馬鹿しい、その右から左に動かす事にどれだけ労力が必要だと思っているのか。
「それは運送する為の費用や品を保管する為の倉庫の用意、販売する手間、色々お金はかかるじゃないですか。さっきアナタもおっしゃってた通り、保管するにも管理するにも商品知識が必要ですからね。その辺が職人で言う技術ですかね」
「なるほどな。それなら、現地で商品を買い占めて、値段を釣り上げて売って儲けてるのはなんでなんだ?」
…なんだって…?
「どういうことですか…?」
私が聞き返すと、店主は私の顔を見て大慌てで平謝りし始めた。
「すまない、一見のお客さんにこんな話をしちまって。ちょっと商人に関して嫌な事があっただけなんだ。気を悪くしないでくれ」
「お気になさらず。それより詳しく話を聞かせてください」
「い、いや、ホント何でも無いんだ。怒らせたのなら申し訳ない」
「怒ってませんので」
と言いつつ、もしかしたら凄い形相だったのかもしれない。店主は少しオドオドしながらも話し始めた。
「さっき、カル・カボネ隊商の話をしただろう?実は最近、そいつらがこの町に来るたびに農作物や水なんかを根こそぎ買い占めて行ってしまうんだ。それも別の町で売るためじゃねぇ。明らかに独占して値段を釣り上げて再販売する為に買ってるんだ」
「それで、ペガス・ノウも買い占めの対象であると」
「ああ…しかもペガス・ノウは質が良いとか言って元の値段の3倍の値段で売りやがる…。しかしウチも店を閉めるわけに行かないからな。キャラバンが来てる月はキャラバンからペガス・ノウを買わざるを得ないんだ。他にも野菜や穀物、水までキャラバンから高く買わなきゃならなくなるから、その月は火の車さ」
「なるほど…」
「…あ、アンタ、キャラバンのメンバーとかじゃないよな…?」
「はい、ただの商人ですよ」
「じゃあなんでその…そんなに怒ってるんだよ?」
「怒ってないですよ。普通の顔です」
静かに、だが確かに沸々と私の腹から湧き上がる感情。だがコレは怒りではない。憎悪だ。
「こんな話、新参者のアンタに言ってもしょうがないとは思うんだがな。今の愚痴は忘れてくれ」
「キャラバンが次来るのはいつですか?」
「と、10日後だが。そんなもの聞いてどうするんだ?」
「わかりました」
そこまで聞くと、私はおもむろに財布を取り出し「お代は?」と聞く。
「2200Gだ」
この世界の相場はおおよそ1G(ゲルト)=1円。2200円で1ポンド近くの上質なステーキが食えたと思うと破格もいい所だ。
「ここ置いておきますね。お釣りは情報量という事で」
そう言って私はカウンターに1000G銀貨を3枚置く。そしてそれに続いてすかさずバッグの中から何かが一杯に詰まった袋を取り出し、代金の横に置いた。
「店主、コレも何かの縁です。一つ私と仕事をしませんか?」
「な、何だよ。仕事?なんのだよ?それにこの袋は?」
「コレは前金です。受けてくれればこの倍をお支払いします」
恐る恐る私の出した袋の口を広げる店主。その中には10万G金貨が一杯。それに目を丸くしながらも、震える手でカウンターに置き直してこちらに返してくる。
「あんた…何者だ?俺に何をさせるつもりだ?」
「変な事じゃないですよ。ただ、あなたの問題を解決しつつ、カル・カボネ隊商の人達にちょっと痛い目見せる為のお手伝いを、ね」
「…解決、できるのか?」
「ええ、もちろん」
私は手を彼の前に差し出す。彼はその手を少し見つめて考えた後、金貨の詰まった袋を取ってその差し出した私の手に返した。
「夜10時に店を閉める。その後店の裏手に来てくれ。そこで話を詳しく聞いてから決める」
金を返された瞬間はどうしたものかと思ったが、どうやら交渉決裂というわけではない様だ。
「俺はフリント・ウェストウッド。アンタの名前は?」
「私はヤミー・デント。ただの商人です」
…いつの時代も、どこの世界にも、金に目が眩む人間はいる。
金は物やサービスの交換手段でしかないというのに、その汎用性の高さに何を勘違いしたのか金が全てだと思い、手段を選ばずがむしゃらに稼ぐ奴がいる。
転売、買い占め、マルチ商法、情報商材…。
それが例え誰かを苦しめる事になろうとも、買った人間の自己責任だとか、買えなかったのが悪いだとか、更には法律違反はして無いからといって自分の方法を正当化する。
私はそんな風にして金を人からむしり取っていく奴らを許さない。
何故かって?
理由は単純。私は前世でそうした奴らによって家族を奪われ、そして殺されたからだ。
私はエマの墓前に誓いを立てたのだ。世界から悪質な転売ヤーを全滅させると…!そしてそれは異世界に来ても変わらない!
転売ヤー…全滅すべし…!
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
魔境へ追放された公爵令息のチート領地開拓 〜動く屋敷でもふもふ達とスローライフ!〜
西園寺わかば🌱
ファンタジー
公爵家に生まれたエリクは転生者である。
4歳の頃、前世の記憶が戻って以降、知識無双していた彼は気づいたら不自由極まりない生活を送るようになっていた。
そんな彼はある日、追放される。
「よっし。やっと追放だ。」
自由を手に入れたぶっ飛んび少年エリクが、ドラゴンやフェンリルたちと気ままに旅先を決めるという物語。
- この話はフィクションです。
- カクヨム様でも連載しています。

いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。

【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜
福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。
彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。
だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。
「お義姉さま!」 . .
「姉などと呼ばないでください、メリルさん」
しかし、今はまだ辛抱のとき。
セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。
──これは、20年前の断罪劇の続き。
喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。
※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。
旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』
※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。
※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる