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2章 転売ギルド
ギルドマスター
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ギルドとは同業者組合の事。
ギルドはその産業を活性化させるべく様々な事を行なっている一方、見習い制度や入会試験で所属する人間の職人としてのスキルを補償している。それ故に、ギルドに所属する事を証明するギルドカードさえ持っていれば、職人としての信用をある程度得られるのだ。
それが、素人の転売の代理をやっているだけの商人だったとしても。
酔い惑う牡牛亭の様子を見て気になっていた事は2つ。
1つは品の売買は誰がやっているのか。
金を出しているのは勿論あそこにいる人間達。でもあそこの人間は大概が副業だ。ネット販売がないこの世界で、本業が別にある以上、自分で店を開いたり商談を持ちかけるのは難しい。
となれば、おそらく売買は代理販売を本業としている別の人間がやっているのだろう。
もう1つはどうやってその人間は信用を得ているのか。
前いる世界では商品のブランドやメーカーなんかがその品質を担保していたため、それさえ分かれば誰から買おうと関係なかった。
だが工場もまだないのがこの世界。同じ職人でも一定品質の商品を作るのが難しいため、売っている人間の鑑識眼がしっかりしているか、過去に粗悪品を売った実績がないかなど、売り手の信用は重要だ。
この2つをクリアできるのが商人ギルドのメンバーなのだ。
商人ギルドの人間なら商品の売買そのものが本業だし、それだけである程度の信用を得られて大量の売買注文も可能になる。
おそらくそうして大量の代理売買をする事で当人は依頼者が転売で得たマージンの一部を手数料として受け取っているのだろう。
自分では商品の在庫を抱えず、リスクも依頼者に預けたまま、信用だけで商売する。なるほど通販サイトのようで、この時代の商人としては中々先進的な事をやる。
「へぇ~。まさにリョーマさんが言ってた『商売は信用』って事なのか~」
ひとしきり説明を聞き終えたカッツ姐さんがうんうんと頷く。
トリスキンの商人ギルドへと帰ってきた私と彼女はひとまず夕食を取り、一息ついていた。
「でもさ~、その手数料の商売が成り立つのって、酔い惑う牡牛亭の人達が転売で儲けられる事を知ってるのが前提だよね~。商人達が自分で広めようとしても売買するだけで金を取られる得体の知れない商売じゃ中々手を出せないと思うし~」
「その通りです余程信用力のある人間でなければたとえギルドの商人でも手数料のかかる転売を持ちかけるのは難しい。もしかしたらインフルエンサーが広告塔になって転売を推しているのかもしれません」
「いんふるえんさー?」
「あ…えっと、人々の考えに影響力を持つ人間の事です。簡単に言えば教会の神父や親しみのある王族、名のある戦士なんかの、その人が何か言えば人々がそれを信じ込んだり影響を受けるような大人物のことです」
…口では淡々と話しているつもりだが、内心では自分の考えを言語化していく毎に怖気が増している。
副業として行う転売ヤー達、通販サイトのように代理販売を行うと商人、そしてインフルエンサー。
文化水準の問題である程度の差異はあるが、それを差し引くと前いた世界の転売業界に酷似している。
もちろんまだ自分の推論部分が多く、実際にそうであると断言できるわけではない。
だが…もしかしたら…。
「君がヤミー君かね?」
「ひゃいぃっ!?」
突然肩に手をかけられて思わず席から飛び上がる。いけない、物思いに耽ってて不意の事に過剰に反応を…。
「おっと、すまないの。驚かせたようじゃ」
「…い、いえこちらこそ失礼しました」
その優しい声の主は小柄で髭を生やした老人。その空いているんだか空いてないんだか分からない細い目でこちらをじっと見ている。
「…ふむ、なるほど、その歳で使命感を持った良い目をしている。若いのはよく品を右から左に流すだけの職と誤解し、商人の意味を見失いがちじゃ。しかし君の目はまるで玄人のそれ。目的を見据え、自身の役割をしっかり理解している目。とても商人になったばかりとは思えんな」
「は、はぁ…」
…なんだこの老人は…。まるで私が転売ヤーを全滅させるという目的をもって商人ギルドに入った事を見抜いてるみたいな言い草だ。
「ヤミーくんヤミーくん!」
と肘で私を小突くカッツ姐さん。
「マスターだよ!このおじいちゃん、マスター!」
マスター…って、もしかしてこの商人ギルドの!?
「申し遅れましたな。ワシはトリスキン王国商人ギルドのギルドマスター、ゼル・ドレイクじゃ。よろしくの」
「こ、これは失礼いたしました。ヤミー・デントです」
この小さな老人が…世界最大のトリスキン王国の商人ギルドのマスター…!王国およびその属国全ての商人数万人を束ねる豪商中の豪商だ。
「噂はリョーマ君より聞いているよ。なんでも見習いの頃から誰に教えられるでもなく商売に精通していた、とても頭の回る商人だったそうじゃないか」
「滅相もございません。全てリョーマの指導の賜物です」
正直あの人留守ばっかでほとんど何かを教えられたような記憶ないけどな。
「ワシのギルドで一番の海運商『荒波のリョーマ』が評価する見習いと聞いて一眼見たかったんじゃ。本来であれば入会の時に直接面談をするハズだったのだが、生憎予定が開かなくての」
「いえ、ギルドマスター程の大商人ともなれば忙しいのも承知していますので」
「ふむ、なるほど言葉遣いも改まっているの。『商品は篦(矢の棒部分)、言葉は矢尻、番えるは商人の腕かな』という言葉のまさに生き見本じゃ」
その格言にピンとくる。いや、正確にはピンと来ない事にピンと来た。
「…素晴らしい格言ですね。どなたの言葉なんですか?」
「ワシじゃ!今作った!」
ハハハハとマスターとそれを聞いていたカッツ姐さんが笑い声を上げる。中々のユーモアだったが、予見してしまっていた私には不器用な愛想笑いが限界だった。それを見抜いたのか、マスターはまたポンポンと私の肩を叩いた。
「ハハハ、すまないの、老人の下らないシャレに付き合わせてしまって。お陰で気持ちのいい会話ができたわい」
「いいえ、ゼル様のギルドマスターたる所以を見たようで参考になりました」
まるで近所の飴を配るお爺さんのような物腰の柔らかさ。しかし今の短い会話で過去を見抜くような鑑識眼と相手を試す為に格言を創作する聡明さを一気に目の当たりにしたような気がする。なるほど、コレがギルドマスター…。
「フフ、ワシは気に入ったぞ。ヤミー・デント君。今夜空いてる時間に組合長室に来なさい。君とじっくり話がしたい」
この人はおそらく私の知らない情報や見識を持っている。多忙なギルドマスターとの会話ともなれば願ってもない話だ。
コレを聞きつけた周囲の人間も響めき始める。なるほど、あの気のいいお爺さんも滅多に人を組合長室にいらないらしい。
「君がポワルで転売ギルドを潰した件に関しても、話がしたい」
ゾクリ
背筋に怖気が走った。優しいお爺さんの細い目が、一瞬で胸を差し貫く針に思えてくる。
「…ちょっと、ヤミーくん、どうしたの~?ギルドマスターの話を聞けるまたとないチャンスだよ~?転売ギルドについても知ってるみたいだし~」
カッツ姐さんの腑抜けた言葉を聞いてようやく我に帰ると、その悪寒を拭えないままではあるが、私は襟を正して返事をした。
「わかりました。後ほどお伺いします」
そう言って頭を下げると、その老人は「それでは後ほど」と一声かけて食堂から去って行った。
先程まで人柄を物語っていた小さな丸い背中から、今は巨大な影が見えているように見える。
「どうしたの~?すっごい汗かいてるけど~」
「…気づかなかったんですか?カッツ姐さん」
「ん~、何を~?」
「今、マスターは『君がポワルで転売ギルドを潰した件』と言ったんですよ」
「ああ!言ってたね!もう知ってたんだ~、流石マスター」
「おかしいと思いませんか?」
「何が?」
「転売ギルドが潰れたのって、どうやって知ったんでしょう。私ですら潰れたかどうかはおろか、存在すらも確証が持てないのに」
「あ~確かに。ギルドマスターだから耳が早いのかな~?」
「それに、今回の偽情報作戦にあたって、私が転売ギルドを潰すよう依頼を受けている事は誰にも言わないようにカッツ姐さんには口止めをお願いしてたはずです」
「そうだね、ボク言われた通り誰もいってないよ~。リョーマさんも今は海の向こうだから知る由もないし、誰かに言う事もないだろうしね~」
「それならどうして彼はギルド内でも新人で無名だった『私』が転売ギルドを潰したことを知ったのでしょうか」
ギルドはその産業を活性化させるべく様々な事を行なっている一方、見習い制度や入会試験で所属する人間の職人としてのスキルを補償している。それ故に、ギルドに所属する事を証明するギルドカードさえ持っていれば、職人としての信用をある程度得られるのだ。
それが、素人の転売の代理をやっているだけの商人だったとしても。
酔い惑う牡牛亭の様子を見て気になっていた事は2つ。
1つは品の売買は誰がやっているのか。
金を出しているのは勿論あそこにいる人間達。でもあそこの人間は大概が副業だ。ネット販売がないこの世界で、本業が別にある以上、自分で店を開いたり商談を持ちかけるのは難しい。
となれば、おそらく売買は代理販売を本業としている別の人間がやっているのだろう。
もう1つはどうやってその人間は信用を得ているのか。
前いる世界では商品のブランドやメーカーなんかがその品質を担保していたため、それさえ分かれば誰から買おうと関係なかった。
だが工場もまだないのがこの世界。同じ職人でも一定品質の商品を作るのが難しいため、売っている人間の鑑識眼がしっかりしているか、過去に粗悪品を売った実績がないかなど、売り手の信用は重要だ。
この2つをクリアできるのが商人ギルドのメンバーなのだ。
商人ギルドの人間なら商品の売買そのものが本業だし、それだけである程度の信用を得られて大量の売買注文も可能になる。
おそらくそうして大量の代理売買をする事で当人は依頼者が転売で得たマージンの一部を手数料として受け取っているのだろう。
自分では商品の在庫を抱えず、リスクも依頼者に預けたまま、信用だけで商売する。なるほど通販サイトのようで、この時代の商人としては中々先進的な事をやる。
「へぇ~。まさにリョーマさんが言ってた『商売は信用』って事なのか~」
ひとしきり説明を聞き終えたカッツ姐さんがうんうんと頷く。
トリスキンの商人ギルドへと帰ってきた私と彼女はひとまず夕食を取り、一息ついていた。
「でもさ~、その手数料の商売が成り立つのって、酔い惑う牡牛亭の人達が転売で儲けられる事を知ってるのが前提だよね~。商人達が自分で広めようとしても売買するだけで金を取られる得体の知れない商売じゃ中々手を出せないと思うし~」
「その通りです余程信用力のある人間でなければたとえギルドの商人でも手数料のかかる転売を持ちかけるのは難しい。もしかしたらインフルエンサーが広告塔になって転売を推しているのかもしれません」
「いんふるえんさー?」
「あ…えっと、人々の考えに影響力を持つ人間の事です。簡単に言えば教会の神父や親しみのある王族、名のある戦士なんかの、その人が何か言えば人々がそれを信じ込んだり影響を受けるような大人物のことです」
…口では淡々と話しているつもりだが、内心では自分の考えを言語化していく毎に怖気が増している。
副業として行う転売ヤー達、通販サイトのように代理販売を行うと商人、そしてインフルエンサー。
文化水準の問題である程度の差異はあるが、それを差し引くと前いた世界の転売業界に酷似している。
もちろんまだ自分の推論部分が多く、実際にそうであると断言できるわけではない。
だが…もしかしたら…。
「君がヤミー君かね?」
「ひゃいぃっ!?」
突然肩に手をかけられて思わず席から飛び上がる。いけない、物思いに耽ってて不意の事に過剰に反応を…。
「おっと、すまないの。驚かせたようじゃ」
「…い、いえこちらこそ失礼しました」
その優しい声の主は小柄で髭を生やした老人。その空いているんだか空いてないんだか分からない細い目でこちらをじっと見ている。
「…ふむ、なるほど、その歳で使命感を持った良い目をしている。若いのはよく品を右から左に流すだけの職と誤解し、商人の意味を見失いがちじゃ。しかし君の目はまるで玄人のそれ。目的を見据え、自身の役割をしっかり理解している目。とても商人になったばかりとは思えんな」
「は、はぁ…」
…なんだこの老人は…。まるで私が転売ヤーを全滅させるという目的をもって商人ギルドに入った事を見抜いてるみたいな言い草だ。
「ヤミーくんヤミーくん!」
と肘で私を小突くカッツ姐さん。
「マスターだよ!このおじいちゃん、マスター!」
マスター…って、もしかしてこの商人ギルドの!?
「申し遅れましたな。ワシはトリスキン王国商人ギルドのギルドマスター、ゼル・ドレイクじゃ。よろしくの」
「こ、これは失礼いたしました。ヤミー・デントです」
この小さな老人が…世界最大のトリスキン王国の商人ギルドのマスター…!王国およびその属国全ての商人数万人を束ねる豪商中の豪商だ。
「噂はリョーマ君より聞いているよ。なんでも見習いの頃から誰に教えられるでもなく商売に精通していた、とても頭の回る商人だったそうじゃないか」
「滅相もございません。全てリョーマの指導の賜物です」
正直あの人留守ばっかでほとんど何かを教えられたような記憶ないけどな。
「ワシのギルドで一番の海運商『荒波のリョーマ』が評価する見習いと聞いて一眼見たかったんじゃ。本来であれば入会の時に直接面談をするハズだったのだが、生憎予定が開かなくての」
「いえ、ギルドマスター程の大商人ともなれば忙しいのも承知していますので」
「ふむ、なるほど言葉遣いも改まっているの。『商品は篦(矢の棒部分)、言葉は矢尻、番えるは商人の腕かな』という言葉のまさに生き見本じゃ」
その格言にピンとくる。いや、正確にはピンと来ない事にピンと来た。
「…素晴らしい格言ですね。どなたの言葉なんですか?」
「ワシじゃ!今作った!」
ハハハハとマスターとそれを聞いていたカッツ姐さんが笑い声を上げる。中々のユーモアだったが、予見してしまっていた私には不器用な愛想笑いが限界だった。それを見抜いたのか、マスターはまたポンポンと私の肩を叩いた。
「ハハハ、すまないの、老人の下らないシャレに付き合わせてしまって。お陰で気持ちのいい会話ができたわい」
「いいえ、ゼル様のギルドマスターたる所以を見たようで参考になりました」
まるで近所の飴を配るお爺さんのような物腰の柔らかさ。しかし今の短い会話で過去を見抜くような鑑識眼と相手を試す為に格言を創作する聡明さを一気に目の当たりにしたような気がする。なるほど、コレがギルドマスター…。
「フフ、ワシは気に入ったぞ。ヤミー・デント君。今夜空いてる時間に組合長室に来なさい。君とじっくり話がしたい」
この人はおそらく私の知らない情報や見識を持っている。多忙なギルドマスターとの会話ともなれば願ってもない話だ。
コレを聞きつけた周囲の人間も響めき始める。なるほど、あの気のいいお爺さんも滅多に人を組合長室にいらないらしい。
「君がポワルで転売ギルドを潰した件に関しても、話がしたい」
ゾクリ
背筋に怖気が走った。優しいお爺さんの細い目が、一瞬で胸を差し貫く針に思えてくる。
「…ちょっと、ヤミーくん、どうしたの~?ギルドマスターの話を聞けるまたとないチャンスだよ~?転売ギルドについても知ってるみたいだし~」
カッツ姐さんの腑抜けた言葉を聞いてようやく我に帰ると、その悪寒を拭えないままではあるが、私は襟を正して返事をした。
「わかりました。後ほどお伺いします」
そう言って頭を下げると、その老人は「それでは後ほど」と一声かけて食堂から去って行った。
先程まで人柄を物語っていた小さな丸い背中から、今は巨大な影が見えているように見える。
「どうしたの~?すっごい汗かいてるけど~」
「…気づかなかったんですか?カッツ姐さん」
「ん~、何を~?」
「今、マスターは『君がポワルで転売ギルドを潰した件』と言ったんですよ」
「ああ!言ってたね!もう知ってたんだ~、流石マスター」
「おかしいと思いませんか?」
「何が?」
「転売ギルドが潰れたのって、どうやって知ったんでしょう。私ですら潰れたかどうかはおろか、存在すらも確証が持てないのに」
「あ~確かに。ギルドマスターだから耳が早いのかな~?」
「それに、今回の偽情報作戦にあたって、私が転売ギルドを潰すよう依頼を受けている事は誰にも言わないようにカッツ姐さんには口止めをお願いしてたはずです」
「そうだね、ボク言われた通り誰もいってないよ~。リョーマさんも今は海の向こうだから知る由もないし、誰かに言う事もないだろうしね~」
「それならどうして彼はギルド内でも新人で無名だった『私』が転売ギルドを潰したことを知ったのでしょうか」
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