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第2章 私はモブだったはずなのに
Ep.5 白の青年との遭遇
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ガイアとはぐれました。……いや、正確には、突然群がってきた高位貴族のお嬢様方にかっさらわれました。
まだガイアが異国の公爵だとまでは伝わっていないんだろう。私達が宮廷内の公共エリア(要は誰にでも立ち入りを許可している庭園や図書館など)に姿を見せた瞬間、まだ婚約者のいらっしゃらない彼女達は見知らぬ類い稀な黒髪の魔術師様にめざとく反応し、我先にと群がってきたというわけだ。しかも群がってきたお嬢様の中になかなか高位な魔術の使い手が居たようで、指ぱっちんひとつでガイアごと瞬間移動されてしまい置いてきぼりを喰らった次第である。
(あまりに唐突だったから、と言うのはもちろんあるのだろうけれど……)
しばらくその場で待ってみたが帰ってくる気配がないので仕方なしに与えられた客室へと戻る最中、無意識にため息が溢れた。
前々から薄々感じてはいたけど、長年虐げられ悪意にばかりさらされてきたせいか、ガイアは好意で近づいてくる人間のあしらい方が上手でないのだ。それは仕方のない事なのかもしれない。けど……
「折角の新婚旅行なのに、な……」
この日の為に新たに刺繍した桜のワンピースのすそをつまんで、何気なく足を止めた中庭。その時吹き抜けた突風で飛んできた一枚のスカーフが、顔面に勢い良く張り付いた。
「きゃっ!何なのもう、本当についてな、い……。ーっ!?」
泣きっ面に蜂も良いところだ。そんな不満は、引き剥がしたスカーフに施された見事な紫陽花の刺繍を目にした途端に吹き飛んだ。表面はもちろん、裏側まで美しく柄を描いているそれを手のひらでくるくる回して見る。
(これ、花に使っている糸は単色なのに縫い目の重ねだけでグラデーションをかけているんだわ。こんな技法見たことない、すごく綺麗……!)
これが噂に聞いていたオルテンシア伝統の技法だろうか。良く見ればスカーフの刺繍はやりかけだ。飛んできたと言うことは、縫い手がまだこの辺りに居るのかも知れない。
そう考えた私は、先ほどの突風の風上に向かい、ウキウキしながら歩きだした。
しばらく進むと城壁は石造りから白と藍色のタイルに変わり、窓ガラスは繊細なステンドグラスになっていた。壁に点在していた美しい織物や床の絨毯に夢中になっていてここまで来てしまったけど、不意にはたとなる。
(もしかしてこの辺りって、王家の方専用の入ってはいけないエリアだったのでは……!?)
すぐ戻らなきゃ!そう思ったものの、注意深く見てこなかったから帰り道がわからない。誰かに訪ねようにも人気がない。
困り果てて、せめて高台から下が見下ろせたら現在地がわかるかもと、丁度差し掛かっていた螺旋階段を上る。行き止まりには、見事な紫陽花がモザイクタイルで表現された大きな壁があった。
(行き止まり……?ーっ!違う、横にカードリーダーがある。これ扉なんだ、すっごく豪華……)
『このカードキーで開く場所であれば好きに見学して頂いて構いません』と言っていた侍女のことを思い出し、与えられていた桜色のカードをカードリーダーに当てる。ポーンと軽い音がして、扉の真ん中に縦筋が入る。
音もなくゆっくり扉が開いたその先は、小川の流れる空中庭園で。色とりどりの紫陽花の花園の先に、誰かがぽつんと座っている。
「あ、あの……」
「ん?誰か居るのかい?ここには普段、僕以外誰も来ないのに」
鮮やかな紫陽花の中一際映える純白の髪を腰の辺りまで伸ばして低めの位置からひとくくりにした、ガーネットのような鮮やかな赤色の瞳の。私と同い年位の年若い青年が、困ったように微笑んだ。
「見ない顔だね……。どうやって入ってきたんだい?ここは僕と妹以外は立ち入り禁止だから、鍵がかかっていたはずなんだけど」
「ーっ!それは申し訳ございませんでした。侍女の方からお借りしていたカードをかざしてみたら開いたものですからてっきり大丈夫な場所なのかと……。お邪魔をしてしまって本当に申し訳ありません」
青ざめて謝罪した私に苦笑しながら、青年は顔を上げるよう促してくれる。
「ああ、いいんだよ、大丈夫。単に刺繍をしていただけだし、立ち入り禁止なのも、人目を気にせず趣味を楽しみたかっただけだから……」
どこか憂いを帯びた顔になった彼の手にある刺繍の癖を見てピンときた。先程のスカーフを取り出して広げて見せる。
「あの、実は先程中庭までこちらのスカーフが飛んできたんですが、もしかしてこれは……」
「そんなに遠くまで飛んでしまっていたかい?ごめんね。先程うっかり飛ばしてしまって……」
「と、言うことはやっぱりこちらの刺繍も貴方様が刺されたのですね!?」
若干興奮ぎみな私に引きつつ、青年は頷いた。
「あ、あぁ……。はは、男なのにこんな花畑にひとり閉じ籠って針仕事だなんて、とても誇れた物じゃないけどね?それに、僕は……「そんなことありません!」ーっ!?」
スカーフを彼の手に握らせながら、うさぎのような真っ赤なその瞳をしっかり見つめる。
「殿方の手でこんなに繊細な優しい世界観を表現するだなんて、一朝一夕で出来ることではありません!私も刺繍を嗜みますが、一目でここまで心踊るような作品初めてでした。ぜひとも縫い方をご指導頂きたい位です。貴方様が長年積み重ねてきた証である技術を誇らずして何を誇るって言うんですか?勿体無い!」
「………………変わっているね、君。それにその服装……オルテンシアの人間じゃないのかな?」
「ーっ!え、えぇ。実は先日のウィザードサイクロンに巻き込まれ、急遽滞在させて頂いてまして……」
「あぁ……どうりで」
ぽつりと呟かれたそれに、首を傾げた。
「どうかなさいました?」
「いいや、何でもないよ。それより、そのワンピースの花は初めて見るね。自分で刺繍したのかい?」
「はい!桜と言って、大切な思い出がある花なんです」
「……っ、そう。素敵だね」
照れながら笑った私から一瞬顔を背けて咳払いをしてから、青年が自分のかけていた向かい側の席を指し示す。
「良ければそちらの席にどうぞ。趣味が合う相手に会うのは僕も初めてなんだ。この技法が知りたいんだね?基本で良ければ今、教えよう」
優しげなその微笑みとお言葉に甘えて、勧められた席に腰かけた。
~Ep.5 白の青年との遭遇~
まだガイアが異国の公爵だとまでは伝わっていないんだろう。私達が宮廷内の公共エリア(要は誰にでも立ち入りを許可している庭園や図書館など)に姿を見せた瞬間、まだ婚約者のいらっしゃらない彼女達は見知らぬ類い稀な黒髪の魔術師様にめざとく反応し、我先にと群がってきたというわけだ。しかも群がってきたお嬢様の中になかなか高位な魔術の使い手が居たようで、指ぱっちんひとつでガイアごと瞬間移動されてしまい置いてきぼりを喰らった次第である。
(あまりに唐突だったから、と言うのはもちろんあるのだろうけれど……)
しばらくその場で待ってみたが帰ってくる気配がないので仕方なしに与えられた客室へと戻る最中、無意識にため息が溢れた。
前々から薄々感じてはいたけど、長年虐げられ悪意にばかりさらされてきたせいか、ガイアは好意で近づいてくる人間のあしらい方が上手でないのだ。それは仕方のない事なのかもしれない。けど……
「折角の新婚旅行なのに、な……」
この日の為に新たに刺繍した桜のワンピースのすそをつまんで、何気なく足を止めた中庭。その時吹き抜けた突風で飛んできた一枚のスカーフが、顔面に勢い良く張り付いた。
「きゃっ!何なのもう、本当についてな、い……。ーっ!?」
泣きっ面に蜂も良いところだ。そんな不満は、引き剥がしたスカーフに施された見事な紫陽花の刺繍を目にした途端に吹き飛んだ。表面はもちろん、裏側まで美しく柄を描いているそれを手のひらでくるくる回して見る。
(これ、花に使っている糸は単色なのに縫い目の重ねだけでグラデーションをかけているんだわ。こんな技法見たことない、すごく綺麗……!)
これが噂に聞いていたオルテンシア伝統の技法だろうか。良く見ればスカーフの刺繍はやりかけだ。飛んできたと言うことは、縫い手がまだこの辺りに居るのかも知れない。
そう考えた私は、先ほどの突風の風上に向かい、ウキウキしながら歩きだした。
しばらく進むと城壁は石造りから白と藍色のタイルに変わり、窓ガラスは繊細なステンドグラスになっていた。壁に点在していた美しい織物や床の絨毯に夢中になっていてここまで来てしまったけど、不意にはたとなる。
(もしかしてこの辺りって、王家の方専用の入ってはいけないエリアだったのでは……!?)
すぐ戻らなきゃ!そう思ったものの、注意深く見てこなかったから帰り道がわからない。誰かに訪ねようにも人気がない。
困り果てて、せめて高台から下が見下ろせたら現在地がわかるかもと、丁度差し掛かっていた螺旋階段を上る。行き止まりには、見事な紫陽花がモザイクタイルで表現された大きな壁があった。
(行き止まり……?ーっ!違う、横にカードリーダーがある。これ扉なんだ、すっごく豪華……)
『このカードキーで開く場所であれば好きに見学して頂いて構いません』と言っていた侍女のことを思い出し、与えられていた桜色のカードをカードリーダーに当てる。ポーンと軽い音がして、扉の真ん中に縦筋が入る。
音もなくゆっくり扉が開いたその先は、小川の流れる空中庭園で。色とりどりの紫陽花の花園の先に、誰かがぽつんと座っている。
「あ、あの……」
「ん?誰か居るのかい?ここには普段、僕以外誰も来ないのに」
鮮やかな紫陽花の中一際映える純白の髪を腰の辺りまで伸ばして低めの位置からひとくくりにした、ガーネットのような鮮やかな赤色の瞳の。私と同い年位の年若い青年が、困ったように微笑んだ。
「見ない顔だね……。どうやって入ってきたんだい?ここは僕と妹以外は立ち入り禁止だから、鍵がかかっていたはずなんだけど」
「ーっ!それは申し訳ございませんでした。侍女の方からお借りしていたカードをかざしてみたら開いたものですからてっきり大丈夫な場所なのかと……。お邪魔をしてしまって本当に申し訳ありません」
青ざめて謝罪した私に苦笑しながら、青年は顔を上げるよう促してくれる。
「ああ、いいんだよ、大丈夫。単に刺繍をしていただけだし、立ち入り禁止なのも、人目を気にせず趣味を楽しみたかっただけだから……」
どこか憂いを帯びた顔になった彼の手にある刺繍の癖を見てピンときた。先程のスカーフを取り出して広げて見せる。
「あの、実は先程中庭までこちらのスカーフが飛んできたんですが、もしかしてこれは……」
「そんなに遠くまで飛んでしまっていたかい?ごめんね。先程うっかり飛ばしてしまって……」
「と、言うことはやっぱりこちらの刺繍も貴方様が刺されたのですね!?」
若干興奮ぎみな私に引きつつ、青年は頷いた。
「あ、あぁ……。はは、男なのにこんな花畑にひとり閉じ籠って針仕事だなんて、とても誇れた物じゃないけどね?それに、僕は……「そんなことありません!」ーっ!?」
スカーフを彼の手に握らせながら、うさぎのような真っ赤なその瞳をしっかり見つめる。
「殿方の手でこんなに繊細な優しい世界観を表現するだなんて、一朝一夕で出来ることではありません!私も刺繍を嗜みますが、一目でここまで心踊るような作品初めてでした。ぜひとも縫い方をご指導頂きたい位です。貴方様が長年積み重ねてきた証である技術を誇らずして何を誇るって言うんですか?勿体無い!」
「………………変わっているね、君。それにその服装……オルテンシアの人間じゃないのかな?」
「ーっ!え、えぇ。実は先日のウィザードサイクロンに巻き込まれ、急遽滞在させて頂いてまして……」
「あぁ……どうりで」
ぽつりと呟かれたそれに、首を傾げた。
「どうかなさいました?」
「いいや、何でもないよ。それより、そのワンピースの花は初めて見るね。自分で刺繍したのかい?」
「はい!桜と言って、大切な思い出がある花なんです」
「……っ、そう。素敵だね」
照れながら笑った私から一瞬顔を背けて咳払いをしてから、青年が自分のかけていた向かい側の席を指し示す。
「良ければそちらの席にどうぞ。趣味が合う相手に会うのは僕も初めてなんだ。この技法が知りたいんだね?基本で良ければ今、教えよう」
優しげなその微笑みとお言葉に甘えて、勧められた席に腰かけた。
~Ep.5 白の青年との遭遇~
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