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第1章 初恋の彼は、私の運命の人じゃなかった
Ep.90 “セシル”の告白
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「おいセシル!俺達の鍛錬着乾いてるか!?」
「ご用意出来てます、どうぞ!」
「おーい、新入りが基礎練習で力尽きて動けんから誰か飯届けてやってくれ!」
「はい、自分行きます!」
朝から晩まであっちにこっちに呼ばれまくり、お洗濯をしてご飯を作って怪我人の手当に奔走しております、潜入2日目のセシル……もとい、男装中のセレンです。
「たったの2日で何でそんな馴染んでんの…………!」
「まぁ、規模が増えただけでやってる内容は実家の家事とあんま変わらないし」
「もうヤダこの子たくましい!」
状況報告の為の密会場所にてるー君が地面を叩く。声大きいと見つかるよー?
「とにかく、幸いおおらかな方が多いから上手く馴染めたし、そろそろ良いタイミングだと思うの!今日の昼からは丁度勝ち抜き式の練習試合だから、その隙を見てレオを敷地から連れ出します!」
「了解、くれぐれもしくじらないでよ?万が一こんな男所帯の中で女の子だってバレたら……いや、大丈夫か」
「るー君今どこ見て判断した?」
サッと視線逸したけど胸元見てたの気づいてますからね!
ことと次第によってはガイアに言いつけますよ?と念を込めた私のジト目をかわし、小さく咳払いしたるー君が鞄をぽんと叩く。アイちゃんから託された魔法のポーチを改良したものだ。
「それはさておき朗報が一個。セレンちゃんに魅了を解いてもらう間でもなく、他の2つの竜玉は俺等だけで回収出来た」
「ー!?ホントに!?」
「あぁ、予想外にチョロくて俺も驚いたけど……多分、向こうに既に使える魔力が殆どないんだ。ガイアスはもう力を貸してないからね」
言われてみれば、ここにいるレオも潜入前に様子を見た二人も以前夜会会場で会った時みたいな異様な攻撃性は無かった。やっぱり皆ナターリエ様の魅了のせいでおかしくなってたんだわ……。
「っと、そろそろ戻らんとまずいね。じゃあ後は手筈通りに」
「ーっ、るー君!」
「……何?」
「もしこのまま私達がナターリエ様の悪事を暴いたら、彼女に傾倒していた人達はどうなるの?」
一瞬、空気が固まった。
「……事が事だ。既に抜けた俺とガイアスはお咎め無しだろうけど、現在進行系で当事者である彼等は国外追放は免れないだろうね。彼等をあのお嬢様が操っていたって、大衆の面前で明らかに出来ればまた話は変わってくるだろうけど」
「そう……、わかったわ」
『言っとくけど、情けなんかかけたら足元掬われるからね』と念押ししたるー君がフッと姿を消したのを確かめ、私も宿舎に戻った。
「おー、セシル!どこ行ってたんだ?昼飯時なのに居ないから探したぜ。ほら、お前の分」
「ありがとうございます、レオ先輩……」
「なんだ、元気がないな。どうした?」
屈託ない笑みで顔を覗き込んでくるレオの目を真っ直ぐ見つめ返した。やっぱり、人となりを知った以上このまま切り捨てられない。
「今夜、お時間頂けますか?お話したいことがあるんです」
鍛錬場の裏手は林だ。遠くから模擬戦に盛り上がっている騎士たちの声が微かに聞こえる。
実地訓練の一環に使うため敢えて整備されていない為見通しが悪く、人目を避けて話すならもってこいのそんな場所に連れ出されたレオは怪訝そうに首を傾いだ。
「なんだよ、改まって話なんて。こんな場所に連れ出してまで……もしかして、いじめにでもあってるのか?」
心底案じてくれているとわかる声音で聞かれ、頭を振った。
「いいえ、そうでは無いのですが……。実はレオ先輩に協力して頂きたいことがあるんです」
「俺にか?」
「はい、大切な人を助ける為に」
暗がりの中数秒の沈黙が落ちる。
「……良い目だな。話を聞こう」
「ありがとうございます」
よし、上手く話を切り出せた。そう安堵の息を吐き、改めて口を開く。
「わた……いえ、僕の話をする前にお聞きしたいのですが、レオさんにとって“騎士”とはどんな存在ですか?」
これ、実はゲームでヒロインが彼に訪ねたのと全く同じ問いかけだ。好感度によって答えが変わり、攻略済……つまり、好きな女性が居るなら『愛しい人を護る誰よりも強い者』。今の彼がそう答えたら、私も諦めて彼の実家から竜玉を得ることだけを考えよう。
さぁ、貴方はどう答える?
「可愛い顔して小難しいこと聞くなあセシルは。でも答えは決まってる。俺にとって騎士とは、如何なる者も見捨てず護り抜く気高き者の象徴だ。騎士は国への忠義を果たす者。そして、民が一番の国の宝だ」
「……っ!」
真っ直ぐなその瞳と言葉に嘘はない。
レオはゲーム開始前に妹を不慮の事故で亡くしている。その時傷ついた彼と彼の両親に救いの手を伸ばしたのは、国王陛下だった。
「……つまり、今の貴方にとって第一に護るべきはこの国であり、忠義を果たす相手は王である。そう認識して良いのですね?」
「俺はな、幼い頃に魔物に襲われ妹を失い、他の者に同じような思いはさせまいと鍛錬を積んできた。本来なら魔物討伐、並びに王都の守りを担う白竜騎士団に入りたかったが、黒の騎士には敵わなくてな。虐げられてきたせいで本人は頑なに認めないが、あいつは凄い奴さ」
「ーっ!!?」
“セシル”である今どうやって出そうか悩んでいた人の名前が相手の口から出たことに驚く私を他所に、レオは何でもない口ぶりで話を続けた。
「実は公表されていないが、俺の妹を奪った件の魔物を屠ったのはガイアスなんだ。その際、魔物に奪われていた妹の形見の品を内密に届けてくれてな……」
そう力なく笑うレオが、古びた子供用のブレスレットをシャラシャラと揺らしてみせた。それが何年前の話なのかはわからないが、ガイアはもちろん他の取り巻きの男性陣も、任務の功績や財の殆どをナターリエ様達に献上させられていたと聞く。つまり、ガイアはそれに抗って彼に妹の形見を返したと言うことだろう。
(面識位はあるだろうと思っていたけど、まさかこんな形で縁が繋がってたなんて……)
感心とも何とも言えない、でも温かな気持ちに浸る私に対し、形見の品をしまい直したレオが悲痛な面持ちに変わる。
「故に、今の王都の騒ぎには胸を痛めている。我が家はもちろん、彼も陛下には真に忠義を示していた。暗殺など企てようはずが無い者を髪色と迷信に惑わされ疑惑を向けるとは……!」
「私がお話したかったのはまさにそのお話なのです、レオ先輩」
悔しげに歯噛みしたその表情で今だと思った。案の定、本題を切り出した瞬間にレオが騎士の顔つきに変わる。
「先輩の読み通り、あの暗殺は黒の騎士様が企てたものではありません。真犯人も目処がついております。その真犯人を糾弾し、無実の罪で囚われた黒の騎士様と第一王子殿下、そしてアイシラ様を救い出したいのです。手遅れになる前に!」
ぐっと、レオが息を呑んだのがわかった。
「……その、真犯人とは?」
腰の剣に手を添えたレオが地を這うような声で問う。耳に届く模擬試合の賑わいに負けないよう、息を吸い込みしっかりと答えた。
「ナターリエ・キャンベル公爵令嬢の生家、キャンベル公爵家です」
視界の端を目にも留まらぬ速さで銀色の筋が通り過ぎた。カッと目を見開いたレオが引き抜いた剣を私の喉元に突きつけたのだ。
「セシルお前、自分が今何を言ったのか分かってるのか!」
「勿論です。根拠もなくこんなことは申し上げません。キャンベル公爵家は、国の守の要となる先輩のご実家と他の高位貴族が預かっている竜玉の破壊を他国と結託し企んでいる売国奴です!」
「……っ!セシルは確か子爵家だったな。下級貴族の筈のお前が何故国内でも秘匿の筈の竜玉のことを知っている?そもそも黒の騎士や王子殿下達を救おうと陛下暗殺の真相解明に乗り出すなど普通じゃない。お前は一体何者だ!」
剣を向けられ声を張り上げられれば、やはり流石の胆力だ。温厚な人柄を知っていてもやっぱり怖い。でも、引くわけには行かない。説明のため更に口を開こうとした時、ひらりと辺りに何かが降ってきた。
(……?黒い、羽根……?)
「まあまあ、落ち着いたらどうだ。レオ・ジークヴァルト。貴殿の疑問には俺達が答えよう」
予想だにしなかった人物の登場に、レオはもちろん私まで声を失う。
ひらひらと舞い踊る黒い羽根の先で、ガイアが穏やかに微笑んだ。
~Ep.90 “セシル”の告白~
「ご用意出来てます、どうぞ!」
「おーい、新入りが基礎練習で力尽きて動けんから誰か飯届けてやってくれ!」
「はい、自分行きます!」
朝から晩まであっちにこっちに呼ばれまくり、お洗濯をしてご飯を作って怪我人の手当に奔走しております、潜入2日目のセシル……もとい、男装中のセレンです。
「たったの2日で何でそんな馴染んでんの…………!」
「まぁ、規模が増えただけでやってる内容は実家の家事とあんま変わらないし」
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「るー君今どこ見て判断した?」
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ことと次第によってはガイアに言いつけますよ?と念を込めた私のジト目をかわし、小さく咳払いしたるー君が鞄をぽんと叩く。アイちゃんから託された魔法のポーチを改良したものだ。
「それはさておき朗報が一個。セレンちゃんに魅了を解いてもらう間でもなく、他の2つの竜玉は俺等だけで回収出来た」
「ー!?ホントに!?」
「あぁ、予想外にチョロくて俺も驚いたけど……多分、向こうに既に使える魔力が殆どないんだ。ガイアスはもう力を貸してないからね」
言われてみれば、ここにいるレオも潜入前に様子を見た二人も以前夜会会場で会った時みたいな異様な攻撃性は無かった。やっぱり皆ナターリエ様の魅了のせいでおかしくなってたんだわ……。
「っと、そろそろ戻らんとまずいね。じゃあ後は手筈通りに」
「ーっ、るー君!」
「……何?」
「もしこのまま私達がナターリエ様の悪事を暴いたら、彼女に傾倒していた人達はどうなるの?」
一瞬、空気が固まった。
「……事が事だ。既に抜けた俺とガイアスはお咎め無しだろうけど、現在進行系で当事者である彼等は国外追放は免れないだろうね。彼等をあのお嬢様が操っていたって、大衆の面前で明らかに出来ればまた話は変わってくるだろうけど」
「そう……、わかったわ」
『言っとくけど、情けなんかかけたら足元掬われるからね』と念押ししたるー君がフッと姿を消したのを確かめ、私も宿舎に戻った。
「おー、セシル!どこ行ってたんだ?昼飯時なのに居ないから探したぜ。ほら、お前の分」
「ありがとうございます、レオ先輩……」
「なんだ、元気がないな。どうした?」
屈託ない笑みで顔を覗き込んでくるレオの目を真っ直ぐ見つめ返した。やっぱり、人となりを知った以上このまま切り捨てられない。
「今夜、お時間頂けますか?お話したいことがあるんです」
鍛錬場の裏手は林だ。遠くから模擬戦に盛り上がっている騎士たちの声が微かに聞こえる。
実地訓練の一環に使うため敢えて整備されていない為見通しが悪く、人目を避けて話すならもってこいのそんな場所に連れ出されたレオは怪訝そうに首を傾いだ。
「なんだよ、改まって話なんて。こんな場所に連れ出してまで……もしかして、いじめにでもあってるのか?」
心底案じてくれているとわかる声音で聞かれ、頭を振った。
「いいえ、そうでは無いのですが……。実はレオ先輩に協力して頂きたいことがあるんです」
「俺にか?」
「はい、大切な人を助ける為に」
暗がりの中数秒の沈黙が落ちる。
「……良い目だな。話を聞こう」
「ありがとうございます」
よし、上手く話を切り出せた。そう安堵の息を吐き、改めて口を開く。
「わた……いえ、僕の話をする前にお聞きしたいのですが、レオさんにとって“騎士”とはどんな存在ですか?」
これ、実はゲームでヒロインが彼に訪ねたのと全く同じ問いかけだ。好感度によって答えが変わり、攻略済……つまり、好きな女性が居るなら『愛しい人を護る誰よりも強い者』。今の彼がそう答えたら、私も諦めて彼の実家から竜玉を得ることだけを考えよう。
さぁ、貴方はどう答える?
「可愛い顔して小難しいこと聞くなあセシルは。でも答えは決まってる。俺にとって騎士とは、如何なる者も見捨てず護り抜く気高き者の象徴だ。騎士は国への忠義を果たす者。そして、民が一番の国の宝だ」
「……っ!」
真っ直ぐなその瞳と言葉に嘘はない。
レオはゲーム開始前に妹を不慮の事故で亡くしている。その時傷ついた彼と彼の両親に救いの手を伸ばしたのは、国王陛下だった。
「……つまり、今の貴方にとって第一に護るべきはこの国であり、忠義を果たす相手は王である。そう認識して良いのですね?」
「俺はな、幼い頃に魔物に襲われ妹を失い、他の者に同じような思いはさせまいと鍛錬を積んできた。本来なら魔物討伐、並びに王都の守りを担う白竜騎士団に入りたかったが、黒の騎士には敵わなくてな。虐げられてきたせいで本人は頑なに認めないが、あいつは凄い奴さ」
「ーっ!!?」
“セシル”である今どうやって出そうか悩んでいた人の名前が相手の口から出たことに驚く私を他所に、レオは何でもない口ぶりで話を続けた。
「実は公表されていないが、俺の妹を奪った件の魔物を屠ったのはガイアスなんだ。その際、魔物に奪われていた妹の形見の品を内密に届けてくれてな……」
そう力なく笑うレオが、古びた子供用のブレスレットをシャラシャラと揺らしてみせた。それが何年前の話なのかはわからないが、ガイアはもちろん他の取り巻きの男性陣も、任務の功績や財の殆どをナターリエ様達に献上させられていたと聞く。つまり、ガイアはそれに抗って彼に妹の形見を返したと言うことだろう。
(面識位はあるだろうと思っていたけど、まさかこんな形で縁が繋がってたなんて……)
感心とも何とも言えない、でも温かな気持ちに浸る私に対し、形見の品をしまい直したレオが悲痛な面持ちに変わる。
「故に、今の王都の騒ぎには胸を痛めている。我が家はもちろん、彼も陛下には真に忠義を示していた。暗殺など企てようはずが無い者を髪色と迷信に惑わされ疑惑を向けるとは……!」
「私がお話したかったのはまさにそのお話なのです、レオ先輩」
悔しげに歯噛みしたその表情で今だと思った。案の定、本題を切り出した瞬間にレオが騎士の顔つきに変わる。
「先輩の読み通り、あの暗殺は黒の騎士様が企てたものではありません。真犯人も目処がついております。その真犯人を糾弾し、無実の罪で囚われた黒の騎士様と第一王子殿下、そしてアイシラ様を救い出したいのです。手遅れになる前に!」
ぐっと、レオが息を呑んだのがわかった。
「……その、真犯人とは?」
腰の剣に手を添えたレオが地を這うような声で問う。耳に届く模擬試合の賑わいに負けないよう、息を吸い込みしっかりと答えた。
「ナターリエ・キャンベル公爵令嬢の生家、キャンベル公爵家です」
視界の端を目にも留まらぬ速さで銀色の筋が通り過ぎた。カッと目を見開いたレオが引き抜いた剣を私の喉元に突きつけたのだ。
「セシルお前、自分が今何を言ったのか分かってるのか!」
「勿論です。根拠もなくこんなことは申し上げません。キャンベル公爵家は、国の守の要となる先輩のご実家と他の高位貴族が預かっている竜玉の破壊を他国と結託し企んでいる売国奴です!」
「……っ!セシルは確か子爵家だったな。下級貴族の筈のお前が何故国内でも秘匿の筈の竜玉のことを知っている?そもそも黒の騎士や王子殿下達を救おうと陛下暗殺の真相解明に乗り出すなど普通じゃない。お前は一体何者だ!」
剣を向けられ声を張り上げられれば、やはり流石の胆力だ。温厚な人柄を知っていてもやっぱり怖い。でも、引くわけには行かない。説明のため更に口を開こうとした時、ひらりと辺りに何かが降ってきた。
(……?黒い、羽根……?)
「まあまあ、落ち着いたらどうだ。レオ・ジークヴァルト。貴殿の疑問には俺達が答えよう」
予想だにしなかった人物の登場に、レオはもちろん私まで声を失う。
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