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第1話 不遇の聖女見習い・セレーネ
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太陽の国・ソレイエ。月の国・ルナリア。流星の国・ミーティア。銀河の国・ギャラクシア。
天体の名にちなんだ国名を持つ4つの国々によって成り立つ大陸・エスポワール。
その中で最も小さい国・ミーティア王国には、かつて星空の加護を受け人々に光を注いだとされる聖女の伝承があり、今もその力は脈々と受け継がれていた。
現在、ミーティア王国には聖女を崇拝する数多の教会があり、その総本山にあたるスピカ大聖堂には、大聖女が君臨しありとあらゆるものに癒やしの魔力を注いでいる。魔力が潤沢で魔法文化の発達したこの国だが、癒やしの力……所謂“治癒術”だけは別枠であり、使い手は非常に重宝される。
特にミーティア王国の“聖女”のそれは他の治癒師のそれとは格が違う為、その能力の全容は国内にすら知られていない。
国民達がわかるのは、ただ何十年かに一度“大聖女”の代替わりの為に素質がある少女達がスピカ大聖堂に集められ選定を受けるというだけである。
これは、そんな聖女候補に選ばれながらも虐げられ、踏みつけられ、搾取され続けた少女が新たな居場所を得る物語。
「では、本日の課題はここまで。皆さん、後片付けをしてお休みなさい。貴女方は次代の大聖女の資質を認められ司祭様に集められた聖女候補。神の御名の元、常に清く正しく居なければなりません。良い夢を」
Amen、と十字を切った指導者が立ち去るのを見送るなり、室内に居た娘たちはほぼ一斉に姿勢を崩した。
ここはスピカ大聖堂の一角にある礼拝堂。数年前、突如として国と教会が定めた規定に従い各地から集められた聖女候補の少女達は、ここで集団生活をしながら日々勉学に修行に、聖女見習いとして人々を癒やす仕事にと励んでいる。
そんな生活であるから、仕事における単純な事前準備や日常の中の雑務、更には教会内の裏方仕事なども、“見習い”として聖女候補達の役割に割り振られている。
今しがた勉学を終えたグループに割り振られた本日の仕事は皆の夕食の後片付けであった。
(今日はお客様もいらしたから食器が多くて大変。まずは器をお水に浸してから部屋の片付けを……)
「ちょっとセレーネ!これ後で畳んどいてよ!」
「えっ?ですが私……きゃっ!」
他の聖女見習いに呼ばれ振り向いた瞬間、少女はたくさんの洗濯物が入ったかごを押し付けられてしまった。重さに彼女がよろけた隙に、押し付けた方の少女達は雑談をしながらそそくさと立ち去ってしまう。
(受け取ってしまったものは仕方がありませんね。お部屋の片付けは後にして先にこちらを終わらせてしまいましょう)
そうため息を付き黙々と作業を始めた少女、名はセレーネ。真面目で大人しく素直な性格の彼女は、白銀の髪に星空の様な碧の瞳と言う儚げな容姿も災いしてか他の聖女見習い達から“弱い者”として雑に扱われることが多かった。今回のような事は日常茶飯事なのである。
(あ、教祖様のキャソックが解れていますね、直しておきましょう)
聖女見習いとして大聖堂に招かれる前、亡くなった祖母から貰った洋裁箱を取り出しチクチクと修繕していく。洗濯担当者はもちろん、セレーネと同じ食器片しに割り振られた者達も誰も現れない。ただ、時たま廊下から少女達の楽しげな声が耳を掠めるばかりだ。
山のような洗濯物には他にも傷んだ衣服が見られ、それらを直し切ってようやく自分の担当だった仕事も終えた頃には、もう空は薄っすらと白み始めていた。
「おはよう御座います、聖女候補の皆さん。時に、昨夜の洗濯担当はどなただったでしょうか?」
翌朝、朝の祈りに集まった聖女候補達の前で指導者である神父がそう問いた。やったのは自分だが担当は違う人間だった為にセレーネが名乗り出るべきか否か迷っていると、先に本来その担当であった少女達が挙手して名乗り出てしまった。そんな少女達を前に呼び出し、神父が穏やかに微笑む。
「今朝皆に返された衣服が、それは丁寧に修繕されていたと教祖様が大変お喜びでした。人々を癒やし慈しむ聖女には、細やかな思いやりの気持ちが必須です。良い心がけの彼女達に、皆称賛を」
神父に促され、他の少女たちから拍手が上がる。和やかにその拍手が治まるのを待った後、今度は些か表情を暗くした神父がセレーネを呼んだ。
「次は残念な知らせです。セレーネ嬢はこちらへ」
「はっ、はい!」
呼ばれた理由がわからぬまま彼の隣に立ったセレーネに、神父は静かだがどこか非難を含めた声音で口を開いた。
「近頃、貴女の就寝時間があまりに遅く同室の者達が困っていると報告を受けています。聖女を目指す者として他者の規範となる規則正しい生活など基本中の基本。それすら守れず、ましてや共に研鑽する同期達の迷惑となるとは何事ですか。貴女はただでさえ他の少女達と比べ聖女の力が劣ると言うのに、嘆かわしい……。一体夜中に出歩いて何をしていたのです?」
「えっ?ちっ、違います、出歩いてなどおりません。私はただ……」
「言い訳は結構。訴えてきた聖女候補達も貴女の行動の詳細を突き詰めて責め立てようとは思っていないそうです。その寛大な処置に感謝し、この場で誠意を持って皆に謝罪してください」
セレーネに冷たい視線を向け言い放った神父は、自分の背後で先程褒め称えられた聖女見習い達がニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべていることには気づかない。
セレーネの就寝が遅いのは他の“出来が良い”と言われる少女達が本来の自分たちの仕事を彼女に押し付けているからであり、またセレーネの成績が他者から劣るのはその押し付けられた雑務の分セレーネには鍛錬の時間が無く、理不尽にも押し付けた側の少女達はその浮いた時間で自分たちの能力を高める訓練が出来ているからであるのだが。毎日決まった時間に決まった場所からしか聖女見習い達を見ていない神父達にそんなことは知りよう筈もなかった。
「申し訳、ございませんでした…………」
ギュッとスカートを握りしめ、嫌らしい笑みで叱責される自分を見ている他の少女達に向かい頭を下げる。
深く下げた頭の陰で、蒼碧の瞳から雫が一滴こぼれ落ちた。
天体の名にちなんだ国名を持つ4つの国々によって成り立つ大陸・エスポワール。
その中で最も小さい国・ミーティア王国には、かつて星空の加護を受け人々に光を注いだとされる聖女の伝承があり、今もその力は脈々と受け継がれていた。
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特にミーティア王国の“聖女”のそれは他の治癒師のそれとは格が違う為、その能力の全容は国内にすら知られていない。
国民達がわかるのは、ただ何十年かに一度“大聖女”の代替わりの為に素質がある少女達がスピカ大聖堂に集められ選定を受けるというだけである。
これは、そんな聖女候補に選ばれながらも虐げられ、踏みつけられ、搾取され続けた少女が新たな居場所を得る物語。
「では、本日の課題はここまで。皆さん、後片付けをしてお休みなさい。貴女方は次代の大聖女の資質を認められ司祭様に集められた聖女候補。神の御名の元、常に清く正しく居なければなりません。良い夢を」
Amen、と十字を切った指導者が立ち去るのを見送るなり、室内に居た娘たちはほぼ一斉に姿勢を崩した。
ここはスピカ大聖堂の一角にある礼拝堂。数年前、突如として国と教会が定めた規定に従い各地から集められた聖女候補の少女達は、ここで集団生活をしながら日々勉学に修行に、聖女見習いとして人々を癒やす仕事にと励んでいる。
そんな生活であるから、仕事における単純な事前準備や日常の中の雑務、更には教会内の裏方仕事なども、“見習い”として聖女候補達の役割に割り振られている。
今しがた勉学を終えたグループに割り振られた本日の仕事は皆の夕食の後片付けであった。
(今日はお客様もいらしたから食器が多くて大変。まずは器をお水に浸してから部屋の片付けを……)
「ちょっとセレーネ!これ後で畳んどいてよ!」
「えっ?ですが私……きゃっ!」
他の聖女見習いに呼ばれ振り向いた瞬間、少女はたくさんの洗濯物が入ったかごを押し付けられてしまった。重さに彼女がよろけた隙に、押し付けた方の少女達は雑談をしながらそそくさと立ち去ってしまう。
(受け取ってしまったものは仕方がありませんね。お部屋の片付けは後にして先にこちらを終わらせてしまいましょう)
そうため息を付き黙々と作業を始めた少女、名はセレーネ。真面目で大人しく素直な性格の彼女は、白銀の髪に星空の様な碧の瞳と言う儚げな容姿も災いしてか他の聖女見習い達から“弱い者”として雑に扱われることが多かった。今回のような事は日常茶飯事なのである。
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聖女見習いとして大聖堂に招かれる前、亡くなった祖母から貰った洋裁箱を取り出しチクチクと修繕していく。洗濯担当者はもちろん、セレーネと同じ食器片しに割り振られた者達も誰も現れない。ただ、時たま廊下から少女達の楽しげな声が耳を掠めるばかりだ。
山のような洗濯物には他にも傷んだ衣服が見られ、それらを直し切ってようやく自分の担当だった仕事も終えた頃には、もう空は薄っすらと白み始めていた。
「おはよう御座います、聖女候補の皆さん。時に、昨夜の洗濯担当はどなただったでしょうか?」
翌朝、朝の祈りに集まった聖女候補達の前で指導者である神父がそう問いた。やったのは自分だが担当は違う人間だった為にセレーネが名乗り出るべきか否か迷っていると、先に本来その担当であった少女達が挙手して名乗り出てしまった。そんな少女達を前に呼び出し、神父が穏やかに微笑む。
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「次は残念な知らせです。セレーネ嬢はこちらへ」
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呼ばれた理由がわからぬまま彼の隣に立ったセレーネに、神父は静かだがどこか非難を含めた声音で口を開いた。
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「えっ?ちっ、違います、出歩いてなどおりません。私はただ……」
「言い訳は結構。訴えてきた聖女候補達も貴女の行動の詳細を突き詰めて責め立てようとは思っていないそうです。その寛大な処置に感謝し、この場で誠意を持って皆に謝罪してください」
セレーネに冷たい視線を向け言い放った神父は、自分の背後で先程褒め称えられた聖女見習い達がニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべていることには気づかない。
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