上 下
7 / 7

第7話 ワシの新しい武器

しおりを挟む
ここが学園か

まるで、フランスにある世界遺産のモン・サン・ミッシェルのような外観だ。

「こんなところにあったのね。助かったわ。
私はアガルダ学園2年、ロゼッタ•ミズーリよ。ごめんなさいね。私は極度の方向音痴でね。すぐ迷ってしまうのよ。そういえば貴方の名前を聞いてなかったわね私、こう見えても貴族なのよ。
お礼はしっかりさせて貰うわ。ってどこ行くのよぉーー。逃げられてしまったわね。」
(まあいいわ、あの子も同じ学園に通うようみたいだしまた会うこともあるでしょう)


ふぅーまさか主人公の1人である、ロゼッタ•ミズーリに干渉しないと改めて心に刻んだ途端に遭遇してしまうなんて。
災難だったな。
学園の見学をしたかったのだがしょうがない。
上手くモブを演じられただろうか。
まあ、今までもワシはそういう所は今までも上手くやれてきたはずだから大丈夫だろう。
あ、そういえばすっかりサトーさん置いてきぼりにしてしまったけど‥
まあいっか。


そんなことを考えていると目的の場所についた。
なんとも古びた建物だろうか。
築百年といったところか。
ここは剣が売っている店だ。
剣といってもただの剣ではない。
魔剣だ。
魔剣といえば邪神が宿っているとか、そういうのをイメージするがこの世界の魔剣は違う。
魔剣とは魔石が埋め込まれた剣であり、本来魔力を持たず、魔法を使うことが出来ない人間が魔法を使えるようになるための媒体または、エネルギーの源なのである。
この魔剣は古代文明の遺産であり、どのような原理で魔法が使えるかなどの詳細は未だ解明されていない。
しかし、ながらこの魔剣という古代文明の遺産によって、人間は本来、種として圧倒的に格上の魔族に対抗してこれたという事実がある。
もちろん、エリーちゃんから教えてもらった情報だ。


人間と魔族の戦いの始まりそれは1000年前に遡る。
1000年前魔族は突如、人間の歴史に現れる。
そして次々と人間が支配していた土地を奪っていく。
それに対抗すべく人間に勇者と呼ばれる強力な力を持ったものが生まれた。
勇者の出現、そして勇者の魔剣の発明によって、魔族と人間の戦力差はならされ
そこから一進一退の攻防が続けられ今に至る。



▪︎王城のある一室

きらびやかに装飾されたその一室には2人の男の声だけが聞こえてくる。

「あいつからの連絡はきたか?約束の時間はとっくに過ぎているぞ」

「いや、それが昨日から連絡がつかないんです」

「途中で奪われたか。。あれを復活させようとしている組織は我らだけじゃないようだからな。」

「まさか、いやでも、その可能性はありますね」

「まあ、まだ決まった訳ではない。引き続き連絡してみてくれ。もし奪われたのだとしても、ほかの奴らより早く必要な人数を集めればいいだけの話だ。そのためにも早く適正のあるやつを探せ」


よーし魔剣買うぞ。

「ん、なんて?」

「だから、魔剣は売れないと言っておるのじゃ」
「分かったか?分かったら出直してこい」

う~んどうやら魔剣は売って貰えないらしい。
何でも魔剣は、許可がないと買えないっぽい。
悲しい。
正式に学園に入学したら許可を貰えるらしいけど‥
でもいいなーこの剣とかさいこーにカッコいいのに。

「おい!小僧、勝手に触るな!その剣は勇者さまが使っていたのだぞ!」
「って、え!?、なんだこの光は!ま、まさかこれがあの勇者さまが剣を持った時に出る光なのか、その光を浴びるだけで大抵の魔族やモンスターは塵になるというあの光か‥」

剣を持ったら光った。
なんかこの光、嫌な感じがする。
消えてくれないかな~
あ、消えた。
ありがたい。

「あ、あぁー勇者さまの光がぁー」

なんか言っているけど気にしない。


あのあと色々あってなぜか分からないが、魔剣をくれることになった。
あまりお金がないワシにはありがたい。
許可とかに関しては店主が話を付けてくれることになった。
これでワシも魔法が使えるぞー。
ってワシハーフだから魔剣無くても魔法使えるんじゃった。

あ、でもコマンド覚えないといけないからどっちにしろ無理じゃね(・_・?)








短くてすいません🙏




しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

幼い公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~

朱色の谷
ファンタジー
公爵家の末娘として生まれた6歳のティアナ お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。 お父様やお兄様は私に関心がないみたい。愛されたいと願い、愛想よく振る舞っていたが一向に興味を示してくれない… そんな中、夢の中の本を読むと、、、

どうも、死んだはずの悪役令嬢です。

西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。 皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。 アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。 「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」 こっそり呟いた瞬間、 《願いを聞き届けてあげるよ!》 何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。 「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」 義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。 今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで… ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。 はたしてアシュレイは元に戻れるのか? 剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。 ざまあが書きたかった。それだけです。

王子殿下の慕う人

夕香里
恋愛
エレーナ・ルイスは小さい頃から兄のように慕っていた王子殿下が好きだった。 しかし、ある噂と事実を聞いたことで恋心を捨てることにしたエレーナは、断ってきていた他の人との縁談を受けることにするのだが──? 「どうして!? 殿下には好きな人がいるはずなのに!!」 好きな人がいるはずの殿下が距離を縮めてくることに戸惑う彼女と、我慢をやめた王子のお話。 ※小説家になろうでも投稿してます

母の中で私の価値はゼロのまま、家の恥にしかならないと養子に出され、それを鵜呑みにした父に縁を切られたおかげで幸せになれました

珠宮さくら
恋愛
伯爵家に生まれたケイトリン・オールドリッチ。跡継ぎの兄と母に似ている妹。その2人が何をしても母は怒ることをしなかった。 なのに母に似ていないという理由で、ケイトリンは理不尽な目にあい続けていた。そんな日々に嫌気がさしたケイトリンは、兄妹を超えるために頑張るようになっていくのだが……。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

【完結】え、別れましょう?

須木 水夏
恋愛
「実は他に好きな人が出来て」 「は?え?別れましょう?」 何言ってんだこいつ、とアリエットは目を瞬かせながらも。まあこちらも好きな訳では無いし都合がいいわ、と長年の婚約者(腐れ縁)だったディオルにお別れを申し出た。  ところがその出来事の裏側にはある双子が絡んでいて…?  だる絡みをしてくる美しい双子の兄妹(?)と、のんびりかつ冷静なアリエットのお話。   ※毎度ですが空想であり、架空のお話です。史実に全く関係ありません。 ヨーロッパの雰囲気出してますが、別物です。

【書籍化進行中、完結】私だけが知らない

綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化進行中です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ 目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。 優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。 やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。 記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2024/12/26……書籍化確定、公表 2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位 2023/12/19……番外編完結 2023/12/11……本編完結(番外編、12/12) 2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位 2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」 2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位 2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位 2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位 2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位 2023/08/14……連載開始

旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます

結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】 ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

処理中です...