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第4話 師匠とダンジョン?
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「とぉ~」「はー」「や~」
ワシは掛け声の練習をしていた。
反省を生かせる男なのである。
勿論いつも行っている修行や筋トレも欠かさない。
しかし、第1は掛け声だ。
ダークヒーローに失敗は許されない。
なので、早めに掛け声をマスターするしかない。
そのためにも師匠が欲しいのだが‥
「おーい遊びにきたぞー」
彼はいつもいいタイミングで来る。
今日はエリーちゃんも一緒のようだ。
最近2人はとても仲がいいみたいでこっちも嬉しい気持ちになる。
将来はレンとエリーちゃん結婚でもするのだろうか?和むな。
「レン、いい師匠に心当たりはないか?最近、修行がはかどらなくて」
ライバルでもあり悪の怪人を倒したことがあるレンならいい師匠を知っているかも知れない。
ワシはそう考えた。
「う~ん。ちょっと思い当たらないな」
(こいつのごっこ遊びや思い込み癖はちょっといきすぎてるからな。まぁそこがいいんだが)
恋する乙女なレンカなのである。
「そっか。うーんどうしようか」
悩んでいるとエリーちゃんが
「私、心当たりがあります。師匠になってくれそうな人の」
(事前に私たちの組織に入ってくれそうで且つ、力を持った人を厳選しておいて良かった。これからもコマン様の役に立てるようにもっと組織を大きくしないと、)
「じゃあ紹介してくれ」
なんとも都合のいい話だ。
どっかの下手な小説みたいだ。
ご都合主義に感謝しつつ、師匠を紹介して貰うことになった。
「な、なにこの子、っくコマンドがはやすぎる」
(数ある学園の中でも最高峰と呼ばれる学園の職員の中でも強いと言われているこの私がこんな防戦一方になるなんて)
「はっ!ほっ!やぁ!どっこいしょ!」
絶賛稽古中である。
稽古といっても今やっているのは実践と変わらない。
何でも実力を測るとかなんとか。
初稽古楽しい。
やっぱりダークヒーローに師匠との修行は必要なのである。
ちなみに師匠の名前はメニメムさんといってワシと同じでハーフだ。
35歳といっていた。
でもハーフなのでだいぶ若く見える。
魔族は長寿なのだ。
実はこのメニメムさん一年後に通う予定の学園で教師をやっているらしい。
普通、魔族と人間のハーフはどちらからも疎まれているためここにいる人たちのように暮らすしかない。
しかし、師匠はあまりにも優秀という理由で、学園で先生をしているらしい。
もっともなんでそんな優秀な先生がこんなとこでワシの師匠をやってくれるのかは分からないが。
細かいことは気にしない。
こんなことを考えているといつの間にかメニメムさんは降参といった感じで手を上げていた。
「コマンくんす、すごいわね」
師匠はひきつった笑顔を浮かべている。
変わった笑いかたをする人だ。
そんなことより師匠は弟子をやる気にするのが上手い
らしい。
すっかりおだてられていい気になっていたワシはコマンドを使っていないことを忘れていた。
「あの子は本当にハーフ?魔力量は普通だけど魔力操作が魔族それとも比べ物にならないわ。しかもあのコマンド入力の速さ尋常じゃないわ、本当にこの子なら本当に邪神の復活を止める救世主になるのでは‥」
まだ何か師匠が言っているが、聞こえない。
師匠の言葉はちゃんと聞かないとな、反省反省
そんなこんなで修行をつけて貰い、正式に弟子に‥
とはならなかった。
何と師匠は「あなたに教えることは何もないわ」
とかなんとか言って学園に帰ってしまった。
ワシには分かる。
師匠が欲しているレベルにワシはなかったってことだ。
やっぱり誉めてくれたのはお世辞だったんだ。
たかだかリンゴ売りのジョンとパン屋のジュリーを倒したことで調子に乗っていたのかもしれない。
彼らは人身売買をしようとしていただけの、リンゴ売りとパン屋であっていわば雑魚と呼ばれるような奴らだ。
それを倒しただけだ。
師匠にちゃんと認めて貰うためにも修行を量を増やそうと思う筋トレ多めで。うん。それがいい。
師匠に認めて貰うために努力する、そして師匠よりも強くなるそんな展開は胸熱なのだ。
ある王道少年雑誌を毎週欠かさず買っていたワシは、思わずジャンプしてしまった。
修行の量を増やすようになってから、家に帰るとすぐ気絶してしまう。
母さんは心配してくれるが、いずれ分かってくれるだろう。
ダークヒーローは修行で気絶するものなのである。
とはいえ、最近の修行は刺激がすくなくて、つまらないのでダンジョンに行ってみようと思う。
ダンジョン
それは複雑な迷宮に危険なモンスターや罠、貴重な宝物や遺物、そして謎があったりなかったりする冒険の場である。
ワシも前世ではダンジョンに夢見たものの1人だ。
これは行くしかない。
どうやらこのスラムの近くにもそのダンジョンがあるらしい。
エリーちゃんが言ってた。
まずはそこに行ってみようと思う。
正体がバレないように変装して行くことにしようと思う。
変装は魔力で体を成人男性サイズにして顔も変えておく。魔力は万能なのだ。
無事バレずダンジョンの中に入れた。
「とー」「やー!」
絶賛戦闘中である。
今戦っているのはめちゃつよゴブリンで40層に出現するモンスターである。10層に1回くらい1体しかモンスターが出現しない層があるがなぜだろうか。
いま戦っているコイツもゴブリンのクセにめっちゃ強い。
あ、倒れた
以外に呆気なかったな。
これでこのダンジョンは制覇したっぽいな。
なぜか分からないが、ここに来るまで誰も見かけなかったから、変装した意味がなかったな。
たぶん初心者用のダンジョンだったんだろう。
この世界のダンジョンのことはあんまり知らないけど。
帰り道ライバルであり親友のレンを見つけた。
彼もダンジョン帰りだろうか。
きっとそうに違いない。
ちょっと声を掛けてみよう
「おーい、レーン」
「お前はどこまで行ったんだ」
「コマンか、どこまでってなんの話だ?」
「ダンジョンだよ、ワシじゃなくて俺は40層まで行ったぞ」
多分レンの事だから制覇はしているんだろう。
「っんん?!ダンジョン?」
(ダンジョンてあの初代勇者様が見つけて、攻略したっていう伝説のやつか。こいつはちょっと夢見がちなところがあるからな。私が話を合わせてあげないとな)
「あーダンジョンな。今は25層だなあの青いやつを倒したとこだ、仕事が多くて最近時間が取れてなかったからな。」
「あーあの青いやつかあいつヌメヌメしてキモいよなあいつには苦戦したわ」
スライムキングみたいなやつだよな。
あいつは直接触りたくなかったから確か近く落ちてた
木の枝で倒したんだよな。
数時間前の事なのに懐かしい。
レンはダークヒーローの仕事をもうしているのか。
さすがレンだ意識が違う。
ワシも負けてられないな。
「お、もうこんな時間だ仕事があるからここで」
(最近お客さんたくさんきて大変なんだな、まかないが美味しいから頑張れるけど)
「はーい、分かったじゃーねー」
また仕事のようじゃ。
さすがワシのライバルだ。
ワシも家に帰ったら筋トレだ。
ワシは掛け声の練習をしていた。
反省を生かせる男なのである。
勿論いつも行っている修行や筋トレも欠かさない。
しかし、第1は掛け声だ。
ダークヒーローに失敗は許されない。
なので、早めに掛け声をマスターするしかない。
そのためにも師匠が欲しいのだが‥
「おーい遊びにきたぞー」
彼はいつもいいタイミングで来る。
今日はエリーちゃんも一緒のようだ。
最近2人はとても仲がいいみたいでこっちも嬉しい気持ちになる。
将来はレンとエリーちゃん結婚でもするのだろうか?和むな。
「レン、いい師匠に心当たりはないか?最近、修行がはかどらなくて」
ライバルでもあり悪の怪人を倒したことがあるレンならいい師匠を知っているかも知れない。
ワシはそう考えた。
「う~ん。ちょっと思い当たらないな」
(こいつのごっこ遊びや思い込み癖はちょっといきすぎてるからな。まぁそこがいいんだが)
恋する乙女なレンカなのである。
「そっか。うーんどうしようか」
悩んでいるとエリーちゃんが
「私、心当たりがあります。師匠になってくれそうな人の」
(事前に私たちの組織に入ってくれそうで且つ、力を持った人を厳選しておいて良かった。これからもコマン様の役に立てるようにもっと組織を大きくしないと、)
「じゃあ紹介してくれ」
なんとも都合のいい話だ。
どっかの下手な小説みたいだ。
ご都合主義に感謝しつつ、師匠を紹介して貰うことになった。
「な、なにこの子、っくコマンドがはやすぎる」
(数ある学園の中でも最高峰と呼ばれる学園の職員の中でも強いと言われているこの私がこんな防戦一方になるなんて)
「はっ!ほっ!やぁ!どっこいしょ!」
絶賛稽古中である。
稽古といっても今やっているのは実践と変わらない。
何でも実力を測るとかなんとか。
初稽古楽しい。
やっぱりダークヒーローに師匠との修行は必要なのである。
ちなみに師匠の名前はメニメムさんといってワシと同じでハーフだ。
35歳といっていた。
でもハーフなのでだいぶ若く見える。
魔族は長寿なのだ。
実はこのメニメムさん一年後に通う予定の学園で教師をやっているらしい。
普通、魔族と人間のハーフはどちらからも疎まれているためここにいる人たちのように暮らすしかない。
しかし、師匠はあまりにも優秀という理由で、学園で先生をしているらしい。
もっともなんでそんな優秀な先生がこんなとこでワシの師匠をやってくれるのかは分からないが。
細かいことは気にしない。
こんなことを考えているといつの間にかメニメムさんは降参といった感じで手を上げていた。
「コマンくんす、すごいわね」
師匠はひきつった笑顔を浮かべている。
変わった笑いかたをする人だ。
そんなことより師匠は弟子をやる気にするのが上手い
らしい。
すっかりおだてられていい気になっていたワシはコマンドを使っていないことを忘れていた。
「あの子は本当にハーフ?魔力量は普通だけど魔力操作が魔族それとも比べ物にならないわ。しかもあのコマンド入力の速さ尋常じゃないわ、本当にこの子なら本当に邪神の復活を止める救世主になるのでは‥」
まだ何か師匠が言っているが、聞こえない。
師匠の言葉はちゃんと聞かないとな、反省反省
そんなこんなで修行をつけて貰い、正式に弟子に‥
とはならなかった。
何と師匠は「あなたに教えることは何もないわ」
とかなんとか言って学園に帰ってしまった。
ワシには分かる。
師匠が欲しているレベルにワシはなかったってことだ。
やっぱり誉めてくれたのはお世辞だったんだ。
たかだかリンゴ売りのジョンとパン屋のジュリーを倒したことで調子に乗っていたのかもしれない。
彼らは人身売買をしようとしていただけの、リンゴ売りとパン屋であっていわば雑魚と呼ばれるような奴らだ。
それを倒しただけだ。
師匠にちゃんと認めて貰うためにも修行を量を増やそうと思う筋トレ多めで。うん。それがいい。
師匠に認めて貰うために努力する、そして師匠よりも強くなるそんな展開は胸熱なのだ。
ある王道少年雑誌を毎週欠かさず買っていたワシは、思わずジャンプしてしまった。
修行の量を増やすようになってから、家に帰るとすぐ気絶してしまう。
母さんは心配してくれるが、いずれ分かってくれるだろう。
ダークヒーローは修行で気絶するものなのである。
とはいえ、最近の修行は刺激がすくなくて、つまらないのでダンジョンに行ってみようと思う。
ダンジョン
それは複雑な迷宮に危険なモンスターや罠、貴重な宝物や遺物、そして謎があったりなかったりする冒険の場である。
ワシも前世ではダンジョンに夢見たものの1人だ。
これは行くしかない。
どうやらこのスラムの近くにもそのダンジョンがあるらしい。
エリーちゃんが言ってた。
まずはそこに行ってみようと思う。
正体がバレないように変装して行くことにしようと思う。
変装は魔力で体を成人男性サイズにして顔も変えておく。魔力は万能なのだ。
無事バレずダンジョンの中に入れた。
「とー」「やー!」
絶賛戦闘中である。
今戦っているのはめちゃつよゴブリンで40層に出現するモンスターである。10層に1回くらい1体しかモンスターが出現しない層があるがなぜだろうか。
いま戦っているコイツもゴブリンのクセにめっちゃ強い。
あ、倒れた
以外に呆気なかったな。
これでこのダンジョンは制覇したっぽいな。
なぜか分からないが、ここに来るまで誰も見かけなかったから、変装した意味がなかったな。
たぶん初心者用のダンジョンだったんだろう。
この世界のダンジョンのことはあんまり知らないけど。
帰り道ライバルであり親友のレンを見つけた。
彼もダンジョン帰りだろうか。
きっとそうに違いない。
ちょっと声を掛けてみよう
「おーい、レーン」
「お前はどこまで行ったんだ」
「コマンか、どこまでってなんの話だ?」
「ダンジョンだよ、ワシじゃなくて俺は40層まで行ったぞ」
多分レンの事だから制覇はしているんだろう。
「っんん?!ダンジョン?」
(ダンジョンてあの初代勇者様が見つけて、攻略したっていう伝説のやつか。こいつはちょっと夢見がちなところがあるからな。私が話を合わせてあげないとな)
「あーダンジョンな。今は25層だなあの青いやつを倒したとこだ、仕事が多くて最近時間が取れてなかったからな。」
「あーあの青いやつかあいつヌメヌメしてキモいよなあいつには苦戦したわ」
スライムキングみたいなやつだよな。
あいつは直接触りたくなかったから確か近く落ちてた
木の枝で倒したんだよな。
数時間前の事なのに懐かしい。
レンはダークヒーローの仕事をもうしているのか。
さすがレンだ意識が違う。
ワシも負けてられないな。
「お、もうこんな時間だ仕事があるからここで」
(最近お客さんたくさんきて大変なんだな、まかないが美味しいから頑張れるけど)
「はーい、分かったじゃーねー」
また仕事のようじゃ。
さすがワシのライバルだ。
ワシも家に帰ったら筋トレだ。
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