上 下
4 / 67

告白

しおりを挟む
おもらしで濡れてしまったズボンとパンツを脱がせる。
「ほら、足上げてくださいね~」
「んん」
瞬さんは素直に応じてくれた。
「軽くお股拭きましょうか、タオル持ってきますね」
私はタオルを持ってきて、瞬さんの股間を拭く。
「おちんちん触りますよ」
瞬さんは相当眠いのかどれだけおちんちんを触られても全く勃たなかった。
「んん、、ねむい、、」
私が股間を拭いている間、瞬さんは辛うじて立っていたが、かなりうとうとしていた。
「ほら、拭けましたよ。寝ましょうか」
「うん、ねんねする~」
新しいパンツだけ履かせて、瞬さんをベッドに連れていく。ベッドに寝かせた瞬間、瞬さんは寝た。
私は家に帰った。連絡先を置いて。

次の日、瞬さんからメールが来た。
「おはようございます。連絡先、ありがとうございます。そして先日はどうもありがとうございました。何から何まで助かりました。が、居酒屋に入ってからの記憶がありません。何かご迷惑お掛けしていないでしょうか」
との事だった。私は
「いえ、こちらこそごちそうさまでした。確かに少し大変は大変でした。笑
明日休みですのでランチでもいかがですか?」
と返すとすぐに、謝罪と了承の返事が返ってきた。

そして次の日。お店で待ちあわせる。私服の瞬さんは前よりかっこよく見えた。
「こんにちは!」
「あ、こんにちは…笑笑」
「え、なにかついてます?」
「いえ、、笑笑とりあえずお座り下さい」
「はい…。先日は、ご迷惑をおかけしたようで本当に本当に申し訳なかったです。」
「いえ、おもらしを片付けたくらいですから」
私がそう言うと瞬さんの顔がみるみる赤くなる。
「…え!?僕、そんなこと紗歩さんにさせたんですか!?え、、」
「かわいかったなぁ、赤ちゃん言葉の瞬さん。」
「………。申し訳ありませんでした!!たまにやっちゃうんですよね、ほんとに、どうお詫びすればよいか、、」
「いえ、私人の世話するの好きなので。寧ろ可愛かったので癒されましたよ。だから連絡先も置いて帰ったんですし。」
「す、すみません気を遣わせちゃって。」
「いえ、本当ですよ」
「何か、僕にできることありますか、、?」
私は一呼吸置いて、言う。
「じゃあ…私と付き合ってください」
とうとう言ってしまった。瞬さんは固まってしまった。そして暫く沈黙が続き、ようやく瞬さんが口を開く。
「…いや、冗談はやめてくださいって!!笑」
「それが本気なんですよね~」
「え、僕のあんな姿見て嫌いにならなかったんですか?!」
「それが、なぜか可愛いとしか思えなくて。母性本能っていうか」
「え…そんなこと、あります?僕、確かに誰かに甘えたいみたいな所、あるんですよね」
「ええ、知ってます。そういうとこか好きです」
「ええ…」
「だめですか?」
私は瞬さんに問いつめる。
「そりゃ僕はいい、ですけど…初対面のときからいいなって思ってたし」
「じゃあ決定!!これからよろしくお願いします」
私は手を出す。
「よろしくお願いします、夢みたい…」
「これからは呼び方も変えましょうか」
「そ、そうですね…」
「じゃあ、瞬!」 
「さ、さ、紗歩…」
瞬は全く状況を読み込めていないようだった。
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

こども病院の日常

moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。 18歳以下の子供が通う病院、 診療科はたくさんあります。 内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc… ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。 恋愛要素などは一切ありません。 密着病院24時!的な感じです。 人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。 ※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。 歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

双葉病院小児病棟

moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。 病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。 この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。 すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。 メンタル面のケアも大事になってくる。 当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。 親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。 【集中して治療をして早く治す】 それがこの病院のモットーです。 ※この物語はフィクションです。 実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

奇妙な日常

廣瀬純一
大衆娯楽
新婚夫婦の体が入れ替わる話

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

お兄ちゃんはお医者さん!?

すず。
恋愛
持病持ちの高校1年生の女の子。 如月 陽菜(きさらぎ ひな) 病院が苦手。 如月 陽菜の主治医。25歳。 高橋 翔平(たかはし しょうへい) 内科医の医師。 ※このお話に出てくるものは 現実とは何の関係もございません。 ※治療法、病名など ほぼ知識なしで書かせて頂きました。 お楽しみください♪♪

OLサラリーマン

廣瀬純一
ファンタジー
女性社員と体が入れ替わるサラリーマンの話

処理中です...