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本編
宝探し*
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寝台に横たわる均整の取れた身体をじっと眺める。
初めて見た時の痛々しい内出血の跡はもう殆どなくなって、見違える程血色も良く健康的な肌はぱんとハリがあって、手の平を胸に這わせるとほんの少しだけしっとりと汗ばんでいた。指先に伝わる鼓動は少し速い。
「ふふ、緊張してる? 大丈夫だよ。気持ちいい事しかしないから」
こんなに素敵な身体をこれから好きにできるかと思うと、僕も心拍数が上がって気分が高揚するのがわかった。これは僕が変態だからじゃなくて、これが僕と彼とで整えた大切な山村くんの身体だからだ。
「変態に身体を弄られている現時点で不快感しかないんだが?」
諦めの境地で横たわってはいるものの、下から睨みつける視線が不愉快だとありありと伝えてくる。それがとろとろに蕩けて、皮肉と生意気しか言わない口から意味のない声しか出せなくなるのを想像して背筋がぞくぞくと粟立った。
「ごめんね。これから沢山気持ち良くしてあげる」
手始めに彼の性感帯を探すことにした。
もちろんあからさまな所はいくつかあるわけだけど、そこは分かり切ってるから後でいい。
じっと目を見つめながら右手で頬を撫で、首筋を辿り、胸、お腹、横に滑らせて脇腹、それからもう少し下がって太ももを内側に撫でおろすと、一瞬だけ視線が揺れた。
「……あとで一杯撫でてあげるね」
その一言で視線が不快気に歪む。
膝を立てさせた後ろ側も気持ちいいみたいで、お尻の際から立てた5本の指先で膝裏に向けて柔く引っかくように撫で上げると、小さく息を詰めていた。
同時進行で左手は腕の性感帯を探る。二の腕の後ろ側は大体の人が気持ち良くなれるけど、かくして山村くんも皮膚の薄いそこは敏感らしく、優しく触ってあげると「ふ」と湿った吐息を零した。
あれだけの強烈な拷問に耐えていた彼が、二の腕をひと撫でしただけで息を漏らしたことが嬉しくて何度もそこを指先でするすると往復すると、山村くんは眉間に皺を寄せて少しだけ居心地悪そうに背中を揺らした。
ひょっとして、と思うんだけど。
「山村くんって、結構敏感?」
柔らかい指先や手の平で身体を探るだけで息を詰めたりもじもじ身を捩ってみたり、ちょっと反応が良すぎて驚いてる。
「……蛞蝓が這うようで、気色が悪いだけだ」
まだまだ余裕といった具合で言いつつも、いつもより息継ぎは多いし僕を睨む視線の目尻はほんのり赤い。横になってるおかげで無防備に曝け出されたおでこの生え際が少し汗で湿っているのはホントに不快感のせいだけ?
やにわにむくむくと悪戯心が込み上げてきて、うきうきと心が弾んだ。
「ふふ、気持ち悪くてごめん。少し我慢してくれる? そうだな……、1時間。1時間だけ僕にも粘らせてよ。それでも山村くんが今と同じ顔だったら今日はもうおしまいにしよう。勉強し直さなきゃ」
ホントに気持ち悪いだけなんだったら、数時間ぶっ通しの拷問に耐えていた君なら大した事じゃないでしょ? そんな風にちょっと挑発的な視線をやってみれば、山村くんは「やってみろ」と自信ありげに乗って来た。
この1時間でその顔がどう変わっていくのか、楽しみだ。
初めて見た時の痛々しい内出血の跡はもう殆どなくなって、見違える程血色も良く健康的な肌はぱんとハリがあって、手の平を胸に這わせるとほんの少しだけしっとりと汗ばんでいた。指先に伝わる鼓動は少し速い。
「ふふ、緊張してる? 大丈夫だよ。気持ちいい事しかしないから」
こんなに素敵な身体をこれから好きにできるかと思うと、僕も心拍数が上がって気分が高揚するのがわかった。これは僕が変態だからじゃなくて、これが僕と彼とで整えた大切な山村くんの身体だからだ。
「変態に身体を弄られている現時点で不快感しかないんだが?」
諦めの境地で横たわってはいるものの、下から睨みつける視線が不愉快だとありありと伝えてくる。それがとろとろに蕩けて、皮肉と生意気しか言わない口から意味のない声しか出せなくなるのを想像して背筋がぞくぞくと粟立った。
「ごめんね。これから沢山気持ち良くしてあげる」
手始めに彼の性感帯を探すことにした。
もちろんあからさまな所はいくつかあるわけだけど、そこは分かり切ってるから後でいい。
じっと目を見つめながら右手で頬を撫で、首筋を辿り、胸、お腹、横に滑らせて脇腹、それからもう少し下がって太ももを内側に撫でおろすと、一瞬だけ視線が揺れた。
「……あとで一杯撫でてあげるね」
その一言で視線が不快気に歪む。
膝を立てさせた後ろ側も気持ちいいみたいで、お尻の際から立てた5本の指先で膝裏に向けて柔く引っかくように撫で上げると、小さく息を詰めていた。
同時進行で左手は腕の性感帯を探る。二の腕の後ろ側は大体の人が気持ち良くなれるけど、かくして山村くんも皮膚の薄いそこは敏感らしく、優しく触ってあげると「ふ」と湿った吐息を零した。
あれだけの強烈な拷問に耐えていた彼が、二の腕をひと撫でしただけで息を漏らしたことが嬉しくて何度もそこを指先でするすると往復すると、山村くんは眉間に皺を寄せて少しだけ居心地悪そうに背中を揺らした。
ひょっとして、と思うんだけど。
「山村くんって、結構敏感?」
柔らかい指先や手の平で身体を探るだけで息を詰めたりもじもじ身を捩ってみたり、ちょっと反応が良すぎて驚いてる。
「……蛞蝓が這うようで、気色が悪いだけだ」
まだまだ余裕といった具合で言いつつも、いつもより息継ぎは多いし僕を睨む視線の目尻はほんのり赤い。横になってるおかげで無防備に曝け出されたおでこの生え際が少し汗で湿っているのはホントに不快感のせいだけ?
やにわにむくむくと悪戯心が込み上げてきて、うきうきと心が弾んだ。
「ふふ、気持ち悪くてごめん。少し我慢してくれる? そうだな……、1時間。1時間だけ僕にも粘らせてよ。それでも山村くんが今と同じ顔だったら今日はもうおしまいにしよう。勉強し直さなきゃ」
ホントに気持ち悪いだけなんだったら、数時間ぶっ通しの拷問に耐えていた君なら大した事じゃないでしょ? そんな風にちょっと挑発的な視線をやってみれば、山村くんは「やってみろ」と自信ありげに乗って来た。
この1時間でその顔がどう変わっていくのか、楽しみだ。
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