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【完結】開発事業は突然に【鬼畜/視姦】
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「っ」
言われた通り、ズボンを脱いで床に置く。皺になるのは嫌だけど、この格好で部屋を歩き回るのも嫌だ。
この先どんな命令をされるのか、なんとなく察してる。その姿を想像して寒気がした。
「よくできました。さて、私が次何を言うか察している様なので、選ばせてやろう」
高峰さん…、高峰は睨みつける俺の視線にしっかりと目を合わせて、挑発的な薄い笑みを浮かべる。
「上からと下から、どちらがいい?」
かっと頬が熱くなった。どっちも嫌に決まってるだろ。選ぶなら「服を着る」一択だ。
睨みつけたまま無言を貫いていると、「はぁ」とため息の音が聞こえた。
「時間の無駄だとわからないか?」
肘をついていた身体を起こして、高峰はまた契約書を手に取ってひらひらと振って俺に見せつける。
「選べ。選んだらとっとと実行に移せ」
「…っ」
あの契約書、破ってしまいたい。
一歩踏み出せば手が届く。奪い取ってちょっと力を込めればすぐだ。
「あぁ、そうだな。これ以上待たせるならどちらから脱ぐか口に出して貰おうか。「シャツから脱がさせてください」と」
薄い微笑みに頭に血が上ってくらりと眩暈がした。
怒りと羞恥心で思考が霞がかってぼやけているような気がする。
これ以上楽しませてやって堪るか。
俺はシャツのボタンに手を掛けて乱暴に全て外した。脱ぎ捨てて、何かを言われる前に肌着も脱いで床に放る。
それからパンツに手を掛けた。
「っ…!」
一瞬の躊躇で手が震える。
くそっ、結果は同じだ!
心と身体に勢いをつけて一気にパンツを降ろした。さっさと脱いでしまうと、全身から冷や汗が噴き出した。
なんてことだ。
大勢が働くビルの最上階。社長室。机の向こうは全面ガラス張りだ。そこで俺は靴下だけ残して全裸になっている。それを最高責任者がじっと眺めている。ドアにカギはかけてたか?まさか、急に人が入ってきたりなんかしないよな?
自分の現状を意識してしまうとあまりの羞恥心に首筋が重くなって脳がくらくらと揺れた。寒気がしてぶるりと身体が震える。
「お利巧だな。先回りして仕事ができる奴は好きだよ」
高峰は小馬鹿にしたような声で言ってにっこりと笑った。
…
怖い。
この後何を命令されるのか。色々な想像が頭の中を過って、寒くもないのに身体が震えだす。
……
たっぷりとした沈黙を味あわされて目尻に涙が滲んできたところで、高峰が口を開いた。
「そこで、そのまま自慰をしろ。自慰と言ってわかるか?マスターベーション。もっと俗物的に言うとオナニーだ」
「っ!!」
もう我慢の限界だ。そんな尊厳を無視するような契約無効だ。
契約書を破ってやるつもりでデスクに向かって一歩足を踏み出すと、高峰は契約書を手に取って俺に向かって差し出した。それをむしり取って背表紙を握り込んで力を入れる。
「5条1項のb」
その声に身体が強張った。
まさか。これ以上何かあるっていうのか。
途端に手が震え始めて、恐る恐る契約書の中身を確認する。
“甲は乙との契約を解除するつもりはないことを明確に示し、乙または他者が契約書を故意に破棄等した場合、甲は乙に対して適切な措置を取る権利を留保します。“
「お前のために要約すると、契約書を破ったりしたら相応のお仕置きをする権利が私にはある、ということだ」
駄目だ。勝てない。
心が屈服してしまった。
言われた通り、ズボンを脱いで床に置く。皺になるのは嫌だけど、この格好で部屋を歩き回るのも嫌だ。
この先どんな命令をされるのか、なんとなく察してる。その姿を想像して寒気がした。
「よくできました。さて、私が次何を言うか察している様なので、選ばせてやろう」
高峰さん…、高峰は睨みつける俺の視線にしっかりと目を合わせて、挑発的な薄い笑みを浮かべる。
「上からと下から、どちらがいい?」
かっと頬が熱くなった。どっちも嫌に決まってるだろ。選ぶなら「服を着る」一択だ。
睨みつけたまま無言を貫いていると、「はぁ」とため息の音が聞こえた。
「時間の無駄だとわからないか?」
肘をついていた身体を起こして、高峰はまた契約書を手に取ってひらひらと振って俺に見せつける。
「選べ。選んだらとっとと実行に移せ」
「…っ」
あの契約書、破ってしまいたい。
一歩踏み出せば手が届く。奪い取ってちょっと力を込めればすぐだ。
「あぁ、そうだな。これ以上待たせるならどちらから脱ぐか口に出して貰おうか。「シャツから脱がさせてください」と」
薄い微笑みに頭に血が上ってくらりと眩暈がした。
怒りと羞恥心で思考が霞がかってぼやけているような気がする。
これ以上楽しませてやって堪るか。
俺はシャツのボタンに手を掛けて乱暴に全て外した。脱ぎ捨てて、何かを言われる前に肌着も脱いで床に放る。
それからパンツに手を掛けた。
「っ…!」
一瞬の躊躇で手が震える。
くそっ、結果は同じだ!
心と身体に勢いをつけて一気にパンツを降ろした。さっさと脱いでしまうと、全身から冷や汗が噴き出した。
なんてことだ。
大勢が働くビルの最上階。社長室。机の向こうは全面ガラス張りだ。そこで俺は靴下だけ残して全裸になっている。それを最高責任者がじっと眺めている。ドアにカギはかけてたか?まさか、急に人が入ってきたりなんかしないよな?
自分の現状を意識してしまうとあまりの羞恥心に首筋が重くなって脳がくらくらと揺れた。寒気がしてぶるりと身体が震える。
「お利巧だな。先回りして仕事ができる奴は好きだよ」
高峰は小馬鹿にしたような声で言ってにっこりと笑った。
…
怖い。
この後何を命令されるのか。色々な想像が頭の中を過って、寒くもないのに身体が震えだす。
……
たっぷりとした沈黙を味あわされて目尻に涙が滲んできたところで、高峰が口を開いた。
「そこで、そのまま自慰をしろ。自慰と言ってわかるか?マスターベーション。もっと俗物的に言うとオナニーだ」
「っ!!」
もう我慢の限界だ。そんな尊厳を無視するような契約無効だ。
契約書を破ってやるつもりでデスクに向かって一歩足を踏み出すと、高峰は契約書を手に取って俺に向かって差し出した。それをむしり取って背表紙を握り込んで力を入れる。
「5条1項のb」
その声に身体が強張った。
まさか。これ以上何かあるっていうのか。
途端に手が震え始めて、恐る恐る契約書の中身を確認する。
“甲は乙との契約を解除するつもりはないことを明確に示し、乙または他者が契約書を故意に破棄等した場合、甲は乙に対して適切な措置を取る権利を留保します。“
「お前のために要約すると、契約書を破ったりしたら相応のお仕置きをする権利が私にはある、ということだ」
駄目だ。勝てない。
心が屈服してしまった。
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