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【完結】物実の鏡【冒険の書続編/甘め】
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少し前の【冒険の書】の続編となります。単話でも読めるとは思いますが、そちらを読んでいただいてからの方がより楽しんでいただけるかと思います。
ちょっとストーリー重視になってしまっていますが、お付き合いいただけると嬉しいです。
------------------------------------------------------------
「あ、あん、あふっ、んっ」
自分の、信じられないほど甘い声が耳につく。
後ろにずっぷりと入り込んだ性器がぐちゅぐちゅと奥を掻き回す度に腰がかくんと跳ね上がって、シーツを掴んだ手に力がこもった。
「ほら、認めろ。お前の腹は子種を欲しがっているぞ?」
ぐぐっ、と突き込まれて、突き当たりを捏ねられるとそこから甘い痺れが性器に駆け上がってきゅぅ、と腹が疼いた。思わず身体が縮こまる。
「だ、れが…っ」
身体の反応は無視して魔王を睨み付ける。
俺の視線なんて余裕の風体で受け流して魔王は一層強く腰を打ち付けた。ずちゅっと濡れた音が響く。
ぞくん!と背筋を痺れが駆け上がって、それから全身を侵すようにじわじわと広がる。
「あふっ、ぅん…っ」
もう、声を我慢する事は無理だし無意味だと悟った。鳥肌が立つような甘ったるい声が口端から漏れる。
そうやって、少しづつ思考が絆されて行っていることには気付かないふりをした。
「また奥に入れて直接注いでやろうか」
ノックするように小刻みに奥を叩かれてまた腹に甘い痺れが溜まっていく。
初めてされた時、気が狂う直前まで押し上げられた強烈な快感。それが蘇って無意識に中が収縮する。
「そら、こんなに締め付けて。和平は成ったのだ。これを磐石にするために何が必要か、わかるだろう?」
和平は成った。その通りだ。
国では俺が魔王を説得し、殲滅ではなく、共存を選ぶということになったと話が進んでいる。
もちろん抵抗はあるが、民たちは概ね前向きな姿勢だ。近隣の魔族たちと恐る恐るではあるが交流を始めている。末端の村々ではもともとそういう場所もあったようだ。
それはもちろん喜ばしいことだ。平和が訪れたのだ。
しかし、この状況はどうだ。
魔王は俺と子を生すと言って毎日のように俺を抱いている。
腹の奥に濃い魔力を含んだ精液を注がれて、気を失うまで揺さぶられて、目が覚めたらまた性交をして…。
おおよそ人間らしい生活ではない。
魔王は俺を「お前」と呼び、苗床として扱う。俺は魔王を「魔王」としか認識できず、宙ぶらりんな気持ちのまま日々を過ごしている。
魔王との、ましてや名も知らぬ相手との子など成せるわけが無い。
「お前が認めぬといつまで経っても子は成せぬぞ」
子を成すにはお互いの魔力を混ぜ合う必要があるらしい。
俺が魔力を練って受け入れなければ魔王がいくら腹の奥に濃い魔力を含んだ精液を吐き出しても子が出来ることはない。
認めるものか。
視線に意志を込めて見上げると、魔王は少し呆れたような、眉尻を下げて困ったような顔でため息を吐いた。
「こんなにドロドロに蕩けているというのに、まだそんな目をするのか」
ぐちゅん、とまた奥を捏ねられて堪らない快感が腰骨の中を暴れ回る。
「んっ、あっ…!!」
びくんと性器が跳ねて先走りが溢れる。
腹にまで滴った液体をぬるぬると指先で塗り広げながら、魔王はぐちぐちと奥ばかりを攻め続ける。
魔王の言う通り、身体はどろどろに溶かされていた。そこを攻められると性器にもどかしい熱が這い上がってきて、もっともっとと強請るようにヒクヒクと魔王の性器を締め付けてしまう。
認めたくないが、激しい抽挿を求める自分が居た。
「堪らんのだろう。認めるまでこれを続けてやろうか。それともまた時間を伸ばして遊んでやろうか?」
あれは嫌だ。恐怖で身体が強ばる。
この一瞬後にも、焦らされて焦らされて冷めることも極まることも出来ない生殺しの状態にされているかもしれない。
気が狂いそうなもどかしさを詰め込まれるかもしれないと思うと肩がふるふると震えた。
魔王はそんな俺の様子を楽しげに見下ろして性器の先端の指先でくるくると虐めながら言う。
「心配するな。心を折りたい訳では無いからな」
ずるりと抜け出ていった性器が取って返して再び入り込んでくる。擦られて後孔から甘い快感が駆け上がって首筋までゾクゾクと痺れた。
ちょっとストーリー重視になってしまっていますが、お付き合いいただけると嬉しいです。
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「あ、あん、あふっ、んっ」
自分の、信じられないほど甘い声が耳につく。
後ろにずっぷりと入り込んだ性器がぐちゅぐちゅと奥を掻き回す度に腰がかくんと跳ね上がって、シーツを掴んだ手に力がこもった。
「ほら、認めろ。お前の腹は子種を欲しがっているぞ?」
ぐぐっ、と突き込まれて、突き当たりを捏ねられるとそこから甘い痺れが性器に駆け上がってきゅぅ、と腹が疼いた。思わず身体が縮こまる。
「だ、れが…っ」
身体の反応は無視して魔王を睨み付ける。
俺の視線なんて余裕の風体で受け流して魔王は一層強く腰を打ち付けた。ずちゅっと濡れた音が響く。
ぞくん!と背筋を痺れが駆け上がって、それから全身を侵すようにじわじわと広がる。
「あふっ、ぅん…っ」
もう、声を我慢する事は無理だし無意味だと悟った。鳥肌が立つような甘ったるい声が口端から漏れる。
そうやって、少しづつ思考が絆されて行っていることには気付かないふりをした。
「また奥に入れて直接注いでやろうか」
ノックするように小刻みに奥を叩かれてまた腹に甘い痺れが溜まっていく。
初めてされた時、気が狂う直前まで押し上げられた強烈な快感。それが蘇って無意識に中が収縮する。
「そら、こんなに締め付けて。和平は成ったのだ。これを磐石にするために何が必要か、わかるだろう?」
和平は成った。その通りだ。
国では俺が魔王を説得し、殲滅ではなく、共存を選ぶということになったと話が進んでいる。
もちろん抵抗はあるが、民たちは概ね前向きな姿勢だ。近隣の魔族たちと恐る恐るではあるが交流を始めている。末端の村々ではもともとそういう場所もあったようだ。
それはもちろん喜ばしいことだ。平和が訪れたのだ。
しかし、この状況はどうだ。
魔王は俺と子を生すと言って毎日のように俺を抱いている。
腹の奥に濃い魔力を含んだ精液を注がれて、気を失うまで揺さぶられて、目が覚めたらまた性交をして…。
おおよそ人間らしい生活ではない。
魔王は俺を「お前」と呼び、苗床として扱う。俺は魔王を「魔王」としか認識できず、宙ぶらりんな気持ちのまま日々を過ごしている。
魔王との、ましてや名も知らぬ相手との子など成せるわけが無い。
「お前が認めぬといつまで経っても子は成せぬぞ」
子を成すにはお互いの魔力を混ぜ合う必要があるらしい。
俺が魔力を練って受け入れなければ魔王がいくら腹の奥に濃い魔力を含んだ精液を吐き出しても子が出来ることはない。
認めるものか。
視線に意志を込めて見上げると、魔王は少し呆れたような、眉尻を下げて困ったような顔でため息を吐いた。
「こんなにドロドロに蕩けているというのに、まだそんな目をするのか」
ぐちゅん、とまた奥を捏ねられて堪らない快感が腰骨の中を暴れ回る。
「んっ、あっ…!!」
びくんと性器が跳ねて先走りが溢れる。
腹にまで滴った液体をぬるぬると指先で塗り広げながら、魔王はぐちぐちと奥ばかりを攻め続ける。
魔王の言う通り、身体はどろどろに溶かされていた。そこを攻められると性器にもどかしい熱が這い上がってきて、もっともっとと強請るようにヒクヒクと魔王の性器を締め付けてしまう。
認めたくないが、激しい抽挿を求める自分が居た。
「堪らんのだろう。認めるまでこれを続けてやろうか。それともまた時間を伸ばして遊んでやろうか?」
あれは嫌だ。恐怖で身体が強ばる。
この一瞬後にも、焦らされて焦らされて冷めることも極まることも出来ない生殺しの状態にされているかもしれない。
気が狂いそうなもどかしさを詰め込まれるかもしれないと思うと肩がふるふると震えた。
魔王はそんな俺の様子を楽しげに見下ろして性器の先端の指先でくるくると虐めながら言う。
「心配するな。心を折りたい訳では無いからな」
ずるりと抜け出ていった性器が取って返して再び入り込んでくる。擦られて後孔から甘い快感が駆け上がって首筋までゾクゾクと痺れた。
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