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【完結】スイングボーイズ【3P/呼吸管理】
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「なに言って…」
戸惑いを隠せないまま空翔に問いかけようとした時、海渡の手が俺の頬を両手で挟んで強引に自分の方に向きなおさせた。少し微笑んだような、柔らかい海渡の視線と目が合う。
それから、抵抗する間もなく唇で唇を塞がれた。
「っ、んぅっ…?!」
反射的にきつく引き結んだ口を柔らかく食まれて、閉じた唇をちろちろと海渡の舌がなぞる。
一瞬何が起きているのかわからなかった。
遅れて状況を判断して、また混乱する。
どういうことだ。なんで俺は後輩にキスされてるんだ…!
慌てて海渡の胸を押しのけようと腕を伸ばすと、後ろから伸びた空翔の手がその腕をぎゅっと掴んで動きを封じられてしまった。
「んっ、っ…!」
海渡に頬を両側から挟まれて顔を背けることもできず、空翔の身体に阻まれて逃げることもできない。
混乱も治まらないうちに、俺の背中を支えて肩に顔を乗せている空翔が唇で耳に優しく吸い付いた。産毛をなぞるように、触れるか触れないかの距離を舌先が掠める。
「んァ…、っ」
ぞわっと走った痺れに思わず声を漏らすと、その緩んだ唇を割って海渡の舌がぬるりと口の中に滑り込んできた。
縮こまった舌先を柔らかく舐めて、上顎を優しく擽られる。そこからぞくぞくした甘い電流のような痺れが首筋に走って、初めての感覚に肩が強張った。
そうやってひとしきり俺の口内を舌でかき混ぜてから、俺の息が上がって来たころになって、ようやく海渡が唇を解放してくれた。
「…はぁ…っ、は…、ふ…っ」
解放感にくらくらして、脳に不足した酸素を送るように肩で息を吐く。そんな俺の様子を眺めながら海渡はうっとりとした表情で海渡が言った。
「響先輩、キスも初めてだったっしょ」
…!!
羞恥心に息を詰める。その通りだ。頬が熱くなるのを感じた。
「すぐ赤くなって。わかりやすいの可愛いっすね」
理解が追い付かない。これはどういう状況だ。
後輩に挟まれて腕を拘束されてキスされて。どうしてこうなったんだ。
「いいなぁ、ファーストキス。乾先輩、僕にもください」
後ろからかかった熱っぽい声と同時にするりと身体を半身にかわされ、未だに混乱から立ち直れないまま今度は空翔に唇を奪われた。
「…っ、んン…っ!」
荒い呼吸の合間のキスに、拒む間もなく舌が滑り込んでくる。歯列をなぞられて、どうすればいいのかわからないまま固まっている舌を揶揄うように空翔の舌先が擽った。
そうやって口内を刺激されると、ぞくぞくした痺れが首筋とか肩甲骨のあたりを這いまわって、段々変な気分になってくる。
キスって、こんなに気持ちいいのか…。
空翔にキスをされている間、海渡は俺の首筋にちゅ、ちゅ、と優しく吸いついてそれを助長した。
「んっ、ふぅう…っ」
いよいよ息が苦しくなってきて、空翔に掴まれたまますっかり力の抜けた腕を暴れさせて抵抗の意を示すと、濡れた音をたてて空翔の唇が離れていった。絡み合った唾液がつぅ、と唇と唇を繋ぐ。
「ふふ、キスだけでとろとろですね。可愛い。これからもっととろとろにしてあげますからね」
思考がぼやけてきて、空翔の声がぼやぼやと膨張したように耳に響いた。
いよいよ理解できない状況に混乱したまま、空翔と海渡をゆっくりと順番に見やる。
「な、んで…」
キスなんかするんだ…。
溢れた唾液を拭うこともできないまま問いかけると、海渡が首元で囁いた。
「俺らが教えてあげるって、言ったじゃないっすか」
続けて空翔が言う。
「女の子の気持ち、教えてあげますね?」
意味がわからない。答えになってない。
戸惑いを隠せないまま空翔に問いかけようとした時、海渡の手が俺の頬を両手で挟んで強引に自分の方に向きなおさせた。少し微笑んだような、柔らかい海渡の視線と目が合う。
それから、抵抗する間もなく唇で唇を塞がれた。
「っ、んぅっ…?!」
反射的にきつく引き結んだ口を柔らかく食まれて、閉じた唇をちろちろと海渡の舌がなぞる。
一瞬何が起きているのかわからなかった。
遅れて状況を判断して、また混乱する。
どういうことだ。なんで俺は後輩にキスされてるんだ…!
慌てて海渡の胸を押しのけようと腕を伸ばすと、後ろから伸びた空翔の手がその腕をぎゅっと掴んで動きを封じられてしまった。
「んっ、っ…!」
海渡に頬を両側から挟まれて顔を背けることもできず、空翔の身体に阻まれて逃げることもできない。
混乱も治まらないうちに、俺の背中を支えて肩に顔を乗せている空翔が唇で耳に優しく吸い付いた。産毛をなぞるように、触れるか触れないかの距離を舌先が掠める。
「んァ…、っ」
ぞわっと走った痺れに思わず声を漏らすと、その緩んだ唇を割って海渡の舌がぬるりと口の中に滑り込んできた。
縮こまった舌先を柔らかく舐めて、上顎を優しく擽られる。そこからぞくぞくした甘い電流のような痺れが首筋に走って、初めての感覚に肩が強張った。
そうやってひとしきり俺の口内を舌でかき混ぜてから、俺の息が上がって来たころになって、ようやく海渡が唇を解放してくれた。
「…はぁ…っ、は…、ふ…っ」
解放感にくらくらして、脳に不足した酸素を送るように肩で息を吐く。そんな俺の様子を眺めながら海渡はうっとりとした表情で海渡が言った。
「響先輩、キスも初めてだったっしょ」
…!!
羞恥心に息を詰める。その通りだ。頬が熱くなるのを感じた。
「すぐ赤くなって。わかりやすいの可愛いっすね」
理解が追い付かない。これはどういう状況だ。
後輩に挟まれて腕を拘束されてキスされて。どうしてこうなったんだ。
「いいなぁ、ファーストキス。乾先輩、僕にもください」
後ろからかかった熱っぽい声と同時にするりと身体を半身にかわされ、未だに混乱から立ち直れないまま今度は空翔に唇を奪われた。
「…っ、んン…っ!」
荒い呼吸の合間のキスに、拒む間もなく舌が滑り込んでくる。歯列をなぞられて、どうすればいいのかわからないまま固まっている舌を揶揄うように空翔の舌先が擽った。
そうやって口内を刺激されると、ぞくぞくした痺れが首筋とか肩甲骨のあたりを這いまわって、段々変な気分になってくる。
キスって、こんなに気持ちいいのか…。
空翔にキスをされている間、海渡は俺の首筋にちゅ、ちゅ、と優しく吸いついてそれを助長した。
「んっ、ふぅう…っ」
いよいよ息が苦しくなってきて、空翔に掴まれたまますっかり力の抜けた腕を暴れさせて抵抗の意を示すと、濡れた音をたてて空翔の唇が離れていった。絡み合った唾液がつぅ、と唇と唇を繋ぐ。
「ふふ、キスだけでとろとろですね。可愛い。これからもっととろとろにしてあげますからね」
思考がぼやけてきて、空翔の声がぼやぼやと膨張したように耳に響いた。
いよいよ理解できない状況に混乱したまま、空翔と海渡をゆっくりと順番に見やる。
「な、んで…」
キスなんかするんだ…。
溢れた唾液を拭うこともできないまま問いかけると、海渡が首元で囁いた。
「俺らが教えてあげるって、言ったじゃないっすか」
続けて空翔が言う。
「女の子の気持ち、教えてあげますね?」
意味がわからない。答えになってない。
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