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【完結】冒険の書【ファンタジー/触手】
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「お前は本当にいい目をするな」
高揚した声で魔王が言う。
聞き流しながら息を整える。触手の責めは止まっていたが、性器を包み込んだ触手はそのままだった。いつあの強烈な責めが再開されるか分からない。
全身を這いずり回る快感の余韻に身体がヒクヒクと跳ねていた。
「どれ、少し面白いことをしてやろう」
どうせ禄なことでは無い。
警戒心を強めて身を強ばらせる。
「警戒は無駄だよ。精々可愛く鳴いてくれ」
魔王が楽しげにそう言った1拍後。
「ンっぁ…、!?」
何もされていないのに、乳首がビリビリと痺れた。
思わず声が漏れる。
触手に触られた訳でもない。魔法が発動した形跡もない。
意味がわからず戸惑いを含んだ目で魔王を睨みつけると、楽しげに綻んだ目と視線が交差した。
「なに、時間を、少しな」
言われて思い至る。
時間を操れる魔王。
意識の埒外に間合いに入ってくる能力。
「まさ、か…」
そんなこと、あってはならない。自分の考え違いであって欲しかった。
しかし、正解を褒めるように微笑んだ魔王の顔がそれを肯定していた。
「止めている間の刺激は後でまとめてくるぞ。さぁ、どれだけ止めてやろうか」
微笑みを残忍な笑みに変えて、魔王が囁いた。
「っ!」
明確な恐怖を感じて身動ぐ。
触手に阻まれて逃げられないとわかっていても、抵抗するのを辞めることは出来なかった。
触手を振りほどこうと身を捩った次の瞬間。
「ん!ンっアァ!」
性器の中がずりずりと擦りあげられた。
込み上げる射精感に背筋が痺れる。
ビクン!と腰が跳ねて痺れが全身に広がった。
その間、触手は一切動いていない。
血の気が引いた。
これはダメだ。予備動作を読んで構えることすら出来ない。
無意識に首を振って魔王を見やる。
「まだ30秒ほどだぞ?もっと楽しませてくれ」
「まっ…!!」
気付けば、口内に粘液が溢れていて、息苦しさに咳き込む。
「んぶっ!げほっ…!!」
乳首をギリギリと締めつけられた。
それを細かい突起がぷちゅぷちゅと擦り上げて、きゅうっと吸い上げられる。更にちろちろと擽るように舐められてゾクゾクと快感が駆け上がった。
性器がどろどろの触手の中で激しく擦られて震える。根元から扱かれる快感が腰を溶かすように滞った。
「あぁ゙!ヒッ!やめ、あぁア゙!」
込み上げる射精感を無視して啜り上げられて、全身が痙攣する。
そのあたりで、今受けている快感のせいで更に絶頂が込み上げてきた。
「あ゙!ア゙!ひっ、イくッ…!!」
過去と現在の絶頂がリンクする。
それは感じたことの無いような大きな波だった。
「~~~!!」
つま先までピンと硬直して、口から舌がだらしなく垂れる。涎を飲み下すことも出来ず、ダラダラと口端を汚しながら声にならない悲鳴をあげた。
それでも、中に潜り込んだ触手は射精を許してくれない。ジュルジュルと美味そうに蠢いて満足気に震えていた。
「…あ、あ…、う…っ」
全身が戦慄いて、硬直が解ける。
額の辺りがパチパチと弾けた。目の奥がチカチカと明滅して眩しさに涙がこぼれた。
高揚した声で魔王が言う。
聞き流しながら息を整える。触手の責めは止まっていたが、性器を包み込んだ触手はそのままだった。いつあの強烈な責めが再開されるか分からない。
全身を這いずり回る快感の余韻に身体がヒクヒクと跳ねていた。
「どれ、少し面白いことをしてやろう」
どうせ禄なことでは無い。
警戒心を強めて身を強ばらせる。
「警戒は無駄だよ。精々可愛く鳴いてくれ」
魔王が楽しげにそう言った1拍後。
「ンっぁ…、!?」
何もされていないのに、乳首がビリビリと痺れた。
思わず声が漏れる。
触手に触られた訳でもない。魔法が発動した形跡もない。
意味がわからず戸惑いを含んだ目で魔王を睨みつけると、楽しげに綻んだ目と視線が交差した。
「なに、時間を、少しな」
言われて思い至る。
時間を操れる魔王。
意識の埒外に間合いに入ってくる能力。
「まさ、か…」
そんなこと、あってはならない。自分の考え違いであって欲しかった。
しかし、正解を褒めるように微笑んだ魔王の顔がそれを肯定していた。
「止めている間の刺激は後でまとめてくるぞ。さぁ、どれだけ止めてやろうか」
微笑みを残忍な笑みに変えて、魔王が囁いた。
「っ!」
明確な恐怖を感じて身動ぐ。
触手に阻まれて逃げられないとわかっていても、抵抗するのを辞めることは出来なかった。
触手を振りほどこうと身を捩った次の瞬間。
「ん!ンっアァ!」
性器の中がずりずりと擦りあげられた。
込み上げる射精感に背筋が痺れる。
ビクン!と腰が跳ねて痺れが全身に広がった。
その間、触手は一切動いていない。
血の気が引いた。
これはダメだ。予備動作を読んで構えることすら出来ない。
無意識に首を振って魔王を見やる。
「まだ30秒ほどだぞ?もっと楽しませてくれ」
「まっ…!!」
気付けば、口内に粘液が溢れていて、息苦しさに咳き込む。
「んぶっ!げほっ…!!」
乳首をギリギリと締めつけられた。
それを細かい突起がぷちゅぷちゅと擦り上げて、きゅうっと吸い上げられる。更にちろちろと擽るように舐められてゾクゾクと快感が駆け上がった。
性器がどろどろの触手の中で激しく擦られて震える。根元から扱かれる快感が腰を溶かすように滞った。
「あぁ゙!ヒッ!やめ、あぁア゙!」
込み上げる射精感を無視して啜り上げられて、全身が痙攣する。
そのあたりで、今受けている快感のせいで更に絶頂が込み上げてきた。
「あ゙!ア゙!ひっ、イくッ…!!」
過去と現在の絶頂がリンクする。
それは感じたことの無いような大きな波だった。
「~~~!!」
つま先までピンと硬直して、口から舌がだらしなく垂れる。涎を飲み下すことも出来ず、ダラダラと口端を汚しながら声にならない悲鳴をあげた。
それでも、中に潜り込んだ触手は射精を許してくれない。ジュルジュルと美味そうに蠢いて満足気に震えていた。
「…あ、あ…、う…っ」
全身が戦慄いて、硬直が解ける。
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