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クロエの人生設計
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***プロローグ***
ネイサンは 元気に走り回っているクロエの姿を見て微笑む。ここに来たばかりの頃のクロエは、青白い顔で一人で歩くこともままならなかった。
そのクロエも、もう10歳。
月日の流れは早いものだ 。
人殺しと罵られた私が、 ここでは神と崇められている。何とも皮肉な運命だが、今の暮らしに満足している。
****
ポンペ国クレール領。
ここは王都から山二つ越えた自然豊かな土地で、 万年雪をたたえるグレンドール山から湧き出る温泉が有名。観光客が多く訪れる。
そのクレール領の領主であり ポンペ国の第2王子の屋敷の訓練場で クロエは金髪の髪をポニーテールにして 愛刀の銅製の剣を振る。
「253、254」
ここに来るまでは、ほぼ寝たきりの生活を送っていた。私は、とある事情で魔力を作ることも、 溜めることもできない。
この世界では魔力=生命力。
だから、 個人差はあっても 誰でも持っている。
私のようにゼロは稀だ。私と対照的なのがネイサン王子。人の何倍も持っている。
そのネイサン王子が魔力を分け与えてくれるという噂を耳にして 両親が連れてきてくれた。
今は、溜めた魔力を体に注いでくれる魔法石の道具を使って 生活している。
献血しながら生活してるみたいで不思議な感じ。
メイドの仕事に 文句はない。
ネイサン王子は 良い人だし、優しいから 簡単にクビにしないと思う。 しかし、それもネイサン王子が、結婚するまで。 そうなったら何年勤めていようと奥様の機嫌を損ねたと、あっさりクビになる。
そんな不安定な仕事を続けたくない。
やはり、手に職をつけるのが一番。
しかし、この体質で修行しに行くのは無理。
でも 一つだけ、この家で修行できる職業がある。それが、兵士。
その為に毎日稽古に励んでいる。
隊に入れば給料として、魔法石がもらえる。
その上、3食 休暇つき。
一生、生きていくのに困らない。こんな良い仕事はない。
完璧な私の人生設計。
「297、298、299、300!」
最後の一振りを終えると剣を鞘に収める。
今日のノルマ達成。 額に浮かんだ汗を手で拭う。体が軽いって気持ちいい。
この3年で、めきめき腕を上げた。
自分でも分かる。
「この調子で頑張ろう!」
天に向かって拳を突き上げる。
訓練場の端にある机の上に刀を置くと用意してあった 空のコップに水の魔法石を指で押してヒビを入れて放り込む。
元に戻るまでの時間を利用してタオルで汗を拭く。 いつものルーティン。
コップを見ると、ちょうど魔法石がキンキンの冷えた水に戻っている。本当ならポカリスエットとかの方が良いんだろうけど・・。
否 この場合はプロテイン? まあ、それが無いからミネラルウォーター。
それを一気に飲み干す。
「う~ん。 冷たい!」
体を動かした後の一杯は一段と美味しい。
「おはよう。クロエちゃん」
名前を呼ばれて見ると、メイド服に着替えたミラノさん達が回廊を歩いている。
「おはようございます」
手振って挨拶する。しかし、ミラノさん達を見て 内心焦る。もうそんな時間か。
「 今日も頑張ってればね」
「 後で、ご褒美に実家から送られてきたオレンジあげるわ」
「オレンジですか?大好きです」
ミラノさんたちを見送ると大急ぎで片付けて剣を抱えて駆け出す。私も部屋に戻って着替えないと遅刻する。
***
クロエはメイド服に着替えると引き継ぎ室へと向かう。
既に全員揃っているのか、ドアの外からでも話し声が聞こえる。
ドアを開けると、ピタリとおしゃべりが止んで私に注目する。 椅子に座っている青白い顔の三人が、のろのろと立ち上がる。 クロエは 3人に向かって軽く頷く。
(新人ね)
部屋の中に入って 黒板の前にある台の上に立つと、その顔を一人、1人確認する。体調が悪い人は、いなさそうだ。
「 皆さん、おはようございます」
「「 おはようございます」」
全員が声を揃えて挨拶する。クロエは鷹揚に頷くと私服姿の3人に目配せする。
「早速ですが、トニーとダフネ、アレンが自宅へ戻ることになりました。では、挨拶を」
3人が前に進み出ると名前を呼ばれた順に各々が別れの挨拶をする。
ネイサン王子は 有り余っている魔力で作った医療用の魔法石を売っている。金のある者は 買えるが、買えない者は代金分 この屋敷で働いて返すというシステムを確立している。
だから、病人とより使用人と言った方が しっくりくるかも。
大抵は5日から7日で元気になって帰っていく。
なかなか良い方法だと思う。
入れ替わりは激しいが、常時20人ほどの使用人が確保できる。
私もその一人で、かれこれ此処に来て3年になる。一番の古株ということで メイド長の仕事を任せられている。ここでの暮らしも慣れたものだ。
「 ありがとう。気をつけて帰ってね」
「「「はい」」」
出て行く3人に声をかけると、入れ替わりに新人を手招きする。
「では、今日から働くことになった3人を紹介します」
***
今日の指示を出すとクロエは、ネイサンの部屋へと向かう。
ノックをしてドアを開ける。
王子の部屋らしく豪華なつくりだ。
書斎机の前に、金の縁取りのある白いジャケットとスラックスを身につけた 2 メートル 近い背丈の男が立っている。 金髪に碧眼。 噂では彫刻の様に筋骨隆々の体をしているらしい
だが、首から上と手しか肌をあらわにしていない。一度で いいから拝みたいものだ。
本物のシックスパック!
「ネイサン様。おはようございます」
すでに身支度を一部の乱れも無く整えたネイサンが私の声に振り返る。
「 おはよう」
これからメイド長ではなく、メイドの仕事が始まる。
部屋に入ると書斎机の椅子を引いて靴を脱ぐと抱っこしてと、ネイサンに向かって両腕を上げる。
「はい」
「はい。はい」
と言ってネイサンが、ひょいと私は抱き上げて椅子の上に立たせる。 こうすると身長差がなくなって自由に、お世話ができる。
昔からこの方法だ。
クロエは、そのまま机の上に用意されているブラシを手に取り、寝癖ひとつないネイサンの髪を梳かす。
次にネイサンの顎を掴んで、ぐいっと下を向かせると綺麗な青い瞳が私を見下ろす。
ゲームのパッケージになりそうなほど美形。
剃り残しがないか、両手で撫でて確かめる。
今日もツルツル。完璧だ。たまには剃り残しでもあれば、いいのに・・。 何一つ、世話が出来なくて ちょっぴり不満だ。
「 はい。綺麗になりました」
「ありがとう。クロエ」
オッケーですと満面の笑みを浮かべるとネイサンも笑って、お互いにっこりしあう。
7歳の時 自分も仕事をしたいと言ったが、体の小ささと 力の無さから出来ることがなかった。
そのことを不憫に思ったネイサンが 私に頼んだ最初の仕事。それが今でも続いている。
****
クロエのメイドごっこに付き合いながら その手が自分に触れることが心地よい。
クロエが来るまでは、誰も私に触れようとはしなかった。 それも仕方ない。 自分は呪われた存在なのだからと、諦めていた。
そんな自分の唯一の支えは両親からの手紙。
今も大切にとってある。
「 ネイサン様。聞いてください。 今日で100日連続、300回も素振りしたんですよ。100日ですよ!100日」
クロエの明るい声に物思いから覚める。
得意気に言うが私が10歳の頃は 1日3000回を一年は軽く振っていた。しかし、そう言っては本人のやる気が失ってしまう。 健康のためにも体を動かすことはいいことだ。
「 それは、凄いな」
頑張っていると認めるとクロエが身を乗り出す。
「 そうですよ。だから頼っていいんですよ。いざと言うとき」
そう言って自分の胸を叩く。
「そうだね。機会があったら頼むことにするよ」
とてもそんな日が来るとは思えないが、調子を合わせる。すると、クロエが ニンマリする。
そんなクロエを見送りながら、やれやれと首を振る。
しかし、まさか早々に頼りことになるとは。
この時は 思ってもみなかった。
*****
クロエは廊下をスキップ しながら自室に向かう。
「ふふっ」
ネイサンに褒められて気分がいい。
この調子で頑張れば、ネイサンの親衛隊長になれるかも。 その為には、もっと頑張ろう。
回数を増やそう。そうしよう。 それでもって、ネイサンの好物を作ってあげよう。
機嫌をとるのも重要だ。
ネイサンは 元気に走り回っているクロエの姿を見て微笑む。ここに来たばかりの頃のクロエは、青白い顔で一人で歩くこともままならなかった。
そのクロエも、もう10歳。
月日の流れは早いものだ 。
人殺しと罵られた私が、 ここでは神と崇められている。何とも皮肉な運命だが、今の暮らしに満足している。
****
ポンペ国クレール領。
ここは王都から山二つ越えた自然豊かな土地で、 万年雪をたたえるグレンドール山から湧き出る温泉が有名。観光客が多く訪れる。
そのクレール領の領主であり ポンペ国の第2王子の屋敷の訓練場で クロエは金髪の髪をポニーテールにして 愛刀の銅製の剣を振る。
「253、254」
ここに来るまでは、ほぼ寝たきりの生活を送っていた。私は、とある事情で魔力を作ることも、 溜めることもできない。
この世界では魔力=生命力。
だから、 個人差はあっても 誰でも持っている。
私のようにゼロは稀だ。私と対照的なのがネイサン王子。人の何倍も持っている。
そのネイサン王子が魔力を分け与えてくれるという噂を耳にして 両親が連れてきてくれた。
今は、溜めた魔力を体に注いでくれる魔法石の道具を使って 生活している。
献血しながら生活してるみたいで不思議な感じ。
メイドの仕事に 文句はない。
ネイサン王子は 良い人だし、優しいから 簡単にクビにしないと思う。 しかし、それもネイサン王子が、結婚するまで。 そうなったら何年勤めていようと奥様の機嫌を損ねたと、あっさりクビになる。
そんな不安定な仕事を続けたくない。
やはり、手に職をつけるのが一番。
しかし、この体質で修行しに行くのは無理。
でも 一つだけ、この家で修行できる職業がある。それが、兵士。
その為に毎日稽古に励んでいる。
隊に入れば給料として、魔法石がもらえる。
その上、3食 休暇つき。
一生、生きていくのに困らない。こんな良い仕事はない。
完璧な私の人生設計。
「297、298、299、300!」
最後の一振りを終えると剣を鞘に収める。
今日のノルマ達成。 額に浮かんだ汗を手で拭う。体が軽いって気持ちいい。
この3年で、めきめき腕を上げた。
自分でも分かる。
「この調子で頑張ろう!」
天に向かって拳を突き上げる。
訓練場の端にある机の上に刀を置くと用意してあった 空のコップに水の魔法石を指で押してヒビを入れて放り込む。
元に戻るまでの時間を利用してタオルで汗を拭く。 いつものルーティン。
コップを見ると、ちょうど魔法石がキンキンの冷えた水に戻っている。本当ならポカリスエットとかの方が良いんだろうけど・・。
否 この場合はプロテイン? まあ、それが無いからミネラルウォーター。
それを一気に飲み干す。
「う~ん。 冷たい!」
体を動かした後の一杯は一段と美味しい。
「おはよう。クロエちゃん」
名前を呼ばれて見ると、メイド服に着替えたミラノさん達が回廊を歩いている。
「おはようございます」
手振って挨拶する。しかし、ミラノさん達を見て 内心焦る。もうそんな時間か。
「 今日も頑張ってればね」
「 後で、ご褒美に実家から送られてきたオレンジあげるわ」
「オレンジですか?大好きです」
ミラノさんたちを見送ると大急ぎで片付けて剣を抱えて駆け出す。私も部屋に戻って着替えないと遅刻する。
***
クロエはメイド服に着替えると引き継ぎ室へと向かう。
既に全員揃っているのか、ドアの外からでも話し声が聞こえる。
ドアを開けると、ピタリとおしゃべりが止んで私に注目する。 椅子に座っている青白い顔の三人が、のろのろと立ち上がる。 クロエは 3人に向かって軽く頷く。
(新人ね)
部屋の中に入って 黒板の前にある台の上に立つと、その顔を一人、1人確認する。体調が悪い人は、いなさそうだ。
「 皆さん、おはようございます」
「「 おはようございます」」
全員が声を揃えて挨拶する。クロエは鷹揚に頷くと私服姿の3人に目配せする。
「早速ですが、トニーとダフネ、アレンが自宅へ戻ることになりました。では、挨拶を」
3人が前に進み出ると名前を呼ばれた順に各々が別れの挨拶をする。
ネイサン王子は 有り余っている魔力で作った医療用の魔法石を売っている。金のある者は 買えるが、買えない者は代金分 この屋敷で働いて返すというシステムを確立している。
だから、病人とより使用人と言った方が しっくりくるかも。
大抵は5日から7日で元気になって帰っていく。
なかなか良い方法だと思う。
入れ替わりは激しいが、常時20人ほどの使用人が確保できる。
私もその一人で、かれこれ此処に来て3年になる。一番の古株ということで メイド長の仕事を任せられている。ここでの暮らしも慣れたものだ。
「 ありがとう。気をつけて帰ってね」
「「「はい」」」
出て行く3人に声をかけると、入れ替わりに新人を手招きする。
「では、今日から働くことになった3人を紹介します」
***
今日の指示を出すとクロエは、ネイサンの部屋へと向かう。
ノックをしてドアを開ける。
王子の部屋らしく豪華なつくりだ。
書斎机の前に、金の縁取りのある白いジャケットとスラックスを身につけた 2 メートル 近い背丈の男が立っている。 金髪に碧眼。 噂では彫刻の様に筋骨隆々の体をしているらしい
だが、首から上と手しか肌をあらわにしていない。一度で いいから拝みたいものだ。
本物のシックスパック!
「ネイサン様。おはようございます」
すでに身支度を一部の乱れも無く整えたネイサンが私の声に振り返る。
「 おはよう」
これからメイド長ではなく、メイドの仕事が始まる。
部屋に入ると書斎机の椅子を引いて靴を脱ぐと抱っこしてと、ネイサンに向かって両腕を上げる。
「はい」
「はい。はい」
と言ってネイサンが、ひょいと私は抱き上げて椅子の上に立たせる。 こうすると身長差がなくなって自由に、お世話ができる。
昔からこの方法だ。
クロエは、そのまま机の上に用意されているブラシを手に取り、寝癖ひとつないネイサンの髪を梳かす。
次にネイサンの顎を掴んで、ぐいっと下を向かせると綺麗な青い瞳が私を見下ろす。
ゲームのパッケージになりそうなほど美形。
剃り残しがないか、両手で撫でて確かめる。
今日もツルツル。完璧だ。たまには剃り残しでもあれば、いいのに・・。 何一つ、世話が出来なくて ちょっぴり不満だ。
「 はい。綺麗になりました」
「ありがとう。クロエ」
オッケーですと満面の笑みを浮かべるとネイサンも笑って、お互いにっこりしあう。
7歳の時 自分も仕事をしたいと言ったが、体の小ささと 力の無さから出来ることがなかった。
そのことを不憫に思ったネイサンが 私に頼んだ最初の仕事。それが今でも続いている。
****
クロエのメイドごっこに付き合いながら その手が自分に触れることが心地よい。
クロエが来るまでは、誰も私に触れようとはしなかった。 それも仕方ない。 自分は呪われた存在なのだからと、諦めていた。
そんな自分の唯一の支えは両親からの手紙。
今も大切にとってある。
「 ネイサン様。聞いてください。 今日で100日連続、300回も素振りしたんですよ。100日ですよ!100日」
クロエの明るい声に物思いから覚める。
得意気に言うが私が10歳の頃は 1日3000回を一年は軽く振っていた。しかし、そう言っては本人のやる気が失ってしまう。 健康のためにも体を動かすことはいいことだ。
「 それは、凄いな」
頑張っていると認めるとクロエが身を乗り出す。
「 そうですよ。だから頼っていいんですよ。いざと言うとき」
そう言って自分の胸を叩く。
「そうだね。機会があったら頼むことにするよ」
とてもそんな日が来るとは思えないが、調子を合わせる。すると、クロエが ニンマリする。
そんなクロエを見送りながら、やれやれと首を振る。
しかし、まさか早々に頼りことになるとは。
この時は 思ってもみなかった。
*****
クロエは廊下をスキップ しながら自室に向かう。
「ふふっ」
ネイサンに褒められて気分がいい。
この調子で頑張れば、ネイサンの親衛隊長になれるかも。 その為には、もっと頑張ろう。
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