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悋気
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下から聞こえてくる揉める声に、フィアナは その理由が知りたくて 扉を開けようとしたが、メイドのロージーに邪魔された。
どうしてそこまで、引き留めようとするのか、ますます理由が知りたいくなる。
(でも、ロージーのこの顔……)
多少乱暴でも、ここは実力行使で行かなくちゃ。
どいてとロージーを横に押しやって、
ドアを開けたが、すぐに閉じられた。 乱暴な態度に驚く。 ロージーらしくない。
「お願いです」
「 ……… 」
頑なな態度のロージーを見て、ガードが固いと 諦めて踵を返そうとした時、 私の名前を呼ぶ声が聞こえた。
確かに私を呼んでる。
(この声……)
「ビビアン?……ビビアンが 来てるのね。そうでしょ?」
ロージーの肩を掴んで覗き込むと、困ったように頷いた。
嬉しい知らせに顔を輝かせる。
私とビビアンの関係は微妙で、他の人から見たら敵同士だ。 だから私は守ろうとしたのね。
無事人間に戻れたんだ。最後に会ってから、何日経っても 何の連絡もなかったから心配していた。急いで部屋を出ると玄関ホールに向かう。
そこには、赤い髪を振り乱して使用人達と言い争っているビビアンが居た。
「だ・か・ら、私とフィアナは友達なの」
「そんな事信じられません」
「ああ、もう! 一度でいいから本人に確かめなさいよ。それまで絶対、帰らないわよ」
フィアナは 信じられない気持ちで見ていた。すると、私の視線に気付いたビビアンが泣き笑いの表情で私を見る。
その顔に飛び降りる勢いで下に行く。
「ビビアン……」
「フィアナ……」
互いに 両手を取り合って、お互いに微笑みあう。
人間同士で会うのは初めてだ。
妖精の時は気づかなかったが、私より背も高く、胸も大きい。
ビビアンは気品があって貴族の娘としての自信に満ちている。
これが伯爵令嬢だ。
「本当に、ビビアンなのね?」
「そうよ。フィアナ。やっと元に戻れたわ」
入れ替わって以来、ずっと人間に戻して上げたいと思っていた。
ご両親と離れ離れなうえに、不慣れな妖精の生活。きっと、私以上に苦労もしたし、寂しかったはずだ。
(良かった。本当に良かった)
ビビアンを抱きしめながら、涙を流す。
「すべて、あなたのおかげよ」
「ううん。ビビアンが頑張ったからよ」
ビビアンに人間に戻るには 羽が必要だと言われた時は驚いたが、快く約束した。
元来、妖精は我儘で気まぐれだから、妖精王が本当に約束を守ってくれるか不安だった。でも 守ってくれたようだ。
*****
2人にとっては 馴染みの場所、テラス
でお茶を飲みながら 互いの事を語り合った。話題は妖精王になり、話に花を咲かせていた。
「一目会ってみたかったな~ 。すごく綺麗なんでしょ」
小さい時から妖精王の話を聞いて育った。だけど、一度も見た事が無い。他の妖精より美しく神々しいとお母さんが言っていたので 見たかった。人間になってしまった私には、もう見ることは出来無い。
(結局、見れなかった)
そのことが残念だと羨むと、ビビアンが鼻に皺を寄せる。
「まあ、見た目は兎も角、品性がねえ……」
「品性?」
暴君とか、冷酷だとか言われるなら、分かるけど……。
品性となるとイメージが わかない。
相手は王様だ。それなりの教養があると思うんだけど……。ハテ? 首をひねる。悪口を言うなんて、何か 気分を悪くする出来事があったのだろうか?
(まさか、婚約破棄?!)
あるかも……。ビビアンは思ったことを何でも口にするから。
「妖精王と何かあったの?」
「えっ?」
「隠さないで 話して」
「その、話はいいじゃない」
話題を避けようとするビビアンに 詰め寄ると、顔を赤くしながら慌てたように首を振る。ビビアンの様子から ちょっと バツの悪いことのようだ。
(となると、やっぱり……)
「ビビアン、王妃になれないの?」
「ぶっ!」
ビビアンに、ならって本音を口にすると、お茶を吹き出した。
あたふたしているビビアンにハンカチを差し出す。
「大丈夫?」
「それ、お母さんの早とちりだから。そんな話ひとつも出なかったわ」
「そうなの?」
そう言うけど信じられない。好きでもない女の人と、一緒に暮らせるだろうか? ビビアンだって 妖精王のことを嫌いじゃないから 生活を共にしたんだ。だって、ビビアンの性格なら、嫌なものは嫌だと言うはずだ。
ジッと顔を見ていると、サッと視線をそらした。二人の間に何かあったのは確かだ。
やはり私に秘密にしてることがある。
「……もう会うことも無いんだから……」
ごにょごにょと、誤魔化すようにカップに口を付けて喋るビビアンの姿にニマニマと笑う。
(白黒つけたがると思ったけど……)
そう言うことなら、別の話題に切り替えよう。
「ご両親は喜んだでしょう?」
「ええ。まぁ……」
もろ手を上げて迎え入れると思ったのに、こちらも歯切れが悪い。何かトラブルでも?
「許して下さらないの?」
「私の我儘で、色々しちゃったから」
ビビアンそう言うと舌をぺろりと出した。フィアナは子供っぽい仕草に微笑んだが、無鉄砲なビビアンの性格を考えると 黙ってきたのかもしれないと不安になる。これ以上ご両親に心配をかけて欲しくない。
念を押さずにはいられなかった。
「まさか、勝手に抜け出してきたんじゃないでしょうね?」
「違う。違う。謝罪に行きたいと言ったら、渋々許してくれたのよ」
ビビアンが首と両手を振って全身で否定するが、それでも信じきれない。
「本当に?」
再度念押しすると、ビビアンは本当だと深く頷いた。
これでやっと安心できた。
***
フィアナは馬車に乗り込むビビアンを窓から複雑な気持ちで見送っていた。
(初めてこの家に人間の姿で訪ねて来た時は、あんなに嬉しかったのに……)
あの後もビビアンが 何度も訪ねて来ては、楽しい時間を過ごした。でも、彼女が垣間見せる貴族としての態度に感心すると同時に、コンプレックスを感じる。何より私には貴族として公の場に行った経験がなさすぎる。他の家との交流もないし、あれ以来 お茶会にもパーティーにも参加してない。
アルも 出席しなくていいと言う言葉に甘えていた。それに、一人で、どこかへ出かけたこともなかった。これではコミュニケーション力が上がらない。だけど、やはり知らない場所に行くのは不安で消極的になってしまう。
「はぁ~」
溜め息が漏れてる。
ビビアンが羨ましい。使用人への対応も上手だし、会話もうまい。
ビビアンのウイットに富んだ会話に、ロージーたちが笑うたび、自分がつまらない人間になったように思える。
会話が得意でない私には、一生かかっても勝てないだろう。自分の駄目さばかりが目立って、一緒に居ると比較されているみたいで堪らない。
その事をアルに言うと、私には私の美徳が有ると慰められた。でも私は、自分に自信がない。人に褒めてもらえるような優れた人間ではない。使用人たちも、私ではなく明るいビビアンの方が良かったのかも。そう思うと、口の中にて苦い気持ちが広がる。
それ以上に嫌なのはビビアンが帰って来たことをアルが喜んでだことだった。
まるで、結婚式から逃げられたことも、逃げたことも、なかったようだ。
アルの丁寧な対応に、わだかまりのようなものが見えない。酷い思いをしたのに、なかったことにしてしまっていいの? 少しも恨んでないの? 二人が
仲良くすればするほど、心が苦しい。嫉妬は身を亡ぼすと言うけど、まさに私がそうだ。友達が自分の夫と仲が良いのは良い事なのに……アルがビビアンに笑顔を向けるだけで、その頬を張り倒したくなる。
ビビアンの事を憎らしくさえ思える。
今では ビビアンに会いたいのか、会いたくないのか、自分でも分からない。
アルが部屋に入ってくると抱き寄せた。でも、私の視線をなぞると
「ビビアンと喧嘩でもしたのかい?」
玄関で見送らないのが、気に入らないのか聞いてくる。
(私よりビビアンの心配?)
返事の代わりに肩に置かれたアルの手を払いのけた。自分のしたことに驚く。アルに 怒ってるわけじゃないのに……。
きっと私は嫉妬に狂った顔をしている。そんな私を 見られたくない。
(怒ってる? 傷ついてる?)
フィアナは確かめられずに外を見続けた。これ以上 余計なことを言わないように。だけど、心は嫉妬の嵐の中の小舟の様に、舵が利かない。言ってはいけないと知っているのに言ってしまった。
「…………アルは私よりビビアンが好きなの?」
今年一年 ありがとうございました。
良いお年を
どうしてそこまで、引き留めようとするのか、ますます理由が知りたいくなる。
(でも、ロージーのこの顔……)
多少乱暴でも、ここは実力行使で行かなくちゃ。
どいてとロージーを横に押しやって、
ドアを開けたが、すぐに閉じられた。 乱暴な態度に驚く。 ロージーらしくない。
「お願いです」
「 ……… 」
頑なな態度のロージーを見て、ガードが固いと 諦めて踵を返そうとした時、 私の名前を呼ぶ声が聞こえた。
確かに私を呼んでる。
(この声……)
「ビビアン?……ビビアンが 来てるのね。そうでしょ?」
ロージーの肩を掴んで覗き込むと、困ったように頷いた。
嬉しい知らせに顔を輝かせる。
私とビビアンの関係は微妙で、他の人から見たら敵同士だ。 だから私は守ろうとしたのね。
無事人間に戻れたんだ。最後に会ってから、何日経っても 何の連絡もなかったから心配していた。急いで部屋を出ると玄関ホールに向かう。
そこには、赤い髪を振り乱して使用人達と言い争っているビビアンが居た。
「だ・か・ら、私とフィアナは友達なの」
「そんな事信じられません」
「ああ、もう! 一度でいいから本人に確かめなさいよ。それまで絶対、帰らないわよ」
フィアナは 信じられない気持ちで見ていた。すると、私の視線に気付いたビビアンが泣き笑いの表情で私を見る。
その顔に飛び降りる勢いで下に行く。
「ビビアン……」
「フィアナ……」
互いに 両手を取り合って、お互いに微笑みあう。
人間同士で会うのは初めてだ。
妖精の時は気づかなかったが、私より背も高く、胸も大きい。
ビビアンは気品があって貴族の娘としての自信に満ちている。
これが伯爵令嬢だ。
「本当に、ビビアンなのね?」
「そうよ。フィアナ。やっと元に戻れたわ」
入れ替わって以来、ずっと人間に戻して上げたいと思っていた。
ご両親と離れ離れなうえに、不慣れな妖精の生活。きっと、私以上に苦労もしたし、寂しかったはずだ。
(良かった。本当に良かった)
ビビアンを抱きしめながら、涙を流す。
「すべて、あなたのおかげよ」
「ううん。ビビアンが頑張ったからよ」
ビビアンに人間に戻るには 羽が必要だと言われた時は驚いたが、快く約束した。
元来、妖精は我儘で気まぐれだから、妖精王が本当に約束を守ってくれるか不安だった。でも 守ってくれたようだ。
*****
2人にとっては 馴染みの場所、テラス
でお茶を飲みながら 互いの事を語り合った。話題は妖精王になり、話に花を咲かせていた。
「一目会ってみたかったな~ 。すごく綺麗なんでしょ」
小さい時から妖精王の話を聞いて育った。だけど、一度も見た事が無い。他の妖精より美しく神々しいとお母さんが言っていたので 見たかった。人間になってしまった私には、もう見ることは出来無い。
(結局、見れなかった)
そのことが残念だと羨むと、ビビアンが鼻に皺を寄せる。
「まあ、見た目は兎も角、品性がねえ……」
「品性?」
暴君とか、冷酷だとか言われるなら、分かるけど……。
品性となるとイメージが わかない。
相手は王様だ。それなりの教養があると思うんだけど……。ハテ? 首をひねる。悪口を言うなんて、何か 気分を悪くする出来事があったのだろうか?
(まさか、婚約破棄?!)
あるかも……。ビビアンは思ったことを何でも口にするから。
「妖精王と何かあったの?」
「えっ?」
「隠さないで 話して」
「その、話はいいじゃない」
話題を避けようとするビビアンに 詰め寄ると、顔を赤くしながら慌てたように首を振る。ビビアンの様子から ちょっと バツの悪いことのようだ。
(となると、やっぱり……)
「ビビアン、王妃になれないの?」
「ぶっ!」
ビビアンに、ならって本音を口にすると、お茶を吹き出した。
あたふたしているビビアンにハンカチを差し出す。
「大丈夫?」
「それ、お母さんの早とちりだから。そんな話ひとつも出なかったわ」
「そうなの?」
そう言うけど信じられない。好きでもない女の人と、一緒に暮らせるだろうか? ビビアンだって 妖精王のことを嫌いじゃないから 生活を共にしたんだ。だって、ビビアンの性格なら、嫌なものは嫌だと言うはずだ。
ジッと顔を見ていると、サッと視線をそらした。二人の間に何かあったのは確かだ。
やはり私に秘密にしてることがある。
「……もう会うことも無いんだから……」
ごにょごにょと、誤魔化すようにカップに口を付けて喋るビビアンの姿にニマニマと笑う。
(白黒つけたがると思ったけど……)
そう言うことなら、別の話題に切り替えよう。
「ご両親は喜んだでしょう?」
「ええ。まぁ……」
もろ手を上げて迎え入れると思ったのに、こちらも歯切れが悪い。何かトラブルでも?
「許して下さらないの?」
「私の我儘で、色々しちゃったから」
ビビアンそう言うと舌をぺろりと出した。フィアナは子供っぽい仕草に微笑んだが、無鉄砲なビビアンの性格を考えると 黙ってきたのかもしれないと不安になる。これ以上ご両親に心配をかけて欲しくない。
念を押さずにはいられなかった。
「まさか、勝手に抜け出してきたんじゃないでしょうね?」
「違う。違う。謝罪に行きたいと言ったら、渋々許してくれたのよ」
ビビアンが首と両手を振って全身で否定するが、それでも信じきれない。
「本当に?」
再度念押しすると、ビビアンは本当だと深く頷いた。
これでやっと安心できた。
***
フィアナは馬車に乗り込むビビアンを窓から複雑な気持ちで見送っていた。
(初めてこの家に人間の姿で訪ねて来た時は、あんなに嬉しかったのに……)
あの後もビビアンが 何度も訪ねて来ては、楽しい時間を過ごした。でも、彼女が垣間見せる貴族としての態度に感心すると同時に、コンプレックスを感じる。何より私には貴族として公の場に行った経験がなさすぎる。他の家との交流もないし、あれ以来 お茶会にもパーティーにも参加してない。
アルも 出席しなくていいと言う言葉に甘えていた。それに、一人で、どこかへ出かけたこともなかった。これではコミュニケーション力が上がらない。だけど、やはり知らない場所に行くのは不安で消極的になってしまう。
「はぁ~」
溜め息が漏れてる。
ビビアンが羨ましい。使用人への対応も上手だし、会話もうまい。
ビビアンのウイットに富んだ会話に、ロージーたちが笑うたび、自分がつまらない人間になったように思える。
会話が得意でない私には、一生かかっても勝てないだろう。自分の駄目さばかりが目立って、一緒に居ると比較されているみたいで堪らない。
その事をアルに言うと、私には私の美徳が有ると慰められた。でも私は、自分に自信がない。人に褒めてもらえるような優れた人間ではない。使用人たちも、私ではなく明るいビビアンの方が良かったのかも。そう思うと、口の中にて苦い気持ちが広がる。
それ以上に嫌なのはビビアンが帰って来たことをアルが喜んでだことだった。
まるで、結婚式から逃げられたことも、逃げたことも、なかったようだ。
アルの丁寧な対応に、わだかまりのようなものが見えない。酷い思いをしたのに、なかったことにしてしまっていいの? 少しも恨んでないの? 二人が
仲良くすればするほど、心が苦しい。嫉妬は身を亡ぼすと言うけど、まさに私がそうだ。友達が自分の夫と仲が良いのは良い事なのに……アルがビビアンに笑顔を向けるだけで、その頬を張り倒したくなる。
ビビアンの事を憎らしくさえ思える。
今では ビビアンに会いたいのか、会いたくないのか、自分でも分からない。
アルが部屋に入ってくると抱き寄せた。でも、私の視線をなぞると
「ビビアンと喧嘩でもしたのかい?」
玄関で見送らないのが、気に入らないのか聞いてくる。
(私よりビビアンの心配?)
返事の代わりに肩に置かれたアルの手を払いのけた。自分のしたことに驚く。アルに 怒ってるわけじゃないのに……。
きっと私は嫉妬に狂った顔をしている。そんな私を 見られたくない。
(怒ってる? 傷ついてる?)
フィアナは確かめられずに外を見続けた。これ以上 余計なことを言わないように。だけど、心は嫉妬の嵐の中の小舟の様に、舵が利かない。言ってはいけないと知っているのに言ってしまった。
「…………アルは私よりビビアンが好きなの?」
今年一年 ありがとうございました。
良いお年を
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