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面忘
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寒さで目を覚ましたビビアンは、ラフィアナの葉の先が 色づいているのを見て小さく微笑んだ。このまま秋も深くなり、葉が赤やオレンジ色になって綺麗にラフィアナの木を彩るだろう。
太陽の光を浴びて温かくなっている朝露を選んで身支度を整える。
(このまま寒くなって、葉っぱが全て落ちてしまったら……)
吹きさらしの中 ブルブル震えてる自分の姿を想像して両腕をさせる。絶対、無理。凍え死ぬ。
(どうしたら いいんだろう?)
そんなことを考えているとフィアナのお母さんが声をかけてきた。
『 おはよう、ビビアン。今日も出かけるの?』
「はい。 地道に探します」
と、 元気なと答える。
実は、この前フィアナから妖精王と親しかった精霊がいると教えてもらった。言われるがまま王宮にある見張り台の鐘に会いに行ったのだが……。
頼みの綱の鐘の精は、年を取っていているせいか物忘れが激しく、いくら聞いても要領を得ない。
妖精王に 最後に 会ったのも今から三百年前の話。
これでは妖精王が今も生きているかどうかさえ分からない。
分かった事と言えば、妖精王の名前はレイ・オブ・クラウン・スピリッツ。
見た目は、銀色の髪に金のクラウン、風の様な刺繍のある水色のマントを着ている。背は私より大きい。
そして、ドのつく貴族の家に囚われているらしいと言う事だけだった。
(しかし、囚われてるとはどういうことだろう。 悪いことをして捕まった? 妖精の力を利用しようとされて掴まった?)
せっかく手に入れたのに、情報は3百年前のもの。
その間に戦争があったし、家が没落したりして、家族が散り散りになった家もある。そもそも、貴族と言っても侯爵、公爵、伯爵、子爵、男爵と沢山あって、その総てのドのつく家を探さないといけないのかと 数の多さに 絶望した。砂漠で針を探すようなものだ。 しかし、今のところそれしか方法がない。早く見つけないと、年を越してしまう。何が何でも今年中に人間に戻りたい。決意したようにコクリと頷く。 あと1ヶ月ちょっとでクリスマス。
その前に両親の元気な姿を見せたい。
何か絞り込める方法があれば良いんだけど……。う~ん。腕組みをしたままその場をくるくる回る。 表札のようなモノがある訳じゃないから、一軒一軒訪ね歩かないといけない。 これだと時間がかかりすぎる。こう……地図みたいに名前が載っているモノがあればいいんだけど……。
そうだ。アレがあった!と、手をポンと打つ。
***
フィアナの 家を訪ねると背中を丸めて何かしている。
(何々?)
興味津々で回り込んで見ると刺繍をしていた。拙い手つきで一生懸命頑張っている。
(へー、 こんな事もするようになったのね)
どんどん淑女らしくなっていく。
「フィアナ、何作ってるの?」
「あっ、ビビアン。いらっしゃい。アルへ プレゼントしようと思って」
そう言ってチラリと私に視線を送っただけで、また刺繍を続けた。
(アルフォンへ?)
男の人が、花の刺繍の入ったハンカチをもらって喜ぶとは思えないけど……。
まぁ、アルフォンの事だ。フィアナがくれる物なら 何をあげても喜ぶだろう。
テーブルの上に用意されている茶菓子を食べながら、刺繍をするフィアナ
をしばらく見ていたが、一向にやめる気配がない。本人は、いたく真剣だ。
(手慰みじゃなくて、期日が決まってる物を作ってるのかしら?)
もしかして私忘れられてる? 集中しているけど、目の前にいるのに 全く相手にされないのは気分のいいものではない。結局待ちきれずに、こちらから話しかけた。
「もうすぐアルフォンの誕生日なの?」
「誕生日?」
初めて聞いたというように、フィアナが、きょとんとした。妖精に 誕生日はないの?
「誕生日だから、作ってるんじゃないの?」
「違うわ。日頃のお礼に作ってるの。いつも色々してくれるから、私に出来るのはこれぐらい出し……」
そう言うとフィアナが手を止めて、林檎に手を伸ばす。
( 日頃のお礼か……)
何か贈りたいという気持ちはよく分かる。右も左も分からないフィアナを、ずっと見守ってきてくれたんだから。私がフィアナでもプレゼントを贈るだろう。手作りだから気持ちが伝わるだろうし。いいチョイスだと思う。
「そうなんだ。ところでフィアナの誕生日はいつ?」
****
「来年の春よ。あと7ヶ月で……誕生……日……」
何気なく答えた自分の誕生日にハッとして手が止まる。そうだ。私の寿命はどうなったんだろう?
妖精で生まれた時、寿命は3年だと知らされた。でも、私はビビアンと入れ替わって人間になった。
3年の寿命を誰のもの? 妖精になったビビアン? 人間になってしまう私?どちらだろう?
" 何が入れ替わった分からない " ふと、脳裏に浮かんだお母さんの言葉に、言い知れぬ不安を掻き立てられる。
(もし……もし…… 私の寿命が、あと7ヶ月なら)
フラッシュバックのようにアルとの楽しい日々が蘇ったかと思うと、その楽しい日に ガラスのようにヒビが入って壊れて行く。
ガチャン!
持っていたナイフが手から滑り落ち、皿にぶつかって大きな音をたてる。
「フィアナ。 大丈夫?顔が真っ青だよ」
名前を呼ばれて条件反射的に顔を向ける。でも、心は楽しい日々の欠片を拾っていた。
私が死ぬと知ったら、この欠片に映るのは悲しい思い出。
「フィアナ?」
もう一度名前を呼ばれて我に返る 。
「えっ? ああ、なんでもないわ」
そう言うと何事もなかったようにナイフを拾う。
でも、これは ビビアンに起こることかもしれない……。
伝える?
心配そうに私を見ているビビアンを 見て首を振る。 いいえ駄目。
想像しただけでもこんなに辛いのに、
何も分からない状態でビビアンに言って、不安にさせることはない。
(お母さんに相談してみよう)
「フィアナ?」
「えっと……何?」
ビビアンの 話に耳を傾けながら林檎
を半分に切る。
「実は妖精王を見つけるのに必要なモノがあるの。 それを手に入れてほしいの」
「必要なモノ?」
今の私は妖精の力も弱くなってるし、お金も力も無い。そんな私でに出来ることなどあるの?
困惑してビビアンを見つめる。
でも、私が出来ることなら協力したい。
「何?」
「紳士録よ」
「しんしろく?」
何を言っているのか分からない。
そんな名前のモノなど、一度も見たことも聞いたこともない。何だろうと首をひねる。
「紳士録には全ての貴族の名前と家族構成とか、いろいろ載っているの。 それがあればドのつく家が どこにあるか分かるのよ」
「なるほど……」
コクコクと頷く。
確かに、それがあれば探すのがはかどる。
*****
フィアナは教会でのお母さんとの会話を楽しんでいた。今日の話題は、この前のデートの話だ。
この前の日曜日、約束通り薔薇の花を見に行った。手をつないで花を見て歩くだけなのに、とても楽しかった。
横を見るとアルが居る。アルが 私の名前を呼ぶ。何かを発見して、教えてあげたりと、些細な事を二人でたくさん経験した。 それに、とても心が満たされた。
フィアナは 自分の手を見つめる。何日も前なのに、昨日の事のように、手を繋いだ時の暖かさや、力強さを覚えている。不思議な体験たった。
誰かと触れ合うことは、言葉以上に親しみを覚える。
お母さんとは味わえなかった喜びに、何故か後ろめたさを感じる。
( お母さんが1番好きだったのに……)
『フィアナ』
「あっ、それで秋の薔薇もいいけど、春の薔薇の方が綺麗だから一緒に見に行こうと約束したの」
" 春 "という言葉に、寿命を連想してしまう。死ぬのは誰なのか? それとも、
どちらも死なないのか?
そのことを考えると、この幸せを失いそうで不安になる。お母さんに聞いてみる?
( ……… )
『どうしたの、さっきから上の空よ』
「お母さん、あのね」
" 私、7ヶ月後に消滅するの? "
と、言葉を続けられなかった。
(もし、そうだと言われたら……)
心の中にアルを残して、いなくなってしまうことを拒否する自分がいた。
1日でも長くアルと一緒にいたい。
妖精の時は、寿命が来て消えるのは当たり前だった。 だけど考え方が変わって、今は生に執着している。
もしそれがビビアンだと言われたら……。せっかく出来た友達なのに……。それ以上に、死ぬなら自分の身代わりのようで罪の意識が私を苛む。
ビビアンに伝えなくちゃと思っても、先延ばしにしようとする狡い私がいる。残された時間は誰にとっても大切なのに、どうしても決心がつかない。
誰かと別れることを恐れている。そして、それが相手を悲しませることだから 。
『フィアナ?』
「えっ? あっ、うっ、 どこまで話したっけ』
お母さんの呆れたという声音に、ほっとして続きを喋る。 デートを思い出してたと勘違いしてみたいだ
「その後レストランで食事をして帰ったの」
***
話を聞いていたお母さんが、しみじみと言う。
『お前は本当に、アルの事を好きなのね』
「ええ、大好き。優しいし頼もしいし。でも、どうして急に改まって言うの?」
アルの事が好きな事は、ずっと前から話している。人間世界のことを一から忍耐強く導き守ってくれたんだもの。
私がこうして 快適に生活できるのはアルのかげだ。ビビアンの話だと、伯爵夫人として、もっとたくさん仕事があるらしい。甘やかしすぎたと、よくビビアンがボヤいている。
『恋してるのね?』
太陽の光を浴びて温かくなっている朝露を選んで身支度を整える。
(このまま寒くなって、葉っぱが全て落ちてしまったら……)
吹きさらしの中 ブルブル震えてる自分の姿を想像して両腕をさせる。絶対、無理。凍え死ぬ。
(どうしたら いいんだろう?)
そんなことを考えているとフィアナのお母さんが声をかけてきた。
『 おはよう、ビビアン。今日も出かけるの?』
「はい。 地道に探します」
と、 元気なと答える。
実は、この前フィアナから妖精王と親しかった精霊がいると教えてもらった。言われるがまま王宮にある見張り台の鐘に会いに行ったのだが……。
頼みの綱の鐘の精は、年を取っていているせいか物忘れが激しく、いくら聞いても要領を得ない。
妖精王に 最後に 会ったのも今から三百年前の話。
これでは妖精王が今も生きているかどうかさえ分からない。
分かった事と言えば、妖精王の名前はレイ・オブ・クラウン・スピリッツ。
見た目は、銀色の髪に金のクラウン、風の様な刺繍のある水色のマントを着ている。背は私より大きい。
そして、ドのつく貴族の家に囚われているらしいと言う事だけだった。
(しかし、囚われてるとはどういうことだろう。 悪いことをして捕まった? 妖精の力を利用しようとされて掴まった?)
せっかく手に入れたのに、情報は3百年前のもの。
その間に戦争があったし、家が没落したりして、家族が散り散りになった家もある。そもそも、貴族と言っても侯爵、公爵、伯爵、子爵、男爵と沢山あって、その総てのドのつく家を探さないといけないのかと 数の多さに 絶望した。砂漠で針を探すようなものだ。 しかし、今のところそれしか方法がない。早く見つけないと、年を越してしまう。何が何でも今年中に人間に戻りたい。決意したようにコクリと頷く。 あと1ヶ月ちょっとでクリスマス。
その前に両親の元気な姿を見せたい。
何か絞り込める方法があれば良いんだけど……。う~ん。腕組みをしたままその場をくるくる回る。 表札のようなモノがある訳じゃないから、一軒一軒訪ね歩かないといけない。 これだと時間がかかりすぎる。こう……地図みたいに名前が載っているモノがあればいいんだけど……。
そうだ。アレがあった!と、手をポンと打つ。
***
フィアナの 家を訪ねると背中を丸めて何かしている。
(何々?)
興味津々で回り込んで見ると刺繍をしていた。拙い手つきで一生懸命頑張っている。
(へー、 こんな事もするようになったのね)
どんどん淑女らしくなっていく。
「フィアナ、何作ってるの?」
「あっ、ビビアン。いらっしゃい。アルへ プレゼントしようと思って」
そう言ってチラリと私に視線を送っただけで、また刺繍を続けた。
(アルフォンへ?)
男の人が、花の刺繍の入ったハンカチをもらって喜ぶとは思えないけど……。
まぁ、アルフォンの事だ。フィアナがくれる物なら 何をあげても喜ぶだろう。
テーブルの上に用意されている茶菓子を食べながら、刺繍をするフィアナ
をしばらく見ていたが、一向にやめる気配がない。本人は、いたく真剣だ。
(手慰みじゃなくて、期日が決まってる物を作ってるのかしら?)
もしかして私忘れられてる? 集中しているけど、目の前にいるのに 全く相手にされないのは気分のいいものではない。結局待ちきれずに、こちらから話しかけた。
「もうすぐアルフォンの誕生日なの?」
「誕生日?」
初めて聞いたというように、フィアナが、きょとんとした。妖精に 誕生日はないの?
「誕生日だから、作ってるんじゃないの?」
「違うわ。日頃のお礼に作ってるの。いつも色々してくれるから、私に出来るのはこれぐらい出し……」
そう言うとフィアナが手を止めて、林檎に手を伸ばす。
( 日頃のお礼か……)
何か贈りたいという気持ちはよく分かる。右も左も分からないフィアナを、ずっと見守ってきてくれたんだから。私がフィアナでもプレゼントを贈るだろう。手作りだから気持ちが伝わるだろうし。いいチョイスだと思う。
「そうなんだ。ところでフィアナの誕生日はいつ?」
****
「来年の春よ。あと7ヶ月で……誕生……日……」
何気なく答えた自分の誕生日にハッとして手が止まる。そうだ。私の寿命はどうなったんだろう?
妖精で生まれた時、寿命は3年だと知らされた。でも、私はビビアンと入れ替わって人間になった。
3年の寿命を誰のもの? 妖精になったビビアン? 人間になってしまう私?どちらだろう?
" 何が入れ替わった分からない " ふと、脳裏に浮かんだお母さんの言葉に、言い知れぬ不安を掻き立てられる。
(もし……もし…… 私の寿命が、あと7ヶ月なら)
フラッシュバックのようにアルとの楽しい日々が蘇ったかと思うと、その楽しい日に ガラスのようにヒビが入って壊れて行く。
ガチャン!
持っていたナイフが手から滑り落ち、皿にぶつかって大きな音をたてる。
「フィアナ。 大丈夫?顔が真っ青だよ」
名前を呼ばれて条件反射的に顔を向ける。でも、心は楽しい日々の欠片を拾っていた。
私が死ぬと知ったら、この欠片に映るのは悲しい思い出。
「フィアナ?」
もう一度名前を呼ばれて我に返る 。
「えっ? ああ、なんでもないわ」
そう言うと何事もなかったようにナイフを拾う。
でも、これは ビビアンに起こることかもしれない……。
伝える?
心配そうに私を見ているビビアンを 見て首を振る。 いいえ駄目。
想像しただけでもこんなに辛いのに、
何も分からない状態でビビアンに言って、不安にさせることはない。
(お母さんに相談してみよう)
「フィアナ?」
「えっと……何?」
ビビアンの 話に耳を傾けながら林檎
を半分に切る。
「実は妖精王を見つけるのに必要なモノがあるの。 それを手に入れてほしいの」
「必要なモノ?」
今の私は妖精の力も弱くなってるし、お金も力も無い。そんな私でに出来ることなどあるの?
困惑してビビアンを見つめる。
でも、私が出来ることなら協力したい。
「何?」
「紳士録よ」
「しんしろく?」
何を言っているのか分からない。
そんな名前のモノなど、一度も見たことも聞いたこともない。何だろうと首をひねる。
「紳士録には全ての貴族の名前と家族構成とか、いろいろ載っているの。 それがあればドのつく家が どこにあるか分かるのよ」
「なるほど……」
コクコクと頷く。
確かに、それがあれば探すのがはかどる。
*****
フィアナは教会でのお母さんとの会話を楽しんでいた。今日の話題は、この前のデートの話だ。
この前の日曜日、約束通り薔薇の花を見に行った。手をつないで花を見て歩くだけなのに、とても楽しかった。
横を見るとアルが居る。アルが 私の名前を呼ぶ。何かを発見して、教えてあげたりと、些細な事を二人でたくさん経験した。 それに、とても心が満たされた。
フィアナは 自分の手を見つめる。何日も前なのに、昨日の事のように、手を繋いだ時の暖かさや、力強さを覚えている。不思議な体験たった。
誰かと触れ合うことは、言葉以上に親しみを覚える。
お母さんとは味わえなかった喜びに、何故か後ろめたさを感じる。
( お母さんが1番好きだったのに……)
『フィアナ』
「あっ、それで秋の薔薇もいいけど、春の薔薇の方が綺麗だから一緒に見に行こうと約束したの」
" 春 "という言葉に、寿命を連想してしまう。死ぬのは誰なのか? それとも、
どちらも死なないのか?
そのことを考えると、この幸せを失いそうで不安になる。お母さんに聞いてみる?
( ……… )
『どうしたの、さっきから上の空よ』
「お母さん、あのね」
" 私、7ヶ月後に消滅するの? "
と、言葉を続けられなかった。
(もし、そうだと言われたら……)
心の中にアルを残して、いなくなってしまうことを拒否する自分がいた。
1日でも長くアルと一緒にいたい。
妖精の時は、寿命が来て消えるのは当たり前だった。 だけど考え方が変わって、今は生に執着している。
もしそれがビビアンだと言われたら……。せっかく出来た友達なのに……。それ以上に、死ぬなら自分の身代わりのようで罪の意識が私を苛む。
ビビアンに伝えなくちゃと思っても、先延ばしにしようとする狡い私がいる。残された時間は誰にとっても大切なのに、どうしても決心がつかない。
誰かと別れることを恐れている。そして、それが相手を悲しませることだから 。
『フィアナ?』
「えっ? あっ、うっ、 どこまで話したっけ』
お母さんの呆れたという声音に、ほっとして続きを喋る。 デートを思い出してたと勘違いしてみたいだ
「その後レストランで食事をして帰ったの」
***
話を聞いていたお母さんが、しみじみと言う。
『お前は本当に、アルの事を好きなのね』
「ええ、大好き。優しいし頼もしいし。でも、どうして急に改まって言うの?」
アルの事が好きな事は、ずっと前から話している。人間世界のことを一から忍耐強く導き守ってくれたんだもの。
私がこうして 快適に生活できるのはアルのかげだ。ビビアンの話だと、伯爵夫人として、もっとたくさん仕事があるらしい。甘やかしすぎたと、よくビビアンがボヤいている。
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