私が、良いと言ってくれるので結婚します

あべ鈴峰

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諦めてしまえば 楽に生きられる。 それでも心は痛んで……。

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**プロローグ

サウル国にあるコケイズ山は別名 夫婦山、冬夏山と呼ばれている。
それは 一つの山なのに山頂を境に二つの伯爵家が 所有している事と 北側と南側では、その顔がまるで違う事が由来に なっている。

北側は 防衛の要として 活躍するほど 急斜面で 岩や石がゴロゴロしている。 その岩の間を 寒さに強い カラマツやハシバミの木などが 空を隠すほど 鬱蒼と生えている。じめじめとしていて 自然の厳しさを感じさせる。
それに対して南側は 日当たりがよく 花や木の実がなり なだらかで、森というより 林に近いて 見晴らしが良い。

 その南側の麓に3階建ての白漆喰の アルフォード伯爵邸が建っている。
 その伯爵令嬢の部屋では三人が 集まって、何時ものように着せ替えごっこ遊びをしている。

椅子に座っている者の髪をすいている 少女の名前は ロアンヌ。
年の頃は17歳。緑色のドレスを身にまとい 豊かな茶色の髪で、大人しい印象を与える。しかし、そのエメラルド色の瞳には 謙虚と知性の輝きで溢れている。

そのロアンヌの手伝いをしているのは、60代になるベテランの侍女アン。老いてなお キビキビと動いている。

椅子に座って 身支度を整えてもらっているのが クリス。
はちみつ色の絹のように柔らかく 艶のあるブロンド。シミ一つない白い肌。 まるで人形のような空色の瞳は こぼれ落ちそうなほど大きい。ほっそりとした首、くっきりと浮かび上がった鎖骨、折れそうなほど細い手足。白魚のような指にサクラ色の爪。

「クリスって、本当に綺麗ね……」
「……… 」
ロアンヌが鏡に写るクリスを羨ましそうに見ながら呟く。
しかし、言われた本人は さして気にする様子もなく 返事もしない。
「ロアンヌ様も お綺麗ですよ」
「私の事は 良いから」
世辞を言うアンに、ロアンヌが首を振って薄く微笑む。
そんなロアンヌを見てアンが肩を落とすが、気を取り直したように明るい声を出す。

「今日は、どんな髪型になさるのですか? 」
アンの問いにロアンヌが 微笑むとブラシを置いて 慣れた手つきで最新の髪型を結っていく。みるみるうちに完成する。
「ふふっ、今日は両耳のところで結んでみたんだけど ……。どう?」
「完璧でございます」
アンが、感心したように言うと ロアンヌは どうということはないと肩を竦める。

二人でこうしてクリスを着せ替え人形のようにして遊ぶのは 今に始まった事ではない。ロアンヌとクリス初めて会った 5歳の時から 今日までずっとしてきたことだ。
「ねぇ、もういいの?疲れたよ」 
じっとしていることに飽きたクリスが 二人に声をかけと、レディらしからぬ態度で、だらしなく足を投げ出した。
「良い子だから もう少し我慢して」
ロアンヌがクリスの肩をトントンと叩いて なだめると 水色のリボンを手に取って複雑な模様を描きながらリボンを編み込んでいく。

「アン。 この前に出来上がった ブラウスを持ってきて」
「かしこまりました」
 ロアンヌが一歩下がって 出来栄えを確かめているのが、納得出来ないこか 浮かない顔になる。
「う~ん。やっぱり、焼きゴテを使った方がいいかしら?」
「焼き?焦げちゃうよー」
 ロアンヌの提案にクリスが自分の髪を押さえながら 首を振って怖がる。

オーバーだと思いながらもロアンヌが
 その手を掴んで自信たっぷりに説得する。
「大丈夫よ。失敗なんてしないから」
「自分でしなよ。髪をクルクルにしたら、恥ずかしくて 外を歩けないよ」
 クリスがロアンヌの手を振りほどいて
 嫌だと椅子から立ち上がって 逃げようとする。しかし、すぐにロアンヌに腕を捕まえて 引き戻される。

「試してみないと分からないでしょ。巻き毛も似合うわ。きっと」
クリスが嫌がっても ロアンヌに気にする様子がない。取り合ってくれないロアンヌにクリスが口を尖らせる。

「ロアンヌ。僕は男なんだよ!!」

 そう、クリスことクリストファー・テムズは 男爵の三男坊。れっきとした男性である。身長はロアンヌよりほんの少し高く。体重は、ほとんど変わらない。今年十八歳になった。

「知ってるわ」
 ロアンヌが、あっさりと認める。
クリスが相手にされない事に 更に怒って 頬をぷくっと膨らませる。
そこへアンがブラウスを持って戻って来た。ロアンヌがクリスにブラウスを     あてがうと納得した様に頷くとクリスに着るように押し付ける。

クリスが不満そうにロアンヌを見たあとブラウスに袖を通した。
 板のように薄くあばらの浮き出た 胸板を隠すようにロアンヌがボタンをかけていると ドアがノックされた。


** 諦めてしまえば 楽に生きられる。 それでも心は痛んで……。

 小鳥のさえずりを聞きながら ロアンヌは一人で コケイズ山へベリー狩りに出かけていた。コケイズ山は、山と言っても 傾斜が緩やかで、子供でも簡単に登れる。小さい頃からよく ピクニックなどで 遊びに出かけている。
ロアンヌにとっては 庭の延長みたいなものだ。

何か嫌なことがあると付いてきたがるクリスを巻いて、気分転換にと 散歩をする事にしている。山の中は静かで 一人きりになりたい時に、うってつけの場所だ。
ぼんやりと歩きながら さっきの事
を思い出していた。


呼び出しに応じて 部屋に入ったロアンヌは両親の顔を見ただけで 二人が何が言いたいのか分かった。何時もこの話題をするときは二人とも気遣う表情している。
「ロアンヌ。 座りなさい」
お父様にそう言われたがロアンヌは椅子のそばまでは行ったが 座ろうとはしなかった。
「ロアンヌ……この前の求婚の件なんだが」
「お父様 何もおっしゃらないで。分かってるから……私とクリスと勘違いしたんでしょ」
先回りして 話を終わらせようとした。

どんなに言い繕っても 結果は変わらない。もし 座ってしまえば 両親からの慰めの言葉をズルズルと 聞く羽目になる。 それだけは、避けたかった。
「……ああ、そうだ。ロアンヌ、私は」
「お父様、ごめんなさい。 クリスに新しいブラウスを仕立てないといけないの」
お父様の言葉を遮るように 言い訳を言うと 返事も待たずに 部屋を勝手に出た。

本当はいけないことだ でも続きを聞きたくない。ロアンヌは一秒でも早く この場から居なくなりたかった。
閉めたドアにもたれると ロアンヌはため息をつく。
「はぁ~」
何で二人とも気にするんだろう。
 クリスが女の私より綺麗なのは周知の事実。クリスとは 5歳の時から一緒に生活している。

 二人で一緒にいると誰もが クリスの方を令嬢だと勘違いした。女の子に間違われるのが 嫌で クリスが男の子らしい服を着ても 結果は同じだった。 小さい頃はどうして 大人は男の子と女の子の 見分けがつかないのかと 不思議だった。だから最初は 気にも留めていなかった。
でも昔、クリスの可愛らしさに お母様が私とお揃いのドレスを仕立てたことがあった。お揃いの服を着ている私たちの事を お母様は姉妹のようだと笑っていた。

それは嘘だ。私たちは姉妹じゃない。 女の子と男の子だ。それなのに私よりクリスの方が ピンク色のドレスが似合っていた。
私は男の子のクリスより可愛いくない女の子。誰だって女の子みたいに可愛いクリスの方が好きだ。
それが 初めて自分が クリスより可愛くないと自覚した瞬間だった。

それ以来ショックで クリスと遊ばなくなった。心配する両親に その理由を聞かれたが ただの喧嘩だと嘘をついた。 自分の口からクリス と比べれるのが嫌だから、 一緒にいたくないと 幼いながらも言えなかった。
だから みんなを、自分を、騙すしかなかった。どんなに着飾っても、どんなに努力してもクリスが隣に立てば 全てが泡と消える。
( ……… )

私を怒らせたのは 自分のせいだからと 悪くもないのに泣きながら謝るクリスを見ていると 自分がひどく悪い人間に思えて仕方なかった 。心まで醜くなりたくなかった。そうなったら 私は全てにおいてクリスに負けてしまう。
それにクリスに罪は無い。罪があるなら 綺麗に産まれなかった私のせいだ。
( ……… )

だから、自分を守るように 目立たないように、目立たないように…… 生きてきた。
クリスは美しい。私はそうじゃない。 それが現実。とっくに自分の中で解決していることだ。
(……本当に? ……ただ、誤魔化すのが上手になっただけじゃないの?)
溢れ出しそうな自分の本心を飲み込んで 終わらせようとした。

それなのに 、心な声を追い出そうとしても 追い出せない。
(クリスは友達し、男の子!)
 ロアンヌは、考えるのを止めた。
これ以上、考えたって仕方ない。 持って生まれた物が違うんだから。 受け入れるしかない。


**待てば海路の日和あり

コケイズ山の北側を所有している スペンサー伯爵の屋敷は、大きな岩をいくつも積み重ねてできた 厳しい石造りの4階建ての建物で、元 要塞だけあって 強固な作りになっていた。

その4階で 一番大きな部屋のキングサイズのベッドの上に、年の頃は20代後半の 黒髪の男が うつ伏せのまま 大の字になって寝ていた。半分シーツに埋もれた顔は 彫りが深く、意思の強さを表す太い眉と 大きな口が印象的な顔立ちをしている。

コン。コン。コン。コンコン。コン。

しつこいノックの音を無視して寝ていると ドアが開いて ビシッと黒い服に身を包んだ 初老の男が、ベッドに寝ている人に目もくれずそのまま窓まで
直行するとカーテンを開ける。
容赦なく日の光が寝ている男に襲いかかる。

「おはようございます。レグール様」
「 ……… 」
事務的な家令の 言葉から逃げるように
もぞもぞとより深くシーツに顔を埋めた。それでも 朝の眩しい日差しから逃げられない。
反対側に 寝返りを打って 朝日を避ける。

「もう、起きられてはいかがでるか?」
( ……… )
ここ数日残業していたので 眠くて仕方がない。その事を知ってるのに無理矢理起こそうする家令に不満を口にする。
「昨日 遅かったの 知ってるだろう。もう少し寝かせてくれ」
「私は別に構いませんが、山小屋に旗が立っています」
「なんだって!」
レグールは家令の言葉に 文字通り飛び起きると 窓に駆け寄り、山の頂上付近に立っている 山小屋の旗を確認する。

家令が、 嘘をつくとは思わないが 自分の目で確かめたかった。
(本当だ……)
山小屋に立っている旗が 風にはためいている。
レグールは この日が来るのをずっと待ち望んでいた。毎朝で山小屋に 旗が立たないかと期待しては、がっかりするのをここ2ヵ月繰り返していた。
だから、このチャンスを逃すことなど出来ない。

レグールは旗を見ながら 家令に向かって矢継ぎ早に指示を出す。
「5分で出発する。上等な方の外出着と『嵐』に すぐに乗れるようにしておけ。それとお茶を一杯」
「かしこまりました」
家令が一礼してその場を後にすると、レグールは 寝室の隣の部屋にある 浴室で頭から水をかぶり、石鹸で手早く体を洗い始めた。
「急がないと、居なくなくなってしまう」
とうとう、その日が来た。焦る自分を冷静なもう一人の自分が注意する。
『がっつき過ぎた。向こうはお前を知らないんだ。焦りは禁物だ』
 「分かってる。今日が自分の人生の中で一番 重要な日だということは」
冷静なもう一人の自分に返事をすると 泡をつけたのは浴室を出た。


**運命の歯車が 回り始める

散歩は ただの口実だったはずなのに、気が付くとロアンヌは 夢中になってベリー狩りをしていた。
しかし、籠の中のベリーの量を見て 渋い顔をする。いつもならとっくに満杯になっているのに、今年は実るのが遅いらしい。
「これでは 少ない。もう少し摘んでから帰ろう」
そう思って奥へ奥へと分け入る。
聞こえてきた小川のせせらぎの音に ベリーを摘む手が止まる。小川ということは 今いる場所は山頂に近い。
(随分奥まで来てしまったわね。喉も渇いた事だし、せっかくだから 小川で一息入れたら帰ろう)


小川まで来たロアンヌは、喉の乾きを癒そうと両手で水を救って飲む。
「美味しい」
久しぶり飲む小川の水の美味しさに、もう一口飲もうと小川に手を入れると唐突な馬の嘶きに驚いて面を上げると ほんの数メイトル先の小川の反対側の岸に馬にまたがった男の人がいた。

 黒い馬に黒い服に 黒い髪。まるで夜の使者のように 怪しい姿。初めて見る人だ。でも、不思議と怖さは感じない。興味を持ったロアンヌは、馬上の顔をよく見ようと 視線を動かす。
すると、その瞬間 男と視線が がっちりと合う。
(まるで天敵に会ったかのように目を逸らす事が出来ない)

見知らぬ人と 目線が偶然会うことは、 今まで何十回も経験してきたことだ。
でもそれは 片方が視線を外したら切れる細い糸だ。しかし、彼の視線はそれを許さない。俺を見ろと言っている。
鎖のように 楔を心臓に打ち込まれたように 逃げられない。それほど男には 魅力があった。 息が苦しくなるくらい 心臓が胸を打つ。

年頃の娘なら、誰もが一度は憧れ、親達が交際を反対するタイプの男だ。
恋愛経験の無い私でも分かるほど セクシーな男らしさに溢れている。 視線だけで女を口説けるととしたら この男しかいない。駄目だ。見続けたら囚われしまう。そうなったら片思いに 泣きくれる。そんな自分が想像できる。

 ロアンヌは本能的に 逃げ出そうと 男の人に背を向ける。しかし、何が悪かったのか 小川に籠を落としてしまった。
「あっ」
(せっかく摘んだベリーが……)
籠を掴もうと手を伸ばすが 流れが速く掴み損ねた。すると、 さっきの男の人が 躊躇う事もなく小川に入ると ざぶざぶと歩き出す。

籠を追いかて歩いている私を男の人が追い越していく。
その男らしい行為に胸がキュンとする。私の為に わざわざ 馬から降りてくれたんだ。こんな事こをされたのは初めてで 嬉しさに頬が緩む。
「あっ、待って!」
その先は深くなっている。
そう注意しようと身を乗り出したが、男の人は まるで その事を知っているかのように 深い場所を迂回して籠を拾うと、しなやかな動きで こちらに歩いてくる。 

一挙手一投足の全てが 男らしい 。
ただただ見とれているうちに 男が自分の目の前に来ていた。
その魅力に圧倒されながらも礼を言う。
「あっ、ありがとうございます」
 かごを受け取ろうと差し出した手を男の人が 掴むと ひょいと私を横抱きにして 小川から出る。
「えっ?」
これが噂に聞くお姫様抱っこ?
ロアンヌはされるがままになりながら、うっとりと男の人を見つめる。

自分に、こんなことが現実に起こるなんて信じられない。親に隠れて読んだ ロマンス小説の 主人公と同じみたいに、 胸がドキドキしている。
男の人の腕の中で どうしていいのか分からず固まっていると 地面に立たされる。

私がヒロインになるなんてあり得ないと思っていた。ヒロインになれるの 特別な人間だけで、 私のように 地味な女の子は夢見るだけだ。それなのに今 私は小説の中のヒロインみたいに なっている。
男の人が、突然顎を掴んで私の瞳を覗き込む。
(ああ、どうしよう)
心臓が口から飛び出るほど期待と興奮が私を包む 私がヒロインだったら相手の男の人は、この後 私を驚かせるセリフを言うはずだ。

期待に胸を膨らませていると 
「お前はアルフォード伯爵の娘のロアンヌだろう」
「どっ、どうして分かったんですか?」
予想通り言った。でも、どうして私のことを知っているだろう?


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