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十二日目・金か 顔か
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春花は香玉の結婚話に喜んだが、 それに 小黒が一役買っていたと聞いて驚く。 そして、その話の中で
あることに気づいた。
「中身が 何か知っていて渡したのね)
「えっ?」
顔を引きつらせて香玉が笑った。
確信犯だ。呪われるかもしれないと、怖がっている私を見て喜んでいたんだ。ここまで私のことをないがしろにするのか! 最低だと見据える。すると、香玉が それは誤解だと言うように慌てて両手を振る。
「違うわ。箱に戻したのを見たけれど、中身が何かを知らなかったわ」
「それでも、無害だと知っていたわよね。誰も 呪われてないんだから!」
「そっ、それは……」
今更言い逃しする気?と詰め寄る。色々といたずらされてきたけど、今回は タチが悪い。10日以上も 私に押し付けて、陰で喜んで
いたんだから。
「それに "気" のことも 知っていたわよね」
「ええと……」
「さぞ楽しかったでしょうね!」
おかげで、どんなに まずい食事をしたことか。一度食わせてやりたい。
「そっ、そんなことは……」
自分のしたことを認めない香玉に、腹が立って仕方ない。唇を突き出して謝れと 香玉を睨みつける。すると 香玉が、態度をガラリと変える。だから なにと軽く肩をすくめる。
「知ってたわよ。空箱を預けてもつまらないじゃない」
「香玉!」
( 開き直った)
拳を香玉に向かって 見せつける。 ひどすぎる。女じゃなかったら殴っている。
「どうして、そんな変な生き物を 私に預けるのよ。友達だと思っていたのに!」
いきり立って香玉を責め続ける。
いくら 気心が知れている仲でも、
許せることと 許せないことがある。そんな私を無視して香玉が静かに ぬるくなったお茶の飲む。
「友達だからよ」
「はぁ?」
「…… 本当に呪いがあるかもしれないものを 春花に預けたりしないわ。あなたに死なれたら 後味が悪いし……」
「 ……… 」
そう言われると弱い。振り上げた拳をどうしたものかと見つめる。
香玉 なりに 私のことを気遣ってくれているのは伝わってくる。
だけど!
何だかいいように 言いくるめられた気がする。それに、それとこれとは別だ。
すると、香玉が言葉を重ねる。
「前にも言ったでしょ。食べるのは "気" だって。つまり 人は喰わないのよ。あなたが 組紐を解かない限り安全なの」
「えっ、あっ……」
「分かってくれた」
「ああ……」
香玉の 言わんとしてることを理解して、ガクッと力が抜ける。
つまり 香玉は 最初から私が蓋を開けないと見越して渡したんだ。 完全にやられた。香玉の手のひらでコロコロと転がされてた。
騙され続けていたことはやはり 不満だ。何か言わないと 気持ちが収まらない。
とっとと 種明かし してくれてたら、私だって笑って受け入れたのに。
「でも……」
「私が小黒について知ってたのは、黒い体で "気を" 食べる。その2点だけよ」
遮るように、また香玉が喋り出した。
「 ……… 」
謝りもせず 言い訳ばかり。
誤解は解けたかと、香玉が私の顔色を伺っている。
私だって香玉の性格は知っている。香玉の中では、いたずらする人と、される人の2種類しかいない。 そして常に、香玉は する方の人だ。こうなるとため息しか出てこない。
「はぁ~」
春花は仕方ないと諦めて口を閉じる。実際に肉体的には被害はない。精神的には被害を尋常じゃないが、言っても相手にされない。
私の原因は治ったと判断した香玉が、ポンと手を打って 話を変えた。香玉に とっては こっちの方が本題だ。
「そんな吏元様の、その姿を見て お父様が度胸があることを改めて認めてくださったの。それで結婚の許しが出たのよ」
「なるほど……良かったですね 」
「ありがとう」
新しく お茶を淹れ直す。
(結局 香玉の思い通りになったか……)
美しく着飾った香玉を見る。今日も おしゃれに余念がない。 人生の半分以上は出目で決まる。改めて香玉と差を感じる。 香玉には良い
ことばかり。 私には悪いことばかり。 その元凶である小黒に目を見据える。 八つ当たり だが、そう思わせるほど 被害を受けている。
すると、さっきまでおとなしくしていた小黒がカタンと蓋が持ち上げて出てきた。かと思うと不満を口にした。
『あんな 男のどこがいいんだ?』
それほどの男かと言いたいのだろう。まったく、自分のことは棚に上げてよく言う。 ただ単に自分が酷い目にあったから、腹いせで言ってるだけだ。
無視してお茶を飲む。しかし、婚約者の香玉は 反論する。
(気持ちは 分かるけど、相手にするだけ無駄なのに)
「良いとこだらけよ」
小黒に向かって、分かっていないと香玉が手をひらひらさせる。
私も香玉の意見に賛成だとうなずく。変に身分が高い人と結婚したら苦労しそうだ。
そう言う 家に限って 保守的だ。
ぼんくらでも嫡男が家を継ぐ。
嫁姑問題では、絶対に姑の肩を持つに決まっている。なんだかんだ言って 世の男は母親に弱い。お嬢様育ちの香玉では、嫁いだその晩にいい争いになって実家に戻ってきそうだ。
『どこが?』
そんなの 信じられないと小黒が絡んでくる。すると香玉が指をおりながら良いところをあげ出した。
(スラスラ言えるとは ベタ惚れね)
「吏元様は、仕事ができて、武芸のたしなみがあって、背が高くて、 普通の顔なの」
『普通って、ひどいだろ。婚約者に対して』
「ついでに言うと 頭が硬くて、超焼きもち 焼きなのよ」
『それって、欠点だろ。そんなことを外で口にするなんて 吏元に同情するぜ』
「ふん」
香玉の話は一見 悪口のように聞こえるが 、裏を返せば 頭が固いのは 真面目。やきもち焼きは自分に夢中と言い換えられる。お嬢様同士の見栄の張り合いに勝ってきた香玉は 素直に自慢話を口にしない。 いかにも香玉らしい。
「なるほど 自分に夢中な男が好みなんだ」
「その通り 女は愛されてこそよ」
自信満々で自分の胸に手を置く香玉は ドヤ顔をしている。
(先に好きになった方が負け の理論だ)
『自分は愛してないのかよ』
「はっ? バカじゃないの。 女は男の純情に弱いねよ。 好きだ、 好きだと、言われてるうちに自分も好きになるものなの」
香玉が小黒に見下したような視線を向ける。
大前提として相手が嫌いじゃないとつくが、それはなんとなく私にも分かる。他人に好意を持たれるのは嫌な気分じゃない。
『ただの使用人だろう』
小黒が 価値がわからないと吐き捨てるように言った。
よほど吏元様に恨みがあるようだ。 でも 小黒の言う通り吏元様の両親は死んでいるから後ろ盾がない。 それでは "劉家" を支えられない。
(その辺はどう考えているんだろう……)
「全く これだから女が結婚相手に求めるのは少しのお金と誠実よ」
『誠実?』
「そう 浮気しないのが一番」
香玉が頷きながら言う。
まぁ、婿に入るのだから浮気はしないだろ。したら無一文で追い出されるのは目に見えている。 そもそも香玉以上の美人がいるとは思えない。
『えー!結婚の決めては 顔だろう』
小黒の言うことも一理ある。
閨のこともあるし、生まれてくる子供の顔を考えれば重要だ。
「何言ってるのよ! 顔だけの男なんて役立つよ。それに、いくら 顔が良くても3日で飽きるわ!」
食い下がってくる小黒に苛立って香玉が声を荒げる。 否定されたばかりでは 怒りたくもなる。 まあ、顔も良くて性格もいい男となれば 選択肢は極端に狭まれる。
『じゃあ 金は?』
「金持ちの男は2通り。 ものすごく ケチケチしているか、金に無頓着 のどちらか。だから どっちもダメ」
この家には いろんな人が 売り買いにやってくる。 後継ぎ娘としていろんな金持ちと交流のある香玉ならではの意見だ。金持ちで、いつづけるには努力が必要なのだ。
「確かにケチケチしている人だと何も買ってくれないし、無頓着だったと 何でも買ってくれるけど あっという間にお金もそこ付きそう」
「そうなのよ」
よく分かっていると香玉が私に
向かって 何度も頷く。
でも、人間 最終的に結婚を決めるのは金を取るか性格を取るか のどちらかだ。 だけど美人でちやほや
されて、幼い頃から贅沢して育ってきた香玉にとっては 当たり前すぎて価値がないのかも。
そういえば 旦那様が金があれば9割のことは思い通りになると言っていた。 残りの1割は何だろう。
『 そんなもんか?』
れでも 小黒が体を傾ける。
そんな小黒を見て首を振る。もののけに人間の色恋が理解できるとは思えない。
「香玉。居るか?」
庭の方から 吏元様の声が聞こえる。噂をすれば影だ。
あることに気づいた。
「中身が 何か知っていて渡したのね)
「えっ?」
顔を引きつらせて香玉が笑った。
確信犯だ。呪われるかもしれないと、怖がっている私を見て喜んでいたんだ。ここまで私のことをないがしろにするのか! 最低だと見据える。すると、香玉が それは誤解だと言うように慌てて両手を振る。
「違うわ。箱に戻したのを見たけれど、中身が何かを知らなかったわ」
「それでも、無害だと知っていたわよね。誰も 呪われてないんだから!」
「そっ、それは……」
今更言い逃しする気?と詰め寄る。色々といたずらされてきたけど、今回は タチが悪い。10日以上も 私に押し付けて、陰で喜んで
いたんだから。
「それに "気" のことも 知っていたわよね」
「ええと……」
「さぞ楽しかったでしょうね!」
おかげで、どんなに まずい食事をしたことか。一度食わせてやりたい。
「そっ、そんなことは……」
自分のしたことを認めない香玉に、腹が立って仕方ない。唇を突き出して謝れと 香玉を睨みつける。すると 香玉が、態度をガラリと変える。だから なにと軽く肩をすくめる。
「知ってたわよ。空箱を預けてもつまらないじゃない」
「香玉!」
( 開き直った)
拳を香玉に向かって 見せつける。 ひどすぎる。女じゃなかったら殴っている。
「どうして、そんな変な生き物を 私に預けるのよ。友達だと思っていたのに!」
いきり立って香玉を責め続ける。
いくら 気心が知れている仲でも、
許せることと 許せないことがある。そんな私を無視して香玉が静かに ぬるくなったお茶の飲む。
「友達だからよ」
「はぁ?」
「…… 本当に呪いがあるかもしれないものを 春花に預けたりしないわ。あなたに死なれたら 後味が悪いし……」
「 ……… 」
そう言われると弱い。振り上げた拳をどうしたものかと見つめる。
香玉 なりに 私のことを気遣ってくれているのは伝わってくる。
だけど!
何だかいいように 言いくるめられた気がする。それに、それとこれとは別だ。
すると、香玉が言葉を重ねる。
「前にも言ったでしょ。食べるのは "気" だって。つまり 人は喰わないのよ。あなたが 組紐を解かない限り安全なの」
「えっ、あっ……」
「分かってくれた」
「ああ……」
香玉の 言わんとしてることを理解して、ガクッと力が抜ける。
つまり 香玉は 最初から私が蓋を開けないと見越して渡したんだ。 完全にやられた。香玉の手のひらでコロコロと転がされてた。
騙され続けていたことはやはり 不満だ。何か言わないと 気持ちが収まらない。
とっとと 種明かし してくれてたら、私だって笑って受け入れたのに。
「でも……」
「私が小黒について知ってたのは、黒い体で "気を" 食べる。その2点だけよ」
遮るように、また香玉が喋り出した。
「 ……… 」
謝りもせず 言い訳ばかり。
誤解は解けたかと、香玉が私の顔色を伺っている。
私だって香玉の性格は知っている。香玉の中では、いたずらする人と、される人の2種類しかいない。 そして常に、香玉は する方の人だ。こうなるとため息しか出てこない。
「はぁ~」
春花は仕方ないと諦めて口を閉じる。実際に肉体的には被害はない。精神的には被害を尋常じゃないが、言っても相手にされない。
私の原因は治ったと判断した香玉が、ポンと手を打って 話を変えた。香玉に とっては こっちの方が本題だ。
「そんな吏元様の、その姿を見て お父様が度胸があることを改めて認めてくださったの。それで結婚の許しが出たのよ」
「なるほど……良かったですね 」
「ありがとう」
新しく お茶を淹れ直す。
(結局 香玉の思い通りになったか……)
美しく着飾った香玉を見る。今日も おしゃれに余念がない。 人生の半分以上は出目で決まる。改めて香玉と差を感じる。 香玉には良い
ことばかり。 私には悪いことばかり。 その元凶である小黒に目を見据える。 八つ当たり だが、そう思わせるほど 被害を受けている。
すると、さっきまでおとなしくしていた小黒がカタンと蓋が持ち上げて出てきた。かと思うと不満を口にした。
『あんな 男のどこがいいんだ?』
それほどの男かと言いたいのだろう。まったく、自分のことは棚に上げてよく言う。 ただ単に自分が酷い目にあったから、腹いせで言ってるだけだ。
無視してお茶を飲む。しかし、婚約者の香玉は 反論する。
(気持ちは 分かるけど、相手にするだけ無駄なのに)
「良いとこだらけよ」
小黒に向かって、分かっていないと香玉が手をひらひらさせる。
私も香玉の意見に賛成だとうなずく。変に身分が高い人と結婚したら苦労しそうだ。
そう言う 家に限って 保守的だ。
ぼんくらでも嫡男が家を継ぐ。
嫁姑問題では、絶対に姑の肩を持つに決まっている。なんだかんだ言って 世の男は母親に弱い。お嬢様育ちの香玉では、嫁いだその晩にいい争いになって実家に戻ってきそうだ。
『どこが?』
そんなの 信じられないと小黒が絡んでくる。すると香玉が指をおりながら良いところをあげ出した。
(スラスラ言えるとは ベタ惚れね)
「吏元様は、仕事ができて、武芸のたしなみがあって、背が高くて、 普通の顔なの」
『普通って、ひどいだろ。婚約者に対して』
「ついでに言うと 頭が硬くて、超焼きもち 焼きなのよ」
『それって、欠点だろ。そんなことを外で口にするなんて 吏元に同情するぜ』
「ふん」
香玉の話は一見 悪口のように聞こえるが 、裏を返せば 頭が固いのは 真面目。やきもち焼きは自分に夢中と言い換えられる。お嬢様同士の見栄の張り合いに勝ってきた香玉は 素直に自慢話を口にしない。 いかにも香玉らしい。
「なるほど 自分に夢中な男が好みなんだ」
「その通り 女は愛されてこそよ」
自信満々で自分の胸に手を置く香玉は ドヤ顔をしている。
(先に好きになった方が負け の理論だ)
『自分は愛してないのかよ』
「はっ? バカじゃないの。 女は男の純情に弱いねよ。 好きだ、 好きだと、言われてるうちに自分も好きになるものなの」
香玉が小黒に見下したような視線を向ける。
大前提として相手が嫌いじゃないとつくが、それはなんとなく私にも分かる。他人に好意を持たれるのは嫌な気分じゃない。
『ただの使用人だろう』
小黒が 価値がわからないと吐き捨てるように言った。
よほど吏元様に恨みがあるようだ。 でも 小黒の言う通り吏元様の両親は死んでいるから後ろ盾がない。 それでは "劉家" を支えられない。
(その辺はどう考えているんだろう……)
「全く これだから女が結婚相手に求めるのは少しのお金と誠実よ」
『誠実?』
「そう 浮気しないのが一番」
香玉が頷きながら言う。
まぁ、婿に入るのだから浮気はしないだろ。したら無一文で追い出されるのは目に見えている。 そもそも香玉以上の美人がいるとは思えない。
『えー!結婚の決めては 顔だろう』
小黒の言うことも一理ある。
閨のこともあるし、生まれてくる子供の顔を考えれば重要だ。
「何言ってるのよ! 顔だけの男なんて役立つよ。それに、いくら 顔が良くても3日で飽きるわ!」
食い下がってくる小黒に苛立って香玉が声を荒げる。 否定されたばかりでは 怒りたくもなる。 まあ、顔も良くて性格もいい男となれば 選択肢は極端に狭まれる。
『じゃあ 金は?』
「金持ちの男は2通り。 ものすごく ケチケチしているか、金に無頓着 のどちらか。だから どっちもダメ」
この家には いろんな人が 売り買いにやってくる。 後継ぎ娘としていろんな金持ちと交流のある香玉ならではの意見だ。金持ちで、いつづけるには努力が必要なのだ。
「確かにケチケチしている人だと何も買ってくれないし、無頓着だったと 何でも買ってくれるけど あっという間にお金もそこ付きそう」
「そうなのよ」
よく分かっていると香玉が私に
向かって 何度も頷く。
でも、人間 最終的に結婚を決めるのは金を取るか性格を取るか のどちらかだ。 だけど美人でちやほや
されて、幼い頃から贅沢して育ってきた香玉にとっては 当たり前すぎて価値がないのかも。
そういえば 旦那様が金があれば9割のことは思い通りになると言っていた。 残りの1割は何だろう。
『 そんなもんか?』
れでも 小黒が体を傾ける。
そんな小黒を見て首を振る。もののけに人間の色恋が理解できるとは思えない。
「香玉。居るか?」
庭の方から 吏元様の声が聞こえる。噂をすれば影だ。
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・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
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