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君の名は?
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のっぺりの存在が香玉にバレて、尋問を受けていた私とのっぺりは、どちらが悪いかについてお互いに責任を擦り付ける。すると、のっぺりが香玉に助けを求める。その姿に苛立つ。
口では負ける。だったら力で解決してやる。殴りつけようと拳を作る。
しかし、
「分かったから、そこまで」
香玉が言い争いは止めなさいと仲裁に入る。香玉に注意されて引き下がった。それでも腹の虫は治らない。
お前のせいで怒られたと、のっぺりを睨む。すると、プイと体を捻って、そっぽを向く。まるで自分は無関係だとでも言いたげだ。
「なっ、コイツ」
「春花」
その生意気な態度にムッとしたが、苛立ったような香玉の低い声に止めた。
「話が脱線しすぎ。ちゃんと端的に事実だけ話して。良いわね」
「……分かったわ 」
居ずまいを正し、今までの経緯を説明し始めた。のっぺり相手にムキになっても仕方ない。
***
香玉のリクエストで、のっぺりが高速頭突きを披露する。
それを見て香玉が腹を抱えて笑い出す。春花も一緒に笑いながら、香玉の中で のっぺりの認識が物の怪から、ただの道化という存在に変わったことに安堵していた。
これで香玉のトラウマになるのは 回避できたようだ。
ひとしきり笑って楽しい時間を過ごし、春花は香玉にお茶のおかわりを注いでいると、不意に香玉が思い出したように私に視線を向ける。
「そう言えば ……」
その視線がのっぺりの入っている箱へて動く。
「肝心の名前を聞いてなかったわね。何という名前なの?」
「……知らない」
そう聞かれて初めて、自分ものっぺりの名前を知らい事に気づく。
勝手に、のっぺりと命名してたけど、言われてみればそうだ。それも仕方ない。のっぺりに興味ないし、仲良くなりたいと思った事もない。
存在自体否定していたから。
「あんた。名前は何?」
箱をコンコンと叩くと、カタンと音を立ててのっぺりが箱から出てくる。
『俺か?』
そうだと頷く。
名前が分かれば、どんな物の怪か種類がわかる。
『知らない。俺、記憶喪失なんだ』
「えっ?」
「嘘! 本当?」
ケロリとのっぺりが重大なことを口にする。記憶喪失の物の怪?
こんな事ってある?と、香玉とお互いに顔を見合わせる。
もし私だったら何とか思い出そうと 躍起になるはず。自分が何者か分からないなんて怖い。
自分の親とか家族が、配しているとは考えないんだろうか?
そんな状態なのに平然と過ごせるものだ。のっぺりに信じられないと目を注ぐ。
「住んでた場所とか、何も覚えてないの?」
『ああ、気づいたら箱に入ってたんだよな~。それより前の記憶は無いし……』
気づいたら? もしかして、誰かに封印されたの?
「前からって、どれくらい?」
『んー……』
体を左右に振りながら思い出そうとする。しかし、思い出せそうにない。
「よくそれで平気ね。自分が誰か気にならないの?」
『別に、俺は俺だし』
のっぺりが、あっけらかんと言う。
その返事には、同情するより呆れる。達観してるというよりは、自分の出目とか、自己の存在について考えたことがないんだ。今までの会話を思い出しても、知性のかけらもなかった。でも、そう言う考え方は人以外のモノ独特なものなのかも……。一概に否定出来ないが、どうみても脳みそは米粒程度だ。 悩みは無縁と見た。
でも、名前も不明。歳も不明。種類も不明。となると謎過ぎて逆に知りたくなる。情報を持ってそうな香玉に聞いて見る。
「香玉。旦那様から何か聞いてないの?」
呪いの箱なんだから、本人は知らなくても他の人が知ってるかもしれない。
「私も大して聞いてないわ。前の持ち主の話だと、300年くらい前から蔵で保管してたそうよ」
「300年!」
いろんな意味で驚く。
(よく そんないわく付きの物を捨てなかったものだ)
物の怪には、たいしたことなくても、私たち人間からしたら、とんでもなく長い。これは人に聞いて分かるようなものじゃない。のっぺりの記憶が無いのは、誰とも喋らず寝ていたから 段々記憶が薄れていった、と考えるのが妥当ね。でなかったら自分の名前を忘れるなんてありえない。
「文献とか残ってないの?」
呪いの箱だもの。怪談話とか残ってるかもしれない。しかし、香玉が残念そうに首を横に振る。
春花は、のっぺりを哀れみの目で見る。誰からも、ただの呪いの箱として怖がられた存在なんだ。名無しと言うより、通り名だけなんだ。香玉が同情のまなざしをのっぺりに向ける。
「名前が無いのは可哀想ね」
「香玉。今までそれで事足りたなら、今更 つけなくてもいいんじゃない」
何が可哀想だ。私を困らせる以外何もしないのに。名前をつける価値などないと反対する。誰がその名前を呼ぶと言うんだ。
「本人も気にしてる様子がないし」
そう言ってのっぺりを顎でしゃくると、本人はのんきに欠伸をしている。
自分の話しなのに、ここまで無関心なら必要ない。しかし香玉が、くるりと私に向かって良い事と思いついたというように、茶目っ気たっぷりに微笑む。その笑顔に厄介なことが起きそうだと顔がひきつる。
「だったら、春花がつけてあげなさいよ」
「えっ、私?」
驚いて思わず自分を指さす。そうだとうなずく香玉に向かって全力で断る。
「嫌だよ。そう言うのは飼い主が決めるものでしょ」
忘れているようだが、持ち主は私じゃない。
「えっ?…… そうだったわね」
「私は預かってるだけです。そう言うのは 得意じゃないし。名前をつける義理も責任もありませんんから」
思い出させるように のっぺりとの関係を わざと言う。
しかし香玉が、さらりと命名権を 私に譲渡した。
「でも、一番呼ぶのは春花なんだから、あなたが決めなさいよ」
香玉は私の返事を待たずに立ち上がると、後は任せと言ように私の肩をポンポンと叩いて さっさと出て行く。
「じゃあ、今度来るまでに考えておいてね」
「えっ、ちょっと待って。香玉ー!」
閉まった扉に向かって、自分勝手すぎると名前を叫ぶ。しかし、その声は 扉にぶつかって床に転がり落ちた。
「……はぁ~」
何時だって損な役回りは私だ。
***
文机に新しい紙を用意する。
(何て名前にしよう…*)
適当に名前をつけようと思ったけど、いざ決めようとすると良い名前が思いつかない。
う~ん。何か基本になるものを決めてから考えよう。
やっぱり箱かな? 思いつくままに書いてみる。
「小箱」「生箱」「幽箱」?
書きあげた紙を見てみるが、どうもしっくりこない。
『どうした春花?』
のっぺりが、声をかけてきたが、 いつも通り完全無視。
腕組みして紙と、にらめっこしているが何も浮かんでこない。
箱縛りが悪いんだろうか?
だったら……黒縛り?
新しく紙を用意して同じように書いてみる。
「黒吉」「黒黒」「漆黒」
なんとかそれらしい名前を考えてみたが……。これも駄目だ。
だったら、餅縛り?「黒餅」「胡麻餅」……。
餅は却下だ。他の人に聞かれたら食い意地が悪いと思われる。
どれもこれもイマイチ。
気づけば辺りに沢山の紙切れが散乱している。こんなに考えたのに、一つも納得できるものがない。なんの思い入れもないヤツの名前を決めるだけでも、こんなに大変なんだから。もし、自分の子供だったら、 決まるかどうかわからない。
子が生まれた親が、なぜ周りにいる人に名前を付けてもらうのか。その理由が、ようやく分かった。
いつも心の中で呼んでいる「のっぺり」にする?
駄目だ。呼ぶ姿を見て香玉が大笑いしそうだ。
『小箱、生箱、幽箱?……もしかして、これ俺の名前?』
いつのまにか のっぺりんが、箱から身を乗り出して私が書いた名前の紙を盗み見している。
その様子に、よく伸びる体だと何となく思っていると、 ピンとくるものがあった。
伸び縛りだ!「伸び餅」「のびのび」? それとも「伸び助」否、「伸び太郎」?
う~ん。書いても、書いても、決まらない。筆をぶらぶらと揺らしながら悩んでいると、のっぺりが私の事を鼻でう。
『ふっ、お前センス無いな』
「はっ? だったら名前を思い出しなさいよ。誰のせいで苦労してると思ってるのよ!」
香玉が 付けろと言うから仕方なく考えてるだけだ。誰が好き好んで、自分の貴重な時間を使って考えてると思ってるのよ。
文句を言うなと睨みつける。
すると、のっぺりが笑顔で私を見る。
『ああ、思い出した。そうだ俺の名前は』
口では負ける。だったら力で解決してやる。殴りつけようと拳を作る。
しかし、
「分かったから、そこまで」
香玉が言い争いは止めなさいと仲裁に入る。香玉に注意されて引き下がった。それでも腹の虫は治らない。
お前のせいで怒られたと、のっぺりを睨む。すると、プイと体を捻って、そっぽを向く。まるで自分は無関係だとでも言いたげだ。
「なっ、コイツ」
「春花」
その生意気な態度にムッとしたが、苛立ったような香玉の低い声に止めた。
「話が脱線しすぎ。ちゃんと端的に事実だけ話して。良いわね」
「……分かったわ 」
居ずまいを正し、今までの経緯を説明し始めた。のっぺり相手にムキになっても仕方ない。
***
香玉のリクエストで、のっぺりが高速頭突きを披露する。
それを見て香玉が腹を抱えて笑い出す。春花も一緒に笑いながら、香玉の中で のっぺりの認識が物の怪から、ただの道化という存在に変わったことに安堵していた。
これで香玉のトラウマになるのは 回避できたようだ。
ひとしきり笑って楽しい時間を過ごし、春花は香玉にお茶のおかわりを注いでいると、不意に香玉が思い出したように私に視線を向ける。
「そう言えば ……」
その視線がのっぺりの入っている箱へて動く。
「肝心の名前を聞いてなかったわね。何という名前なの?」
「……知らない」
そう聞かれて初めて、自分ものっぺりの名前を知らい事に気づく。
勝手に、のっぺりと命名してたけど、言われてみればそうだ。それも仕方ない。のっぺりに興味ないし、仲良くなりたいと思った事もない。
存在自体否定していたから。
「あんた。名前は何?」
箱をコンコンと叩くと、カタンと音を立ててのっぺりが箱から出てくる。
『俺か?』
そうだと頷く。
名前が分かれば、どんな物の怪か種類がわかる。
『知らない。俺、記憶喪失なんだ』
「えっ?」
「嘘! 本当?」
ケロリとのっぺりが重大なことを口にする。記憶喪失の物の怪?
こんな事ってある?と、香玉とお互いに顔を見合わせる。
もし私だったら何とか思い出そうと 躍起になるはず。自分が何者か分からないなんて怖い。
自分の親とか家族が、配しているとは考えないんだろうか?
そんな状態なのに平然と過ごせるものだ。のっぺりに信じられないと目を注ぐ。
「住んでた場所とか、何も覚えてないの?」
『ああ、気づいたら箱に入ってたんだよな~。それより前の記憶は無いし……』
気づいたら? もしかして、誰かに封印されたの?
「前からって、どれくらい?」
『んー……』
体を左右に振りながら思い出そうとする。しかし、思い出せそうにない。
「よくそれで平気ね。自分が誰か気にならないの?」
『別に、俺は俺だし』
のっぺりが、あっけらかんと言う。
その返事には、同情するより呆れる。達観してるというよりは、自分の出目とか、自己の存在について考えたことがないんだ。今までの会話を思い出しても、知性のかけらもなかった。でも、そう言う考え方は人以外のモノ独特なものなのかも……。一概に否定出来ないが、どうみても脳みそは米粒程度だ。 悩みは無縁と見た。
でも、名前も不明。歳も不明。種類も不明。となると謎過ぎて逆に知りたくなる。情報を持ってそうな香玉に聞いて見る。
「香玉。旦那様から何か聞いてないの?」
呪いの箱なんだから、本人は知らなくても他の人が知ってるかもしれない。
「私も大して聞いてないわ。前の持ち主の話だと、300年くらい前から蔵で保管してたそうよ」
「300年!」
いろんな意味で驚く。
(よく そんないわく付きの物を捨てなかったものだ)
物の怪には、たいしたことなくても、私たち人間からしたら、とんでもなく長い。これは人に聞いて分かるようなものじゃない。のっぺりの記憶が無いのは、誰とも喋らず寝ていたから 段々記憶が薄れていった、と考えるのが妥当ね。でなかったら自分の名前を忘れるなんてありえない。
「文献とか残ってないの?」
呪いの箱だもの。怪談話とか残ってるかもしれない。しかし、香玉が残念そうに首を横に振る。
春花は、のっぺりを哀れみの目で見る。誰からも、ただの呪いの箱として怖がられた存在なんだ。名無しと言うより、通り名だけなんだ。香玉が同情のまなざしをのっぺりに向ける。
「名前が無いのは可哀想ね」
「香玉。今までそれで事足りたなら、今更 つけなくてもいいんじゃない」
何が可哀想だ。私を困らせる以外何もしないのに。名前をつける価値などないと反対する。誰がその名前を呼ぶと言うんだ。
「本人も気にしてる様子がないし」
そう言ってのっぺりを顎でしゃくると、本人はのんきに欠伸をしている。
自分の話しなのに、ここまで無関心なら必要ない。しかし香玉が、くるりと私に向かって良い事と思いついたというように、茶目っ気たっぷりに微笑む。その笑顔に厄介なことが起きそうだと顔がひきつる。
「だったら、春花がつけてあげなさいよ」
「えっ、私?」
驚いて思わず自分を指さす。そうだとうなずく香玉に向かって全力で断る。
「嫌だよ。そう言うのは飼い主が決めるものでしょ」
忘れているようだが、持ち主は私じゃない。
「えっ?…… そうだったわね」
「私は預かってるだけです。そう言うのは 得意じゃないし。名前をつける義理も責任もありませんんから」
思い出させるように のっぺりとの関係を わざと言う。
しかし香玉が、さらりと命名権を 私に譲渡した。
「でも、一番呼ぶのは春花なんだから、あなたが決めなさいよ」
香玉は私の返事を待たずに立ち上がると、後は任せと言ように私の肩をポンポンと叩いて さっさと出て行く。
「じゃあ、今度来るまでに考えておいてね」
「えっ、ちょっと待って。香玉ー!」
閉まった扉に向かって、自分勝手すぎると名前を叫ぶ。しかし、その声は 扉にぶつかって床に転がり落ちた。
「……はぁ~」
何時だって損な役回りは私だ。
***
文机に新しい紙を用意する。
(何て名前にしよう…*)
適当に名前をつけようと思ったけど、いざ決めようとすると良い名前が思いつかない。
う~ん。何か基本になるものを決めてから考えよう。
やっぱり箱かな? 思いつくままに書いてみる。
「小箱」「生箱」「幽箱」?
書きあげた紙を見てみるが、どうもしっくりこない。
『どうした春花?』
のっぺりが、声をかけてきたが、 いつも通り完全無視。
腕組みして紙と、にらめっこしているが何も浮かんでこない。
箱縛りが悪いんだろうか?
だったら……黒縛り?
新しく紙を用意して同じように書いてみる。
「黒吉」「黒黒」「漆黒」
なんとかそれらしい名前を考えてみたが……。これも駄目だ。
だったら、餅縛り?「黒餅」「胡麻餅」……。
餅は却下だ。他の人に聞かれたら食い意地が悪いと思われる。
どれもこれもイマイチ。
気づけば辺りに沢山の紙切れが散乱している。こんなに考えたのに、一つも納得できるものがない。なんの思い入れもないヤツの名前を決めるだけでも、こんなに大変なんだから。もし、自分の子供だったら、 決まるかどうかわからない。
子が生まれた親が、なぜ周りにいる人に名前を付けてもらうのか。その理由が、ようやく分かった。
いつも心の中で呼んでいる「のっぺり」にする?
駄目だ。呼ぶ姿を見て香玉が大笑いしそうだ。
『小箱、生箱、幽箱?……もしかして、これ俺の名前?』
いつのまにか のっぺりんが、箱から身を乗り出して私が書いた名前の紙を盗み見している。
その様子に、よく伸びる体だと何となく思っていると、 ピンとくるものがあった。
伸び縛りだ!「伸び餅」「のびのび」? それとも「伸び助」否、「伸び太郎」?
う~ん。書いても、書いても、決まらない。筆をぶらぶらと揺らしながら悩んでいると、のっぺりが私の事を鼻でう。
『ふっ、お前センス無いな』
「はっ? だったら名前を思い出しなさいよ。誰のせいで苦労してると思ってるのよ!」
香玉が 付けろと言うから仕方なく考えてるだけだ。誰が好き好んで、自分の貴重な時間を使って考えてると思ってるのよ。
文句を言うなと睨みつける。
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