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なくて七癖
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私の酒を盗み飲みした(味と香り)犯人が、のっぺりと知った春花は、命乞いする のっぺりに対して、どんな残忍な方法で罰を与えるか考えていた。
しかし、急に香玉が倒れて、それどころではなくなってしまった。
「香玉。香玉。どうしたの?」
どうして急に?変な病気は持ってないはずなのに ……。
香玉を抱き起こして体を揺さぶり、名前を呼んでも反応がない。
「香玉。香玉。起きて」
倒れて動くなったその姿に、死んだお母さんの姿が重なって、きゅっと胃が縮こまる。
お願い目を覚まして、そんな切実な思いで 香玉の頬を叩く。
(どうしよう……どうしよう……)
「香玉……」
『こりゃ、気絶してるな』
「えっ?」
のっぺりが香玉の顔を覗き込むと、オロオロしている私と違って、落ち着いた声で診たてを言う。
気絶 ?なんで?
香玉は若いし、いたって健康だ。のっぺりの言葉に同意できない。
でも、何でそう思ったんだろう。適当に言ってるふうでも無い。
眉をひそめて、のっぺりを見ているうちに、何か忘れてるような気がした。
(なんだろう……)
答えを探すように、のっぺりを観察する。
『睨むなよ』
「………あっ!」
しまったと春花は頭を抱える。
重大なミスを犯したことに気づいた。のっぺりとの会話は、私にとっては日常だ。でも香玉は、コイツの正体も、まして喋ると知らないんだった。
そりゃ気を失って当然だ。
『可哀想に、お前と違って繊細だな』
「なっ!」
のっぺりの人の神経を逆なでする発言に、言い返したいところだが、多分これが普通の反応だ。
私の場合は段階を踏んだけど、香玉は突然見たこともない生き物を見ただけでなく、人語を話してるんだから、情報処理が追いつかないのもと当たり前だ。
箱の中に得体の知れないモノが 入っていたと、香玉を喜ばせたくないから秘密にしていたのに、全部知られてしまった。それも、これも、コイツが悪いと見据える。
『どうした?』
しかし、諸悪の根源の、のっぺりが普通に私を見る。
「全部あんたのせいよ!」
『俺?』
八つ当たりしてのっぺりに、食って掛かると、関係ないみたいな顔をする。
責任が無いと思ってるの?
腰に手を当てて、のっぺりに向かって顔をつき出す。
「そうよ。勝手に箱から出てきて!」
『お前のせいだろ。殺すって言うから
出てきたんだぞ』
負けじと、のっぺりが私に向かって顔を突き出す。
正しいのは自分だとお互いに睨み会う。しかし、ここでのっぺりと争っては時間の無駄だ。
「…………ああ、もういい」
のっぺりのことは後回し、今は香玉の方が重要だ。春花は倒れている香玉を どうしようかと考える。床に寝かせたままでは、風邪を引く。誰か助けを呼びに行きたいところだが、起きて香玉が変なことを口走って噂が広まるのは不味い。とりあえず布団に寝かせよう。気絶してるだけだから、時間が経てば目が覚める。
香玉を抱き起こすと両脇に後ろから手を差し入れ、体を引きずって隣の寝室まで運んで行くと自分の寝台に寝かせる。
「うっ、う~ん」
悪夢を見ているのか、苦しそうにしている。香玉の額の汗を拭きながら申し訳ないことをしたと反省する。でもあの反応からして、香玉は箱の中身が何か、知らなかったみたいだ。
「んっ……」
しばらくして香玉の瞼が動く。
よかった。目を覚ましそうだ。なかなか起きないから、内心焦っていた。でもその反面、起きた時の香玉の反応が気になる。
「よかった。目を覚ましたのね」
背中を支えながら起こすと、頭が痛いのかこめかみを押さえている。春花は、お茶を注ぐと湯のみを差し出す。
「香玉。大丈夫?」
私の声にハッとしたように香玉が私を凝視する。覚えてるみたいだ。これは不味い事になった。何て言えばいいんだろう。
「あの箱、喋ったわよね」
「んっ?」
何と言えば正解なのか分からなくて、目をそらす。すると、香玉が湯のみを叩き落とすと、私の襟を掴んで白状しろと言うように詰め寄ってくる。その気迫から逃げるように、のけぞって距離をとる。
さっき気絶した事を考えれば、恐れているはずだ。安易に本当だと言って、これ以上 香玉にショックを与えるのは良くない。
ここは嘘をついて、誤魔化そう。春花は素知らぬふりをして、香玉の手を外す。
「なっ、何言ってるの。箱がしゃべるわけないでしょ。夢でも見たんじゃないの」
「それで、いつから喋ることに気づいたの?」
(あれ?)
何故か、喋れると決めつけている香玉を見て首を捻る。
私は一言も、のっぺりが喋ると言ってないのに。全く訳が分からない。
「えっ?……」
「その様子だと結構前からね。どうして教えてくれなかったのよ」
「 ……… 」
香玉が 仲間外れにされた子供のように、口を尖らせる。
ちゃんとして否定したはずなのに、肯定したことになっている。
(可笑しい……)
でも、香玉は確信があるのか、落ち着いている。
う~ん。既にバレてるの?
ショックは無いみたいだけど、このまま認めていいものだろうか?迷っていると香玉が、起きようと布団を剥いだ。
「香玉。まだ寝てなくちゃ」
気絶したんだ。もう少し休んだ方がいい。まだ早いと、もう一度布団かけようとしてるが、その手を払いのけて香玉が床に足をつける。
「香玉。どこへ行くき?」
「自分の目で、確かめるのよ」
声をかけると、振り向いた香玉がそう言って部屋を出ていこうとする。自分の目? まさか、のっぺりに会うき?
「えっ、ちょっと駄目だよ」
慌てて引き戻そうと香玉の腕を掴むが、振りほどかれる。
不味い。のっぺりと、何の打ち合わせもしていない。もしかしたら、香玉の様子を気にして、箱の外に身体を出してるかもしれない。
「春花が本当の事を言わないからよ」
「何言ってるの。嘘なんてついてないわよ」
外に行かせないと、通せんぼするように香玉の前で両腕を広げる。
すると、香玉が、私を覗き込むように 顔を近づけてくる。
「春花。嘘をついても無駄。顔に書いてあるわよ」
「うそ?」
香玉の言葉に思わず頬に触れる。
すると、香玉が やっぱりねとニヤリと笑う。
やられた。
こういう時、幼馴染は厄介だ。自分では気づかないけど、何か普段と違うところがあると、気付かれる。
私の癖って何 ?
一体何だろうと考えていると、扉の開く音に我に返る。
いつの間にか、香玉が私を残して扉を開けてしまった。
「待って、待って」
(のっぺり。お願いだから、箱に入ってて)
追いかけて部屋を出た時には、香玉が既に卓の上に箱を置いて睨みつけていた。
(よかった……)
のっぺりが箱の外に出てない。
ホッとしたのも、つかの間。香玉が、箱を叩く。
「とっとと、出てきなさい」
『 ……… 』
ダメダメ。出てきちゃ駄目めー。
我慢。我慢。
しかし、空気を読んだのか、のっぺりは出てこない。
(よし、よし)
心の中で、のっぺりに向かって親指を立てる。しかし、自分が無視された事が気に入らない香玉が、のっぺり脅しにかかる。
『三つ数えるうちに出てきなさい。でないと、壊すわよ。一……二……』
「香玉。何を言ってるの。そんな事しても」
香玉の攻撃的な言葉に驚く。そこまでする?
「香っ」
止めようとすると、黙っていろと言うように香玉から睨みつけられて閉口
する。
下手に庇えばのっぺりの存在を認めたことになる。
「 ……… 」
「……三!」
『 ……… 』
「………ちっ! そっちが、その気なら…… 分かった。本当に壊してやる」
『!』
何も答えない箱に向かって香玉が舌打ちすると、仕事机の上に置いてある文鎮を手にする。
本気だ……。
自分の思い通りにならない事に怒っている。このままでは本当に壊される。お嬢様の香玉にとって、自分の命令に従わな事は馬鹿にされたと同じなのだ。香玉の性格をよく知っている。このまま箱を壊して、断末魔をあげるのっぺりを見たらトラウマになる。
それだけは、なんとしても阻止しないと。
香玉が、文鎮を振り上げる。
「待って! 待って!」
『まっ、 待った!』
しかし、急に香玉が倒れて、それどころではなくなってしまった。
「香玉。香玉。どうしたの?」
どうして急に?変な病気は持ってないはずなのに ……。
香玉を抱き起こして体を揺さぶり、名前を呼んでも反応がない。
「香玉。香玉。起きて」
倒れて動くなったその姿に、死んだお母さんの姿が重なって、きゅっと胃が縮こまる。
お願い目を覚まして、そんな切実な思いで 香玉の頬を叩く。
(どうしよう……どうしよう……)
「香玉……」
『こりゃ、気絶してるな』
「えっ?」
のっぺりが香玉の顔を覗き込むと、オロオロしている私と違って、落ち着いた声で診たてを言う。
気絶 ?なんで?
香玉は若いし、いたって健康だ。のっぺりの言葉に同意できない。
でも、何でそう思ったんだろう。適当に言ってるふうでも無い。
眉をひそめて、のっぺりを見ているうちに、何か忘れてるような気がした。
(なんだろう……)
答えを探すように、のっぺりを観察する。
『睨むなよ』
「………あっ!」
しまったと春花は頭を抱える。
重大なミスを犯したことに気づいた。のっぺりとの会話は、私にとっては日常だ。でも香玉は、コイツの正体も、まして喋ると知らないんだった。
そりゃ気を失って当然だ。
『可哀想に、お前と違って繊細だな』
「なっ!」
のっぺりの人の神経を逆なでする発言に、言い返したいところだが、多分これが普通の反応だ。
私の場合は段階を踏んだけど、香玉は突然見たこともない生き物を見ただけでなく、人語を話してるんだから、情報処理が追いつかないのもと当たり前だ。
箱の中に得体の知れないモノが 入っていたと、香玉を喜ばせたくないから秘密にしていたのに、全部知られてしまった。それも、これも、コイツが悪いと見据える。
『どうした?』
しかし、諸悪の根源の、のっぺりが普通に私を見る。
「全部あんたのせいよ!」
『俺?』
八つ当たりしてのっぺりに、食って掛かると、関係ないみたいな顔をする。
責任が無いと思ってるの?
腰に手を当てて、のっぺりに向かって顔をつき出す。
「そうよ。勝手に箱から出てきて!」
『お前のせいだろ。殺すって言うから
出てきたんだぞ』
負けじと、のっぺりが私に向かって顔を突き出す。
正しいのは自分だとお互いに睨み会う。しかし、ここでのっぺりと争っては時間の無駄だ。
「…………ああ、もういい」
のっぺりのことは後回し、今は香玉の方が重要だ。春花は倒れている香玉を どうしようかと考える。床に寝かせたままでは、風邪を引く。誰か助けを呼びに行きたいところだが、起きて香玉が変なことを口走って噂が広まるのは不味い。とりあえず布団に寝かせよう。気絶してるだけだから、時間が経てば目が覚める。
香玉を抱き起こすと両脇に後ろから手を差し入れ、体を引きずって隣の寝室まで運んで行くと自分の寝台に寝かせる。
「うっ、う~ん」
悪夢を見ているのか、苦しそうにしている。香玉の額の汗を拭きながら申し訳ないことをしたと反省する。でもあの反応からして、香玉は箱の中身が何か、知らなかったみたいだ。
「んっ……」
しばらくして香玉の瞼が動く。
よかった。目を覚ましそうだ。なかなか起きないから、内心焦っていた。でもその反面、起きた時の香玉の反応が気になる。
「よかった。目を覚ましたのね」
背中を支えながら起こすと、頭が痛いのかこめかみを押さえている。春花は、お茶を注ぐと湯のみを差し出す。
「香玉。大丈夫?」
私の声にハッとしたように香玉が私を凝視する。覚えてるみたいだ。これは不味い事になった。何て言えばいいんだろう。
「あの箱、喋ったわよね」
「んっ?」
何と言えば正解なのか分からなくて、目をそらす。すると、香玉が湯のみを叩き落とすと、私の襟を掴んで白状しろと言うように詰め寄ってくる。その気迫から逃げるように、のけぞって距離をとる。
さっき気絶した事を考えれば、恐れているはずだ。安易に本当だと言って、これ以上 香玉にショックを与えるのは良くない。
ここは嘘をついて、誤魔化そう。春花は素知らぬふりをして、香玉の手を外す。
「なっ、何言ってるの。箱がしゃべるわけないでしょ。夢でも見たんじゃないの」
「それで、いつから喋ることに気づいたの?」
(あれ?)
何故か、喋れると決めつけている香玉を見て首を捻る。
私は一言も、のっぺりが喋ると言ってないのに。全く訳が分からない。
「えっ?……」
「その様子だと結構前からね。どうして教えてくれなかったのよ」
「 ……… 」
香玉が 仲間外れにされた子供のように、口を尖らせる。
ちゃんとして否定したはずなのに、肯定したことになっている。
(可笑しい……)
でも、香玉は確信があるのか、落ち着いている。
う~ん。既にバレてるの?
ショックは無いみたいだけど、このまま認めていいものだろうか?迷っていると香玉が、起きようと布団を剥いだ。
「香玉。まだ寝てなくちゃ」
気絶したんだ。もう少し休んだ方がいい。まだ早いと、もう一度布団かけようとしてるが、その手を払いのけて香玉が床に足をつける。
「香玉。どこへ行くき?」
「自分の目で、確かめるのよ」
声をかけると、振り向いた香玉がそう言って部屋を出ていこうとする。自分の目? まさか、のっぺりに会うき?
「えっ、ちょっと駄目だよ」
慌てて引き戻そうと香玉の腕を掴むが、振りほどかれる。
不味い。のっぺりと、何の打ち合わせもしていない。もしかしたら、香玉の様子を気にして、箱の外に身体を出してるかもしれない。
「春花が本当の事を言わないからよ」
「何言ってるの。嘘なんてついてないわよ」
外に行かせないと、通せんぼするように香玉の前で両腕を広げる。
すると、香玉が、私を覗き込むように 顔を近づけてくる。
「春花。嘘をついても無駄。顔に書いてあるわよ」
「うそ?」
香玉の言葉に思わず頬に触れる。
すると、香玉が やっぱりねとニヤリと笑う。
やられた。
こういう時、幼馴染は厄介だ。自分では気づかないけど、何か普段と違うところがあると、気付かれる。
私の癖って何 ?
一体何だろうと考えていると、扉の開く音に我に返る。
いつの間にか、香玉が私を残して扉を開けてしまった。
「待って、待って」
(のっぺり。お願いだから、箱に入ってて)
追いかけて部屋を出た時には、香玉が既に卓の上に箱を置いて睨みつけていた。
(よかった……)
のっぺりが箱の外に出てない。
ホッとしたのも、つかの間。香玉が、箱を叩く。
「とっとと、出てきなさい」
『 ……… 』
ダメダメ。出てきちゃ駄目めー。
我慢。我慢。
しかし、空気を読んだのか、のっぺりは出てこない。
(よし、よし)
心の中で、のっぺりに向かって親指を立てる。しかし、自分が無視された事が気に入らない香玉が、のっぺり脅しにかかる。
『三つ数えるうちに出てきなさい。でないと、壊すわよ。一……二……』
「香玉。何を言ってるの。そんな事しても」
香玉の攻撃的な言葉に驚く。そこまでする?
「香っ」
止めようとすると、黙っていろと言うように香玉から睨みつけられて閉口
する。
下手に庇えばのっぺりの存在を認めたことになる。
「 ……… 」
「……三!」
『 ……… 』
「………ちっ! そっちが、その気なら…… 分かった。本当に壊してやる」
『!』
何も答えない箱に向かって香玉が舌打ちすると、仕事机の上に置いてある文鎮を手にする。
本気だ……。
自分の思い通りにならない事に怒っている。このままでは本当に壊される。お嬢様の香玉にとって、自分の命令に従わな事は馬鹿にされたと同じなのだ。香玉の性格をよく知っている。このまま箱を壊して、断末魔をあげるのっぺりを見たらトラウマになる。
それだけは、なんとしても阻止しないと。
香玉が、文鎮を振り上げる。
「待って! 待って!」
『まっ、 待った!』
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