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八日目・無味無臭
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八日目
いつも通りに仕事をしてようと部屋に入ると いつも通り のっぺりが話しかけて来る。
『おはよう~』
「 ……… 」
毎度毎度 私に冷たくされてるのに なぜ話しかけてくるのか、ここまで来ると謎だ。
『今日も仕事か? お前真面目だな~』
「 ……… 」
その小馬鹿にしたような発言にカチンとくる。勤勉こそ美徳。物の怪の価値観を人間に当てはめるなど 滑稽でしかない。
『同じ仕事で、よく飽きないな』
「 ……… 」
仕事は 飽きる、飽きない。の問題ではない。生きる糧の為でもあるし、やりがいでもある。仕事の出来ない人間ほどそう言う。
私は仕事にプライドを持ってる。
お前ごときにバカにされる筋合いはない。
『たまには遊べよ。でないと行き遅れるぞ』
「 ……… 」
何かと言うと色恋の話だ。生きていくには、もっと重要な事があるのに、全く分かっていないと落胆して首を振る。こんな軽薄な奴との会話など不毛でしかない。竹簡でも乗せて黙らせようかなと 考えていると ドタドタと足音が聞こえる。
来客のようだ。
「いい。一言でも喋ったら池に沈めるわよ」
言うことを聞かないなら、どうなるか分かるわよねと 脅すように のっぺりを睨むと静かに箱の中に戻る。
これで、よし。
足音からして男の人だ。香玉以外滅多に人が訪ねてこないのに 誰だろう? 客が来るんだから 見苦しくないようにしようと 机の上の物を端に寄せる。
「春花、居るか?」
「はい。今開けます」
李さんだ。どうしたんだろう?
春花は、いそいそ扉を開けると上司の李さんが笑顔で立っていた。
春花は李さんが通れるように 扉を大きく開けて脇に避ける。
李さんは 今年で40歳になる大ベテラン。それでもって 私の直属の上司だ。普通は私が出来上がった請求書を帳簿と一緒に 持ってって 間違いが無いか李さんにチェックしてもらう。大丈夫だったら、次の分の帳簿を受け取って部屋に戻ると言うルーティンだ。
だから 向こうから出向いてくるのは珍しい。しかも上司自ら。
「どうしたんですか?」
「仕事を頑張ってるご褒美だ」
そう言って卓の上に籠と酒瓶を置く。差し入れに酒とは怪しい。
褒美と言っても 今までは大概 菓子だ。
李さんが籠から料理の皿を出して並べる間、春花は李さんに気付かれ無いように何番の酒瓶を持ってきたのか貼ってある紙を見る。
ここでは酒のランクを数字で表している。一番が一番安い酒。数が大きくなるほど美味しくて高価。
『五』と書いてある。
普通のうるち米の酒だ。
使用人が飲めるのは10番まで。
私に振る舞うにしては、かなり良い酒だ。大盤振る舞いに、これは余程の頼み事があるんだろうと あたりをつける。
「李さん。それで頼み事って何ですか?」
「えっ?」
「 ……… 」
「はっはっ、春花は相変わらず鋭いな」
そう言うと誤魔化しもしないで あっさりと李さんが 認めると 懐から紙の束を出す。その数の多さに やっぱり只より高い物はないと改めて思う。
(これは誰かやらかしたな)
「悪いが書き直して欲しい」
春花は受け取ると紙の束をずらして大体の数を見積もる。これくらいなら大丈夫だろうと頷く。
「分かりました」
「じゃあ、明日の朝一までに。頼んだぞ」
ほっとした李さんが頷くと酒瓶のひとつを開封して私にすすめる。
「ほら、呑め呑め。まずは腹ごしらえだ。腹が減っては何とやらと言うだろう」
「はい。いただきます」
酒瓶をつかんで飲もうとすると、酒の芳醇な香りが鼻から抜けていく。
( いい匂い……)
かいだだけで上物だとわかる。
これが 飲めるなら残業する価値がある。しかし、できれば一人でじっくり味わいたい。急いで呑んでは勿体無い。
春花は蓋をして紐でくくると 李さんが自分も飲もうと開封途中の酒瓶を取り上げる。
「酔っ払うと仕事にならないので、後でいただきます」
「そうか……」
取り上げられた酒瓶を 未練がましく李さんが見ている。仕事をサボって自分ものも考えてたみたいだ。それに付き合ってたら 終わるものも終わらない。きっと、酒がなくなるまで居座る。
「はい。ですから李さんは戻ってください」
春花は李さんの腕を掴んで 引っ張り立たせると 帰って下さいと その背中を戸口に向かって押す。
「わかった。じゃあ頼んだぞ」
李さんが私の背中をバシバシと 叩いてから部屋を出て行く。春花は、そんな李さんを笑顔で見送ると後ろ手に扉を閉める。
これで、誰にも邪魔されずに 一人で呑める。
仕事が終わった後の一杯は格別だ。俄然やる気がます。
あの充足感と開放感。その二つが あいまって なんとも心地いいのだ。李さんは良い人だけど 泣き上戸なのが玉に瑕だ。春花は卓に並んでいる 酒瓶の頭を叩く。
「お前たちは後でゆっくり飲んであげるから 待っててね」
『 ……… 』
そうとなれば、とっとと残業を終わらせよう。でも、その前に まずは腹ごしらえしよう。 急いでおかずを口に放り込む。
食べながら李さんから渡された紙を見ると 訂正箇所が赤字で記されている 。
(なるほど相殺の金額を間違えるのか)
請求書といっても、こちらが相手に払う分がある時は その部分を差し引いて請求する。それを忘れて普通に 請求書を書いたんだ。この仕事をしていれば 誰もが一度は経験する失敗だ。
最後の一枚を書き終えて書類の上に乗せると
(う~ん。頑張った)
凝り固まった体をほぐそうと首を回して肩を叩く。
春花は机に手をついて立ち上がる。
「さてと」
待ちに待った酒が呑める。手を擦り合わせながら 卓に座ると 酒瓶の紐を解いて 紙をはがす。
香りは良かったけど 味の方はどうかな? 五番の酒だ。凄く 美味しいに決まってる。酒瓶ごと口をつけて クイッと直飲みする。
しかし 口に含んだ途端 異変を感じて
吐き出す。
「ぶはっ」
(何これ? 味がしない……)
どうして?さっきの芳醇な香りはどこに 行ったの?
すり替えられたのかと 酒瓶を見るが 五番の紙が間違いなく貼ってある。 もう一本開封して口に含む。
やはり、酒の味がしない。くんくんと香りを嗅いでみると無臭だ。
さっきまで味は ともかく 香りはあった。もう一口飲んでみる。水の味もしない。
白湯を冷ましたように無味無臭。
舌がバカになったのかと おかずを少しだけ箸で摘まみ口に入れると、味が感じられる。と言うことは酒だけ味が しないの?
……いや、そんなことは無い。
次々と酒瓶を開封して 一口ずつ飲んでみたが 全部同様に味がしない。酒だけ味が抜けている。
「う~ん」
全く味のしない酒を飲みながら考えこむ。李さんが、騙したとは思えない。自分も呑むきだったし、私を騙した
ら仕事に穴が開くことになる。
( ……… )
狐につままれたみたいだ。
謎のままだが、勿体無いと味のしない酒を おかずと一緒に全て平らげた春花は、ごちそうさまと手を合わせる。味が消えても食べ物に罪はない。
九日目
春花は 馴れた手つきで目隠し用の竹間を立てると 仕事の準備に取り掛かる。
気休めだが姿が見えていない分だけ ストレスが軽減される。
しかし、声は ……防ぎようがない。
『なぁーなぁー、俺のこと知りたいか知りたいか?知りたいだろうな~』
「 ……… 」
(全く興味ありません)
今日も朝から相手の都合を考えないで 馴れ馴れしく話しかけてくる。 その図々しさに何度 私と親しくなった? そう聞きたい。
のっぺりの声を聞くだけで気疲れする。
『俺の武勇伝とか 能力とかの話はどうだ?面白いぞ』
物の怪に武勇伝? 能力は ちょっと興味があるけど……。 聞けば調子に乗るだろうし 負けた気がする。
『知りたいなら、教えてあげよっかな~』
その言い方に何だかムカつく。
まるで私が教えて欲しいと せがんでいるみたいな言い方だ。
別に知りたくない。そんなに興味もない。
『あれは、俺が』
「別にいいです」
話そうとするのは春花は即座に断った。
『何でだよ!』
自分に全く興味を示さないことに怒った のっぺりが 体を伸ばして 竹簡を乗り越えて詰め寄ってする。私に姿を見られたせいか 今や堂々と出てくる。 こいつ、私を舐め腐ってる。そっちが そう言う態度なら、こっちにも考えがある。
お前との関係も今日までだ!
「香玉に 言って引き取ってもらうから」
いつも通りに仕事をしてようと部屋に入ると いつも通り のっぺりが話しかけて来る。
『おはよう~』
「 ……… 」
毎度毎度 私に冷たくされてるのに なぜ話しかけてくるのか、ここまで来ると謎だ。
『今日も仕事か? お前真面目だな~』
「 ……… 」
その小馬鹿にしたような発言にカチンとくる。勤勉こそ美徳。物の怪の価値観を人間に当てはめるなど 滑稽でしかない。
『同じ仕事で、よく飽きないな』
「 ……… 」
仕事は 飽きる、飽きない。の問題ではない。生きる糧の為でもあるし、やりがいでもある。仕事の出来ない人間ほどそう言う。
私は仕事にプライドを持ってる。
お前ごときにバカにされる筋合いはない。
『たまには遊べよ。でないと行き遅れるぞ』
「 ……… 」
何かと言うと色恋の話だ。生きていくには、もっと重要な事があるのに、全く分かっていないと落胆して首を振る。こんな軽薄な奴との会話など不毛でしかない。竹簡でも乗せて黙らせようかなと 考えていると ドタドタと足音が聞こえる。
来客のようだ。
「いい。一言でも喋ったら池に沈めるわよ」
言うことを聞かないなら、どうなるか分かるわよねと 脅すように のっぺりを睨むと静かに箱の中に戻る。
これで、よし。
足音からして男の人だ。香玉以外滅多に人が訪ねてこないのに 誰だろう? 客が来るんだから 見苦しくないようにしようと 机の上の物を端に寄せる。
「春花、居るか?」
「はい。今開けます」
李さんだ。どうしたんだろう?
春花は、いそいそ扉を開けると上司の李さんが笑顔で立っていた。
春花は李さんが通れるように 扉を大きく開けて脇に避ける。
李さんは 今年で40歳になる大ベテラン。それでもって 私の直属の上司だ。普通は私が出来上がった請求書を帳簿と一緒に 持ってって 間違いが無いか李さんにチェックしてもらう。大丈夫だったら、次の分の帳簿を受け取って部屋に戻ると言うルーティンだ。
だから 向こうから出向いてくるのは珍しい。しかも上司自ら。
「どうしたんですか?」
「仕事を頑張ってるご褒美だ」
そう言って卓の上に籠と酒瓶を置く。差し入れに酒とは怪しい。
褒美と言っても 今までは大概 菓子だ。
李さんが籠から料理の皿を出して並べる間、春花は李さんに気付かれ無いように何番の酒瓶を持ってきたのか貼ってある紙を見る。
ここでは酒のランクを数字で表している。一番が一番安い酒。数が大きくなるほど美味しくて高価。
『五』と書いてある。
普通のうるち米の酒だ。
使用人が飲めるのは10番まで。
私に振る舞うにしては、かなり良い酒だ。大盤振る舞いに、これは余程の頼み事があるんだろうと あたりをつける。
「李さん。それで頼み事って何ですか?」
「えっ?」
「 ……… 」
「はっはっ、春花は相変わらず鋭いな」
そう言うと誤魔化しもしないで あっさりと李さんが 認めると 懐から紙の束を出す。その数の多さに やっぱり只より高い物はないと改めて思う。
(これは誰かやらかしたな)
「悪いが書き直して欲しい」
春花は受け取ると紙の束をずらして大体の数を見積もる。これくらいなら大丈夫だろうと頷く。
「分かりました」
「じゃあ、明日の朝一までに。頼んだぞ」
ほっとした李さんが頷くと酒瓶のひとつを開封して私にすすめる。
「ほら、呑め呑め。まずは腹ごしらえだ。腹が減っては何とやらと言うだろう」
「はい。いただきます」
酒瓶をつかんで飲もうとすると、酒の芳醇な香りが鼻から抜けていく。
( いい匂い……)
かいだだけで上物だとわかる。
これが 飲めるなら残業する価値がある。しかし、できれば一人でじっくり味わいたい。急いで呑んでは勿体無い。
春花は蓋をして紐でくくると 李さんが自分も飲もうと開封途中の酒瓶を取り上げる。
「酔っ払うと仕事にならないので、後でいただきます」
「そうか……」
取り上げられた酒瓶を 未練がましく李さんが見ている。仕事をサボって自分ものも考えてたみたいだ。それに付き合ってたら 終わるものも終わらない。きっと、酒がなくなるまで居座る。
「はい。ですから李さんは戻ってください」
春花は李さんの腕を掴んで 引っ張り立たせると 帰って下さいと その背中を戸口に向かって押す。
「わかった。じゃあ頼んだぞ」
李さんが私の背中をバシバシと 叩いてから部屋を出て行く。春花は、そんな李さんを笑顔で見送ると後ろ手に扉を閉める。
これで、誰にも邪魔されずに 一人で呑める。
仕事が終わった後の一杯は格別だ。俄然やる気がます。
あの充足感と開放感。その二つが あいまって なんとも心地いいのだ。李さんは良い人だけど 泣き上戸なのが玉に瑕だ。春花は卓に並んでいる 酒瓶の頭を叩く。
「お前たちは後でゆっくり飲んであげるから 待っててね」
『 ……… 』
そうとなれば、とっとと残業を終わらせよう。でも、その前に まずは腹ごしらえしよう。 急いでおかずを口に放り込む。
食べながら李さんから渡された紙を見ると 訂正箇所が赤字で記されている 。
(なるほど相殺の金額を間違えるのか)
請求書といっても、こちらが相手に払う分がある時は その部分を差し引いて請求する。それを忘れて普通に 請求書を書いたんだ。この仕事をしていれば 誰もが一度は経験する失敗だ。
最後の一枚を書き終えて書類の上に乗せると
(う~ん。頑張った)
凝り固まった体をほぐそうと首を回して肩を叩く。
春花は机に手をついて立ち上がる。
「さてと」
待ちに待った酒が呑める。手を擦り合わせながら 卓に座ると 酒瓶の紐を解いて 紙をはがす。
香りは良かったけど 味の方はどうかな? 五番の酒だ。凄く 美味しいに決まってる。酒瓶ごと口をつけて クイッと直飲みする。
しかし 口に含んだ途端 異変を感じて
吐き出す。
「ぶはっ」
(何これ? 味がしない……)
どうして?さっきの芳醇な香りはどこに 行ったの?
すり替えられたのかと 酒瓶を見るが 五番の紙が間違いなく貼ってある。 もう一本開封して口に含む。
やはり、酒の味がしない。くんくんと香りを嗅いでみると無臭だ。
さっきまで味は ともかく 香りはあった。もう一口飲んでみる。水の味もしない。
白湯を冷ましたように無味無臭。
舌がバカになったのかと おかずを少しだけ箸で摘まみ口に入れると、味が感じられる。と言うことは酒だけ味が しないの?
……いや、そんなことは無い。
次々と酒瓶を開封して 一口ずつ飲んでみたが 全部同様に味がしない。酒だけ味が抜けている。
「う~ん」
全く味のしない酒を飲みながら考えこむ。李さんが、騙したとは思えない。自分も呑むきだったし、私を騙した
ら仕事に穴が開くことになる。
( ……… )
狐につままれたみたいだ。
謎のままだが、勿体無いと味のしない酒を おかずと一緒に全て平らげた春花は、ごちそうさまと手を合わせる。味が消えても食べ物に罪はない。
九日目
春花は 馴れた手つきで目隠し用の竹間を立てると 仕事の準備に取り掛かる。
気休めだが姿が見えていない分だけ ストレスが軽減される。
しかし、声は ……防ぎようがない。
『なぁーなぁー、俺のこと知りたいか知りたいか?知りたいだろうな~』
「 ……… 」
(全く興味ありません)
今日も朝から相手の都合を考えないで 馴れ馴れしく話しかけてくる。 その図々しさに何度 私と親しくなった? そう聞きたい。
のっぺりの声を聞くだけで気疲れする。
『俺の武勇伝とか 能力とかの話はどうだ?面白いぞ』
物の怪に武勇伝? 能力は ちょっと興味があるけど……。 聞けば調子に乗るだろうし 負けた気がする。
『知りたいなら、教えてあげよっかな~』
その言い方に何だかムカつく。
まるで私が教えて欲しいと せがんでいるみたいな言い方だ。
別に知りたくない。そんなに興味もない。
『あれは、俺が』
「別にいいです」
話そうとするのは春花は即座に断った。
『何でだよ!』
自分に全く興味を示さないことに怒った のっぺりが 体を伸ばして 竹簡を乗り越えて詰め寄ってする。私に姿を見られたせいか 今や堂々と出てくる。 こいつ、私を舐め腐ってる。そっちが そう言う態度なら、こっちにも考えがある。
お前との関係も今日までだ!
「香玉に 言って引き取ってもらうから」
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