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8 決心
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明芽(ミンメイ)は、自分が民による虐殺で 滅んだ亡国の公主だと知って、 まんじりとしないまま朝を迎えた。
明芽は 黙って 朝食を 機械的に口へと運ぶ。
部屋には まだ 昨日の余韻が落ちている。
昨夜は お母様のことや 蒼の国のことを一晩中考えて 朝になってやっと 自分の進むべき道を決めた 。
焦る必要はない。
自分の出来る事から 一歩一歩進もう。
明芽は箸を置き 居住まいを正すと、 呂(ロ)に向かって 自分の願いを口にする。
「呂さん。私に何か仕事を紹介してください。 何でも構いません」
「 とんでもない。これからは 私が明芽様のお世話をします。 いえ、 お世話させてください」
すると 呂が 恐縮する。 いくら国が滅んでも 元は国王の娘と家臣。 簡単に首を縦に 振るとは思っていない。 理解してもらおうと 言葉を重ねる。
「駄目です。もう 蒼の国は 無いのですから 、そんな必要はありません」
「 だからです。 私は愚かで 取り返しのつかない事をしました・・。 どうか 、罪を償う機会を私にください」
しかし、 呂も 諦めない。
呂が卓を回って 土下座する。
気持ちは理解できるが 私の面倒を見ることが、 罪を償うことにはならないと思う。
「 どうか 面を上げてください」
明芽 は、やめさせようと 呂の手を掴む。 それでも止めようとしない。
「いいえ。 どうか 。どうか、私の願いを 聞き入れてください」
「そんなこと言われても・・」
呂の気迫に困惑していると 暗瞬(アンシュン)様が、音を立てて箸を置く。
パシッ!
物音に、 気を取られて 暗瞬様を見ると 急須に手を伸ばしながら、 こちらを見ないで問うてくる。
「なんで、 この娘が明芽だとわかったんだ」
「はっ?」
「えっ?」
明芽達は 自分たち話しと全く関係ない暗瞬様の問いに面食らう。
「 お前が、会った事があるのは 10年前だろう 。そんな昔なら 見た目も随分変わっているはずだ。 それなのに、お前は 一目で明芽だとわかった 何故だ?」
確かに、 お互いの顔も分からないぐらい離れていたし、 名乗りもしていなかった。
「ああ、 黄家の 血を引く方は 皆さん紫色の髪をしています。 帝も 王子様もそうでした 」
「そういう事か・・」
そんな、簡単なことかと 呂が顔を和ませて答えると、 暗瞬様が小刻みに頷く。
明芽は自分の髪を しげしげと見る。蒼の国では、 皇族が紫色の髪だということは 周知の事実らしい。
「ところで 先ほどの話だが 、私は反対だ。 この家を見ろ。 とても公主を住まわせる場所じゃない」
暗瞬様が お茶を飲みながら部屋を見ます。明芽も釣られて見る。
言われてみれば 部屋も二間しかなく、 未婚の娘が快適に暮らせるとは思えない。
「なっ」
「金だって 大して無いだろう」
「 そうです。 これからは私のことは良いですから、 ご自身の人生を歩んでください」
貧しい暮らしをしているのだから 私のために無理する必要はない。
「とんでもない。 私は、ずっと待っていたんです」
「 お前が本当に そう思っているのか、どうかも怪しい 」
呂が怒りに満ちた目で暗瞬様を睨みつけるが 、逆に睨み返される。 お互いに一歩も譲らぬ態度に 明芽はハラハラする。
「なっ、 何なんですか! 貴方には、関係ないでしょう。 さっきから、いちゃもんばかりつけて。 私は 明芽様と話してるんですから、 黙っててください 」
呂が、いきり立って怒鳴りつけるが 、暗瞬様は 追求の手を緩めない。
「 話を逸らすな。 私の質問に答えてないぞ。 それとも 何か疚しい事でもあるのか ?」
「くっ・・明芽様は 私が嘘をついているとお思いですか?」
「 それは・・」
呂のことを知らない私には 判断がつきかねる。
だからと言って 頭から 嘘だとも言えない 。
波風を立てるのは嫌だが 、呂の世話になるのは、もっと嫌だ。
「 お気持ちは感謝します。 でも、自立したいと思っています。きっとお母様も賛成するはずです 」
「そう言う事だ。 諦めろ」
躊躇いがちに断る。 それでも呂は しつこく口説き続ける。
「明芽様。 考え直してください。 お願いです」
「しつこい! 本人が嫌がってるんだ 家臣なら分をわきまえろ!」
「きっ、気分が悪い」
暗瞬様の 聴許しない言葉に 、たじろいだ呂が乱暴に 戸を閉めて出ていく 。
「あっ、呂さん」
後を追おうとする私を 暗瞬様が手を掴んで引き止める。 振り返ると暗瞬様が首を横に振っている。
「 あいつは胡散臭い」
「そんな・・。 お母様の知り合いです」
「 信じたい気持ちはわかるが。 償いをしたいなら とっくに何らかの援助をしているはずだ」
「・・・」
「母と娘、女二人の暮らしが どれほど大変かは誰だって想像がつく。 それを知ってて 今まで放っておくなんて可笑しいだろう」
「それは・・」
「それに、金も無いのに どうやって お前の面倒を見るんだ ?」
暗瞬様が言うことは的を得ている。
でも・・ 本当に悪い人たら お母様が手紙を残しておかないはず。 それに 呂さんしか頼れる人がいない 。
「お前の母親は 本当に呂を信頼していたのか ?」
「えっ?」
「最期に何と言っていた?」
明芽の脳裏に お母様との最後の言葉が 甦る。
『・・私の望みは 貴女が 愛する人を 見つけて幸せになること・・』
つまり 私の望みは 暗瞬様と 夫婦になること・・ かな?
でも、そんな事 口が裂けても言えないから 咄嗟に嘘をついてしまった。
「しっ、仕事を頑張るようにと 言っていました」
本当の事を言ったら 冷やかされるに決まっている。
「ふ~ん」
明らかに信じていない。
暗瞬様が 不審そうな目で私を見ているので、 それらしい事を付け加える。
「 ああ、それと 自分を大切にするようにとも 言ってました」
大まかに言えばあっている。 一言一句、正しく言う必要は、どこにもない。
これ以上追求されたら 洗いざらいなんでも、言いそうで怖い。明芽は強引に話題を変える。
「そんな事より。 仕事です。 仕事! 呂さんがへそを曲げてしまったままなら どうやって探せば、いいんですか?」
「 そうだなあ・・」
暗瞬様が どうしたものかと顎を撫でる。
当てにしていた呂は あの態度からして 私を養うことに固執していて 仕事など紹介しそうにない。
「 こうなったのは 私にも責任がある。伝の伝を頼るか・・」
「 ありがとうございます。 よろしくお願いします」
すかさず頭を下げる。 私の現金な返事に暗瞬様が呆れて私の額を小突く。
「困った奴だ」
「へへっ」
明芽は笑いながら額に手を当てる。
「 お茶を入れなおしますね」
そう言って 厨に向かう。
***
今のところ順調に進んでいる。暗瞬様は 責任感があるから 仕事先を紹介してくれるはず。
そうなれば、借金も返せる。
湯のみ を持って外に出ると 太陽の眩しさに目を細めた。 目の前に、自分たちが住んでいた山並みが広がっている。
随分、遠くまで来てしまった。
山では貧しく、厳しい自然との闘いだったが、 穏やかな時間だった。 憧れていた外の世界は 豊かで華やかさがあるが、 心が痛くなることばかり。 でも、後悔はしていない。
私が大人になるためには 必要なことだった。
「暗瞬様は、蒼の国に行かれたことがありますか?」
明芽は、お茶を差し出しながら聞く。
「一度 ある。 治安の 整った良い街だった。 物も豊かで活気があったな」
「 素敵な国だったんでしょうね・・。 見てみたかったです」
お母様から聞いたお父様は 立派で優しくユーモアたっぷりの 美丈夫で、尊敬できる方だと言っていた。 そんな、お父様が帝をしていたなら きっと良い国に違いない。
「 土地だけなら、あるぞ 」
「・・土地だけ?」
明芽は、怪訝な顔で小首を傾げる。
まるまる一国分の土地が長い間 放置されたままなんてことが あるのだろうか?
疫病が流行ってから15年は過ぎている。
とっくに新しい国ができていてもおかしくない。
蒼の国の民は 誰一人残っていないんだから 何の苦労もせず、手に入れられるはずなのに。
何故?
明芽は 黙って 朝食を 機械的に口へと運ぶ。
部屋には まだ 昨日の余韻が落ちている。
昨夜は お母様のことや 蒼の国のことを一晩中考えて 朝になってやっと 自分の進むべき道を決めた 。
焦る必要はない。
自分の出来る事から 一歩一歩進もう。
明芽は箸を置き 居住まいを正すと、 呂(ロ)に向かって 自分の願いを口にする。
「呂さん。私に何か仕事を紹介してください。 何でも構いません」
「 とんでもない。これからは 私が明芽様のお世話をします。 いえ、 お世話させてください」
すると 呂が 恐縮する。 いくら国が滅んでも 元は国王の娘と家臣。 簡単に首を縦に 振るとは思っていない。 理解してもらおうと 言葉を重ねる。
「駄目です。もう 蒼の国は 無いのですから 、そんな必要はありません」
「 だからです。 私は愚かで 取り返しのつかない事をしました・・。 どうか 、罪を償う機会を私にください」
しかし、 呂も 諦めない。
呂が卓を回って 土下座する。
気持ちは理解できるが 私の面倒を見ることが、 罪を償うことにはならないと思う。
「 どうか 面を上げてください」
明芽 は、やめさせようと 呂の手を掴む。 それでも止めようとしない。
「いいえ。 どうか 。どうか、私の願いを 聞き入れてください」
「そんなこと言われても・・」
呂の気迫に困惑していると 暗瞬(アンシュン)様が、音を立てて箸を置く。
パシッ!
物音に、 気を取られて 暗瞬様を見ると 急須に手を伸ばしながら、 こちらを見ないで問うてくる。
「なんで、 この娘が明芽だとわかったんだ」
「はっ?」
「えっ?」
明芽達は 自分たち話しと全く関係ない暗瞬様の問いに面食らう。
「 お前が、会った事があるのは 10年前だろう 。そんな昔なら 見た目も随分変わっているはずだ。 それなのに、お前は 一目で明芽だとわかった 何故だ?」
確かに、 お互いの顔も分からないぐらい離れていたし、 名乗りもしていなかった。
「ああ、 黄家の 血を引く方は 皆さん紫色の髪をしています。 帝も 王子様もそうでした 」
「そういう事か・・」
そんな、簡単なことかと 呂が顔を和ませて答えると、 暗瞬様が小刻みに頷く。
明芽は自分の髪を しげしげと見る。蒼の国では、 皇族が紫色の髪だということは 周知の事実らしい。
「ところで 先ほどの話だが 、私は反対だ。 この家を見ろ。 とても公主を住まわせる場所じゃない」
暗瞬様が お茶を飲みながら部屋を見ます。明芽も釣られて見る。
言われてみれば 部屋も二間しかなく、 未婚の娘が快適に暮らせるとは思えない。
「なっ」
「金だって 大して無いだろう」
「 そうです。 これからは私のことは良いですから、 ご自身の人生を歩んでください」
貧しい暮らしをしているのだから 私のために無理する必要はない。
「とんでもない。 私は、ずっと待っていたんです」
「 お前が本当に そう思っているのか、どうかも怪しい 」
呂が怒りに満ちた目で暗瞬様を睨みつけるが 、逆に睨み返される。 お互いに一歩も譲らぬ態度に 明芽はハラハラする。
「なっ、 何なんですか! 貴方には、関係ないでしょう。 さっきから、いちゃもんばかりつけて。 私は 明芽様と話してるんですから、 黙っててください 」
呂が、いきり立って怒鳴りつけるが 、暗瞬様は 追求の手を緩めない。
「 話を逸らすな。 私の質問に答えてないぞ。 それとも 何か疚しい事でもあるのか ?」
「くっ・・明芽様は 私が嘘をついているとお思いですか?」
「 それは・・」
呂のことを知らない私には 判断がつきかねる。
だからと言って 頭から 嘘だとも言えない 。
波風を立てるのは嫌だが 、呂の世話になるのは、もっと嫌だ。
「 お気持ちは感謝します。 でも、自立したいと思っています。きっとお母様も賛成するはずです 」
「そう言う事だ。 諦めろ」
躊躇いがちに断る。 それでも呂は しつこく口説き続ける。
「明芽様。 考え直してください。 お願いです」
「しつこい! 本人が嫌がってるんだ 家臣なら分をわきまえろ!」
「きっ、気分が悪い」
暗瞬様の 聴許しない言葉に 、たじろいだ呂が乱暴に 戸を閉めて出ていく 。
「あっ、呂さん」
後を追おうとする私を 暗瞬様が手を掴んで引き止める。 振り返ると暗瞬様が首を横に振っている。
「 あいつは胡散臭い」
「そんな・・。 お母様の知り合いです」
「 信じたい気持ちはわかるが。 償いをしたいなら とっくに何らかの援助をしているはずだ」
「・・・」
「母と娘、女二人の暮らしが どれほど大変かは誰だって想像がつく。 それを知ってて 今まで放っておくなんて可笑しいだろう」
「それは・・」
「それに、金も無いのに どうやって お前の面倒を見るんだ ?」
暗瞬様が言うことは的を得ている。
でも・・ 本当に悪い人たら お母様が手紙を残しておかないはず。 それに 呂さんしか頼れる人がいない 。
「お前の母親は 本当に呂を信頼していたのか ?」
「えっ?」
「最期に何と言っていた?」
明芽の脳裏に お母様との最後の言葉が 甦る。
『・・私の望みは 貴女が 愛する人を 見つけて幸せになること・・』
つまり 私の望みは 暗瞬様と 夫婦になること・・ かな?
でも、そんな事 口が裂けても言えないから 咄嗟に嘘をついてしまった。
「しっ、仕事を頑張るようにと 言っていました」
本当の事を言ったら 冷やかされるに決まっている。
「ふ~ん」
明らかに信じていない。
暗瞬様が 不審そうな目で私を見ているので、 それらしい事を付け加える。
「 ああ、それと 自分を大切にするようにとも 言ってました」
大まかに言えばあっている。 一言一句、正しく言う必要は、どこにもない。
これ以上追求されたら 洗いざらいなんでも、言いそうで怖い。明芽は強引に話題を変える。
「そんな事より。 仕事です。 仕事! 呂さんがへそを曲げてしまったままなら どうやって探せば、いいんですか?」
「 そうだなあ・・」
暗瞬様が どうしたものかと顎を撫でる。
当てにしていた呂は あの態度からして 私を養うことに固執していて 仕事など紹介しそうにない。
「 こうなったのは 私にも責任がある。伝の伝を頼るか・・」
「 ありがとうございます。 よろしくお願いします」
すかさず頭を下げる。 私の現金な返事に暗瞬様が呆れて私の額を小突く。
「困った奴だ」
「へへっ」
明芽は笑いながら額に手を当てる。
「 お茶を入れなおしますね」
そう言って 厨に向かう。
***
今のところ順調に進んでいる。暗瞬様は 責任感があるから 仕事先を紹介してくれるはず。
そうなれば、借金も返せる。
湯のみ を持って外に出ると 太陽の眩しさに目を細めた。 目の前に、自分たちが住んでいた山並みが広がっている。
随分、遠くまで来てしまった。
山では貧しく、厳しい自然との闘いだったが、 穏やかな時間だった。 憧れていた外の世界は 豊かで華やかさがあるが、 心が痛くなることばかり。 でも、後悔はしていない。
私が大人になるためには 必要なことだった。
「暗瞬様は、蒼の国に行かれたことがありますか?」
明芽は、お茶を差し出しながら聞く。
「一度 ある。 治安の 整った良い街だった。 物も豊かで活気があったな」
「 素敵な国だったんでしょうね・・。 見てみたかったです」
お母様から聞いたお父様は 立派で優しくユーモアたっぷりの 美丈夫で、尊敬できる方だと言っていた。 そんな、お父様が帝をしていたなら きっと良い国に違いない。
「 土地だけなら、あるぞ 」
「・・土地だけ?」
明芽は、怪訝な顔で小首を傾げる。
まるまる一国分の土地が長い間 放置されたままなんてことが あるのだろうか?
疫病が流行ってから15年は過ぎている。
とっくに新しい国ができていてもおかしくない。
蒼の国の民は 誰一人残っていないんだから 何の苦労もせず、手に入れられるはずなのに。
何故?
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