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それは純愛ですか?いいえ、淳愛です。残り5日
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男爵とシャーロットの罠にかかったアランは 逃げ出そうとしたが 既に詰んでいることに気づき、今ある条件の中で一番良い選択をしようとしていた。
思いつく方法は三つ。
一つ 私が骨折覚悟で塀を乗り越える。 二つ マロニアをどこかに隠して 男爵の目をごまかして やり過ごす。 しかし、どちらも現実的でない。
塀は 7メートルはあるし、 徹底的に探されたら 何れは見つかる。
残り三つ目。 つまり男爵の思惑に乗る。 それはマロニアと男女の仲になるということで。 しかし、ティアスを探してると言っていた。 つまり、私ではなく アイツが好きなのか?
だが、マロニアの態度は私を指している。マロニアは正直なところ 私をどう思っているんだろう。・・ 考えるよりも 直接聞いたほうが早い。
振り返ると マロニアがベッドに腰掛けて 項垂れている。 私を騙そうとしたことを後悔してるのか? それとも、私を騙せなかったことを後悔してるのか? どちらにせよマロニアの性格では
人を欺く事など出来ない。
「どうして、ティアスを探していたんだ?」
そう聞くと マロニアが、はっとしたように私を見上げた。しかし、 私と目が合うと 視線を彷徨わせる。
私を罠にかける以上の秘密があるのか? とても、そうとは思えない・・「怒らないから 本当のことを言え」
マロニアがチラリと私は見てからボソリという。
「・・彼方を忘れて為・・」
「?」
私を忘れるため? 意味が分からず眉を顰めたが、自分の言葉に 恥ずかしそうに頬を染める マロニアのその顔を見て 全てを理解した。
マロニアの立場になってみれば 気持ちがわかる。 私の婚約を知って思いを断ち切るために そんなことをしようとしたんだ。 その相手がアイツだということは不満だが そういう理由なら許そう。
すると今度はマロニアが質問してきた。
「アランは、どうしてここに?」
「 シャーロットが居ると聞いた」
「そう・・」
家出中だとは言いづらい。言ったらまるで自分が間抜けな人間だと思われる。 アランは小さな声で返事をするマロニアの顔が曇っていることに気づかなかった。
*****
もしかしたら、私が居ると知ってここに来たのかも。そんな甘い考えで聞いてみた自分が憐れだ。
それはそうだ。婚約者が居ると聞いたから来たのだ。
でなければ、ここに来たりなんかしない。
( なんで、私はじゃあないんだろう) 下級貴族の私では 不釣り合いだって、わかってる。
でも 、私を見て! 私に触れて! 私の名を呼んで! 私のそばにいて! 私を愛して! 私を選んで!
どうしても夢見る気持ちを捨てきれなくて心の中で叫び続ける。
私は彼を愛してる。だからこそ堂々と彼に愛されたい。彼の愛人になりたいんじゃない。
それなのに、愛されるならそれでも構わない。たとえ 一夜の夢でもいいとさえ考えてしまう。それほど彼の前ではプライドも何もなくなってしまう。
もう、どうしていいの分からない。
自分で自分の気持ちを持て余して 涙が勝手に零れる。
どんなに努力しても、どんなに言葉を尽くしても 奇跡など起きないんだから。 そう思うと死んでしまいたいほど悲しくて仕方ない。
だから、 せめて姿だけでも目に焼き付けたい。 きっとこれが最後だから。 それなのに 溢れる涙でも彼の姿がぼやけて見えない。
****
今夜のことは私とマロニアの未来を決定付ける。 そう考えると簡単に決心がつかない。答えを出すのを躊躇っていると すすり泣く声が聞こえる。いつのまにかマロニアが泣き出した。
「なっ、 なんだ。どうした?」
まったく何がどうなったら泣くんだ。 質問をしただけなのに。
訳が分かないまま とりあえず泣き止まそうとハンカチを取り出して涙が拭う。
「 なぜ、泣いているんだ?」
「 好きなの・・彼方が・・好きなの・・」
念願の告白に 胸躍る気持ちになると思ったのに 、全く嬉しくない。マロニアの言葉からも、表情からも 悲しみが感じられる。涙を貯めたマロニアに 胸が痛い 。
どうしてだ。
私を好きになるのは 悲しいことなのか?
「 分かってる。 いけな事だって・・ でも 自分の気持ちを知ってほしかったの」
マロニアが涙を拭いていた私の手を外す。
自分の気持ちを知って欲しかった?
まるで別れの言葉のようだ。
私を好きだと言ったのに拒絶された気分になって カチンとくる。それとも男を焦らして楽しんでいるのか?
この期に及んで私と駆け引きするのか? そんなこと10年早い。
つべこべ言うな強気に出る。
「なら、素直に私のものになればいい」
するとマロニアの顔が青ざめてワナワナと口を震わせながら泣きました。
涙が 顎を伝って床へと落ちていく。
その姿に胸がぎゅっと痛くなる。
「 そんなこと言わないで・・」
そう言ってマロニアが私の胸に両手をつく。 その震える手からマロニアの心が、 気持ちが流れ込んでくる。
何の約束もせずに このまま一夜を共にしてしまえば、どういう結末になるか知っている。 だから、マロニアは最後の一線を 超えることを渋る。
アランはマロニアの気持ちを無視して 自分の思うままにならない事への苛立ちとマロニアの迷いを吹っ切るせてやると、その手を掴んで引き寄せて口付けしようと顔を近づける。すると、目が合った。諦めと悲しみのマロニアの瞳に アランは動きを止める。
( そんな目で、私を見るな!)
アランは、マロニアのその瞳に見られるのが嫌で 手を振りほどくと顔を背ける。
それでは他の者と変わらない・・。
絶望の色を浮かべて 私を見る マロニアに、アランはその心の内が分かるだけに黙り込む。
「・・・」
ひと押しすれば目の前の彼女は 簡単に手に入る。 だが、その後どうする? 背を向けるか、 夢だけ見せるか、 悲しませ続けるか、 喜ばせるか。
「アラン。どうしたの?」
心配そうにマロニアが私の頬に手を添えて 顔を覗き込んでくる。
愛人になれてと言ったようなものなのに、それでも私を心配する。どこまでお人好しなんだ。全く呆れ果てる。
そんなんでは傷つけられて 人に騙されたばかりだ。
でも、その暖かな優しい眼差しを 好ましいと思っている。
( なんて事だ・・ 私は、その眼差しを守りたいと思っているらしい)
アランは自分の気持ちを気づかれないように目を閉じる。
マロニアを悲しませたくないと躊躇う事がすでに答えになっている。
嫌な罪悪感を持ち続けるくらいなら・・。
アランは、目を開けて マロニアの瞳を真っ直ぐに見ると 自力の頬に触れているマロニアの手を掴んで 自分の唇に押し付ける。
貴族に恋愛など不要なものだ。 そう思っていたのに・・。
「 私と結婚するか?」
「えっ?」
マロニアが聞き間違いないかと 眉間に しわを寄せて私を凝視する。
アランは、黙ったままマロニアを見つめる。 もう1度言うつもりはない。
もし聞き逃したなら本人が悪い。
「・・・」
「ええ!するわ」
2拍置いてマロニアが大声で 受ける。
やっと伝わったようだ。
跪くことも、愛の言葉も、指輪もない。その上 まるで料理をオーダーするようなプロポーズになってしまった。 それでマロニアには十分だったようだ。宝物を見つけたかのように パッと花が咲いたような笑顔になる。 さっきまで大泣きしてたとは思えない変わり身の速さだ。
「 でも・・本気・・なの?」
しかし、真顔に戻ると マロニアが信じられないのか恐る恐る確認してくる。
アランは本気だと黙って 頷くと安心して飛び込んでおいでと両腕を広げる。
「ああ、アラン。大好き!」
「 知ってる」
満面の笑みでマロニアが 弾けるように抱きついてくる。アランは、それをしっかりと抱きしめる。私をみるはしばみ色の瞳がキラキラと輝いている。 その顔をよく見ようと乱れた髪を耳にかける。ところが急に心配そうに顔を曇らせる。今度は何だ。
マロニアが泣いたり笑ったりと表情をコロコロと変える。
「アラン。本当にいいの?だって・・彼女のことを傷つけることに・・」
私がプロポーズして、自分から愛の告白までしたのに。全く、他人の心配とは・・。 アランは内心ため息をつく。だが、それだけ優しく純粋ということだ。シャーロットとの婚約の裏事情知らないマロニアが罪悪感を 抱くのは当たり前のこと。
しかし、正直に話す必要など、これっぽっちも感じない。なぜなら、私に婚約者を捨てさせたという負い目があれば、 その選択を後悔させまいと 一生尽くしてくれるだろう。
私にとって悪い話じゃない。
「それは私に任せればいい 彼女には説明して納得してもらう。だから心配することはない」
「はい」
マロニアが、やっと安心したように微笑む。 納得も何も、向こうが望んでいることだ。
抱き寄せると最後の涙を指で拭って 頬に手を添える。するとマロニアが子猫のよう自分の頬をすり寄せて甘えて
くる。 私に夢中なのだ。
どうせここから抜け出せないなら 男爵の思惑に乗っているか。
アランはマロニアを抱き上げるとベッドに下ろす。
もちろん女性経験はあるのが 他の男と比較されるかと思うと 好き勝手できなかった。しかし、妻になるマロニアなら どんな事でも出来る。
寝室以外ですることも、真昼間にすることも、跨らせることだって 何でもできる。想像しただけで欲望に火が着く。
恋愛結婚など 良い事は一つもないと思っていたが 相手が最初から自分に好意を抱いているなら 遠慮は無用。
ラングスフォール伯爵でもなく。アランでもなく。雄として欲望のままに奪うまで。早速その胸を鷲掴みする。
私好みに育てあげよう。
思いつく方法は三つ。
一つ 私が骨折覚悟で塀を乗り越える。 二つ マロニアをどこかに隠して 男爵の目をごまかして やり過ごす。 しかし、どちらも現実的でない。
塀は 7メートルはあるし、 徹底的に探されたら 何れは見つかる。
残り三つ目。 つまり男爵の思惑に乗る。 それはマロニアと男女の仲になるということで。 しかし、ティアスを探してると言っていた。 つまり、私ではなく アイツが好きなのか?
だが、マロニアの態度は私を指している。マロニアは正直なところ 私をどう思っているんだろう。・・ 考えるよりも 直接聞いたほうが早い。
振り返ると マロニアがベッドに腰掛けて 項垂れている。 私を騙そうとしたことを後悔してるのか? それとも、私を騙せなかったことを後悔してるのか? どちらにせよマロニアの性格では
人を欺く事など出来ない。
「どうして、ティアスを探していたんだ?」
そう聞くと マロニアが、はっとしたように私を見上げた。しかし、 私と目が合うと 視線を彷徨わせる。
私を罠にかける以上の秘密があるのか? とても、そうとは思えない・・「怒らないから 本当のことを言え」
マロニアがチラリと私は見てからボソリという。
「・・彼方を忘れて為・・」
「?」
私を忘れるため? 意味が分からず眉を顰めたが、自分の言葉に 恥ずかしそうに頬を染める マロニアのその顔を見て 全てを理解した。
マロニアの立場になってみれば 気持ちがわかる。 私の婚約を知って思いを断ち切るために そんなことをしようとしたんだ。 その相手がアイツだということは不満だが そういう理由なら許そう。
すると今度はマロニアが質問してきた。
「アランは、どうしてここに?」
「 シャーロットが居ると聞いた」
「そう・・」
家出中だとは言いづらい。言ったらまるで自分が間抜けな人間だと思われる。 アランは小さな声で返事をするマロニアの顔が曇っていることに気づかなかった。
*****
もしかしたら、私が居ると知ってここに来たのかも。そんな甘い考えで聞いてみた自分が憐れだ。
それはそうだ。婚約者が居ると聞いたから来たのだ。
でなければ、ここに来たりなんかしない。
( なんで、私はじゃあないんだろう) 下級貴族の私では 不釣り合いだって、わかってる。
でも 、私を見て! 私に触れて! 私の名を呼んで! 私のそばにいて! 私を愛して! 私を選んで!
どうしても夢見る気持ちを捨てきれなくて心の中で叫び続ける。
私は彼を愛してる。だからこそ堂々と彼に愛されたい。彼の愛人になりたいんじゃない。
それなのに、愛されるならそれでも構わない。たとえ 一夜の夢でもいいとさえ考えてしまう。それほど彼の前ではプライドも何もなくなってしまう。
もう、どうしていいの分からない。
自分で自分の気持ちを持て余して 涙が勝手に零れる。
どんなに努力しても、どんなに言葉を尽くしても 奇跡など起きないんだから。 そう思うと死んでしまいたいほど悲しくて仕方ない。
だから、 せめて姿だけでも目に焼き付けたい。 きっとこれが最後だから。 それなのに 溢れる涙でも彼の姿がぼやけて見えない。
****
今夜のことは私とマロニアの未来を決定付ける。 そう考えると簡単に決心がつかない。答えを出すのを躊躇っていると すすり泣く声が聞こえる。いつのまにかマロニアが泣き出した。
「なっ、 なんだ。どうした?」
まったく何がどうなったら泣くんだ。 質問をしただけなのに。
訳が分かないまま とりあえず泣き止まそうとハンカチを取り出して涙が拭う。
「 なぜ、泣いているんだ?」
「 好きなの・・彼方が・・好きなの・・」
念願の告白に 胸躍る気持ちになると思ったのに 、全く嬉しくない。マロニアの言葉からも、表情からも 悲しみが感じられる。涙を貯めたマロニアに 胸が痛い 。
どうしてだ。
私を好きになるのは 悲しいことなのか?
「 分かってる。 いけな事だって・・ でも 自分の気持ちを知ってほしかったの」
マロニアが涙を拭いていた私の手を外す。
自分の気持ちを知って欲しかった?
まるで別れの言葉のようだ。
私を好きだと言ったのに拒絶された気分になって カチンとくる。それとも男を焦らして楽しんでいるのか?
この期に及んで私と駆け引きするのか? そんなこと10年早い。
つべこべ言うな強気に出る。
「なら、素直に私のものになればいい」
するとマロニアの顔が青ざめてワナワナと口を震わせながら泣きました。
涙が 顎を伝って床へと落ちていく。
その姿に胸がぎゅっと痛くなる。
「 そんなこと言わないで・・」
そう言ってマロニアが私の胸に両手をつく。 その震える手からマロニアの心が、 気持ちが流れ込んでくる。
何の約束もせずに このまま一夜を共にしてしまえば、どういう結末になるか知っている。 だから、マロニアは最後の一線を 超えることを渋る。
アランはマロニアの気持ちを無視して 自分の思うままにならない事への苛立ちとマロニアの迷いを吹っ切るせてやると、その手を掴んで引き寄せて口付けしようと顔を近づける。すると、目が合った。諦めと悲しみのマロニアの瞳に アランは動きを止める。
( そんな目で、私を見るな!)
アランは、マロニアのその瞳に見られるのが嫌で 手を振りほどくと顔を背ける。
それでは他の者と変わらない・・。
絶望の色を浮かべて 私を見る マロニアに、アランはその心の内が分かるだけに黙り込む。
「・・・」
ひと押しすれば目の前の彼女は 簡単に手に入る。 だが、その後どうする? 背を向けるか、 夢だけ見せるか、 悲しませ続けるか、 喜ばせるか。
「アラン。どうしたの?」
心配そうにマロニアが私の頬に手を添えて 顔を覗き込んでくる。
愛人になれてと言ったようなものなのに、それでも私を心配する。どこまでお人好しなんだ。全く呆れ果てる。
そんなんでは傷つけられて 人に騙されたばかりだ。
でも、その暖かな優しい眼差しを 好ましいと思っている。
( なんて事だ・・ 私は、その眼差しを守りたいと思っているらしい)
アランは自分の気持ちを気づかれないように目を閉じる。
マロニアを悲しませたくないと躊躇う事がすでに答えになっている。
嫌な罪悪感を持ち続けるくらいなら・・。
アランは、目を開けて マロニアの瞳を真っ直ぐに見ると 自力の頬に触れているマロニアの手を掴んで 自分の唇に押し付ける。
貴族に恋愛など不要なものだ。 そう思っていたのに・・。
「 私と結婚するか?」
「えっ?」
マロニアが聞き間違いないかと 眉間に しわを寄せて私を凝視する。
アランは、黙ったままマロニアを見つめる。 もう1度言うつもりはない。
もし聞き逃したなら本人が悪い。
「・・・」
「ええ!するわ」
2拍置いてマロニアが大声で 受ける。
やっと伝わったようだ。
跪くことも、愛の言葉も、指輪もない。その上 まるで料理をオーダーするようなプロポーズになってしまった。 それでマロニアには十分だったようだ。宝物を見つけたかのように パッと花が咲いたような笑顔になる。 さっきまで大泣きしてたとは思えない変わり身の速さだ。
「 でも・・本気・・なの?」
しかし、真顔に戻ると マロニアが信じられないのか恐る恐る確認してくる。
アランは本気だと黙って 頷くと安心して飛び込んでおいでと両腕を広げる。
「ああ、アラン。大好き!」
「 知ってる」
満面の笑みでマロニアが 弾けるように抱きついてくる。アランは、それをしっかりと抱きしめる。私をみるはしばみ色の瞳がキラキラと輝いている。 その顔をよく見ようと乱れた髪を耳にかける。ところが急に心配そうに顔を曇らせる。今度は何だ。
マロニアが泣いたり笑ったりと表情をコロコロと変える。
「アラン。本当にいいの?だって・・彼女のことを傷つけることに・・」
私がプロポーズして、自分から愛の告白までしたのに。全く、他人の心配とは・・。 アランは内心ため息をつく。だが、それだけ優しく純粋ということだ。シャーロットとの婚約の裏事情知らないマロニアが罪悪感を 抱くのは当たり前のこと。
しかし、正直に話す必要など、これっぽっちも感じない。なぜなら、私に婚約者を捨てさせたという負い目があれば、 その選択を後悔させまいと 一生尽くしてくれるだろう。
私にとって悪い話じゃない。
「それは私に任せればいい 彼女には説明して納得してもらう。だから心配することはない」
「はい」
マロニアが、やっと安心したように微笑む。 納得も何も、向こうが望んでいることだ。
抱き寄せると最後の涙を指で拭って 頬に手を添える。するとマロニアが子猫のよう自分の頬をすり寄せて甘えて
くる。 私に夢中なのだ。
どうせここから抜け出せないなら 男爵の思惑に乗っているか。
アランはマロニアを抱き上げるとベッドに下ろす。
もちろん女性経験はあるのが 他の男と比較されるかと思うと 好き勝手できなかった。しかし、妻になるマロニアなら どんな事でも出来る。
寝室以外ですることも、真昼間にすることも、跨らせることだって 何でもできる。想像しただけで欲望に火が着く。
恋愛結婚など 良い事は一つもないと思っていたが 相手が最初から自分に好意を抱いているなら 遠慮は無用。
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私好みに育てあげよう。
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