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死神の微笑み
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クロエは 限りなく黒に近いグレーである伯母の訪問に 生きた心地がしなかった。
ノックもせずに応接室のドアを開けたクロエは、その人物の顔を見て顔が強張る。
嫌な予感ほど当たるものだ。
やはり お客様は伯母だった。
伯母が 何時もの様に腹立たし気に私を見る。ノックをしなかったことが気に入らないんだろう。
しかし、お構い無しに中に入った。その視線を感じながら もう父様から お母様が目覚めたことを聞いたのかどうか 伯母の様子を探る。
しかし、常に不機嫌だから判断が難しい。
「まったく、良くそんなマナーで殿下に追い出されないものね」
「えっ、あっ……ごきげんよう。伯母さま」
呆れる伯母に スカートを抓むと膝を曲げて挨拶した。
(もう話したの? それともまだ?)
父様の反応を見たが、こちらも異常はない。
メイドが出て間もないから、まだなのかもしれない。
兎に角、備えよう。
話題が出たらすぐに止められるようにと、父様の隣に座る。すると、父様がどういう風の吹き回しだと、驚いたように見てくる。
今までは伯母が苦手だったから 姿を見ても回れ右して、必要以上に近づかなかった。だから、自ら進んで会いに来た事にも、同席したことにも、驚くのは仕方ないことだ。だけど、それだけ重要なことだ。母様の命に関わる。
「急に、どうした?」
そんな私の心中も知らないで、父様が のんきに質問してくる。
「えっ、あっ……伯母さまがいらっしゃったと聞いたので……」
「キャサリンの見舞いに来てくださったんだ」
父様の嬉しそうな声を聞いて、伯母へと視線を向ける。
見舞いと言うわりに、父様と談笑
している。すると、伯母が笑い皺
の一本も出ない顔で微笑む。
その笑顔に ゾクリとして血の気が引く。死神に鎌を突き付けられた気分だ。殺しに来たんだろうか? いや、違う。そんなことを考えているようには見えない。
それに、そんな衝動的なことはしない。母様の回復状況を確認しに来ただけだろう。
実の妹に手を掛けたかもしれないのに、これぽっちも、いつもと変わらない。そこまで本心を隠せるものだろうか? そんな氷の心を持つ伯母が目の前に座っている。
勝てる気がしない。
その事実が、どんどん私を追い詰めてくる。私の態度次第では勘づかれるかもしれない。
「そっ、そう……なんだ……」
伯母を盗み見すると睨み返された。その目は苛立っているが 殺気は無い。私が疑っている事にも まだ気付いていない。
(良かった……)
もし、知っていたら、こんなに余裕のある態度を取れない。
まだ、話をしてないんだと、安堵した。でも、これからが一番難しい。 気を引き締めた。
父様が それらしいことを言ったら話を逸らさなければならない。そう考えていたが、隣の父様の口から出た言葉に 目の前が真っ暗になった。
「だから、キャサリンが目を覚ましたと伝えていたところだ」
「っ」
(遅かった……)
天国から地獄へ。全て知られてしまった。死人に口なし。そう思った。知られたことで、もしかしたら強硬手段に出るかもしれない。
心臓が じわじわと凍りついていく。このまま何もしないとは思えない。
「 ……… 」
「良かったわね。クロエ」
伯母の声に反射的に顔を向けた。
笑顔だが眼が笑って無い。
その目で 見つめられて 背中を冷たいものが流れる。
こんなに冷たい笑顔なのに、父様は何で気付かないの?
クロエは初めて伯母の本性を見た気がする。その態度から、その眼差しから、その声から、どれ一つとして温かさを感じない。伯母が犯人かどうかは分からない。でも、母様を憎んでいることは伝わってきた。
「ええ」
感覚が麻痺して思うように受け答えが出来ない。
それでも、その全てを隠して なんとか笑顔を作る。
(私ちゃんと受け答えできてる?)
クロエは死神に向かって母様が目を覚ました喜びを口にする。言えば言うほど死神の機嫌が悪くなる。でも、自分の気持ちを伝えないわけには行かない。娘なのだから 心から喜ばなくては怪しまれる。ただ命乞いするように喋り続けるしかない。
悟られてはイケない。
そんな緊張状態に耐えながら、精一杯平静を装おう。
声が震えるのは泣いているからだと、思わせるように時々 俯いて目元に手をやる。この場に居るだけで精神が削られる。
父様が どこまで話したかわからないから、二人の会話を 回らない頭を何と動かしなら分析する。
様子を見るに、記憶が無いことは 伝えていないようだ。
ここで記憶がないと言ったら、言葉通り 信じるだろうか? そして、母様に手を出すことをやめるだろうか?いや、言うのはやめよう。
どう出るか分からない。
伯母と目が合ったら、本心を知られるかも。その事が より恐ろしい。
カタカタと音が鳴り出したカップを置くと顔を両手で覆う。息をするのやっとだ。泣き真似しながら息をする。
「クロエ。もう大丈夫だから」
俯いたままこくりと頷くと 何も知らない父様が私の背中を擦る。
(もう、これ以上ここにいたくない)
何か理由を付けて この場から立ち去りたい。でも、死神を前に身体が竦んで動けない。クロエは震えを止めようと手を組む。あまり怯えていては ばれてしまう。 なんとかチャンスを作らないと……。そう考えていると、伯母がカップを置いて腰を浮かす。
「それじゃあ、キャサリンの元気な姿を見たら帰るわ」
「えっ」
「それは、キャサリンも喜ぶ」
不味い。不味い。母様との対面だけは絶対ダメだ。伯母の顔を見たら、忘れていた記憶が戻るかもしれない。もし、伯母が犯人なら母様が殺されてしまう。母様の命を守れるのは私しかいない。
ただその一点だけにしがみ付く。
「まっ、待って下さい」
二人が揃って私を見る。その視線に気圧されそうになるけれど、ここが踏ん張りどころだ。
「なんだ。クロエ?」
「そっ、その……多分寝ているかも知れないし……。母様はずっとお風呂に入ってないし……もっ、もう少し回復してからの方が……いいかと……」
しどろもどろになりながらも、それらしい理由を並べる。すると、伯母が眉間に皺を寄せて考え込んだ。
「それもそうね。臭いのも、汚いのも嫌だし、改めて来るわ」
伯母があっさりと止めた事にほっと肩の力を抜く。一目だけでも見ていくと言い出すかと思ったが、
直ぐに受け入れた事を考えれば、伯母は母様が 寝ていようが、起きていようが興味が無いんだ。
見舞いに来た事で姉としての義務を果たしたと考えているだけだ。
伯母が立ち上がると父様が帰る伯母の為にその手を取る。
「今度いらっしゃるときは、元気になっていると思いますので、また訪ねて来て下さい」
「ええ、分かったわ」
「では、玄関までお送りします」
和やかに喋る二人の声が遠ざかって行く。一人になった途端、ぐったりと椅子に凭れかかる。
何とか母様との対面を回避できた。
(帰って来れた……)
***
クロエは壁をつたいながら自分の部屋に向かっていた。
緊張が解けたからか 疲労がどっと押し寄せてきて、歩く事もままならない。精も根も尽き果てて、倒れる一歩手前だ。
壁に寄り掛かって息を整えている。
(よくボロを出さなかったものだ)
恐怖に耐えるのが精一杯で、何を話したか全く覚えていない。
「クロエ!」
ネイサンの 叫び声に顔を上げる。
廊下の向こうからネイサンが、慌て様子で駆け寄ってくる。
(やっと、会えた……)
その姿を見て安心すると足の力が抜けていく。もう取り繕う必要がない。その気持ちが、全身の力を奪う。ネイサンが へたり込みそうになる私を抱き止めてくれた。
「クロエ。 一体何があったんだ?」
「ネイサン様……私……私……」
クロエはネイサンのシャツを掴むとその胸の中で泣いた。我慢していた涙がどっと出てきた。
「クロエ……」
私を覗き込んでくいるネイサンの揺れる瞳に動揺していることが伝わってくる。 また心配をかけた。 分かっていても、今はすがりつきたい。
「ここじゃあ、人目もあるし移動しよう」
そう言ってネイサンが私を抱きかかえて足早に立ち去る。
ノックもせずに応接室のドアを開けたクロエは、その人物の顔を見て顔が強張る。
嫌な予感ほど当たるものだ。
やはり お客様は伯母だった。
伯母が 何時もの様に腹立たし気に私を見る。ノックをしなかったことが気に入らないんだろう。
しかし、お構い無しに中に入った。その視線を感じながら もう父様から お母様が目覚めたことを聞いたのかどうか 伯母の様子を探る。
しかし、常に不機嫌だから判断が難しい。
「まったく、良くそんなマナーで殿下に追い出されないものね」
「えっ、あっ……ごきげんよう。伯母さま」
呆れる伯母に スカートを抓むと膝を曲げて挨拶した。
(もう話したの? それともまだ?)
父様の反応を見たが、こちらも異常はない。
メイドが出て間もないから、まだなのかもしれない。
兎に角、備えよう。
話題が出たらすぐに止められるようにと、父様の隣に座る。すると、父様がどういう風の吹き回しだと、驚いたように見てくる。
今までは伯母が苦手だったから 姿を見ても回れ右して、必要以上に近づかなかった。だから、自ら進んで会いに来た事にも、同席したことにも、驚くのは仕方ないことだ。だけど、それだけ重要なことだ。母様の命に関わる。
「急に、どうした?」
そんな私の心中も知らないで、父様が のんきに質問してくる。
「えっ、あっ……伯母さまがいらっしゃったと聞いたので……」
「キャサリンの見舞いに来てくださったんだ」
父様の嬉しそうな声を聞いて、伯母へと視線を向ける。
見舞いと言うわりに、父様と談笑
している。すると、伯母が笑い皺
の一本も出ない顔で微笑む。
その笑顔に ゾクリとして血の気が引く。死神に鎌を突き付けられた気分だ。殺しに来たんだろうか? いや、違う。そんなことを考えているようには見えない。
それに、そんな衝動的なことはしない。母様の回復状況を確認しに来ただけだろう。
実の妹に手を掛けたかもしれないのに、これぽっちも、いつもと変わらない。そこまで本心を隠せるものだろうか? そんな氷の心を持つ伯母が目の前に座っている。
勝てる気がしない。
その事実が、どんどん私を追い詰めてくる。私の態度次第では勘づかれるかもしれない。
「そっ、そう……なんだ……」
伯母を盗み見すると睨み返された。その目は苛立っているが 殺気は無い。私が疑っている事にも まだ気付いていない。
(良かった……)
もし、知っていたら、こんなに余裕のある態度を取れない。
まだ、話をしてないんだと、安堵した。でも、これからが一番難しい。 気を引き締めた。
父様が それらしいことを言ったら話を逸らさなければならない。そう考えていたが、隣の父様の口から出た言葉に 目の前が真っ暗になった。
「だから、キャサリンが目を覚ましたと伝えていたところだ」
「っ」
(遅かった……)
天国から地獄へ。全て知られてしまった。死人に口なし。そう思った。知られたことで、もしかしたら強硬手段に出るかもしれない。
心臓が じわじわと凍りついていく。このまま何もしないとは思えない。
「 ……… 」
「良かったわね。クロエ」
伯母の声に反射的に顔を向けた。
笑顔だが眼が笑って無い。
その目で 見つめられて 背中を冷たいものが流れる。
こんなに冷たい笑顔なのに、父様は何で気付かないの?
クロエは初めて伯母の本性を見た気がする。その態度から、その眼差しから、その声から、どれ一つとして温かさを感じない。伯母が犯人かどうかは分からない。でも、母様を憎んでいることは伝わってきた。
「ええ」
感覚が麻痺して思うように受け答えが出来ない。
それでも、その全てを隠して なんとか笑顔を作る。
(私ちゃんと受け答えできてる?)
クロエは死神に向かって母様が目を覚ました喜びを口にする。言えば言うほど死神の機嫌が悪くなる。でも、自分の気持ちを伝えないわけには行かない。娘なのだから 心から喜ばなくては怪しまれる。ただ命乞いするように喋り続けるしかない。
悟られてはイケない。
そんな緊張状態に耐えながら、精一杯平静を装おう。
声が震えるのは泣いているからだと、思わせるように時々 俯いて目元に手をやる。この場に居るだけで精神が削られる。
父様が どこまで話したかわからないから、二人の会話を 回らない頭を何と動かしなら分析する。
様子を見るに、記憶が無いことは 伝えていないようだ。
ここで記憶がないと言ったら、言葉通り 信じるだろうか? そして、母様に手を出すことをやめるだろうか?いや、言うのはやめよう。
どう出るか分からない。
伯母と目が合ったら、本心を知られるかも。その事が より恐ろしい。
カタカタと音が鳴り出したカップを置くと顔を両手で覆う。息をするのやっとだ。泣き真似しながら息をする。
「クロエ。もう大丈夫だから」
俯いたままこくりと頷くと 何も知らない父様が私の背中を擦る。
(もう、これ以上ここにいたくない)
何か理由を付けて この場から立ち去りたい。でも、死神を前に身体が竦んで動けない。クロエは震えを止めようと手を組む。あまり怯えていては ばれてしまう。 なんとかチャンスを作らないと……。そう考えていると、伯母がカップを置いて腰を浮かす。
「それじゃあ、キャサリンの元気な姿を見たら帰るわ」
「えっ」
「それは、キャサリンも喜ぶ」
不味い。不味い。母様との対面だけは絶対ダメだ。伯母の顔を見たら、忘れていた記憶が戻るかもしれない。もし、伯母が犯人なら母様が殺されてしまう。母様の命を守れるのは私しかいない。
ただその一点だけにしがみ付く。
「まっ、待って下さい」
二人が揃って私を見る。その視線に気圧されそうになるけれど、ここが踏ん張りどころだ。
「なんだ。クロエ?」
「そっ、その……多分寝ているかも知れないし……。母様はずっとお風呂に入ってないし……もっ、もう少し回復してからの方が……いいかと……」
しどろもどろになりながらも、それらしい理由を並べる。すると、伯母が眉間に皺を寄せて考え込んだ。
「それもそうね。臭いのも、汚いのも嫌だし、改めて来るわ」
伯母があっさりと止めた事にほっと肩の力を抜く。一目だけでも見ていくと言い出すかと思ったが、
直ぐに受け入れた事を考えれば、伯母は母様が 寝ていようが、起きていようが興味が無いんだ。
見舞いに来た事で姉としての義務を果たしたと考えているだけだ。
伯母が立ち上がると父様が帰る伯母の為にその手を取る。
「今度いらっしゃるときは、元気になっていると思いますので、また訪ねて来て下さい」
「ええ、分かったわ」
「では、玄関までお送りします」
和やかに喋る二人の声が遠ざかって行く。一人になった途端、ぐったりと椅子に凭れかかる。
何とか母様との対面を回避できた。
(帰って来れた……)
***
クロエは壁をつたいながら自分の部屋に向かっていた。
緊張が解けたからか 疲労がどっと押し寄せてきて、歩く事もままならない。精も根も尽き果てて、倒れる一歩手前だ。
壁に寄り掛かって息を整えている。
(よくボロを出さなかったものだ)
恐怖に耐えるのが精一杯で、何を話したか全く覚えていない。
「クロエ!」
ネイサンの 叫び声に顔を上げる。
廊下の向こうからネイサンが、慌て様子で駆け寄ってくる。
(やっと、会えた……)
その姿を見て安心すると足の力が抜けていく。もう取り繕う必要がない。その気持ちが、全身の力を奪う。ネイサンが へたり込みそうになる私を抱き止めてくれた。
「クロエ。 一体何があったんだ?」
「ネイサン様……私……私……」
クロエはネイサンのシャツを掴むとその胸の中で泣いた。我慢していた涙がどっと出てきた。
「クロエ……」
私を覗き込んでくいるネイサンの揺れる瞳に動揺していることが伝わってくる。 また心配をかけた。 分かっていても、今はすがりつきたい。
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