光りもたらす者~穢れなき神父は堕ちた大天使に愛され真の人間となる~

たろまろ

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創世記

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           旧約聖書 第二章七節 - 第三章十九節




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神はアダムを作り、命じられた。

「園のすべての木から取って食べなさい。ただし、善悪の知識の木からは、決して食べてはならない。食べると必ず死んでしまう。」

そして神は、野のあらゆる獣、空のあらゆる鳥を土で形づくり、アダムのところへ持って来て、アダムがそれぞれをどう呼ぶか温かく見ておられた。アダムが呼ぶと、それはすべて、生き物の名となった。

神はアダムが独りでいるのは良くないと、彼に合う助ける者を造った。
彼を深い眠りに落とされ、彼が眠り込むと、彼から抜き取ったあばら骨でエバを造り上げられた。

二人とも裸であったが、恥ずかしがりはしなかった。

神が造られた野の生き物で、最も賢いのは蛇であった。
その蛇は美しく輝くものであり、まだ翼を持ち手足もあった。

蛇はエバに問いかけた。

「園のどの木からも食べてはいけない、などと神は言われたのか」

エバは蛇に答えた。

「わたしたちは園の木の果実を食べてもよいのです。でも、園の中央に生えている木の果実だけは、食べてはいけない、触れてもいけない、死んではいけないから、と神様はおっしゃいました」

蛇はエバに言った。

「決して死ぬことはない。それを食べると、目が開け、神のように善悪を知るものとなることを神はご存じなのだ」

エバは木の実を見るとその実はいかにもおいしそうだった。目を引き付け、賢くなるように唆していた。エバは実の誘惑にかられ、それを取って食べた。また一緒にいたアダムにも渡し、彼も食べた。

二人の目は開け、自分たちが裸であることを知り、二人は慌てていちじくの葉をつづり合わせ、腰を覆うものとした。

その日、風の吹くころ、神が園に現れる。その音を聞きアダムとエバが、園の木の間に身を隠す。

神はアダムを「どこにいるのか」と呼び。アダムは答えた。

「あなたの足音が園の中に聞こえたので、恐ろしくなり、隠れております。わたしは裸ですから」

神は言われた。

「お前が裸であることを誰が告げたのか。取って食べるなと命じた木から食べたのか」

神は蛇に地を這うよう命じ、その翼と手足を奪った。アダムに生涯食べ物を得る苦しみを、エバにはらみと生みの苦しみを大きなものにし二人を楽園から追い出し、土に返ることを強いた。

人間の始まりである。




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