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奪われる

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 私は黒田さんから逃げるように顔を背け目を瞑った。

 熱い。
 顔も体の中も、触れられている部分すべてが熱い。

「俺の熱い想いを全部注ぎ込みます」

 黒田さんの言葉にパッと目を開き、私は痙攣するように首を振り拒否した。

「あぐっ」

 ズキンと走る大きな痛み。
 また指が増えた。モゴモゴと私の中を占領する異物。痛い、キツイ、苦しい。私の体内も必死に抵抗してるのを感じる。でもそれは同時に黒田さんの指の形や温度をリアルに伝えてくる。強引な三本の指が出たり入ったりするたびに、汗と涙が溢れ出す。背中にゾクゾクと何度も悪寒が走った。

 私がどんなに泣きついても黒田さんの責めは終わらない。夢中で美味しそうに私のしゃぶり、口内で扱きながら、指でパンパンになってる中をひたすら出し入れする。

「うう、ふうああっ、はう、はっ、ん、んんっ、ひあ、あうっ」
「あなたを苦しめたくないんです。一緒に気持ちよくなってほしい。ひとつになりたいんです」
「ひあ、……だめ、ダメです。僕は神に仕える人間んっ! んあ……」

 黒田さんは無言のまま指をズルリと抜く。今まで存在していた違和感がフッと消えた。そして、すぐに固くて大きなモノを押し当てたかと思うとズブッと捩じ込んできた。
 今までには比べ物にならない質量で圧迫される

「んああああっっっ!」

 体が大きく跳ねる。逃れようとする腰を大きな手がガシリと鷲掴み、物体はズンズンと突き進む。体にぶっとい杭を打ち込まれるようにギシギシと体内を半分に裂いていく。

「ああ、すごい。素晴らしい。なんて気持ちいいんだ」

 私は迫りくる激痛と恐怖にただただ首を振り続けた。
 黒田さんは感激の声を漏らし、熱い塊はどんどん私を侵食していく。毒にでも侵されたように私の足腰は重く痙攣する中、私は激痛に貫かれる。
 根元まで私に埋め込むと、黒田さんは私のを握りまた上下に扱いていく。

「へあっ、あ……あぐっ! はぁ、はあ、ああ……神よ、ゆるして、ゆるして」

 小さく身を構え、震える声で何度も唱えていると黒田さんの熱い声が降りかかってきた。

「あなたをこうやって犯したいと、毎晩、毎晩、考えていました」

 非道な言葉に重なり、私のは黒田さん手の中でクチュクチュと音を立ててる。それはとても小さな音なのに、やけに耳に入って来る。

「想像以上だ。あなたは美しい。こんなに汗にまみれても、陰湿な音を漏らしていても、その美しさは損なわれない」

 どんどん黒田さんの手の中で熱くなって高まっていく。私を串刺しにしている黒田さんのが私の中をまるで探り擦るように動く。その動きはねっとりとしていて、ジワジワと追い詰め、私は淫らになり己がどんどん穢れていくのを感じた。

「あああ、はぁ、ああっ、ひ、いや……いやだっ」
「あなたの美しさが俺を狂わせるのです」

 どんどん膨らむ黒田さんのが小刻みに振動を送ってくる。体がジワジワと熱くなっていく。下腹がキュウキュウする。

「う! んっ! んっ! ふ、あ、ああっ!」
「あなたの中はトロトロですよ。体が喜んでいる。俺ももう限界です。一度イきましょう」
「い、……イクって、そんな、ああっ……んあああっ!」

 黒田さんはズルズルと抜いたと思ったら、奥までズブズブと入れてきた。扱く手のスピードが早くなる。

「愛しています、俺はちゃんとあなたを愛してる」
「ち、ちがうっ、ちがう! はあ、あ、あんんんっ!」

 腹の中まで埋め込まれ、勢いよくドンと突かれると、ドバッと溢れ流れ出す。私のも同時に吹き出していた。

 黒田さんのが私の体内でビクビクと痙攣する。「ううう」と獣のように呻きながらも、さらに腰を突き上げられる。中で熱い飛沫が広がっていく。

「ああ、ああ、最高だ」

 泣きながら腰を突き上げる黒田さん。吐き出したって抜くどころかその動きは止まらない。圧迫感もなくならない。もう、頭がおかしくなりそうなのに擦り続けられる。

「は、ああ、た、助けて」
「全てを受け入れてください」

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