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46話
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チヒロside
馬からルーカスだけが降りると
「いいか?危険だったら俺を置いてすぐに逃げろ
チヒロは今、高熱だからな?」
と何度も釘を刺された。
「わかってるよ。気をつけて」
と返し、走って行ってしまった。
私だけ逃げる気なんてないから、
言葉だけになってしまったけど私だって戦える!
ここまで来て戦わないなんて
ただ見ているだけなんて絶対に嫌だ!
と言っても剣は持ってきていないし、
魔法で何とかするしかない。
まわりを見渡しているとイエレルお兄様の姿が
見えた。早く助けに行こう。いつもより
体が動かしにくい所を考えるとやはり熱が
あるんだなと実感が湧いた。
そのまま走っていくとお兄様が転んでしまい
手から剣を話してしまった。
危ないと思い夢中で飛び込んでいたら、
ジャキンッ
という音がして私の右腕から先がなくなっていた。
お兄様がその間に剣を持って戦ってくれて、
急いで傷口を縛ると
敵が落としたと思われる剣を左手で持ち
倒していた。
斬る事は得意では無いけど町の人を守るためなら
できる。と思いながら倒していく。
よく見るとお兄様は既に傷だらけで
早く手当をしたいと思った。
援軍が来たため後方に下がり、
お兄様の元へ駆け寄る。軽めの処置をして、
直ぐにその場を離れた。
ルーカスを探しに行かなきゃ
けど、私も限界が来たようで塀をつたいながら
かなりの時間をかけて
馬に戻るとルーカスもそこにいた。
そういえば右腕がないのだった。
お兄様を助けることに夢中で忘れてしまっていた。
どうやって話そう。
私の気配で気づいたらしく、後ろ向きのまま
言葉を発した。
「どこへ行ってたんだ?」
ルーカスが戻ってくる前に
帰ってこようと思っていたのにバレてしまった。
絶対怒ってる。
「ちょっと前にいってただけ、、です。」
熱の辛さがまた戻ってきた。
さっきの元気はどこに消えてしまったのだろうか。
「高熱だと言っただろう?」
「はぁ、、はぁ、はい」
右腕は全く痛くない。それよりも熱が辛い。
何故だろう。
「ちゃんと聞いているのか?」
と、こちらを振り向いた
ルーカスが目を見開いた。
馬からルーカスだけが降りると
「いいか?危険だったら俺を置いてすぐに逃げろ
チヒロは今、高熱だからな?」
と何度も釘を刺された。
「わかってるよ。気をつけて」
と返し、走って行ってしまった。
私だけ逃げる気なんてないから、
言葉だけになってしまったけど私だって戦える!
ここまで来て戦わないなんて
ただ見ているだけなんて絶対に嫌だ!
と言っても剣は持ってきていないし、
魔法で何とかするしかない。
まわりを見渡しているとイエレルお兄様の姿が
見えた。早く助けに行こう。いつもより
体が動かしにくい所を考えるとやはり熱が
あるんだなと実感が湧いた。
そのまま走っていくとお兄様が転んでしまい
手から剣を話してしまった。
危ないと思い夢中で飛び込んでいたら、
ジャキンッ
という音がして私の右腕から先がなくなっていた。
お兄様がその間に剣を持って戦ってくれて、
急いで傷口を縛ると
敵が落としたと思われる剣を左手で持ち
倒していた。
斬る事は得意では無いけど町の人を守るためなら
できる。と思いながら倒していく。
よく見るとお兄様は既に傷だらけで
早く手当をしたいと思った。
援軍が来たため後方に下がり、
お兄様の元へ駆け寄る。軽めの処置をして、
直ぐにその場を離れた。
ルーカスを探しに行かなきゃ
けど、私も限界が来たようで塀をつたいながら
かなりの時間をかけて
馬に戻るとルーカスもそこにいた。
そういえば右腕がないのだった。
お兄様を助けることに夢中で忘れてしまっていた。
どうやって話そう。
私の気配で気づいたらしく、後ろ向きのまま
言葉を発した。
「どこへ行ってたんだ?」
ルーカスが戻ってくる前に
帰ってこようと思っていたのにバレてしまった。
絶対怒ってる。
「ちょっと前にいってただけ、、です。」
熱の辛さがまた戻ってきた。
さっきの元気はどこに消えてしまったのだろうか。
「高熱だと言っただろう?」
「はぁ、、はぁ、はい」
右腕は全く痛くない。それよりも熱が辛い。
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「ちゃんと聞いているのか?」
と、こちらを振り向いた
ルーカスが目を見開いた。
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