7人目の皇子

カエデ

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45話

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イエレルside

魔物の大群がこちら側にやってくるという
情報を耳にし、急いで向かった。
少数の門番兵士が既に戦っており、
僕達も加わった。

それにしても魔物の数が多すぎる、、
援軍が来るまで持ちこたえなければいけない
魔法と剣を使いながら倒していく。

「キリがない!」

弟達がどうなっているのか見る余裕もない
ちょっと違うことを考えただけで肩が切れた。
魔物は意外と知識を持ってるらしく、
魔法を使ったり剣を使ったり使い分けているらしい
早く、援軍が来て欲しい
そんなことを思ってたらつまずいてしまったらしい

「え、、あ」

あっという間にまわりが囲まれてしまった。
剣は手を伸ばせばあと少しの位置に
飛んでしまったらしい。

「まずは1匹!」

と、剣を振り上げられた。
足が捻ってしまい動けない、、逃げれない、、

ジャキンッ

と切られた音がしたが痛くはなかった
無意識に目を瞑っていたらしい。
目を開けるとそこには
黒いマントを被った人の右手が切られていた。

僕の、、身代わりに?

「っ、、」

黒いマントを着た人はその場で崩れてしまった。
剣を持って力を振り絞り、思い切り剣を振る

「大丈夫ですか!!?」

急いで駆け寄ってみるとポケットから
布を出して急いで巻いていた。
顔が見えずどんな表情をしているのか分からない
その間にもどんどん魔物が来るので
その人の前で剣を振っていた。

魔物が持っている剣を持ったのか、その人も
左手で僕と一緒に敵を倒していく。

「後ろで休んでいてください!」

と言っても聞かず、
2人で倒していくので先程よりも
かなり楽に対処出来ていた。
この人もなかなか強いようだ。

その後援軍が来たため僕は後ろに下がって
黒いマントの人に少し治療をしてもらい
後から来た馬車で皇宮に戻ろうとした。
弟達もそこまで大きい傷はなかった。

すれ違った騎士団団長に

「身体を大事にしてください!!」

と軽めに怒鳴られ反省をした。
いつの間にか黒いマントの人は
消えてしまっていた。


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