35 / 51
34話
しおりを挟む
チヒロside
今度こそ退室しようとすると、
「あともう1個あった。
元皇后の事情聴取というか、騎士団に向かって話していたことだが聞くか?」
「お願いします。」
虐待について久しぶりに聞くので過呼吸を起こすかもしれませんがあいつが騎士団に何を話しているのか気になりました。
「チヒロに呪いをかけたのは元皇后だ。それはもう知っているな?」
「はい」
「呪いの詳細について、呪いは皇子たちの病気を全てチヒロの体に繋げるもの。容姿を変えた。魔力を封じた。この3つだそうだ。」
すごい。全てルーカス様の言っていたことだ。
「なぜ呪いをかけたのか質問してみると、この世で1番とも言える膨大な魔力、容姿が気に入らなかったからだそうだ。暴力も同じ理由だろう。」
クソ野郎だな。あ、おっと、、非常に不愉快です!
とてもくだらない理由でした。
「こうも言っていた。
まだ宮内に私の味方は残っている。と。本当の可能性もある。注意しなさい。」
「ありがとうございます。もしよろしければなんですが、使用人の全員の名簿表を
貰えますでしょうか。」
「わかった。顔写真もつけておく。」
「いつ頃取りに伺えばよろしいでしょうか。」
「いや、今渡す。」
「ありがとうございます。……ではそろそろ。」
「ティファニの奴らに泣かされたらすぐここに来い。わかったか?」
「はい笑」
私は今度こそ部屋を出た。
夜は使用人さんの名前を暗記した。
その後帝国中に私の話が広まったらしい。その後は温かい目を向けて下さって本当に私は幸せ者です。
帝国記念日があと1週間で行われます。
その関係で使用人さんが1部増え、その名簿表も
お父様にもらいました。
食後のお茶会で家族みんなで雑談をし始めました。
お茶会なので当然紅茶は手元に欲しいですよね。
私は使用人さん達に頼みました。
紅茶がみんなに配られ、自分の前にある紅茶を飲もうとしました。中を見ると明らかに紅茶では無い色でした。
「今の使用人さんこちらに来てくださいますか?」
「……」
使用人はこちらに来ようとしません。
「確か、えっと誰ですか?あなた。」
お兄様方は??と言う感じでした。でも私は逃がしません。銀食器(スプーン)を紅茶の中に入れて、
その方に問いました。
「お初にお目にかかります。
私スメラと申します。」
こちらを向くと同時に挨拶をしてくださいました。
「そんな人ここにいませんでしたよね?お父様」
「帝国記念日の準備のためにこちらに
派遣されました。」
「私は使用人さんの顔、名前、出身、年齢等を
全て把握しております。そんな人、ここにいませんでしたよね。お父様。」
もう一度問いかけた。
「ああ。捕らえろ。」
「わ、私は何もしておりません。」
「ではこのスプーンはなぜ変色しているの
ですか?」
今度こそ退室しようとすると、
「あともう1個あった。
元皇后の事情聴取というか、騎士団に向かって話していたことだが聞くか?」
「お願いします。」
虐待について久しぶりに聞くので過呼吸を起こすかもしれませんがあいつが騎士団に何を話しているのか気になりました。
「チヒロに呪いをかけたのは元皇后だ。それはもう知っているな?」
「はい」
「呪いの詳細について、呪いは皇子たちの病気を全てチヒロの体に繋げるもの。容姿を変えた。魔力を封じた。この3つだそうだ。」
すごい。全てルーカス様の言っていたことだ。
「なぜ呪いをかけたのか質問してみると、この世で1番とも言える膨大な魔力、容姿が気に入らなかったからだそうだ。暴力も同じ理由だろう。」
クソ野郎だな。あ、おっと、、非常に不愉快です!
とてもくだらない理由でした。
「こうも言っていた。
まだ宮内に私の味方は残っている。と。本当の可能性もある。注意しなさい。」
「ありがとうございます。もしよろしければなんですが、使用人の全員の名簿表を
貰えますでしょうか。」
「わかった。顔写真もつけておく。」
「いつ頃取りに伺えばよろしいでしょうか。」
「いや、今渡す。」
「ありがとうございます。……ではそろそろ。」
「ティファニの奴らに泣かされたらすぐここに来い。わかったか?」
「はい笑」
私は今度こそ部屋を出た。
夜は使用人さんの名前を暗記した。
その後帝国中に私の話が広まったらしい。その後は温かい目を向けて下さって本当に私は幸せ者です。
帝国記念日があと1週間で行われます。
その関係で使用人さんが1部増え、その名簿表も
お父様にもらいました。
食後のお茶会で家族みんなで雑談をし始めました。
お茶会なので当然紅茶は手元に欲しいですよね。
私は使用人さん達に頼みました。
紅茶がみんなに配られ、自分の前にある紅茶を飲もうとしました。中を見ると明らかに紅茶では無い色でした。
「今の使用人さんこちらに来てくださいますか?」
「……」
使用人はこちらに来ようとしません。
「確か、えっと誰ですか?あなた。」
お兄様方は??と言う感じでした。でも私は逃がしません。銀食器(スプーン)を紅茶の中に入れて、
その方に問いました。
「お初にお目にかかります。
私スメラと申します。」
こちらを向くと同時に挨拶をしてくださいました。
「そんな人ここにいませんでしたよね?お父様」
「帝国記念日の準備のためにこちらに
派遣されました。」
「私は使用人さんの顔、名前、出身、年齢等を
全て把握しております。そんな人、ここにいませんでしたよね。お父様。」
もう一度問いかけた。
「ああ。捕らえろ。」
「わ、私は何もしておりません。」
「ではこのスプーンはなぜ変色しているの
ですか?」
24
お気に入りに追加
117
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。



鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。


ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる