7人目の皇子

カエデ

文字の大きさ
上 下
31 / 51

30話

しおりを挟む
チヒロside

数日療養して、大分良くなりました。

「熱、下がってきましたね。」

「ルーカス様が診てくださったおかげです!
本当にありがとうございました。」

「ありがたいお言葉です。
様なんて付けずにルーカスと呼んでください。」

ルーカスなんて呼べませんよ!?ココ最近私の頭はこの人の事でいっぱいです。お兄様とは違う感覚尊敬という言葉ではなく、、。なんというのが当てはまるのでしょう。

「とても出来、そうにありませ、ん。私の方こそ、チヒロと呼んで頂いた方が嬉しいです、」

頭が爆発しそうです。とても恥ずかしい。

「いえ、到底、でき、そうにありません。」

2人とも言葉がおかしくてクスッと笑ってしまいました。すると、ルーカス様もニコッと今まで1度も見たことの無い、笑顔を見ました。

(ドキッ)

ドキ?てなんなのか、、

最近は敬語が抜けてきました。そんなにすぐ抜けるものなんでしょうか?周りがあまり話している場面を見ないからかもしれませんね。


「今は完全に大丈夫そうですね。
1度皇宮に戻りますか?」

「そうします。お兄様方が心配している
かもですし、」

「また体調が悪くなったらこちらに
お越しください。」


皇宮に帰ると、お兄様方が駆け寄って抱きしめて下さいました。喧嘩はほとんど無くなりました。

1ヶ月に1回必ず体調が悪くなり、お父様に打ち明けることにしました。妊娠ができる体になったこと、体調が悪くなること。
お父様は

「打ち明けてくれてありがとう。言いずらかっただろう?これからも困ったことがあったら言いなさい。体調が悪くなることは妊娠できる体になったことと、関係がありそうだね。人の体のことはあまり研究されていないから、どうすることもできない
本当にごめんな。何も出来なくて。お前が辛い時にも何も疑問に思わず、前皇后に任せっきりで、、」

「大丈夫です。お心遣い感謝致します。」

「お前は本当に優しい子だな。」

本当に暖かい家族です。数年前までこんなことを
考えていたでしょうか。こんな未来になると誰が想像したでしょう。

月に1回は通う病院でルーカス様に診てもらい、
その度にどんどん頭がルーカス様で
溢れてきました。


しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

ある少年の体調不良について

雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。 BLもしくはブロマンス小説。 体調不良描写があります。

禁断の祈祷室

土岐ゆうば(金湯叶)
BL
リュアオス神を祀る神殿の神官長であるアメデアには専用の祈祷室があった。 アメデア以外は誰も入ることが許されない部屋には、神の像と燭台そして聖典があるだけ。窓もなにもなく、出入口は木の扉一つ。扉の前には護衛が待機しており、アメデア以外は誰もいない。 それなのに祈祷が終わると、アメデアの体には情交の痕がある。アメデアの聖痕は濃く輝き、その強力な神聖力によって人々を助ける。 救済のために神は神官を抱くのか。 それとも愛したがゆえに彼を抱くのか。 神×神官の許された神秘的な夜の話。 ※小説家になろう(ムーンライトノベルズ)でも掲載しています。

処理中です...