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25話
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チヒロside
数日後、かなり痛みが増えてきたのでまた病院に行きました。今度は護衛さんと一緒に。
「悪化しているように見えます。」
やっぱりそうですか。日を追う事に痛くなっていきますし、最近は特に感じやすいです。
「痛み止めがありますのでそちらをお使いくださ…………え?」
急に言葉が止まったのでドキッとしました。
「どうされましたか?」
「この柄皇后様がいつも着用していたドレスに似ていませんか?柄の間には病気が移動する呪いの特徴がありますね。つまり第7皇子に他の皇子が病気があった場合全部この体に移動する。髪や目も呪いのせい、じゃないでしょうか。」
髪や目は生まれつきで、病弱だった。
皇子達は病気にかかったことがない。全てが一致するような気がする。本当にそうなのでしょうか。
「とにかくこの薬を1日1回塗ってください。」
皇宮に戻ってからはお兄様方に見られないように毎日塗りました。フィリップ卿に手伝ってもらいながら塗りましたが、痛みがおさまることはありませんでした。酷くはなりませんでしたが。
魔法は出来ないので剣術をカインお兄様に教えてもらいながら、強くなろうとしました。
朝食会でお兄様と話していると、外で大きな音が聞こえました。
「報告致します。皇后様が外で暴れて第7皇子様を探しております!」
私を?
「すぐに向かいます。」
「ダメだ。チヒロはここに居た方がいい。」
カインお兄様に止められてしまいました。しかし、帝国民の皆様を私のせいで多くの犠牲となりたくありません!ここで食い下がる訳には行きません!
「これは私の問題です。私が向かわなければなりません。」
お兄様方は納得して下さったようで、いえ、違いますね。私の我儘が止められなくて、援護に回って下さるようです。
お母様の元に向かうと血まみれになったお母様と目が合いました。
「ずっと私から逃げやがって!言いつけが守れないの?全くダメなやつだ。」
前なら青ざめていた言葉も、もう大丈夫です。
こちらには心強いお兄様がいるのですから。
数日後、かなり痛みが増えてきたのでまた病院に行きました。今度は護衛さんと一緒に。
「悪化しているように見えます。」
やっぱりそうですか。日を追う事に痛くなっていきますし、最近は特に感じやすいです。
「痛み止めがありますのでそちらをお使いくださ…………え?」
急に言葉が止まったのでドキッとしました。
「どうされましたか?」
「この柄皇后様がいつも着用していたドレスに似ていませんか?柄の間には病気が移動する呪いの特徴がありますね。つまり第7皇子に他の皇子が病気があった場合全部この体に移動する。髪や目も呪いのせい、じゃないでしょうか。」
髪や目は生まれつきで、病弱だった。
皇子達は病気にかかったことがない。全てが一致するような気がする。本当にそうなのでしょうか。
「とにかくこの薬を1日1回塗ってください。」
皇宮に戻ってからはお兄様方に見られないように毎日塗りました。フィリップ卿に手伝ってもらいながら塗りましたが、痛みがおさまることはありませんでした。酷くはなりませんでしたが。
魔法は出来ないので剣術をカインお兄様に教えてもらいながら、強くなろうとしました。
朝食会でお兄様と話していると、外で大きな音が聞こえました。
「報告致します。皇后様が外で暴れて第7皇子様を探しております!」
私を?
「すぐに向かいます。」
「ダメだ。チヒロはここに居た方がいい。」
カインお兄様に止められてしまいました。しかし、帝国民の皆様を私のせいで多くの犠牲となりたくありません!ここで食い下がる訳には行きません!
「これは私の問題です。私が向かわなければなりません。」
お兄様方は納得して下さったようで、いえ、違いますね。私の我儘が止められなくて、援護に回って下さるようです。
お母様の元に向かうと血まみれになったお母様と目が合いました。
「ずっと私から逃げやがって!言いつけが守れないの?全くダメなやつだ。」
前なら青ざめていた言葉も、もう大丈夫です。
こちらには心強いお兄様がいるのですから。
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