7人目の皇子

カエデ

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24話

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チヒロside

誰にも言わずこっそり皇宮を出て、テファニ公爵家が事業をしている病院に1人で行きました。

病院は大きくて貴族と帝国民の入口や場所が別れていました。身分が違うというのは納得できません。同じ人間なのになんで別れてしまうのでしょうか?

受付という所で身分を提示直ぐに個室に案内され、椅子に腰をかけ、医師の方が来てくださいました。なんとその医師の方はテファニ公爵長男のルーカス様でした。試験でお会いしてから疎遠でしたので
とても嬉しかったです!
ルーカス様は少し嫌な顔をしていましたが。

「お待たせ致しました。どこか優れない所が
お有りですか?」

と、聞いてくださいましたので

「魔法を使うおうとすると
お腹が痛いのですが、、」

「こちらに横になってください
少し失礼しますね。」

ルーカス様は医師を目指しているのでしょうか。司祭様がいらっしゃるため、全て神聖力でどこが痛いとか悪いとかは分からずとも、ほとんど治せてしまいます。体のことは不明な点が沢山あり、誰も研究してきませんでした。

「…………これは」

しんとした部屋が怖く感じました。

「呪い、ですね。」

呪い?呪いというのは一般的には痣が浮き出てくるものだと学園で習いました
私のお腹にはそんなものは一切ありません。

「少々特殊ですが、ここに私の魔力を注ぐと」

痣が!?

「こんなのは初めて見ました。」

ルーカス様も初めて見たようでした。

「呪いを無くすには呪いをかけた人が解くか、
その人を殺すかです。心当たりはありますか?」

こんな特殊な呪いをかけられる人物は1人だけ
お母様しかいません。

「魔法を使おうとすると痛くなるとの事でしたので
なるべく使わないようにお願いします。」

「はい。わかりました。」

返事をして帰ろうとすると

「試験の時」

と声がかかったので後ろを振り向きました。

「なぜ手を抜いたのですか?」

やはりバレてしまいました。嫌な顔をしていたのは
手を抜いてしまったからですね。

「ルーカス様が負けて欲しくない、そう考えたらそこから抜け出せなくなりまして、
躊躇ってしまいました。」

「…………痛くなってきたらまた来てください。」

事実を言った私に怒ることもせず、ただ一言
仰ってくださいました。

皇宮に戻ると、皆さんが探してくださっていたのか
とても心配してくださいました。
この話はお父様にも伝わってしまい、
私は護衛をつけることになりました。
名をフィリップといい、出身は平民だそうです。
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