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17話
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チヒロside
「遅かったな。何か用事があったか?」
「いえ、用事はありませんでした。」
お父様と第3皇子様が怒ってます…。遅刻してしまったのですから、こちらが悪いのですが。
「今度からは気をつけるようにした方がいいぞ。」
第3皇子様に注意され申し訳ない気持ちでいっぱいです。
「今日は2つ話しておきたいことがある。1つ目はブリュー地方のあの件だが、どれだけ経っても皇后は帰ってこなかった。捨てたと見ていいだろう。今も見つかっていないからまた襲われるかもしれない。注意しておけ。」
「はい」
「2つ目は、チヒロが決めてくれ。学園に入ってみるか?」
何かまた怒られるようなことをしたのかと思いましたがそんなことではなかったようで、少し安心致しました。でも、学園に?私が入っても大丈夫なのでしょうか?相当な悪評があるといえれるお兄様から教わりました。
戸惑っていると第3皇子様が
「どちらでもいい。好きなようにしろ。カイン兄さんは入らないらしいし、あとはみんなで入るが、」
「時間はある。ゆっくり考えて決めなさい。」
お父様からもお言葉を頂き、返事をしました。
「最近お見舞いには行けていないが体調は
大丈夫なのか?」
「はい。大分回復致しました。」
と、立ったままたくさん世間話をお父様や第3皇子様としたので足に力が入らなくなって来ました。もう少し耐えられると思ったのに。早く帰りたいという思いが強くなってきました。
「もう少し話をしたかったが仕事にかからないと」
という言葉でものすごく救われました。しかし、
「俺が送っていく。」
「よろしく頼む。」
という会話で帰りにもへまを出せなくなりました。いや、もうそんなことは無理です。壁をつたってないと長くは歩けないのですから。
「では失礼致しました。」
という言葉と共に力を振り絞って退室しました。扉がしまったと同時に床にへたっと座ってしまいました。
「!?どうしたチヒロ!体調悪いのか!?」
「少し……」
「少し所じゃないだろ立てるか?」
補助をしてくださるのに、立つこともできずただ第3皇子様の腕に掴まっているだけで精一杯でした。
「顔が真っ青だ。すぐに部屋に戻るぞ。」
「はい」
「持ち上げるぞ。」
すると、簡単に体が待ちあげられてしまいました。
「チヒロ。本当に食べてるんだよな?あんまり鍛えてない俺がこんなに簡単に持ち上げ
られるんだぞ。」
「第3皇子様は鍛えていらっしゃる
じゃないですか。」
「これからはもっと沢山食べるように。」
私の話は耳を通っていないらしく
そう仰って下さった。
「遅かったな。何か用事があったか?」
「いえ、用事はありませんでした。」
お父様と第3皇子様が怒ってます…。遅刻してしまったのですから、こちらが悪いのですが。
「今度からは気をつけるようにした方がいいぞ。」
第3皇子様に注意され申し訳ない気持ちでいっぱいです。
「今日は2つ話しておきたいことがある。1つ目はブリュー地方のあの件だが、どれだけ経っても皇后は帰ってこなかった。捨てたと見ていいだろう。今も見つかっていないからまた襲われるかもしれない。注意しておけ。」
「はい」
「2つ目は、チヒロが決めてくれ。学園に入ってみるか?」
何かまた怒られるようなことをしたのかと思いましたがそんなことではなかったようで、少し安心致しました。でも、学園に?私が入っても大丈夫なのでしょうか?相当な悪評があるといえれるお兄様から教わりました。
戸惑っていると第3皇子様が
「どちらでもいい。好きなようにしろ。カイン兄さんは入らないらしいし、あとはみんなで入るが、」
「時間はある。ゆっくり考えて決めなさい。」
お父様からもお言葉を頂き、返事をしました。
「最近お見舞いには行けていないが体調は
大丈夫なのか?」
「はい。大分回復致しました。」
と、立ったままたくさん世間話をお父様や第3皇子様としたので足に力が入らなくなって来ました。もう少し耐えられると思ったのに。早く帰りたいという思いが強くなってきました。
「もう少し話をしたかったが仕事にかからないと」
という言葉でものすごく救われました。しかし、
「俺が送っていく。」
「よろしく頼む。」
という会話で帰りにもへまを出せなくなりました。いや、もうそんなことは無理です。壁をつたってないと長くは歩けないのですから。
「では失礼致しました。」
という言葉と共に力を振り絞って退室しました。扉がしまったと同時に床にへたっと座ってしまいました。
「!?どうしたチヒロ!体調悪いのか!?」
「少し……」
「少し所じゃないだろ立てるか?」
補助をしてくださるのに、立つこともできずただ第3皇子様の腕に掴まっているだけで精一杯でした。
「顔が真っ青だ。すぐに部屋に戻るぞ。」
「はい」
「持ち上げるぞ。」
すると、簡単に体が待ちあげられてしまいました。
「チヒロ。本当に食べてるんだよな?あんまり鍛えてない俺がこんなに簡単に持ち上げ
られるんだぞ。」
「第3皇子様は鍛えていらっしゃる
じゃないですか。」
「これからはもっと沢山食べるように。」
私の話は耳を通っていないらしく
そう仰って下さった。
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