7人目の皇子

カエデ

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10話

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チヒロside

視界が揺らぎ息が苦しいです。第2皇子様方が熱がある私を脱水症状というものにならないよう気をつけながら看病してくださいました。突然首にチクッと痛みがあり、いつもの何倍も眠たくなりました。最後に見たのは黒い姿をした、知らない人でした。


目を覚ますと見慣れない天井が見えました。手を動かそうとしたら鎖の音が聞こえて、拘束されているのが分かります。服は来ておらず、裸でした。しばらく考え込んでいると、

「あらあら、お久しぶりだねぇ?」

「お母様…。」

「何その顔。不愉快だわ。テーズ、やれ。」

「はーい。」

この会話がスタートしたと同時に殴られ続けられました。

「ゔ……うぐっ」

「随分といい暮らしをしているじゃない。お前は生きていること自体が罪だと言ったよね?」

そうだった。浮かれてしまっていました。第2皇子様の話を聞いて、私は浮かれていたのです。信じたいと思ったのは本音だけれど、嘘を着いていたようです。私は生きていること自体が罪だったことを思い出しました。涙が出ました。あんなに暖かかったのは夢でこれが現実。

そういえば私は熱があったのでした。痛みと寒気などが色々混ざりあって、死んでしまいたかった。



「今日はあれの日だぞ。」

翌日、お母様にそう言われました。あれとは性のことです。私はその罰が1番嫌いでした。触られている間に何故か身体が熱くなり、興奮というのでしょうか。そういう状態になることがとても怖いと思っていました。

「ふっ……ハァ…ハァ」

テーズというお母様のお付きの方が私を変にさせていきます。

「どうだ~気持ちーか?」

「んっあ…いや、、」

変な声が漏れてしまう。

「ほう?嫌だと?罪を償うのは当たり前のことだろ?もういいわ。あとはテーズがやってくれる。
テーズよろしくね。」

「了解です。じゃあチヒロ、
俺の指示をよく聞けよ。」

もう、そんな言葉は耳に入らなかった。快楽にだけしか頭が回らなかった。

「い、んっんん!…」

私から白い液体が飛び出した。今までそんなことはなかったから本当に驚いた。

「はっ。まだまだつづくからな?」

驚いてないということはこれは
正常なのでしょうか。

それから私は夜になるまでひたすら快楽を教えこまれました。

「んっ疲れた。」

そうでした。ベッドというものは無いのでした。
すっかりその生活に慣れてしまって、、
少しの贅沢でしたね。
これからはこの生活が続くのでしょう。
嫌だと思ってしまった私はやはり罪な人間だと
改めて思いました。




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