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7話
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イエレルside
「え?罰を与えられてたって?どういうこと?」
「?私は生きていること自体が罪なのでお母様方に罰を与えられ生きる資格を持っていました。」
は?第7皇子が?チヒロが罪?よく分からない。
「それは誰に言われたの?そして何をされてきたの?」
「お母様が仰っていました。主に隠し部屋に連れられて、そこで暴力や性に関することを。」
「毎日?」
「はい。」
喋ることも辛そうなのにまるでなんで僕がそんなことを知らないの?と言うばかりにキョトンとしていた。
「第7皇子なのに?」
1番気になっていたことを聞いてみた。
「第7皇子それは形だけだそうです。実際に他の皇子様達と一緒に産まれましたが、私は庶民と同等レベルで皇子様とは話すこと自体がすごいことなのだそうです。ましてやベッドで寝るということ自体が記憶上初めてのことで、どんなに体調が悪くても、いつも床で寝ていましたから。」
色々と無茶苦茶だ。そんなこと言われても信じる人は、まずいないだろう。でも小さい頃から言われてきたらどうだろうか。そういうものだ。で終わってしまうかもしれない。
「いいかチヒロ。お母様は嘘をついている。」
「!?そんなはずはありません!」
「聞いてくれ。チヒロは第7皇子だ。皇室の人間だ。庶民と同レベル?そんなことは絶対ない。僕の大事な大事な弟だ。」
「え。嘘です。お母様が嘘を言うはずはありません。今までいちども……」
「それが嘘なんだよ。」
「………………」
舞踏会等に出ているのに庶民と本当に同じだと思っていたのか?!そうだ。舞踏会出ているよね?
舞踏会というキーワードに気づき聞いてみた。
「舞踏会とか出ていたよね?それは庶民が出れないはずじゃないのかな?」
「??舞踏会には1度も出たことがありませんよ?」
は?今まであんなに恥をかかされてきたのに覚えてないというのか?そういえば舞踏会の時とは態度や言葉づかいが違うな。ますます混乱してきた。
「舞踏会の時は今までどうしてきたの?」
「その時間帯だけ、記憶はありません。」
記憶が無い?確か、お母様はほぼ全部の舞踏会に参加していなかった。つまり、チヒロの中にお母様が入っていたってことか?それなら辻褄が合う。そんな高度なことが可能なのか?
僕たち皇子や魔法を持っている人には属性がある。火、水、風、地 主にこの4つである。これは世界共通の事実。稀にこれ以外の魔法を使うものも存在する。例えば 火+状態変化 火を発射することができるのと、物体の形を操れる人も実在する。
風+水と主な4つのものを複数持つ者もいる。この場合、2つまでとなっているため、風+水+地のように3つ持つものは絶対にいない。
お母様は魔王を倒した勇者だ。絶対出来ないとは言いきれない。
「イエレル様そろそろチヒロ様の体が持たないと思われます。」
司祭様がいることを忘れ夢中で喋ってしまった。
「最後にお一つだけよろしいですか?」
チヒロが呟いたため、いいよ。と返事をした。
「お母様が言っていたことは本当に嘘なのですか?」
「断言出来るよ。チヒロは罰などなくても生きていい。他の皇子のように個性豊かに。生きているのが罪そんなものは余程の重罪を犯したものだけが言える。人を殺したりとかね。チヒロはお母様に言われても人は決して殺さなかった。偉かったね。」
お腹をポンポンとしてみると。チヒロの目から大粒の涙がこぼれていた。
「本当はとても痛いし辛かったのです。他の方はなぜ罪じゃないのか不思議でした。でもそう思うことすら許されないことだと思っていました。まだ、信じきることは頭がついてこないのですが、、」
「それでいいよ。ゆっくりでいいから。たくさん休んで他の兄さんや弟達にも早く仲良くなって欲しい。」
「私はこんなベッドで寝てもいいのでしょうか。」
「いいんだよ。どんなことをしても。」
「ありがとう、ございます。」
謙虚で本当に今までとは別人のようだ。この会話で
お母様にいじめられていたということが分かった。これはお父様に報告をしなくては。
「え?罰を与えられてたって?どういうこと?」
「?私は生きていること自体が罪なのでお母様方に罰を与えられ生きる資格を持っていました。」
は?第7皇子が?チヒロが罪?よく分からない。
「それは誰に言われたの?そして何をされてきたの?」
「お母様が仰っていました。主に隠し部屋に連れられて、そこで暴力や性に関することを。」
「毎日?」
「はい。」
喋ることも辛そうなのにまるでなんで僕がそんなことを知らないの?と言うばかりにキョトンとしていた。
「第7皇子なのに?」
1番気になっていたことを聞いてみた。
「第7皇子それは形だけだそうです。実際に他の皇子様達と一緒に産まれましたが、私は庶民と同等レベルで皇子様とは話すこと自体がすごいことなのだそうです。ましてやベッドで寝るということ自体が記憶上初めてのことで、どんなに体調が悪くても、いつも床で寝ていましたから。」
色々と無茶苦茶だ。そんなこと言われても信じる人は、まずいないだろう。でも小さい頃から言われてきたらどうだろうか。そういうものだ。で終わってしまうかもしれない。
「いいかチヒロ。お母様は嘘をついている。」
「!?そんなはずはありません!」
「聞いてくれ。チヒロは第7皇子だ。皇室の人間だ。庶民と同レベル?そんなことは絶対ない。僕の大事な大事な弟だ。」
「え。嘘です。お母様が嘘を言うはずはありません。今までいちども……」
「それが嘘なんだよ。」
「………………」
舞踏会等に出ているのに庶民と本当に同じだと思っていたのか?!そうだ。舞踏会出ているよね?
舞踏会というキーワードに気づき聞いてみた。
「舞踏会とか出ていたよね?それは庶民が出れないはずじゃないのかな?」
「??舞踏会には1度も出たことがありませんよ?」
は?今まであんなに恥をかかされてきたのに覚えてないというのか?そういえば舞踏会の時とは態度や言葉づかいが違うな。ますます混乱してきた。
「舞踏会の時は今までどうしてきたの?」
「その時間帯だけ、記憶はありません。」
記憶が無い?確か、お母様はほぼ全部の舞踏会に参加していなかった。つまり、チヒロの中にお母様が入っていたってことか?それなら辻褄が合う。そんな高度なことが可能なのか?
僕たち皇子や魔法を持っている人には属性がある。火、水、風、地 主にこの4つである。これは世界共通の事実。稀にこれ以外の魔法を使うものも存在する。例えば 火+状態変化 火を発射することができるのと、物体の形を操れる人も実在する。
風+水と主な4つのものを複数持つ者もいる。この場合、2つまでとなっているため、風+水+地のように3つ持つものは絶対にいない。
お母様は魔王を倒した勇者だ。絶対出来ないとは言いきれない。
「イエレル様そろそろチヒロ様の体が持たないと思われます。」
司祭様がいることを忘れ夢中で喋ってしまった。
「最後にお一つだけよろしいですか?」
チヒロが呟いたため、いいよ。と返事をした。
「お母様が言っていたことは本当に嘘なのですか?」
「断言出来るよ。チヒロは罰などなくても生きていい。他の皇子のように個性豊かに。生きているのが罪そんなものは余程の重罪を犯したものだけが言える。人を殺したりとかね。チヒロはお母様に言われても人は決して殺さなかった。偉かったね。」
お腹をポンポンとしてみると。チヒロの目から大粒の涙がこぼれていた。
「本当はとても痛いし辛かったのです。他の方はなぜ罪じゃないのか不思議でした。でもそう思うことすら許されないことだと思っていました。まだ、信じきることは頭がついてこないのですが、、」
「それでいいよ。ゆっくりでいいから。たくさん休んで他の兄さんや弟達にも早く仲良くなって欲しい。」
「私はこんなベッドで寝てもいいのでしょうか。」
「いいんだよ。どんなことをしても。」
「ありがとう、ございます。」
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