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2話
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イエレルside
皇子達5人(→カインは仕事)、伯爵家など、皇城にいた全ての人が円になっている上から下の階が見える所へやってきた。理由はお母様がチヒロが衛兵を殺そうとしている!と叫んだからだ。これから何を見せられるのだろう。
しばらくすると、下の階にはチヒロが見えた。チヒロの前には槍を持った衛兵が2人、
歩いてきていた。お母様はその3人の出来事を見るよう指示を出した。衛兵が5mあたりまで、近くなるとチヒロはいきなり、ナイフを取り出した。当然衛兵もそれに気づき、落ち着くよう促したが、チヒロは青ざめ、震えながらナイフを離そうとしない。
「チヒロ様落ち着いて下さい!!」
「チヒロ様ナイフを下ろしてください!!」
衛兵2人がそう言ったが聞く耳を持たなかった。すると、お母様が大声で、
「チヒロは私たちを全員殺す気よ!衛兵!
チヒロを殺しなさい!こちらに危害をくわえな
いでちょうだい!!」
そう言った。チヒロはビクッと体を震わせながら内部を持つ手に力を加えた。だから、
「お母様!殺すのはダメです!せめて
捕らえるだけでも」
「いいえ!ダメよ!殺しなさい!殺せ!!」
抵抗したが、一向に言うことを聞いてくれない。あんなに溺愛していたのに。やはり使用人たちのあれはお母様がやっていたことなのか?
それから、衛兵は槍を構えてチヒロに向かった。
「ダメです!」
そういった時にはもう遅かった。
チヒロの腰の少し上ら辺に槍が2本と、チヒロの持っていたナイフが1本刺さっていた。
みんな唖然と見ていた。お母様は隣で
「なんでちゃんと言うことを聞かないの?ナイフは 衛兵に刺せって言ったでしょ?なんで自分に刺しているのよ。じゃなきゃただの自殺じゃない。死んだ後に後ろ指を指せるように証人もここに沢山いるのに。なぜ言う事を聞かないの。なんでなのよ。」
小声で長々と話していた。そういうことか。他の弟もお母様の小声が聞こえているだろう。
「どういうことだ?今の。」
ルイがそういう言った。お母様の言葉も気になるが今はチヒロが心配だ。
「ノア(第3皇子)とアドルフ(第6皇子)は
チヒロの様子を見てきてくれ!」
「分かった。」
「了解です。」
今は1番上の皇子として、お母様の話を聞かなければならないと、思うから、ノアとアドルフに下に
行かせた。
「なんだ。聞かれていたのね。そのままの意味よ。チヒロには非難されて死んでもらいたかったのに。なぜ自殺という形がこの場にあるのか、理解できない。全く親の言うことを聞くということすらできないのかしら。」
「はぁ?最低だな。今ここで捕まえてやるよ。」
ルイはここでお母様を捕まえるつもりらしい。
「皆様は1度ここから離れてください。」
ルイが捕まえるつもりならば僕と、エリゼオ(第4皇子)がすることはひとつ。他の貴族の皆様の避難だ。だが、
「そんなことはしないわ。私はここで一旦逃げるから。下手に捕まってやられるのは嫌だもの。
じゃあね。」
そう言い、魔法で空を飛んでいってしまった。
確かにここで相手をして、ルイがお母様に勝てるわけがない。だが騒ぎ出に援軍を呼ばれたら、お母様の勝ち目は格段に低くなってしまう。どちらにとってもデメリットだ。兎に角他の貴族に被害が出なくて良かった。そういえばチヒロはどうなった!?
「ノア!チヒロは!?」
「すごい出血だ。今すぐにも司祭様を呼ばないとまずいぞ。」
ノアの言った通り急いで司祭様に連絡した。
皇子達5人(→カインは仕事)、伯爵家など、皇城にいた全ての人が円になっている上から下の階が見える所へやってきた。理由はお母様がチヒロが衛兵を殺そうとしている!と叫んだからだ。これから何を見せられるのだろう。
しばらくすると、下の階にはチヒロが見えた。チヒロの前には槍を持った衛兵が2人、
歩いてきていた。お母様はその3人の出来事を見るよう指示を出した。衛兵が5mあたりまで、近くなるとチヒロはいきなり、ナイフを取り出した。当然衛兵もそれに気づき、落ち着くよう促したが、チヒロは青ざめ、震えながらナイフを離そうとしない。
「チヒロ様落ち着いて下さい!!」
「チヒロ様ナイフを下ろしてください!!」
衛兵2人がそう言ったが聞く耳を持たなかった。すると、お母様が大声で、
「チヒロは私たちを全員殺す気よ!衛兵!
チヒロを殺しなさい!こちらに危害をくわえな
いでちょうだい!!」
そう言った。チヒロはビクッと体を震わせながら内部を持つ手に力を加えた。だから、
「お母様!殺すのはダメです!せめて
捕らえるだけでも」
「いいえ!ダメよ!殺しなさい!殺せ!!」
抵抗したが、一向に言うことを聞いてくれない。あんなに溺愛していたのに。やはり使用人たちのあれはお母様がやっていたことなのか?
それから、衛兵は槍を構えてチヒロに向かった。
「ダメです!」
そういった時にはもう遅かった。
チヒロの腰の少し上ら辺に槍が2本と、チヒロの持っていたナイフが1本刺さっていた。
みんな唖然と見ていた。お母様は隣で
「なんでちゃんと言うことを聞かないの?ナイフは 衛兵に刺せって言ったでしょ?なんで自分に刺しているのよ。じゃなきゃただの自殺じゃない。死んだ後に後ろ指を指せるように証人もここに沢山いるのに。なぜ言う事を聞かないの。なんでなのよ。」
小声で長々と話していた。そういうことか。他の弟もお母様の小声が聞こえているだろう。
「どういうことだ?今の。」
ルイがそういう言った。お母様の言葉も気になるが今はチヒロが心配だ。
「ノア(第3皇子)とアドルフ(第6皇子)は
チヒロの様子を見てきてくれ!」
「分かった。」
「了解です。」
今は1番上の皇子として、お母様の話を聞かなければならないと、思うから、ノアとアドルフに下に
行かせた。
「なんだ。聞かれていたのね。そのままの意味よ。チヒロには非難されて死んでもらいたかったのに。なぜ自殺という形がこの場にあるのか、理解できない。全く親の言うことを聞くということすらできないのかしら。」
「はぁ?最低だな。今ここで捕まえてやるよ。」
ルイはここでお母様を捕まえるつもりらしい。
「皆様は1度ここから離れてください。」
ルイが捕まえるつもりならば僕と、エリゼオ(第4皇子)がすることはひとつ。他の貴族の皆様の避難だ。だが、
「そんなことはしないわ。私はここで一旦逃げるから。下手に捕まってやられるのは嫌だもの。
じゃあね。」
そう言い、魔法で空を飛んでいってしまった。
確かにここで相手をして、ルイがお母様に勝てるわけがない。だが騒ぎ出に援軍を呼ばれたら、お母様の勝ち目は格段に低くなってしまう。どちらにとってもデメリットだ。兎に角他の貴族に被害が出なくて良かった。そういえばチヒロはどうなった!?
「ノア!チヒロは!?」
「すごい出血だ。今すぐにも司祭様を呼ばないとまずいぞ。」
ノアの言った通り急いで司祭様に連絡した。
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