168 / 199
【第二部】 2章
3
しおりを挟むすご、、、パレード、、テレビで見たことはあったけど、なんか感動してしまうくらいすごい。
本当に、異世界に来た感じがする。
「すごいね、僕も初めて来たけどなんか感動しちゃうよ。」
「本当だよな、2人わらこれまで連れてきてやれなかったの間違いだったな。もっと早く連れてきてやればよかった。」
楽しそうにパレードを見ている2人を見ると心からそう思う。
昨日も楽しみで眠れなくて俺たちの寝室で一緒に寝たいと2人揃ってきたのを思い出す。
ずっと楽しみにしてたんだろうな。
「中学生になったら部活とか始まっちゃうもんね。小学生のうちにいっぱい家族旅行行っとこうね。」
「本当だな、俺北海道とか沖縄行ってみたい。」
「いいね。雪とかこの子ら見たことないだろうし、僕らもほとんど見たことないしね、見せてあげたいね。」
雪か~、確かに見たことないかも。
こいつらも絶対喜ぶな。春夜はダイブしそうだし、冬夜はちっさい雪だるまとか黙々と作りそうだな。
たった数年でこんなに大きくなったんだもんな、これからもどんどん大きくなるよな~、なんか寂しい気もする。
あ、パレード終わっちゃった。
「パパーー!!かーえーろーー!!」
「家帰ったらケーキ?」
まったく、今のいままでキャラクターたちに夢中だったのに。
「ケーキ冷蔵庫に冷やしてあるよ。帰ったら食べような。」
「プレゼントもあるよ。」
「「え!!ほんと!?!?ランドきたのに!?」」
息ぴったりで笑っちゃいそうだ。
2人はここに来るのがプレゼントがいいって言ってたけど、やっぱり何かものが上げたくて空と相談して決めたんだ。
「家帰ってからのお楽しみな。」
いつもならこのぐらいはしゃいだ後は車でぐっすりなんだけど、今日はよっぽど楽しかったのか、ケーキやプレゼントが楽しみなのか眠ることはなく2人であれが楽しかった、これが楽しかったとずっと話していた。
「パパ!父さん!!連れてきてくれてありがとう!」
「楽しかった!!ありがとう!」
2人が笑顔でそう言ってくれたなら頑張って来てよかった。
たぶん、2人がいなかったらこんなに人の多いところ行きたいって思っても行けなかったと思う。一歩踏み出せたのは2人のおかげだ。空も結構ベタなの好きだからこういうところにデート行きたいって思ったことあるだろうし。
「空、ありがと。ずっとそばについててくれて。俺、楽しかった。」
「どういたしまして。また来ようね。・・・・2人とも、今度の家族旅行はどこ行きたい?」
「「家族旅行!!!」」
世間一般的な家族の形とは違うけれど、家族旅行ってワードだけでこんなに喜んでくれるんだから、誰がなんと言おうと俺たちは家族なんだよ。
この日が、4人で思いっきり笑った最後の日だった。
82
お気に入りに追加
1,633
あなたにおすすめの小説

初心者オメガは執着アルファの腕のなか
深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。
オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。
オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。
穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。
幸せの温度
本郷アキ
BL
※ラブ度高めです。直接的な表現もありますので、苦手な方はご注意ください。
まだ産まれたばかりの葉月を置いて、両親は天国の門を叩いた。
俺がしっかりしなきゃ──そう思っていた兄、睦月《むつき》17歳の前に表れたのは、両親の親友だという浅黄陽《あさぎよう》33歳。
陽は本当の家族のように接してくれるけれど、血の繋がりのない偽物の家族は終わりにしなければならない、だってずっと家族じゃいられないでしょ? そんなのただの言い訳。
俺にあんまり触らないで。
俺の気持ちに気付かないで。
……陽の手で触れられるとおかしくなってしまうから。
俺のこと好きでもないのに、どうしてあんなことをしたの? 少しずつ育っていった恋心は、告白前に失恋決定。
家事に育児に翻弄されながら、少しずつ家族の形が出来上がっていく。
そんな中、睦月をストーキングする男が現れて──!?


鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる