【完結】優しくしないで

にゃーつ

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【第二部】 2章

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すご、、、パレード、、テレビで見たことはあったけど、なんか感動してしまうくらいすごい。

本当に、異世界に来た感じがする。

「すごいね、僕も初めて来たけどなんか感動しちゃうよ。」

「本当だよな、2人わらこれまで連れてきてやれなかったの間違いだったな。もっと早く連れてきてやればよかった。」

楽しそうにパレードを見ている2人を見ると心からそう思う。
昨日も楽しみで眠れなくて俺たちの寝室で一緒に寝たいと2人揃ってきたのを思い出す。
ずっと楽しみにしてたんだろうな。

「中学生になったら部活とか始まっちゃうもんね。小学生のうちにいっぱい家族旅行行っとこうね。」

「本当だな、俺北海道とか沖縄行ってみたい。」

「いいね。雪とかこの子ら見たことないだろうし、僕らもほとんど見たことないしね、見せてあげたいね。」

雪か~、確かに見たことないかも。
こいつらも絶対喜ぶな。春夜はダイブしそうだし、冬夜はちっさい雪だるまとか黙々と作りそうだな。

たった数年でこんなに大きくなったんだもんな、これからもどんどん大きくなるよな~、なんか寂しい気もする。


あ、パレード終わっちゃった。


「パパーー!!かーえーろーー!!」

「家帰ったらケーキ?」

まったく、今のいままでキャラクターたちに夢中だったのに。

「ケーキ冷蔵庫に冷やしてあるよ。帰ったら食べような。」

「プレゼントもあるよ。」

「「え!!ほんと!?!?ランドきたのに!?」」

息ぴったりで笑っちゃいそうだ。
2人はここに来るのがプレゼントがいいって言ってたけど、やっぱり何かものが上げたくて空と相談して決めたんだ。

「家帰ってからのお楽しみな。」

いつもならこのぐらいはしゃいだ後は車でぐっすりなんだけど、今日はよっぽど楽しかったのか、ケーキやプレゼントが楽しみなのか眠ることはなく2人であれが楽しかった、これが楽しかったとずっと話していた。

「パパ!父さん!!連れてきてくれてありがとう!」

「楽しかった!!ありがとう!」

2人が笑顔でそう言ってくれたなら頑張って来てよかった。
たぶん、2人がいなかったらこんなに人の多いところ行きたいって思っても行けなかったと思う。一歩踏み出せたのは2人のおかげだ。空も結構ベタなの好きだからこういうところにデート行きたいって思ったことあるだろうし。

「空、ありがと。ずっとそばについててくれて。俺、楽しかった。」

「どういたしまして。また来ようね。・・・・2人とも、今度の家族旅行はどこ行きたい?」

「「家族旅行!!!」」

世間一般的な家族の形とは違うけれど、家族旅行ってワードだけでこんなに喜んでくれるんだから、誰がなんと言おうと俺たちは家族なんだよ。

この日が、4人で思いっきり笑った最後の日だった。
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