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【第一部】 7章
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いつもご覧いただきありがとうございます!お気に入り登録やコメント本当にありがとうございます!
この作品、第10回BL大賞にエントリーさせていただきました。
ぜひ投票、お気に入り登録、お願いします!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「え、、、」
パンッパンッ
---ヒュッッッ
自分の息が一瞬止まる音がした。
あの日の光景が脳裏に浮かぶ。
クラッカーの音でこうなるなんて、予想外だった。
大丈夫。落ち着け。空の誕生日なんだから、落ち着け、成功させたいんだから。
平気。
空は目の前にいるから。
「HAPPY BIRTHDAY SORA、、これ、ちーがしてくれたの?」
「・・・」
「ちー?」
「っっ!うん!びっくりした?」
「びっくりしたどころじゃないよ、嬉しすぎる。写真撮っていい?」
「うん。もちろん」
「と、その前に、」
---ギュッ
「そ、ら?」
「どうしたの?不安そうな顔してる。」
空にはバレていた。
隠そうとしたのに、隠せなかった。
「な、なんでも「ちー、何でも言うって、頼るって約束したでしょ?」
「でも今日空の誕生日、、」
「ちーが何か不安なまま一緒に祝えないよ。その不安取り除いて祝う方が楽しいもん。だから、ね?教えて?」
「俺が、悪いんだけど、、さっきのクラッカーの、音で、、っっ、空が、撃たれたの思い出して、、こわ、くなった、、っぅぅ、、ごめ、っ、」
「大丈夫だから、僕ここにいるでしょ?怖いこと思い出しても僕の心臓の音聞いてみて?ほら、動いてるでしょ?だから大丈夫だよ。」
そう言って抱きしめてくれた空の心臓から音が聞こえた。
「うん。もう大丈夫だ。」
「よし!ならこれ背景に写真撮ろ!!」
「うん。撮る。」
空は何枚も写真を撮ったり、貼ってある写真を眺めていた。
「僕が小さい頃のちーとの写真、あったんだね。」
「うん。若に聞いてみたらあった。俺も知らなかったよ。俺の携帯にデータもらってるから後で空にも送ってあげるね。」
「うん。ねぇちー、僕さ、ちーとお祝いした誕生日はいつもいつも幸せだったんだ。でも、今日が、1番幸せ。」
「うん。俺も、幸せ。」
こんな日にまで不安になってしまう俺を優しく抱きしめてくれる空。
幸せを噛み締めるように写真を眺め続ける姿は本当に綺麗だった。
「プレゼント、開けてもいい?」
緊張するな。と思いながら頷く。
「・・・これ、カメラ、、」
「空は俺の写真撮ったりツーショット撮ったりしてくれるから、カメラ、にしたの。俺今回のでこうやって写真現像してみたら、2人の幸せな瞬間が切り取られているみたいで、見てるだけで幸せになったから、カメラで一緒に写真撮って、2人の思い出いっぱい残したいなって、思ったんだ。」
俺は知ってる。空が俺の寝顔をカメラに収めていることも、よく隠し撮りをしていることも。
俺はどうせなら2人で写真撮って思い出残していきたいから。
だからカメラを渡すことにした。
「ありがとう。大切にする。ちーの写真いっぱい撮る。」
「俺のじゃなくて2人の写真撮るんだってば!」
思わず笑顔になる。
喜んでもらえた、よかった。
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あの日の光景が脳裏に浮かぶ。
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大丈夫。落ち着け。空の誕生日なんだから、落ち着け、成功させたいんだから。
平気。
空は目の前にいるから。
「HAPPY BIRTHDAY SORA、、これ、ちーがしてくれたの?」
「・・・」
「ちー?」
「っっ!うん!びっくりした?」
「びっくりしたどころじゃないよ、嬉しすぎる。写真撮っていい?」
「うん。もちろん」
「と、その前に、」
---ギュッ
「そ、ら?」
「どうしたの?不安そうな顔してる。」
空にはバレていた。
隠そうとしたのに、隠せなかった。
「な、なんでも「ちー、何でも言うって、頼るって約束したでしょ?」
「でも今日空の誕生日、、」
「ちーが何か不安なまま一緒に祝えないよ。その不安取り除いて祝う方が楽しいもん。だから、ね?教えて?」
「俺が、悪いんだけど、、さっきのクラッカーの、音で、、っっ、空が、撃たれたの思い出して、、こわ、くなった、、っぅぅ、、ごめ、っ、」
「大丈夫だから、僕ここにいるでしょ?怖いこと思い出しても僕の心臓の音聞いてみて?ほら、動いてるでしょ?だから大丈夫だよ。」
そう言って抱きしめてくれた空の心臓から音が聞こえた。
「うん。もう大丈夫だ。」
「よし!ならこれ背景に写真撮ろ!!」
「うん。撮る。」
空は何枚も写真を撮ったり、貼ってある写真を眺めていた。
「僕が小さい頃のちーとの写真、あったんだね。」
「うん。若に聞いてみたらあった。俺も知らなかったよ。俺の携帯にデータもらってるから後で空にも送ってあげるね。」
「うん。ねぇちー、僕さ、ちーとお祝いした誕生日はいつもいつも幸せだったんだ。でも、今日が、1番幸せ。」
「うん。俺も、幸せ。」
こんな日にまで不安になってしまう俺を優しく抱きしめてくれる空。
幸せを噛み締めるように写真を眺め続ける姿は本当に綺麗だった。
「プレゼント、開けてもいい?」
緊張するな。と思いながら頷く。
「・・・これ、カメラ、、」
「空は俺の写真撮ったりツーショット撮ったりしてくれるから、カメラ、にしたの。俺今回のでこうやって写真現像してみたら、2人の幸せな瞬間が切り取られているみたいで、見てるだけで幸せになったから、カメラで一緒に写真撮って、2人の思い出いっぱい残したいなって、思ったんだ。」
俺は知ってる。空が俺の寝顔をカメラに収めていることも、よく隠し撮りをしていることも。
俺はどうせなら2人で写真撮って思い出残していきたいから。
だからカメラを渡すことにした。
「ありがとう。大切にする。ちーの写真いっぱい撮る。」
「俺のじゃなくて2人の写真撮るんだってば!」
思わず笑顔になる。
喜んでもらえた、よかった。
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