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【第一部】 4章
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しおりを挟む「ようこそおいでくださいました。武田様。お部屋の方ご案内いたします。」
なにここ。
「こちら、本日ご宿泊いただきます桜の間でございます。室内露天風呂もございますのでごゆっくりおくつろぎくださいませ。
夕食は18時にお部屋の方へお待ちしてよろしいでしょうか。」
「はい。それで大丈夫です。よろしくお願いします。」
なにここ。
「では、失礼いたします。」
「ちょ、空!!な、な、なにここ!!!なんかめちゃくちゃ高そうなんだけど!!!」
「んー?そりゃそうでしょ。ちーとの初めての旅行で僕が中途半端なところに泊らせるわけないでしょ。」
「そ、それにしたって、すんごい部屋が豪華!
旅館なのにベッドなんだね!」
---ギュッ
「ベッド2個あるけど一緒に寝るんだからね?わかってるよね?」
「わかってるよ、、空、前からぎゅーってして。」
「もう!すぐ煽るんだから。車の中で我慢したし、キスもしていいでしょ?」
「聞かないでよ!嫌なわけないでしょ。」
「ふはっ、ちーかわいい」
「んっむっっっ、、ん、、んぁ、、ん、」
「んっっ、、、っ ちー、好きだよ。」
「俺も、好き」
「どうする?温泉街だし、どっか回るでもいいし、部屋でゆっくりしてもいいよ。」
「浴衣着て、歩き回るやつ、やりたい。」
テレビとかで見て憧れてた。
空としてみたい。
「じゃあ着替えていこっか。」
「ん。」
「わぁぁ、、空、かっこいい、似合う。」
「ちーも似合ってるよ。ほら、行こ?」
「外で手繋いだままでもいい?空が嫌なら離すけど。」
「嫌なわけないでしょ。絶対離さない。」
男同士だし、変な目で見られるけど、それでも、空と手を繋いで歩けるのが嬉しかった。
「ねぇちー!あれ!チーズ!僕食べたい!」
「あんま食べすぎたら夕飯食べれなくなるぞ?」
「じゃあちーと半分する!」
俺もはしゃいでるけど、俺以上に空がはしゃいでる。
あ、あの女の子たち空のこと見てる。
だめ、俺の。
--ギュッ
手を繋ぎながら腕に絡みついた。
「ちー?どーした?」
「ううん、ちょっとこうしたかっただけ。」
空は俺が視線を女の子の方に向けたのをわかったみたいだ。
え、腕を離された。
なんで。空?
すると、腰に手がまわってさっきより空との距離が近くなった。
「ちー、はい、あーん。」
「え、ちょっ、まわり、人いる、から。」
「そんなん気にしなくていいから。ほら。」
さっき空のこと見てた女の子たちもこっち見てるのに。
顔真っ赤にしながら空の手からあーんしてもらってしまった。
「そろそろ旅館戻る?」
---コクリ
部屋に戻った途端に
「んっ、、、っっ!!っちょ、そ、らっっ、ん、」
「んっ、はぁ、、んっ、ちー、嫉妬してくれたの?だから腕絡めたの?ちー、教えて?」
「んっ、した、あの女の子たち、んっ、空のこと見てた、、ん、空は、俺のだもん。」
「ちー、嬉しい。俺嬉しい。ちーかわいい。」
「っちょ、空、もうだめ、そろそろ夕飯来るでしょ。」
「わかったわかった。じゃは夕飯来るまでゆっくりしてよ?」
まだ1日目終わってないのにこんなんなら、俺どうなっちゃうんだよ。
夜、やっぱりするのかな。
空とならしたいけど、ちょっと怖いな。
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