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【第一部】 2章
4 空side
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この家にはルールがある。
側近部屋の1番奥には近づくな。
ずっと言われ続けているルールだ。
嵐はヒーローとかに夢中だけど、僕は何か夢中になれるものがあまりなかった。本を読むのは好きだけど、すぐに読み終わっちゃうし、おもしろいとは感じなかった。
何もすることがなくてプラプラしてたある日。
近づくなと言われた1番奥の部屋が視界に入った。
なんだかわからないけど、行かなきゃいけない気がして、その部屋に入ると、きれいなお兄ちゃんがいた。
僕の夢中になるものはこれだと思った。
名前は千秋。ちーって呼ぶことにした。
ちーは僕と生きる世界が違うって言った。一緒の家に住んでるのに変なの。
誰がそんなことちーに言ったの?
ちーは自分が愛されてないって言った。もう会えないとも言った。
あいするってわからないけど、僕がちーをあいせばちーは僕と会ってくれるかな?だから僕はちーが大好きだよって言った。
そしたらちーは泣いてしまった。
ちーは誰かにいじめられてるの?僕が守ってあげるよ!!
ちーの涙は綺麗だった。
その日からちーの部屋に通った。
嵐に「なんでそんなニコニコしてるんだ?」
って言われたから
「たからものみつけたんだ」
って自慢しといた。
今日はおやつを持ってちーの部屋に行く
ちーが空って呼んでくれるようになった!!
ちーとおやつ食べたあと、ちーの具合が悪くなって一緒に布団に入ったらなんだか安心して眠ってしまった。
「~~~~!!!!~~」
ん、なに、なんか叫んでる。
「ごめんなさい、ごめんなさい、、」
ちーが謝りながら自分の手首を切っていた。
なんで、ちー、なんでそんなことしてるの、それ、痛いよ、
「ちー!!!だめ!!!」
思わず叫んで、ちーの腕を取った。
入り口にいるパパたちに向かってちーは謝っている。
パパたちがちーをいじめてるの?だからちーはいつも寂しそうなの??
「パパたちがちーをいじめたの??やめて!!ちーをいじめないで!!!ぅぅぁぁあ、、ちー、ちー、ちーは悪いことしてないよ、、」
僕がちーを守るんだ。
ちーが寝ちゃって、パパがリビングにこいと言った。
ちーのそばにいたいのに。
ちーをお医者さんにみせるからその間だって。
仕方なくパパに抱えられてついていった。
「空!!!どこにいたの!!!え!!血がついてる!え!なんで!」
ママが泣きながら僕のところに来た。
「大丈夫だ、こいつの血じゃねえよ。千秋のとこにいたんだ。千秋がパニクっちまっただけだ。」
ソファに座らされた僕。
「空、俺はあの部屋には行くなって言ってたよな?」
「うん。でも、ちーは泣いてたよ!僕がちーをまもる!!!」
「あいつの心の傷はお前が理解できるようなもんじゃねぇんだぞ?」
「っっ、ぅ、ちー、は、すてられるまで、ここにいても、いいのかな、って言ってたんだ、、パパ、ちーをすてるつもりなの?そうなら、僕にちょうだいよ!」
ちーは言ってた、捨てられるまでここにいたいって。
「千秋がそう言ったのか?はぁ、、あのバカ、俺は捨てるつもりなんかねえよ。お前がそこまで千秋になついてんなら、俺は止めねえが、千秋の様子がおかしかったらすぐに俺かこいつらに言え。これは絶対だ。
あと、空がいいからと言って、嵐や海が会うのはだめだ。お前らはこれまでと一緒だ。あの部屋に近づくな。」
ちーのそばにいてもいいってパパから言われた!!
よかった!ちーのところにいれるんだ!!
側近部屋の1番奥には近づくな。
ずっと言われ続けているルールだ。
嵐はヒーローとかに夢中だけど、僕は何か夢中になれるものがあまりなかった。本を読むのは好きだけど、すぐに読み終わっちゃうし、おもしろいとは感じなかった。
何もすることがなくてプラプラしてたある日。
近づくなと言われた1番奥の部屋が視界に入った。
なんだかわからないけど、行かなきゃいけない気がして、その部屋に入ると、きれいなお兄ちゃんがいた。
僕の夢中になるものはこれだと思った。
名前は千秋。ちーって呼ぶことにした。
ちーは僕と生きる世界が違うって言った。一緒の家に住んでるのに変なの。
誰がそんなことちーに言ったの?
ちーは自分が愛されてないって言った。もう会えないとも言った。
あいするってわからないけど、僕がちーをあいせばちーは僕と会ってくれるかな?だから僕はちーが大好きだよって言った。
そしたらちーは泣いてしまった。
ちーは誰かにいじめられてるの?僕が守ってあげるよ!!
ちーの涙は綺麗だった。
その日からちーの部屋に通った。
嵐に「なんでそんなニコニコしてるんだ?」
って言われたから
「たからものみつけたんだ」
って自慢しといた。
今日はおやつを持ってちーの部屋に行く
ちーが空って呼んでくれるようになった!!
ちーとおやつ食べたあと、ちーの具合が悪くなって一緒に布団に入ったらなんだか安心して眠ってしまった。
「~~~~!!!!~~」
ん、なに、なんか叫んでる。
「ごめんなさい、ごめんなさい、、」
ちーが謝りながら自分の手首を切っていた。
なんで、ちー、なんでそんなことしてるの、それ、痛いよ、
「ちー!!!だめ!!!」
思わず叫んで、ちーの腕を取った。
入り口にいるパパたちに向かってちーは謝っている。
パパたちがちーをいじめてるの?だからちーはいつも寂しそうなの??
「パパたちがちーをいじめたの??やめて!!ちーをいじめないで!!!ぅぅぁぁあ、、ちー、ちー、ちーは悪いことしてないよ、、」
僕がちーを守るんだ。
ちーが寝ちゃって、パパがリビングにこいと言った。
ちーのそばにいたいのに。
ちーをお医者さんにみせるからその間だって。
仕方なくパパに抱えられてついていった。
「空!!!どこにいたの!!!え!!血がついてる!え!なんで!」
ママが泣きながら僕のところに来た。
「大丈夫だ、こいつの血じゃねえよ。千秋のとこにいたんだ。千秋がパニクっちまっただけだ。」
ソファに座らされた僕。
「空、俺はあの部屋には行くなって言ってたよな?」
「うん。でも、ちーは泣いてたよ!僕がちーをまもる!!!」
「あいつの心の傷はお前が理解できるようなもんじゃねぇんだぞ?」
「っっ、ぅ、ちー、は、すてられるまで、ここにいても、いいのかな、って言ってたんだ、、パパ、ちーをすてるつもりなの?そうなら、僕にちょうだいよ!」
ちーは言ってた、捨てられるまでここにいたいって。
「千秋がそう言ったのか?はぁ、、あのバカ、俺は捨てるつもりなんかねえよ。お前がそこまで千秋になついてんなら、俺は止めねえが、千秋の様子がおかしかったらすぐに俺かこいつらに言え。これは絶対だ。
あと、空がいいからと言って、嵐や海が会うのはだめだ。お前らはこれまでと一緒だ。あの部屋に近づくな。」
ちーのそばにいてもいいってパパから言われた!!
よかった!ちーのところにいれるんだ!!
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