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今後
しおりを挟む「落ち着いた?」
「うん。周、高校在学中なのに妊娠させてごめん。って世間的には言った方がいいのかもしれないけど、俺はすごく嬉しいからありがとうって言いたい。あと、周の体に負担をかけてしまうことだけども産んで欲しいです。俺は、周との子供をこの手に抱きたいです。」
「うんっ、産むっ!一緒に育てよう!」
「ありがとう。」
僕が在学中なのもあってもちろん避妊はしていた。それでも子供を授かったってことは僕たちのもとに来たくて来てくれたってことだもん。
「れおん、今後のことなんだけど、、、僕、高校は卒業したい。でも、その先には進学せずに子供を育てたいんだ。」
「うん、本音を言うと俺もそうして欲しい。大前提として、俺も育休は取るけど俺の今の役職的にも取れて半年なんだ。ごめんね、周に負担をかけてしまうとは思うけど。でも、周はいいの?その、進学したかったんでしょ?」
ここ1年考えていたことを話した。
大切なものがたくさんできて、それを守るために何かしたいと思っていたこと。それがなんなのか自分自身では答えが出なかったこと。
子供を授かった今なら1番したいことはこの子を守ることだというこ。
それを話すと、そっかと言ってれおんは頭を撫で僕を抱きしめてくれた。
「明日午前休取るから、一緒に病院行こう?午後は会議があってごめん、行かなきゃいけないんだ。」
「病院一緒に行ってくれるの?」
1人で行くものだとばっかり思ってた。
「そりゃそうだよ!!ていうか!!今後の検診も全部ついていくから!!全部日程教えてよ?絶対だから!」
昨日まで悩んでいたのが馬鹿みたいに思えるほど妊娠を喜んでくれたのが嬉しくて嬉しくて仕方ない。
「体調悪いのつわりってやつだよね?夕飯は?食べれそう?」
心配性なパパがここに誕生したみたいだ。30分ほど書斎に籠ったと思ったらバン!と出てきて妊娠中に食べちゃダメなものとか逆に必要な栄養素、気をつけることを調べたみたいで僕のために夜ご飯を作ってくれた。
「食べれる?気持ち悪くない??大丈夫?」
「れおん、心配しすぎだよ。病気じゃないんだしさ!」
消える前にと妊娠検査薬の写真を何枚も何枚も写真に撮って、僕と検査薬との写真まで撮り始めて、もう僕が何を言っても止められなかった。
まだ病院にも行ってないのにさ。
「男の子かな、女の子かな。ねぇ、周はどっちだと思う?俺はどっちでもいいな~。」
だめだこれ、もう止まらないし暴走してる。
「れおん、落ち着いて?まだ病院にも行ってないんだからさ。今日はとりあえずお風呂入って、寝て、明日朝イチで病院行こ?ね?」
「そうだね、、ごめん、嬉しすぎて暴走した、、、」
かわいい、、、
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