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違和感の正体

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「おかえり」

「うん!ただいま!!」

久しぶりの家にホッと一息ついた。

「ご飯は?何食べたい?」

「んー、そんなにお腹空いてないんだよね。」

「だめ。ちょっとでいいから食べなきゃ。今日母さんが周が久しぶりの日本だからって作り置き置いて行ってくれてるよ?それにする?」

お義母さんのご飯!!

「うん!!そうする!!」

れおんがお皿に用意してくれたのはお義母さん特製の肉じゃがとひじきの煮物。

同じアジアではあったけど、日本食が恋しかったから嬉しい!!

れおんと一緒にご飯を食べ終わると、真剣な表情に戻り僕を抱き抱えソファへと沈んだ。

「話があるって言ったでしょ?」

「うん。その、、このままで話すの?普通に座って、話したらどう?」

「いや、久しぶりの周だから。」

昨日も会ってたけどね!?

「周が修学旅行に行っている間に3回、周のおじいさんとおばあさんが来た。」

「え!?3回も!?」

4泊5日の間に、3回?しかも僕がいないときに、、、、。

「初日に父さんが周は修学旅行に行っているから帰ってきたら会ってやってくれと言ったみたいなんだけど、、」

「その後も、きたってこと?」

れおんは僕に伝えづらいことがあるんだなとわかるような、気まづそうな表情で頷いた。

「訪ねてきて言う言葉は決まっていた。はやく養子縁組をしてくれ。俺も父さんもなぜそんなに急ぐのかが気になっていた。」

「うん。」

「前に、南家は政府や警察とも通じてるって話したの覚えてる?」

「覚えてる、、だから、勝俣さんの逮捕にも関わってたんでしょ?」

「うん、それでついこの間政府から将来的な要注意とされる家のリストに安田家があった。」

れおんが言いたいことがわかった。僕の祖父と祖母は僕のことが心配で会いにきたんじゃない。僕と一緒にいるれおん、そのバックの南家が目的で僕に会いにきたんだ。

「ある人物に調べてもらった結果が今日来た。その人から周の血縁関係は全て疑えって以前から言われていた。だから周の祖父母が初めて訪ねてきた時もすぐには手続きを進めなかったんだ。その人が調べた結果、安田家は今かなりの額の借金があって業績もかなり傾いている。表では誤魔化しているがもう誤魔化すことが難しいところまで来ている。今誤魔化せているのは、闇金にまで借金をしてお金があるように振る舞っているからだ。お金を借りているところには、南家と、関わりがあると言っているらしい。おそらく、、、」

「いいよ、言って?分かってるから。」

「おそらく、周を養子に入れ俺との結婚を早々に進めることで南家に援助をしてもらうつもりだ。」

僕って家族運があんまり無いみたいだ。
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