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修学旅行⑦
しおりを挟む2人が仲直りしたから残りの日は3人で楽しめると思うと楽しくて仕方ない!
「嬉しそうだね、今日楽しかった?」
「うん!!2人が喧嘩しちゃったんだけど、仲直りできたから明日からがますます楽しみ!!明日はプール行くんだー!」
「ん?え?もう一回言って?」
「ん?だからー!2人が喧嘩しちゃったの!!」
そういえばれおんに言ってなかったや。2人が喧嘩しちゃうなんてびっくりだよね。
「いや、そこじゃなくて、、明日どこ行くって?」
「ん?プール!」
そう言った途端れおんの顔が曇った。
え、なんかまずいこと言った?
「俺も、、行く、、、」
「え?夜以外は修学旅行に侵入しないって言ってなかったっけ?」
「いやいや、プールはダメだ。周だけで行くなんて絶対ダメ。」
「ハルヒも神谷くんもいるよ?」
「俺がいないのに周の体が他のやつに晒されるなんて絶対ダメ!!あ!!」
何かに気づいたと思ったらフロントに何やら電話していた。内容は聞こえなかったけど。
「ハルヒに言っとく。」
電話をかけると、ハルヒではなく神谷くんが出た。
「ハルヒは今風呂入ってる。なんかあったか?」
「あのね、明日のプールれおんも一緒に行くって言ってるんだけどいい?」
「あぁ、俺は構わねえよ。ハルヒも嫌とは言わねえだろ。にしても急だな。」
「明日プール行くって言ったら急に行くっていい始めたんだ。」
そう言うと電話の向こうでため息が聞こえた。
「やっぱり、お前れおんさんに言ってなかったんだろ。」
「うん、言ってなかったっていうか、うん。」
「ちょっと代わって?」
神谷くんがそういうかられおんに代わると少し話して携帯を返してくれた。
「なんて?」
「俺に言ってないような気がしてたってさ。着いて行きたくなる気持ちわかるんで遠慮せずにって。」
「そういうもんなの?」
「そういうもんなの。αの独占欲かもね?」
「ふーん。男だしそういうのないかなって思ってた。」
女の子が相手ならそういうのドラマで見たから想像できるけど、男相手でもそう思うもんなのか。
「れおんと修学旅行、楽しみ。」
「そう言われたら黙ってたこと何も言えないじゃん。ありがとうね、修学旅行に、お邪魔させてもらうね。」
「うん、、れおんの学生ごっこだね。」
思えばれおんって同い年だもんな。本来なら修学旅行に行く年齢だよな。なのに、僕のために一生懸命働いてくれてる。
ありがとうの気持ちを込めてギュッと抱きしめた。
「れおん、明日いっぱい写真撮ろうね?いっぱい楽しもうね?」
楽しいことの後には何か嫌なことが起こってしまうんじゃないかって不安になってしまうくらい日々が幸せに感じていた。
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