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祖父と祖母

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れおんから話を聞いてから、緊張の日々を送りついに当日となった。

「そういえばれおんのおじちさんとおばあさんはどんな人なの?」

「んー、俺のじいさまとばあさまは破天荒って言葉が似合う人だね。小さい時から俺をいろんなところに連れてってくれて、というか連れ回してたね。父さんや母さんに知らせずに俺を連れ出したり、勝手に新しい習い事に連れてったりしてたらしいから。」

「すごいね。あんな大きい企業を大きくした人だもんね。」

れおんの両親から聞いた。一つ前の社長がかなり改革をして今ほどの大きさにしたんだって。

「うん、そこはすごい尊敬してる。すごいんだよじいさまは。」

「僕のおじいさんとおばあさんってどんな感じなんだろう。お母さんに似てるかな。」

「周のお母さん、すごい優しい顔してたもんね。あと、周に似てる。」

れおんはよく僕がお母さんに似てるって言ってくれる。自分じゃよくわからないけど、れおんから見ると似ているんだって。

「あ、ここだよ。待ち合わせの場所。」

着いたのは日本料理屋さん。
緊張が高まり、鼓動が早くなるのを感じながら敷地内へ進む。

店員さんに案内され部屋に入ると、老夫婦が中にいた。女性の方はお母さんに似ていて、涙が出そうになった。

「し、周なの?」

「・・・はい、、周です。」

2人が駆け寄ってくれて無事でよかったと言ってくれた。

「あなたが南さんね?周をありがとう。私たちは周の母親の両親よ。安田です。」

「南れおんです。よろしくお願いします。」

「あの、、僕、お2人のこと覚えていなくて、、、その、、」

「小さかったんだから仕方ないわよ。ほら、2人ともお食事しましょう?」

そこで2人から改めて僕を引き取りたいと話がされた。というよりは養子にしたいとのことだった。れおんと暮らすのはそのままでも構わないとのことだった。

僕はどうしていいのかわからなくて、この場で答えを出すことができずにいると、

「周との今後について僕の方でも父や母と話していましたし、一度持ち帰って再度話をさせてもらうことはできますか?まだ周も再開したばかりで混乱していると思いますし。」

「そ、そうね。えぇ、また会いましょう?」

「そうだな。周、困ったことがあったらなんでも言いなさい。」

「はい、ありがとうございます。」

今日は一旦保留にしようということで話がまとまった。

帰りの道でれおんに不思議なことを言われた。


「今回のこと、そんなにほのぼのした話じゃないかもしれない。」

「え、、、?」
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