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友達の家②
しおりを挟む「ほら、みんな挨拶しな!みんなにケーキ買ってきてくれてるんだからありがとうもだよ!!」
ハルヒがそう言うとハルヒそっくりの顔が6つ並んで大きい子から挨拶してくれた。
ハルヒが長男で、次男がヒロ君、三男がふフウマ君、四男がヘイジ君、長女がマナちゃん、次女がミサちゃん、三女がムアちゃんというふうに五十音のは行とマ行になってるんだって。
1番小さいヘイジ君はまだ2歳で、ハルヒと14も離れてるなんて驚きだ。
僕は兄弟いないみたいなもんだし、れおんも一人っ子だからこんなに歳の離れた子供と関わることもないし兄弟って関係がよく分からないから驚くことばっかりだった。
何より驚いたのは目の前で兄弟喧嘩が始まってしまった時だ。ケーキはいろんな種類を買ってきたんだけど、ケーキを選ぶのに喧嘩になってしまった。
れおんと僕が大慌てなのにハルヒはいつものことみたいにしてるし、ハルヒが怒るとピタッと止んでしまってハルヒが魔法使いのように見えた。
「神谷ーー!!レンジャーごっこする!!」
ケーキを食べ終わったフウマ君が神谷君に突進して行った。神谷くんともうそんなに仲良くなったの?神谷くんすごい、、、
「ごめんね、うるさくて。改めまして、南さん、周と仲良くさせてもらってる鈴木ハルヒです。今日は来ていただいてありがとうございます。」
「れおん、ハルヒだよ。一回会ったでしょ?」
「うん、よろしくね。ハルヒ君。学校行ってないだけで年は同じだし敬語じゃない方が嬉しいよ。周の友達だしね。」
れおんの緊張が僕にまで伝わってくる。あれからまだ少ししか経ってない。れおんは昨日言っていた。1人でいる時に目を閉じると浮かんでくるくらいにトラウマになったと。帰宅してみたゴミ箱が脳裏から離れないんだと。
「俺も、改めて挨拶させてもらいます。増田とハルヒと同じクラスの神谷です。」
いつのまにか子供達が解放された神谷君もれおんと自己紹介してくれた。
・・・ん?神谷君ってハルヒのこと下の名前呼び捨てで呼んでたっけ?
「神谷さんのところとはよくしてもらってるよ。ハルヒ君にも言ったけど同い年だし敬語はずしてくれるとうれしいよ。r
「じゃあ、遠慮なく。父が、南財閥の後継は優秀だって言ってましたから噂はよく聞いてる。」
神谷くんもあの学校に通うほとの財閥の御曹司。れおんと仕事っぽい話をし出してしまったから僕とハルヒは置いてきぼり。
「ハワイどうだった?」
「すっごい楽しかった!!!お土産もあるよ!!れおんたちの話が終わったら2人に渡すよ!!!ハルヒは夏休みどう?」
「僕は、実は大ニュースがあるんだよね。」
「え!?なになに!!!」
「実はね、、」
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