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夏休み③
しおりを挟む本日晴天、買い物日和!!
近くのショッピングモールにれおんと2人で出かけている。
昨晩はれおんのご機嫌取りが大変で今日寝坊してしまったけど、すっかりご機嫌になったれおんに引っ張られながら旅行の買い物を進めている。
「服はいらないよ?いっぱいあるじゃん。」
「んー、でも、海に行くから涼しげなやつとかあってもよくない?ね?」
こんな調子でもうすでに買ってくれて部屋にたくさんあるようなものも買ってくれるから荷物の量がすごいことになっている。
村重さんが車を出してくれたから荷物を車に置けるからよかったけど、そうじゃなかったら帰り道が大変なことになってたと思う。
「あとは、水着とキャリーケースかな」
「ねぇ、本当に全部買ってもらっていいの?」
「当たり前でしょ、周の身につけるものとか持つものが俺が買ったものって最高の気分だもん。」
お会計の時は値段を見せてくれないから今日これまででいくら使ったのか全く分からない。
「・・・周、水着とキャリーケースさ、俺とお揃いにしてもいい?」
「!!うん!!お揃いにする!!いいの!?」
「いいのって、俺がお願いしてるんだよ。俺、お揃いがいい。」
嬉しすぎる提案に今日で1番テンションが上がったかもしれない。
2人で選ぶ時間も楽しいし、外で視線も感じる時もあるけれどずーっと、手を繋いでてくれるのも嬉しい。
「周、これは?」
「わ、かっこいい、、、れおんに似合いそう。」
れおんが手に取ったのはシンプルだけどサイドに柄が入っててオシャレなデザインになっている黒の水着。
れおんにも似合いそうだし、僕も大丈夫だと思う。
僕が気に入ったってこともあって2人で即決した。
「キャリーケースはどんなのにしようね。何色がいいかな。」
今日はずっとれおんのテンションも高くて、僕自身も買い物でこんなに楽しかったら明日からの旅行はどうなっちゃうんだろうってわくわくどきどきしている。
飛行機に乗るのも初めてだし、海外だって初めてだし、何もかも初めてだらけでドキドキが止まらないんだ。
「明日から楽しみ。本当にありがとう、僕嬉しくて仕方ない。」
---ギュッ
「っちょ、れおん、、人!人見てるから!!」
「俺、幸せだよ。」
そう一言言ってまた歩き出すから僕は顔が赤くなったまま歩かなきゃいけなくなってちょっとだけ恥ずかしかった。
たった一言で僕をこんなにできるれおんには一生敵わないし、れおんも僕に弱いからお互いがお互いに敵わないって思ってるんだろうなってちょっとおかしくなった。
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