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2回目のテスト

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「1位、増田周。今回も全教科満点だ、よくやったな。」

クラスの中で1番最後に名前を呼ばれ、今回も満点を取れたことにホッとする。

今回はクラス平均も900を超え、Aクラスよりも低い点数の人はいなかったみたいでクラスの雰囲気も悪くならなかった。

「周はやっぱりすごい!!満点だなんて!!」

「ハルヒだって997点でしょ!そんなに変わらないよ!!」

3位の神谷くんも991点だった。ハルヒや神谷くんに負けないように次も頑張らないとな。

「周、すごく嬉しそう!番さんに褒めてもらうこと考えてたんでしょ!」

「っぇ、、っ!!・・・うん、、そんなに分かりやすかった?」

「周が嬉しそうに口閉じたままちょっと口角上げてニコニコしてる時は番さんのこと考えてる時!!」

え!僕そんな癖あるの?
知らなかった、というかそれを見破られるほど僕れおんのこと考えてることが多いってこと!?

れおんは喜びそうだけど、恥ずかしいな。

「そんな幸せな2人を観察してみたい」

そんな風にハルヒは言ってくれるが、家に呼ぶことはできない。
そう、れおんはあの事件のせいで人が家に来ると嫌なことをおもいだすようでお義父さんとお義母さん以外は家の玄関にすら入れないようにしている。荷物の受け取りはコンシェルジュさんに預かってもらい、コンシェルジュさんとのやりとりも全てインターホンで行ってドアの前に荷物は置いてもらっている。

そんなれおんを見ているから僕はあの家に人を入れるつもりはない。もちろん、ハルヒのことはれおんにちゃんと紹介したいしれおんもハルヒにちゃんと紹介したいから夏休みにそんな日を作れたらいいなとは思ってる。

「ほらほら、きっと番さん今日早く帰ってきてくれるんじゃない?」

そう言って背中を押してくれるから、恥ずかしいなと思いながらも2人にバイバイをして帰路を急いだ。

れおんと会った日にはあんなに寒かったのに、もうすっかり夏だ。
蝉の声を聞きながら歩く道中れおんとの夏休みのことを考えることが楽しくて仕方なかった。


「ただいま!!!れおん!!今日早い!!」

「おかえり!」

たぶん、前回僕がクローゼットで震えていたから無理して早く帰ってきてくれたんだと思う。

「テストどうだった?自分で納得いった?」

「うん、これみて!!」

「すごい!!今回も満点だ!!周が頑張ってたことが結果になってくれるのが嬉しいよ。今日はテストお疲れ様だから夜ご飯とケーキ買ってきたよ。」

カバンの中からテストの結果を出してれおんに渡すと自分のことのように喜んでくれて抱きしめてくれた。


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