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愛して

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「はゃく、、おねがぃ」

はやくはやくはやく。れおんがはやく欲しくてたまらない。

「今すぐいれて後から痛くなったらどうするんだよ。俺だって余裕ないんだからな。」

取られるかもしれないって。離れなければならなくなったってそう思った。

もう、この暖かい手に触れられることがないのかと思った。
目で、手で、口で、全身で僕のことを愛おしいと伝えてくれるこの人ともう一緒にいられないのかと思ったんだ。

「僕をひとりにしないで。」

「するわけないだろ。伝えきれていないほど愛してるんだから。」

れおんがくれるキスが好きだ。
ううん、れおんがしてくれることは全部好き。

「んぅ、、っ、、」

「今日は加減できない。先に謝っとく。」



そう言った通り、僕は次の日の昼まで動けなかった。

「周、大好きだよ。」

「うん。僕も。」

「ねぇ、周?」

「ん?なに?」

「俺を信じてね。」

「うん。」

僕よりもれおんの方が不安そうだ。
いつもなら日曜はそれぞれが好きなように過ごすか出かけるかするのに今日はれおんが少しも離れない。きっと届いてる仕事関係のメールをチェックする日課もせずにただただ僕を抱きしめて信じてくれと呟くばかり。

僕は幸せだけど、れおんがこんなに弱ってるのは僕のせいなのかもしれないと余計に不安になってしまうのも本当。

明日には学校に行かなければならない。翔くんとどうしたらもとのように仲良しに戻れるのかは何度考えてもわからない。でも、このままは嫌だ。

初めてできた友達だから。

明日のことはとりあえず明日考えよう。
今はまず、

「れおん?僕はここにいるよ?」

「うん。周はずっとここにいるんだよ?離れないで。」

運命の番のことをらちゃんと知ったのは昨日が初めてだけど、翔くんがれおんの運命の相手だとわかった時の衝撃は言葉にできないほどだった。そんな僕のことを見ていたから、れおんは僕に運命が現れたらどうしようって不安になってるんだ。

「れおんがどうしても不安なら、ここに閉じ込めてもいいよ?そんなことされても僕はれおんを嫌いにならない。」

「・・・そんなことしない。俺は周を縛り付けたいんじゃないから。ただ怖いだけ。ごめん、当分は不安でいっぱいだと思う。でも、ちゃんとわかってる。周、愛してるよ。」

れおん、、、れおんの震える腕で抱きしめられると涙が出そうになる。れおんと再会してまだ1年経ってない。れおんと番になってまだ3ヶ月ほどしか経ってない。まだまだスタートをきったばかりの僕たちにとってはあまりにも大きな出来事だったんだ。










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