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強さ
しおりを挟む「明日、学校どうする?俺は休んでいいと思ってるし、周が嫌なら学校変えてもいいと思ってる。きっとこれからもそれは続くよ?」
「・・・行く。絶対に行く。」
「もし、周が俺がお金出してるから行かなきゃとかそういうふうに思ってるならやめて。」
「違うよ。そうじゃない。逃げたくないんだ。」
今日は怖くて怖くて逃げてしまった。でも、本当は逃げたくなんてなかった。明日学校がどんな様子かはわからないけど、逃げたくないんだ。
友達だってできた。それにこういうことは今後ないとは言い切れない。学校から逃げても別の学校でまたあるかもしれない。働くようになったらその職場であるかもしれない。
その度に逃げていたくない。れおんに並べるくらい強くなりたいから。
「そっか。周は強いね。」
「れおんが強くしてくれたんだよ。」
「ううん、周はずっと強いよ。俺の自慢だもん。」
自慢?本当に?僕、れおんにそう思ってもらえてるの?
「本当?」
「もちろん。世界一の番なんだって声を大にして言いたいよ。」
「僕も!れおんのこと世界中の人に自慢したいくらい大好き、だよ。」
「うん、俺も同じだよ。」
明日のことを何回も何回も心配そうに聞くけど、僕は大丈夫。辛くても帰ってくれば絶対に僕の味方をしてくれる人がいるから。
「れおん、今日も朝までぎゅってして寝てくれる?」
「ギュってしないと俺が眠れないよ。」
「・・・うん。」
先にお風呂に入ってそう言うと頭を撫でてれおんもお風呂に行った。
ニャー
「トト、ココ、僕明日からも頑張るね。テストも終わったし久しぶりにいっぱい遊ぼっか。」
2人の大好きなネズミのおもちゃを出して遊んでやると大興奮して遊んでくれた。
かなり大きくなったから動きも激しくなったし、2人ともそろそろ避妊手術と去勢手術もしなきゃなんだって。ココは入院しなきゃいけないって。
「お前たちもどんどん大きくなるんだもん。僕ももっと強くなってお前たちを守んなきゃな。もう2度と痛い思いさせないから。」
「俺も一緒に守るから。」
「れおん、、」
ニャー
ココは最近ずっとれおんがお気に入りですぐれおんのとこに行って喉をゴロゴロさせるんだ。
ココは女の子だからイケメンがいいんだろうな。ちょっとジェラシー感じちゃうけど、仲良くなってくれたのは嬉しい。
「ほら、周も、トトもココも寝るよ。」
いつも通り4人でギュッとして眠るんだ。そうすれば今日の嫌なことなんて吹き飛んでまた明日から笑えるから。
「れおん、おやすみ。」
「うん。おやすみ。」
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